6月7日にきっと誰かが追記してくれるよ
乃々ルート「Real Sky End」
碧朋学園の屋上で殺し合う乃々と世莉架……
共通ルートと違い妄想トリガーによる干渉によって乃々の好感度があがっていることにより
世莉架のディソードの特性を利用した乃々は力では敵わない世莉架に、彼女の思考を知って精神的揺さぶりをかけて優位に立つ。
「世莉架。あなたの考えていることは…矛盾してるわ」
乃々は拓留にやりたい事を与え、それを叶えるために生まれてきたはずの世莉架が、
拓留の親友を巻き込み拓留の大事な妹を殺して拓留を悲しませるような事をするという矛盾する行動をとった理由を指摘する。
自分でも自覚していない心を他人に指摘され、動揺する世莉架。
だんだん殺人鬼として世莉架(黒おっけいさん)といつもの世莉架(白おっけいさん)の口調が混ざり始め、様子がおかしくなっていく。
動揺する世莉架に対して乃々は有利になれた…と思われたが、
「だいたい、お前が他人の事を言えるのか!? 嘘つきはどっちよ!? この嘘つき! 大嘘つきっ!!」
嘘つきと罵倒された瞬間に今度は乃々のほうが様子がおかしくなる。
拓留に何かを知られることを極度に怖れる乃々は、我を忘れて世莉架に突撃。
形勢は完全に逆転し乃々が共通ルート同様に殺されそうになった瞬間、拓留がディソードを初めてリアルブートして戦いに介入して乃々を救う。
そして世莉架は拓留が自分を選ばなかった事にショックを受け退散する。
乃々が
ギガロマニアックスだと知って驚く拓留に、能力は有村雛絵と同じ能力だが、正解率は60%程度の劣化版と伝える乃々。
そしてニュージェネレーションの狂気の第7の事件「DQNパズル」の日である今日は終わった……。
そのころ、乃々の殺害に失敗した世莉架はターゲットを佐久間に変更し殺害。
家計を支えていた義父を失った拓留たちは青葉寮を出ていかざるを得なくなり、
百瀬克子の紹介で、
久野里澪も住んでいる新居のボロアパートへ越す。
改めて乃々が「家族の間で隠し事はしないこと」という家訓を掲げ貧しいながら新しい生活を始めた拓留たち。
だが世莉架がこのまま黙っているはずもなく、再び拓留と乃々の目の前に現れる。
拓留は有村雛絵の能力で乃々が嘘をついていること聞いており、半ば疑心暗鬼の状態であった。
世莉架はそこに追い打ちをかけるつもりだった。
そしてついに世莉架の口から、来栖乃々の真実が明かされる――――
南沢泉理
登録日: 2017/06/07 Wed 02:20:24
更新日:2025/04/05 Sat 05:16:30
所要時間:約 9 分で読めます
▽タグ一覧
正体 謎子 謎の少女 ギガロマニアックス 貧乳 女って怖わ~い←お前が言うな、お前が ブリドカットセーラ恵美
南沢泉理とは来栖乃々の幼馴染である人物。
そして、現在の来栖乃々の真の正体である。
CV:ブリドカットセーラ恵美
生年月日:1997年6月7日
身長:149cm
血液型:O型
Aカップ
概要
OPなどに登場していた“謎の少女”の正体で拓留と雛絵を襲った杯田理子という少女が騙っていた人物である南沢泉理。
杯田理子の事件の際に乃々が犯人は南沢泉理ではないと断言していたのも、第6の事件で南沢泉理の復讐が全くの嘘だとわかったのも、
最終的に世莉架のことを疑っていたのは彼女自身が南沢泉理だったから。
容姿はピンクの髪を二つ結びにした陰気そうな印象を与える小柄な少女。
乃々ルートである「REAL SKY END」ではそんな南沢泉理の過去が明かされる。
内向的で自分の殻にこもりがちで友達がほとんどいなかった泉理はある日母に「友達がたくさんできるそんな性格になりたいと」と打ち明けた。
とある新興宗教に傾倒した母親はそんな性格を直してくれると、とある施設に彼女を連れて行った。
そこが父が務める製薬会社の関連施設であり、母が信奉する宗教団体とも深いかかわりがあるという『
AH東京総合病院』だった。
最初はごくごく普通で簡単な心理テストのようなものだったが、
やがて実験は本格的なものになっていき、ギガロマニアックス研究の人体実験の苦痛に責められ続ける過酷な日々を送ることになった。
結果、ギガロマニアックスについて知るようになり、そのころ病院に侵入した拓留と出会っていた。
現在の乃々が拓留にニュージェネレーションの狂気の再来の事件の被害者の共通点を教えられた際に、
間の抜けたような返事を返してしまったのは「超能力」という荒唐無稽なものを嗤っていたのではなく、それについて知っていたため。
また明言はされていないものの描写的には。散々見せられ続けたためか他の面々よりも11番目のロールシャッハ=力士シールへの耐性は強い様子。
そして生きることが辛くなっていたある日、
誰とでも分け隔てなく接する、明るく聡明で美しく、誰からも好かれる憧れの存在である来栖乃々と出会った。
乃々は波長があった泉理に声をかけ、2人は川原君が嫉妬するくらい仲の良い友だちになった。
暗い陰が指す日々を過ごしてた泉理にとって乃々が手を差し伸べてくれた事は大きな希望になった。
しかしそんな生活も長くは続かず、渋谷地震で乃々はガレキに潰されてあっけなく死亡(この時、両親も死亡している)。
現場に居合わせてしまった泉理は大切な乃々という存在の死に絶望する。
「乃々になりたかった」「誰にも必要とされていない自分が死ねばよかった」…そんな泉理の慟哭に、
乃々の死という過剰なストレスによって歪んだ覚醒を果たしたギガロマニアックスとしての能力が応えた。
眼前にディソードがリアルブートし、自分のことを知っているはずの研究者たちが。
そして反射する自分の姿を見て彼女は気づいた、ギガロマニアックスに覚醒すると同時に泉理の姿は乃々のそれになっていたと。
自身によって彼女が得たギガロマニアックスとしての力は「複写」だった。
そして誰もが憧れる来栖乃々という地位を得た南沢泉理は
黒焦げの遺体は南沢泉理のものだと嘘の証言をし、さらに乃々の知り合いには渋谷地震による記憶の混濁や怪我という形で貫き通した。
誰からも好かれる乃々として第二の人生を送り始めた泉理は、青葉寮に引き取られやがて拓留と出会うことになる。
南沢泉理の嘘は、渋谷地震のあの日から始まっていた――――
乃々ルート「Real Sky End」(続き)
世莉架の言葉によって乃々に疑念を持った拓留は神成に来栖乃々について調べてくれるように頼んでいた。
そして忙しいなか調べてきてくれた彼から伝えられた真実…
それは来栖乃々の家族のデータが今の来栖乃々ではなく南沢泉理として慰霊碑の下に葬られていた遺体と一致したこと。
それはつまり、乃々が言ってきたことは本当に全てうそであり、隠し事はしない、信じてほしいと言った彼女がまた嘘をついたことを示していた。
真実を知り乃々に激怒する拓留。
乃々は家を飛び出し、帰ってくることはなかった。
この展開には『家族だったのは目の前の南沢泉理だったのだからもう少し信じようよ』という意見もあり、
実際この後の展開でそのことで改めて南沢泉理を信じるので、そういう意見が出るのも仕方のない面はあるのだが、
やはりここまで受けてきた拓留の精神的苦痛が大きすぎたのがこの際にその面で信じられなかったもっとも大きな理由なのだろう。
それに、来栖乃々時代から拓留(家族)に対して隠し事をしていたことや、
世莉架にバラされても「あんなのは出鱈目。自分を信じて」とまで言って隠していた嘘を誤魔化し続けたのも事実であり、
自分のことを棚に上げて家族という言葉を強調しながら隠し事をするなと言い張り、その南沢泉理自身がずっと隠し事や嘘をつき続けていたという状況の中で、
『大切な人(南沢泉理)が自分のことを棚に上げて誤魔化してまで嘘をつき続けていたんだから、拓留が激怒するのはむしろ当たり前だ』という意見もある。
+
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この状態の拓留からすれば |
フッフフフ…クッククククク……なぁーんちゃってwww
イッヒヒヒヒハハハハハ、おかしくって腹痛いわ~wwww
面白いやつだなお前、ほんとに私のことを…ウッヒヒヒヒヒヒヒw
なら見せてやろうかぁ!? もっと面白いものをよぉ!!
ビイィィィヤァァァァ!! バリアルフォーーゼェ! ビイィィィヤァ拓留ゥゥゥゥゥ~~!!
本物ぉ? 誰それえ。私、南沢泉理。
鈍いなぁ私が来栖乃々だよォ!
まぁだ分からないのかよぉw
渋谷地震の後にリハビリ手伝っていたのも、さっきまでお姉さんしてたのも!
私が生み出した妄想だよ!!
ジャンジャジャ~~ン!! 今明かされる衝撃の真実ゥ!
いやぁ本当に苦労したぜ、輝かしい優等生演じて分かりやすい隠し事までしてさあ。
しかしお前は単純だよなァ、私の口から出たでまかせを、全部信じちまうんだからなァ!ウッヒヒヒヒヒヒww
なんてことされたに等しい精神ダメージを受けたのだから……
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とはいえ、南沢泉理としては来栖乃々へと姿が変わったことで、ギガロマニアックス人体実験の魔の手から逃れることができたという事実は変わらない。
彼女が南沢泉理の姿のままであればこの後も実験を毎日受け、誰からも愛されないままモルモットとして死んでいた可能性もある。
たしかに来栖乃々の存在をなかったことにするという泉理のやった行動は本来許されない行いだが、
酷な実験の苦痛に晒されるという地獄に加えて渋谷地震、さらに自分の友達であった来栖乃々を目の前で失うという極限状態のなかで、
皆から愛される存在になれるという千載一遇のチャンスに手を伸ばさない選択をとることはかなり難しかっただろう。
青葉寮に戻っていた乃々はそのジレンマの中悩み続け、そして一つの結論を出す。
それは家族として世莉架の手から拓留を守ること。そしてもう一つは――――
これが私の――南沢泉理の本当の姿
もしもこれで全てを失うことになったとしても……もう、嘘はつきたくないから。拓留に隠し事はしたくないから
だから、たとえこの姿であなたに嫌われたとしても、私は――本当の私でいることに決めたの!
来栖乃々の姿ではなく、南沢泉理という本当の自分の姿見せること。
例え、この姿を晒すことで家族に嫌われようとも、もう家族に嘘はつかないと、彼女は決心したのである。
そんな拓留を守るために必死に戦う泉理の姿に拓留は胸を打たれたようで、
脳裏にもう一度、今度は泉理と共に歩む未来を思い描く…そして――――
世莉架との戦いが終わり、自身の姿を拓留に見られたくなくて、そのまま立ち去ろうとする泉理。
そんな泉理を抱きしめて拓留は語る、拓留を絶望の闇から救ってくれたのは『本物の来栖乃々』ではなく『南沢泉理』だったと。
自身を受け入れてくれた存在に泉理は涙した。
その後、南沢泉理の存在は結人やうき、その他主要メンバーにも受け入れられ、これまでと何ら変わらない生活が始まる。
姿が変わっただけで、本質は皆がよく知ってる乃々と変わらなかったのも大きいだろう。
そして碧朋学園では来栖乃々は突如引越しして、代わりに南沢泉理が転校してきた、ということになっていた。
もうすぐ卒業ということもあり泉理がまた通う必要はなかったのだが、皆と少しでもいたかった彼女が通うことを望んだそうで、
事情を伝えていないかつての級友たちとはまた1から関係をやり直したとのこと。
ラストでは泉理と拓留が本物の乃々の墓で手を合わせる場面で「REAL SKY END」は終了する。
彼女のルートが「TRUE」ではなく「REAL」なのは物語の真実を知るルートではなく、彼女の事実・現実を知るルートであるためだろうか。
彼女の「TRUE」が描かれるのは後述の後日談小説や「らぶChu☆Chu!!」でのこととなる。
ちなみに彼女と山添うきの担当医は「NOROSE」。
おそらくというか
ほぼ間違いなく前作『chaos head』のラスボスである野呂瀬玄一である。
かなり嫌な予感しかしないが、本物のギガロマニアックスである
咲畑梨深への拷問後の時系列なので、実験の狂気度は彼女よりはまだマシだったかもしれない。
アニメ版
基本的にはカットされた描写もあるとはいえ原作通りなのだが、
なんと橘結衣の葬式後に自身が本当は来栖乃々ではなく南沢泉理でギガロマニアックスだと明かした。
原作の乃々ルートでは上述したように灰おっけいさんによって暴露され、
トゥルーエンドではカオスチャイルド症候群が治ったことで結果的にバレてしまっただけであり、
事件が終わる前に自身から拓留に来栖乃々の状態で真実を話したのはアニメオリジナルの展開。
本来は乃々ルートで明かされる内容がわりとあっさり明かされる展開には少々
賛否両論だったが、
隠し事しまくって結果的に拓留に精神的ダメージを与えてしまうわけでも、トゥルーを終えて悟りを開いてしまった拓留に明かすわけでもなく
今現在の拓留に話す展開はある意味で南沢泉理としては救われているのでは?という意見もある。
この告白により世莉架との対峙の際の世莉架の対応も(尺の調整を考えても)少し変わっており、
「まがいもの」や「大嘘付きのフェイク」などの来栖乃々への罵倒のシャワーは存在していない。
また乃々=泉理の対応も、中の人も言っていたが、来栖乃々の姿のままだったゲームが防戦一方の戦い方だったのに対して、
南沢泉理の姿で戦ったアニメでは攻めの姿勢が強いものとなっている。もう嘘はつかないと決意したことで彼女の持つ強さが出ているのは大きいだろう。
原作では衝動的に来栖乃々の遺体を火の海の上に置いて丸焦げして遺体が乃々だとわからないようにしてしまったが、アニメではカットされているため不明。
『CHAOS;CHILD らぶChu☆Chu!!』
本編TRUE後だが、来栖乃々としても登場。
自身のギガロマニアックスとしての力で魔法少女染みた行動をとる。
『妄想科学ADV CHAOS;CHILD とある情弱の記録』
ニュージェネレーションの狂気の再来の被害者と来栖乃々(+α)の視点で本編の物語をなぞる作品。
現在の乃々の視点ということで当然南沢泉理の視点ということでもある。そのため本編では騙られていなかった彼女の感情などが描かれている。
ラストでは泉理が拓留によって作られた本物の空を眺めながら、来栖乃々への言葉を告げる場面で終了する。
世莉架のディソードとのぶつかり合いで見えた未来の可能性(乃々ルート)は拓留の選択によって可能性のままで終わった。
『Chaos;Child -Children’s Revive-』
画像出展:Chaos;Child -Children’s Revive- 梅原英司 講談社ラノベ文庫 2017年03月31日
トゥルーエンド後及び『らぶChu☆Chu!!』後の時系列を描いた後日談小説。
こちらでは乃々ルートと違い、あくまで南沢泉理という存在がカオスチャイルド症候群の影響で来栖乃々に見えていたということになっており、
碧朋学園の生徒は自分たちの知っている来栖乃々と今ここにいる南沢泉理が同一人物だと認識している。川原君はその事実に入院続行
ちなみに彼女は本編で三年生だったが、カオスチャイルド症候群の都合により特例で三年生全員が四年生として残留しているためまだ学生。
また乃々ルートと違い引っ越してはおらず、引き続き青葉寮で暮らしている。
同一人物として拓留を含めた全員に認識されていることから、普段の性格から女帝・来栖乃々のものと同じになっている。
いわば鳳凰院凶真の仮面をつけた
岡部倫太郎のように、来栖乃々という仮面は引っ込み思案で根暗で嫌われ者だった南沢泉理を成長させていたのだ。
ちなみに本編でもその片鱗があったが、「こたつ」を「おこた」と言ったり、
「半纏」を「どてら」や「綿入れ」や「ちゃんちゃんこ」と言ったりと、言葉使いが少し古い。
本作品はそれぞれの主要人物の一人称視点で物語が描かれているが、彼女の視点としてはあくまで拓留への手紙という形式となっている。
だが、他の人の視点の場合でもやはり濃いめの描写がなされている。
余談
- あくまで本編では偽者のギガロマニアックスだったが、地震前から人体実験を受けていたことから、彼女が本物のギガロマニアックスになれる素質はあるのでは?と一部プレイヤーからは言われている。
CHAOS;CHILDで本物のギガロマニアックスと明言された人物は数少ないため、実際のところどうなのかは不明ではあるが。
- 志倉千代丸氏曰く、ヒロインのなかでいちばんムッツリスケベだと思うのは来栖乃々とのこと。
- 本物の来栖乃々の描写は小学生のときまでであり、それ以降はあくまで彼女を演じている南沢泉理の妄想の来栖乃々に過ぎないものの、
小学生ながら才色兼備、運動神経抜群、明るく前向き、この時点で巨乳という人間の出来過ぎっぷりから、
普通に成長した場合でも泉理の妄想と同等かそれ以上の人間になっていたと一部では言われている。
- 南沢泉理と来栖乃々の声優は同じブリドカットセーラ恵美氏。しかし両者ともきちんと違った演技をしておりとくに幼少期の演じ分けがすごい。
またゲーム作品のエンディングクレジットでは来栖乃々と南沢泉理でブリドカットセーラ恵美が二つ並ぶという演出がなされている。
アニメでは来栖乃々と南沢泉理のみ表示され、ブリドカットセーラ恵美表記は一つとなっている。