麦粒腫/霰粒腫

登録日:2016/11/02 Wed 23:47:00
更新日:2025/01/01 Wed 20:59:12
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※ご自身の健康問題については、専門の医療機関に相談してください

麦粒腫/霰粒腫(ばくりゅうしゅ/さんりゅうしゅ)とは、目にできるアレの事である。
正式名称よりもものもらいという言葉の方が浸透してるかもしれない。

皆はこんな経験があるだろう。

「ふあ~よく寝…うわっ⁉目が!!目が痛い!」

「うわ…目が赤い…しかも瞼も滅茶苦茶腫れてる…」

ということが。

目の病気としてもかなりメジャーなものであり、かかった事がない人はほとんどいないと思われる。
瞼が腫れるので一緒くたにされがちなのだが実は麦粒腫と霰粒腫の二種類が存在し、微妙に違う病気である。

原因は麦粒腫と霰粒腫でそれぞれ違うが麦粒腫は瞼の縁にある油を出す線に何らかの原因で細菌が入ってしまった事によって起きる。
症状を発症する主な菌は黄色ブドウ球菌という菌であり、喉や肌、鼻、腸管等体内の至る所にいるありふれた菌である。
感染力そのものはとても弱いのだが免疫力が低下しているときや目や瞼に傷がついているときに目を
こすってしまうとそこから侵入し、炎症を起こしてしまう。
一般的にものもらいとして知られるのはこちら。

つまり動物を触ったりアレをした後手を洗わないで汚い状態で擦ると起きる可能性が高いかもしれないという事だ。
みんな、アレをした後は絶対に手を洗う事だぞ!

霰粒腫は瞼の裏にあるマイボーム線と呼ばれる脂を出す部分があるがそこに脂が溜まりすぎると起きる。
こちらはホルモンバランスの乱れ栄養状態によって脂成分が変化することによって起きると言われており、
これらを見直せば治る事が多い。

また、麦粒腫は抗菌目薬等を使って目を清潔にし、霰粒腫は先述した様にホルモンバランスを整え、栄養状態もよくする事と
それぞれ対処法は違うものの、どちらも一度発症してしまうとなかなか治らない病気としても知られ、
長期戦になってしまうこともあり、酷い時には手術で膿を出さなければならない程悪化してしまうこともある。
ありふれた病気でも決してバカにしてはいけないのだ。

<●> <●>余談


実はこの麦粒腫/霰粒腫には都道府県でそれぞれ違う方言が存在する事でも知られており、
あまりに多すぎるのでここでは省略するがよく知られた名称であるものもらいも実は方言であり、
関東地方を中心に使われる他、北海道では「めっぱ」、宮城では「ばか」、
熊本では「おひめさん」、佐賀では「おきゃくさん」、
と言う方言で呼ばれる。


<●> <●>追記・修正は目が痛くなる前にお願いします。

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最終更新:2025年01月01日 20:59