リンネ・ベルリネッタ

登録日:2016/10/31 Mon 14:06:48
更新日:2023/04/13 Thu 04:47:50
所要時間:約 10 分で読めます





私は強くなったし、これからも強くなる。

誰にも見下されない、見下ろされない場所に行く。だから……邪魔をしないで。



『リンネ・ベルリネッタ』とは『ViVid Strike!』のヒロインズの一人。
魔法少女リリカルなのはシリーズ』においてクロノから続く、主人公のライバルポジションにあたる。



身長153cm。
私立ブルゲローニ学院に通う中学一年生。
フーカと同じ孤児院出身の少女。
幼い頃は気が弱く、フーカにいつも守られていた。
4年前に大手ファッションメーカー「ベルリネッタ・ブランド」社長夫妻の養子になっている。
両親は忙しいようではあるが確かな愛情を注いでおり、家庭環境はこれ以上ないほどに恵まれている。

しかし現在は以前の気弱な雰囲気から一転。
冷たく人を見下すような表情(フーカいわく「濁ったドブのような目」)をするようになっている。

養子に出てすぐの頃は幼い頃と同様の優しくて気の弱い少女であった。
2年前に起きた『少し』悲しい出来事(ユミナ談)から人格が変わった様で……。



「フロンティアジム」所属の格闘競技選手としてほぼ無敗の活躍をしており、DSAA格闘競技部門のU15ワールドランキング1位の実力者。
チャンピオンであるアインハルトへの挑戦者筆頭候補。
ただし、ヴィヴィオに判定負けをしたことがあり、これが現状唯一の黒星になっている。

戦闘時には他の選手たち同様10代後半の年代に変化。この時のスタイルの良さはトップクラスである。
戦闘スタイルは、恵まれた魔力と筋力に支えられた高レベルのオールラウンダー。
特にパワーは圧倒的で、ガードの上からでも相手に大ダメージを与え、対戦相手を病院送りにしてしまうほど。
公式で「常軌を逸した筋力」「競技格闘技のセオリーすら破壊するパワー」という中1女子とは思えない評価が並ぶ。
スタイルの良さと裏腹にパワーに全振りしたかのようなスペック設定に一部で『ゴリンネ』という通称も……。
しかし、毎日吐いて気絶するレベルの訓練に耐えて得た実力であり資質のみに頼っている訳ではない。

もうひとつの特徴が、試合後に負かした相手を否定するような言葉を吐き、心までへし折ってしまうこと。
例として
「自分は40点。不満の残る内容。相手は本調子ではなかったのでは」(試合は決勝戦でフルボッコ勝ち。相手は絶好調の上引退試合)
「あなたを壊さずに済んで良かった。お疲れ様でした、8位の人

試合前に挨拶してくれた対戦相手を彼女なりに気遣う様な一面も同時に見せているが・・・

また、試合をしていても全く楽しそうな様子を見せない。
(天真爛漫なヴィヴィオやミウラはもちろん、アインハルトですら笑顔解禁後は試合中ノーヴェに「自身が通用してることを喜んでる」と看破された)
ヴィヴィオはそんなリンネを、笑顔解禁前のアインハルトに似ていると分析している。(後にヴィクターもリンネに「アインハルトはあなたに似ているかも」と言っている)

デバイスは家族から贈られた宝飾品を最小限だけデバイスとして使える様に改造した「スクーデリア」、BJはベルリネッタブランドデザインの特注品。
似たようなBJを使っている選手がジムの先輩だが、何か関係があるのかもしれない。

ちなみに、PVやアニメ誌で公表されたのは「リンネ」の名と幼少期の姿だけで、現在の姿等は第1話開始までほとんど情報が伏せられていた。










以下ネタバレ注意!!










4年前まで孤児院で過ごしていたが、ベルリネッタの総帥であるご老人、ロイ・ベルリネッタに見初められる。
それがきっかけとなりロイの息子である養父ダン・ベルリネッタ、養母ローリー・ベルリネッタの下に養子として引き取られた。
ロイは既に病床にあったが、死んだ妻の遺した宝飾品「スクーデリア」をリンネに渡すなど大切にしており、リンネもロイを慕っていた。

そんなある日、通っていた学校で先生に「体力測定で手抜きをしているんじゃないか」と指摘され本気で体力測定に取り組んだところ全てにおいて超高水準、特に筋力関係はバロメーターを振り切る程のとんでもない値を計測。そのためリンネは部活動の誘いを受けるようになるが、ロイの看病のために断ったことでいじめっ子3人組から目をつけられてしまった。
最初に接触した際にスクーデリアを取り上げられるも、この時は自力で取り返し、以降はスクーデリアを学校に持ってこないという対策を立てた。
しかしその後、更に気分を悪くした3人組によって、

  • 靴を破壊される
  • 机の中に汚物を入れておく
  • トイレに入ったら上から水をかけられる
  • 机は壊され、教科書は破られている

といった嫌がらせを受けてしまう。
元々気性の優しく、周囲に心配をかけることをよしとしないリンネはそれでもことを荒立てようとせず、我慢していれば飽きると考えた。

そこでこの3人組、一度謝罪するふりをしてリンネの警戒心を解き、あえてスクーデリアを持ってこさせ、
授業の合間にロッカーから盗み壊した上で使用済のトイレに捨てるという悪辣ぶりを披露。
(ついでと言わんばかりにロッカーに入っていた制服もズタズタにしている)

スクーデリアは拾い出したものの、さらに追い討ちをかけるように、
母親からの緊急連絡が鳴ったリンネの通信デバイスを踏みつけて破損させ、3人がかりでリンネを痛めつけて気絶させた。
この気絶が決定的となり、リンネはロイの危篤と知りながら、その死に目に立ち会うこともできなかったのだった。






大切な物を守れなかった、私のせいだ……全部私の…………。

私のせいなんだ。だから終わりでいい。


全部…………終わりでいい。






そして翌日、リンネはいじめっ子3人組に対して報復をするのだが……、

  • 1人目:右手首を砕かんばかりに掴み、上からひじ打ちをして右腕をへし折る
  • 2人目:頭を掴み靴箱に顔面を叩き付ける
  • 3人目:顔面に蹴りを入れて靴箱に叩き込む
  • 右腕を折った1人目の子の頭を踏みつけてトドメを刺す
  • 靴箱の頭が叩きつけられた箇所に凹みができており血がベットリ
  • 顔に返り血をつけ、ゴミを見るような目で立ち尽くすリンネのカットで〆

目をつけられる一因でもあった天性の身体能力のみで、格闘競技をやっている3人組に一方的に重傷を負わせた。
あまりにも生々しい効果音や描写、スピンオフ元のなのはシリーズとしてはゆるめな、
ViVid』からは想像もつかないハードな展開に、衝撃を受ける視聴者が続出した。

有名ブランド社長の子の起こした事件ということで、全国的なニュースになってしまう。
両親はリンネのために奔走、幸か不幸か3人組に後遺症は残らず、示談もまとまった。
だが、当のリンネは敬愛する両親やそのブランドに泥を塗ってしまったことを深く後悔し、自責の念から家を出たいと言い出してしまう。
こんな時にリンネが一番頼っていたフーカは、リンネの側にいなかった。

リンネは施設を抜け出し、フーカに連絡を取ろうとするがそんなリンネに更なる試練が襲いかかった。
いじめっ子3人組の「サラ」の兄を名乗る人物が、妹への仕返しとばかりにリンネをさらったのだった。
この兄の言う事を信じるなら、妹は「友達同士の軽口にリンネがキレた」と吹き込んでいたらしい…。
家族にだけでも認めて欲しい故の嘘か、本気でそう思っていたのか……。
どちらにせよ、サラは兄まで犯罪者にしてしまったことになる。

このときリンネを救出したのが後のコーチで通りすがりの元格闘家、ジル・ストーラであった。

最終的には、保護司や両親の説得もあってリンネはベルリネッタ家に戻り、その後ジルの下で格闘競技選手としての道を歩み出す。
処分も保護観察&転校ということでひとまず落ち着いた。
この所為なのか、現在の同級生などは話題を振るだけで、歩み寄ろうとする者は誰もいない。

先に述べた『少し』悲しい出来事というのがこれ。
どこが『少し』なのかを突っ込んではいけない。
まあ世の中には目の前で最愛の人にクローンであることを暴露されたり目の前で大切な家族を4人消されたり最愛の人と殺しあう兵器に作り替えられちゃった人達がいるからそういう事象に比べればマシかもしれないが。

事情を知ったフーカも、この4年間のリンネの悩みはリンネ自身のものだとして、今となっては自分は首をつっこめないと考えるに至った。
むしろ、リンネが大人になっていったことについては評価すらしている。
ただそれはそれとして、事情を知ってもなお、昔からの友人としてはあの目を許すことはできないので一発殴るつもりでいた。




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最終更新:2023年04月13日 04:47

*1 相手はフーカでもヴィヴィオでもない。まだ両名とも新参で順位が高くないためと思われる。フーカ自身も、まだまだ自分はリンネより格下と考えている。

*2 ちなみに出稽古ではアインハルトとスパーをすることもある。アインハルトとしても全力で打ち合えるのはリンネくらいなので楽しいらしいが、さしものリンネもアインハルト相手には勝機が無い様子である。