細長悟

登録日:2017/06/23 (金) 17:17:46
更新日:2024/01/21 Sun 11:31:47
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名前は細長 悟と申します。

洋食堂《ラ・クワントス》の給仕長は世を忍ぶ、仮の姿。
その正体は‥‥


細長悟(ほそながさとる)とは『大逆転裁判シリーズ』の登場人物である。


帝都警察第壱捜査係刑事部長。分かりやすく言うと、帝都警察に勤務する刑事である。初登場時の年齢は29歳。
線が細く、儚げな印象を受ける眼鏡の青年。頭髪のところどころに白髪も混じっている。
病弱でもあり、事ある毎に咳き込んでは口から赤い何かを垂らしている。
その赤い何かが垂れる度に周囲に心配されるが、本人にとっては“いつものこと”であるようで、その赤い何かを拭った後は何事もなかったかのように仕事に戻る。

病弱であるが、見た目によらず内には熱い正義の心を秘めている。
「どうせやるならカンペキな捜査」というのを信条としており、事件捜査への熱の入れようはかなり凄い。
その理由は、帝都警察の捜査は世界に比べてまだまだ未熟である事に警鐘を鳴らしているからで、「いずれ来るべき新世紀には、我が国の警察は世界一になる」と信じ、“常にカンペキな捜査”を心がけて日々職務に当たっている。
責任感も人一倍強く、ある事件では自分がミスをした罪滅ぼしのために、命にかえても成歩堂龍ノ介の役に立とうと奮起した事もある。
龍ノ介と同様に英語が堪能で、ある裁判では英国人と一緒に証言台に立ち、流暢な英語の通訳を行った。

潜入捜査を得意としており、初登場時には高級西洋料理店「ラ・クワントス」でとある事件を捜査するために給仕長として潜り込んでいた。
ちなみに潜入中も接客をカンペキにこなしており、そこを訪れる貴婦人達の中には、その幸薄そうな微笑に惹かれ彼を好きになった女性も多くいたという。
またある話では、留学生の亜双義一真の護衛をするために、蒸気船の乗組員として亜双義に同行している。

実はバレエ好きであり、自分が乗っている蒸気船の客の中に世界的に有名なバレリーナ、ニコミナ・ボルシビッチがいると知った時には、とても驚いた様子を見せていた。
そしてニコミナが事件の容疑者の1人になっている事を知ると「バレエの妖精が悪いことをするワケがないでしょう!」と言って思わず容疑者から外そうとする場面もあった。


作中での活躍

※ネタバレ注意

第1話「大いなる旅立ちの冒險」から登場。
この頃は帝都にある洋食堂「ラ・クワントス」にて、富裕層である客を狙った盗難事件が相次いで発生していた。
そのような通報が先日帝都警察本部に入ったので、迅速に解決するべく給仕長としてラ・クワントスに潜入、窃盗犯の犯行を抑えるために張り込みを続けた。
そんな最中に、ラ・クワントスで英国紳士が殺害される事件が発生。銃声を聞いて慌てて厨房から飛び出した時に、被害者の側で龍ノ介が拳銃を持って佇んでいるのが見えたため、龍ノ介を即座に拘束して食料庫に閉じ込める。
そしてすぐに警察本部に連絡を入れるのだが、事件の報告をした際に本部から「その場にいる英国婦人を現場からただちに退去させよ」との絶対命令を受けた事で、速やかにその婦人を退去さる(一応その時に英国婦人の身分は確認したが)。
また、現場に英国婦人がいた事を隠し通すために、その場にいた他の客に「この事は決して口外してはならない」と警察の権限を使って圧力をかけた。

翌日、龍ノ介が英国紳士殺害の被告として裁判にかけられる事となり、事件のあらましを証言するための参考人として証言を行う。
その際にも身分を隠して「給仕長」として証言を行ったが、ふとした事で自分の本当の身分(刑事)が書かれた名刺を提出する事となってしまい、それによって龍ノ介に本当の身分(刑事)を明らかにされる事となった。
身分がばれた後は、英国婦人の存在を隠すために関係者に圧力をかけた事を潔く認め、裁判長からその英国婦人を直ちに出頭させるよう指示されると、本部の特務指令に背く覚悟でその婦人を証言台に立たせた。

その後は英国婦人の通訳として側に立つ。
だが証言中に彼女が帝都警察をバカにするような発現をした事で自尊心が傷つけられ、それがきっかけで抑えがきかなくなる。
そして“現場ドロボー”と呼ばれる覚悟で現場から持ち出した証拠品を次々と提出するのだが、それらの証拠があったおかげで龍ノ介の無実が立証され、最終的には龍ノ介に無罪判決が下される事となった。

裁判の終了後は、龍ノ介の弁護を「見事な近代法廷戦術でございました」と賞賛の言葉をかけ、彼の無罪を祝福するが、当の龍ノ介は犯人扱いされた事もあるからか、あまり彼に対し感謝していない様子であった。


第2話「友とまだらの紐の冒險」では、留学のために大英帝国へと向かう亜双義の警護を行うために、蒸気船・アラクレイ号に乗り込む。
この特務命令は司法省の慈獄長官から受けたものだが、その際に長官は「亜双義が暗殺される事無く大英帝国まで護衛しろ」と気になる事を言っていたらしい。
また、この頃の世界情勢は実に緊張かつ複雑であったので、表立った警護を避けるために船員として乗り込む事となったようである。

だが警護の対象である亜双義を道中で死なせてしまい、彼の手引きでこっそり乗り込んでいた龍ノ介が容疑者として拘束される事となる。
亜双義を守りきれずに任務に失敗したと落胆した彼は、その罪滅ぼしとして龍ノ介が船内を自由に歩く事が出来るようにするため船長の説得を試みる。
この際に顔面にアザを幾つか作ってしまう事となるが、そのおかげで龍ノ介は(手錠をしたままだが)自由に移動が出来るようになり、自分の無実を証明して真相も明らかにする事が出来た。

事件は無事に解決したが、留学生の亜双義は死亡してしまったので、香港に寄港してすぐに現地の領事に報告をし、日本へ戻らなければならなかった。
しかし、その場にいたシャーロック・ホームズの提案で龍ノ介が亜双義の代理として留学する流れとなり、龍ノ介たちの熱意に負けて、留学を中止にさせないために政府にうまく報告するよう約束をした。

大逆転裁判2の第1話「弁護少女の覚醒と冒險」では、前作第1話で逮捕された英国婦人が移送される前に海を見ておきたいと言い出したため、その護衛に駆り出される。
しかし、その英国婦人が殺害されてしまい、悲鳴を聞きつけて現場に直行、そこに居た村雨葉織を容疑者として逮捕し、裁判の証言台に立つ。
その時の姿は 白黒の縞々タイツに頭に亀の人形(?)を縛り付けた という異様な風貌であり、本人は「初めての海水浴に浮かれていた訳ではない」と主張した。
ちなみに相変わらず右腕にタオルを下げている。


最終話ではホームズから成歩堂名義で『ジゴク判事の部屋に潜入のうえ、通信記録を調べられたし』との国際電信を受け、通信記録の内容を入手している。
エンディングでは恐らくその件に関しての裁判にかけられているが、あまりの弁護士不足からか 夏目漱石と村雨葉織に弁護を依頼 し、結局若干後悔している。


ホソナガ「どうせやるならカンペキな追記・修正を‥‥
     それがワタシの信条なのです。」

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最終更新:2024年01月21日 11:31