残穢 -住んではいけない部屋-

登録日:2017/01/19 Thu 20:58:22
更新日:2025/09/07 Sun 22:56:01
所要時間:約 15 分で読めます





穢れ=不浄。汚れ。
死・出産・疫病・失火・悪行
などによって生じ
災いや罪をもたらすとされる。










住んではいけない部屋





「残穢-住んではいけない部屋-」とは
2016年1月30日に公開された映画。
監督:中村義洋
脚本:鈴木謙一
出演:竹内結子、橋本愛、滝藤賢一、佐々木蔵之介、坂口健太郎

原作は、十二国記シリーズや屍鬼の作者である小野不由美による小説『残穢』。
2012年、「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」小説ランキング第8位。
「ミステリが読みたい! 2013年版」(国内部門)第10位。
2013年、第26回山本周五郎賞受賞。
『ダ・ヴィンチ』の「怪談オブザイヤー」第1位。

山本周五郎賞の選考の際には、「手元に本を置いておくことすら怖い」と言わしめた作品であり、『ほんとにあった! 呪いのビデオ』シリーズや『予告犯』を手掛けた中村義洋氏によって映画化された。
主人公たちが怪異の正体を探るために過去を調査するという謎解きの要素が強いが、不快な音や恐怖を煽る表現を有効に用いたJホラーならではのじっとりとした雰囲気の作品となっており、観終わった後も恐怖が増すこと間違いなし。
なお映画化にあたり、本筋にはあまり関わらないものの、作中の時代設定や主要登場人物の設定が多数変更されている。
ホラーファンの間では引っ越し祝いとして文庫や単行本を贈る文化があるとかないとか。


あらすじ


小説家である「私」は怪談雑誌に連載を持っており、読者から怪談話を募集してそれを基にした短編を掲載している。
そんな「私」の元に女子大生の久保からの手紙が届く。久保は、郊外のとあるマンションの一室に引っ越して以来、部屋から聞こえる奇怪な「音」に悩まされていた。
「私」は以前、久保と同じマンションの住人から同じような案件の手紙が届いていたことを思い出し、久保と連絡を取り合って「音」の正体を探っていくのだが・・・。



【登場人物】


  • 私〈小松由美子〉 (演:竹内結子)
小説家。本編の語り手も務める。
怪談雑誌「閻」にて連載を持っているものの、本人は心霊現象には否定的。
一連の事件の取材を続ける内に身体の不調に悩まされるようになる。モデルは原作者自身。

  • 久保亜紗美 (演:橋本愛)
都内の大学で建築デザインを学ぶ傍ら、ミステリー研究会の部長も務める女子大生。
2年間過ごした学生寮を離れ、引っ越し先である岡谷マンション202号室で奇怪な音に悩まされるようになり、「私」に手紙を送る。
原作では名字しか明かされておらず、編集プロダクションに勤務する30代のライターであり、「私」が執筆していた少女向け小説のファンだった。

  • 直人 (演:滝藤賢一)
「私」の夫。
ホラー・ミステリー専門の小説家であるが、妻である「私」以上に心霊現象には否定的。「私」との同棲にあたって、一戸建ての新居を建てる。

  • 平岡芳明 (演:佐々木蔵之介)
怪談作家。
担当と喫茶店で打ち合わせをしていた際に「私」と偶然遭遇し、一連の事件の調査に協力するようになる。知識豊富で飄々としており、作中の事件に一番興味を持っているようでもある。原作での平山夢明にあたる。

  • 三澤徹夫 (演:坂口健太郎)
福岡県出身の心霊マニア。
平岡の紹介を通して調査に参加する。原作での福澤徹三にあたる。














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最終更新:2025年09月07日 22:56