弱井トト子(おそ松さん)

登録日:2016/06/02 Thr 04:05:15
更新日:2025/07/07 Mon 21:30:50
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「私は、ただ有名になってチヤホヤされたいだけ~!!」

赤塚不二夫の作品「おそ松くん」及び、2015年アニメ「おそ松さん」の登場人物でヒロイン。 
名前の由来は魚(トト)子。
実は赤塚漫画だったりする『ひみつのアッコちゃん』のセルフパロディキャラ*1であり、原作漫画等で自虐的なネタをかましていたこともある。
似ているのは公式サイトでは偶然、生前の赤塚は2人の相似について指摘された際に「そんなわけないだろ」と逆切れ気味に反論していた一方で「トト子=あつこ」と言う趣旨の発言を残していたともされる。
尚、性格は昔から悪いがアニメ第2作以降のパワフルなキャラとはタイプが違う。
本記事では、「おそ松さん」のトト子について紹介する。

声:白石冬美(第1作)、沢田和子(第1作:第4話Bパート、第27話、第28話)、松井菜桜子(第2作)、遠藤綾(第3作)
演:高橋ひかる(実写映画版)、酒井蘭(舞台版)、出口亜梨沙(舞台版F6)

魚屋の娘。そして六つ子の永遠のマドンナ。
六つ子同様「おそ松くん」から成長し20代に成長、スタイルの良い美人となり、第8話では自身のキャラに悩んでいた際に壊れている言動が多い十四松からも「トト子ちゃんは美人だから女優(実際は魚優)になった方がいいよ」と進められている。
得意技は必殺のボディーブローであり小学生時代の六つ子を恐れさせたが未だに健在。
実家の魚屋はおそ松によると父親がベンツを購入している程大繁盛している。
そして(表向きの理由は)両親を更に楽にしてあげようとアイドル活動をするのだが…。

性格

アニメ第2作譲りの自己顕示欲

アニメ第2作の中盤以降、優しい面もあるが自己顕示欲の塊で金にがめつい薄情な女の子として描かれており、「おそ松さん」でもその性格を強く受け継いでしまっていた。
上記のアイドル活動を始めたのも、「有名になってチヤホヤされたいだけ」と自らカミングアウト。そしてそのために手段を選ばないゲスなヒロインとなってしまった。

特に顕著なのが第18話「逆襲のイヤミ」であり、主役の座を手に入れるためならレース前にマシンを破壊しにかかったり、六つ子や「争う気は無い」と言ったチビ太すら容赦なく葬った。
完全に暴走しており凄まじい顔芸を見せながら遮音だらけの汚い台詞を吐いていた。

名言

  • 「ありがとうございまーーす!!」
    • 第1話「復活!おそ松くん」:イケメンな6つ子達に言い寄られ、嬉しさの余り鼻血を出しながら放った台詞。そして1話目にしてヒロインが死ぬというとんでもない事態に…。

  • 「♪ウ・ロ・コをは・が・さないで、胸が一杯〜」
  • 「イカは一杯!」
  • 「♪恋は幻~」
  • 「一夜干~し!」
  • 「♪人類皆~、鰓呼吸~」
  • 「パクパクパク、イエ~~イ!!」
    • 第4話B「トト子なのだ」:デビューライブにて披露した歌。ちなみにチケットは8500円、タオル(しかも店の手ぬぐい)は20000円と、ぼったくりっていうレベルじゃねぇぞ!

  • 「決まってるじゃな~い!私は、ただ有名になってチヤホヤされたいだけ~!!SNSに自信のある動画上げてさ、「かわいい」って騒がれたいの!あとそれを同級生とかに見つかって~、「あなたより上の人生歩んでます」アピールしたいのよぉ!だから手段は何でもいいの。要はドミーハーなのよね私!」
    • 第8話B「トト子の夢」:歌が好きじゃないなら何故アイドルになったのかというトド松の質問に対し言った台詞。そして六つ子は逆に彼女に惚れ直す始末…。

  • 「「「「「「お願いします!デートしてください!!」」」」」」
  • 「お願いします!帰ってください!!」
    • 第11話「土下座」:クリスマス、弱井邸に上がりこみデートをして欲しいと土下座する六つ子に対し、帰ってもらうよう負けじと土下座して懇願した台詞。六人でぶっ潰しあい最後の残った一人とデート、スマホでデートしている風の写真を撮るだけでも駄目なことから六つ子を異性として見ていない。某熱血野球選手より哀しいクリスマスを送った者もいるもんだ…。ちなみに彼女の両親によると、このやり取りは毎年恒例らしい。

  • 「何で私まで入ってるの!?六つ子じゃねぇし!」
  • 「てか私、クソ人気あるヒロインなんだけど~!」
  • 「んだよこれ~!」
    • 第12話「年末スペシャルさん」:全員ダメだった六つ子の中に、自分まで入っていた事に激怒し、やさぐれて言った台詞。でもまぁ事実だから困る。

  • 「イヤ~~~~!!ドミニカに置いていかないで~~~~~~~!!!」
    • 第17話「十四松パン」:十四松パンに夢のような場所に連れまわされた挙句、ドミニカに置いてかれてしまった際の叫び。叫びも凄いが顔芸も凄い。

  • 「ケッヘヘ~!人気が欲しいんじゃ~~!!」
    • 第18話「逆襲のイヤミ」:自前の車「デビルシャーク」に乗り込み、凄まじい顔芸で言った台詞。一応メインヒロインです、これでも…。その前に言った罵倒に至っては遮音が入りすぎて何と言っているかよく分からない始末。

  • 「あー!まーたヤってる、シコ松!それ私が水遁の術で使う竹筒でしょ?返しなさい!」
  • 「ンーンーンー!」
  • 「ダメ!返して!」
  • 「ンーンーンー!!」
  • 「ダメだって!お前はいっつもこんなことばかりに忍術使って!!」
  • 「ンーンーンー!!!」
  • 「言うこと聞きなさい!シコ松!!」
    • 第19話「忍者シコ松」:自分の竹筒をシコ松に盗まれそうになった際のやり取り。しかも彼女、何故か鞭と蝋燭を持っているという…。

  • 「サバコラシャケコラサバコラシャケコラィ!ホンママグロやぁぁぁ!!」
  • 「ボエバァ!!」
    • 第20話「スクール松」:スケバンとして登場した際の台詞。不良六つ子の中で最強の十四松をワンパンで沈め、空中分解させるという強さを披露した。

  • 「テメェら腹から声出せやぁ!!」
  • 「「「「「「ボエバァ!!」」」」」」
  • 「プロなめんじゃねぇ!コラァァ!!」
    • 第20話エンドクレジット後:「声優なら丁度いい」と舐め切った六つ子に対し、同話「スクール松」のスケバンスタイルで六つ子を叩き直すために、腹パンをお見舞いした際の台詞。

  • 「何よ~、石油王望んじゃダメなの~?犯罪?何ザイ?トト子ウザい?はいサーセン。」
    • 第24話A「トト子大あわて」:結婚相談所から追い出され、チビ太のおでん屋で飲んだくれた際の台詞。そりゃ無理ですよね。なお、近くで聞いていたおそ松は家に帰り兄弟に伝え、自身含めて砂漠で石油を掘りだそうとするが...。

  • 「まだいける…だってこの試合に勝ったら…トト子と!(音声は消されている)できる権利をあげるから~!」
    • 最終話「おそ松さんでした」:一年後、第四銀河大附属高校との戦いでほとんどのメンバーが殺害され、助けに来たダヨーンとデカパンも宇宙船ごと隕石による直撃で死亡し逃げだす六つ子に対して優勝させるために言った台詞。黒いマントを脱ぎ全裸を隠す『美少女戦士セーラームーン』をオマージュした変身バンクを披露した。


「ケッヘヘ~!追記・修正されたいんじゃ~~!!」

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最終更新:2025年07月07日 21:30

*1 初掲載は『おそ松くん』が1962年4月15日(週刊少年サンデー16号)、『ひみつのアッコちゃん』が1962年6月号(りぼん)で『おそ松くん』の方が先だが、トト子は少し後の回から出てくるので原稿完成の順番は微妙だがアッコの方が先に世に出ている。