海水男

登録日:2017/07/02 Thu 17:32:09
更新日:2025/04/07 Mon 07:09:00
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コイツ海水がぶ飲みしても平気なんだ 普通氏ぬぞw


海水男とは、2ちゃんねるのとあるスレに現れた自称メシマズ嫁を持つ男のことである。
一部では「塩旦那」と称されることもあるが、意味するものは同じである。

事の発端は2011年6月某日、2ちゃんねるへの書き込みだった。
内容は嫁の超薄味の料理に悩まされているという旦那の愚痴であったが、話が進むにつれて件の嫁はメシウマの方で、
むしろそんな彼女の料理を「超薄味」と称する旦那の側がとんでもない味覚音痴を通り越して味覚キ〇ガイであったことが判明。
彼好みの料理に関する下記の塩分濃度計の一件から「海水男」とあだ名されることとなった。冒頭のフレーズはこの事実を知ったスレ住人がこぼしたもの。

海水男の味覚の異常さについて、彼の書き込みから列挙すると、

  • 嫁が海水男好みの食事を塩分濃度計で測ったところ、海水濃度の3倍(9.9%)まで計測できる濃度計が振り切った。
  • 「素材を味わえ」と言うからアンチョビという素材←!? を2缶分、直で白米に乗っけて食べていたら茶碗ごと叩き落された*1
  • 社食では嫁の目がないので醤油もソースも使い放題*2

とのこと。最早塩辛いなんてレベルをゆうに超えた、異常な食生活であることがうかがえる。

曰く実家の母親の料理がこんな味らしく、子供の頃から慣れてきた海水男にとって嫁の料理はまるで物足りないという。


こういった海水男の味覚の異常な実態が知れると、当然ながら健常な味覚の持ち主が大半のメシマズスレの住人からは同情を得られず、
むしろ「高血圧になって氏ね」「お前みたいな味音痴にここへ来る資格はない」とフルボッコにされるが、当人は


俺のカーチャンのメシを食ってきた親父は未だ健在。 俺だって健康診断で引っかかった事ねーよ。
結婚したからには歩み寄りって大事だと思うのだがな。


と、自分が正常であるという思い込みを変えず、結婚したのだから嫁も自分の味覚に合わせるべきだと主張。完全に拷問である。


同時進行で嫁目線*3の書き込みもあったのだが、彼女の口からは、

  • 海水男実家では、一升瓶の醤油を家族4人で最速2週間で使い切る
  • 海水男母は「酒を煮切る」ならぬ「醤油を煮切る」。煮物は茶色いどころかイカスミ並に真っ黒。
    嫁は食べなきゃ失礼と思い頑張って食べようとしたらしいが、途中から涙目になり断念。
  • レトルトカレーにも大量の醤油をかけ、味塩の小瓶を持ち歩き2日で使い切る。

…等、おおよそ正常な家庭の食事事情とは思えない、とんでもないエピソードが明かされた。

とある住人はガラス工房で働いていた家族が昔そんな状態だったと言い、海水男の労働環境も汗を大量に掻くのではと考えたが、
海水男の労働環境はデスクワーク主体で、汗を大量に掻くこともないらしい。
さらに、彼の実家の人々はこれほど異常な塩分を摂取していながら血圧が平均より少し高い程度で目立った健康被害などもないらしく、
嫁が理論値を出して高塩分の危険性を説いても海水男は鼻で笑うだけだという。

また、「結婚前に異常な味覚に気付かなかったの?」という質問に対して、嫁が答えたところによると、
結婚前は出されたものに唐辛子をたくさんかける程度だったが、結婚してから薄い薄いと文句を言われて塩や醤油をかけられ始め、
「カーチャンのメシを見習え」と連れて行かれた義実家で件の異常な味覚とその原因を知ったという。
自分は正常だと頑なに信じているような海水男の書き込み内容に反して、このことを聞いた住人からは、
「自分の味覚が異常であることを理解した上で、金ヅルを捕まえるために必死だったのだろう」という推測が出た。

「保険金の額増やして夫好みの食事作ろうかな」などとぼやく一方、この時点ではまだ海水男を愛していたようで、
「やっぱり長生きしてほしいよ」と言い残し嫁はスレを去った。


その3日後、再び書き込みがされる。


嫁は海水男と自分の食事を取り分けて作るようにし、徐々に塩分を減らしていこうと考えたのだが、
それを理解できなかった海水男が「嫌味も大概にしろ」と言い嫁と大喧嘩をしたという。
離婚を考え始めたようで、今住んでいる家を慰謝料として貰って嫁を出て行かせると語る。

住人からは「嫁が可哀想すぎる。離婚してやれ」「お前の味覚に付き合わされたら病気になるわ」「慰謝料払うのも出てくのもお前だ」と再びフルボッコにされるが、
やはり自分の味覚が異常だと思わない海水男は、頑なに「歩み寄りがない」と主張し続けていた。

これに対し住人からは更に、
「歩み寄りとは『どちらも正しいが合反する場合』に使う言葉。お前の異常な味覚に嫁が歩み寄る義務はない」
「そもそもお前の言ってることは歩み寄りではなく『嫁が一方的に俺に歩み寄れ』だろうが」とその姿勢を批判されるが、


俺自身は今までヨメ好みの味に苦しめられて来たんだぞ?(若干濃いらしいが)
これを歩み寄りと言わないで何と言うんだ?


と、一切悪びれることなく、「自分はこれまで歩み寄ろうとしてきた」と主張し、
「自分の味覚に合わせようとしない嫁が悪い(歩み寄りがない)」というスタンスを貫いていた。

さらに海水男は「最近風呂の温度を上げたり床にワックスかけていたのも怪しい」などと言い出す。
前者は汗を多くかかせて摂りすぎた塩分を排出させようという考えだろうし、後者に至っては単に掃除をしていただけだろうが、
上記の保険金云々の書き込みを引き合いに出し(「長生きしてほしい」は完全に無視)、

  • 風呂の温度を上げる→俺を釜茹でにして殺す気に違いない
  • 床にワックスをかける→床を滑りやすくして、俺が転んで頭打って死ぬのを狙っている

…と解釈したらしい。雛見沢症候群のL5患者もビックリな被害妄想である。


またこの書き込みの際、嫁が購入した新型のパソコンを強奪して自分のものにしていたというモラハラ行動も発覚。
そもそも嫁が購入したにもかかわらず、嫁が共用と考えて使っていることを知ると「人のものを勝手に使ってんじゃねぇよ!」と逆切れする始末。
経緯を考えると、まさしく「お前が言うな」である。



更に1か月後。


最悪だ。海水と呼ばれヨメを庇われてた者だが
法律って男に不利になるようにできてるのか?


本格的に離婚問題に発展したらしいのだが、その条件として、

嫁→お金はいらないから家から出て行って二度と人生に関わらないで欲しい

に対し、

海水男→離婚は嫁側から言い始めた事。応じてやってもいいが家と慰謝料、給料折半を継続する事

などと明らかに無茶な要求をしたらしい。

海水男の家庭は夫婦合わせて月収80万のうち、海水男が稼いでいるのはわずか13万。
「共有財産は折半が常識だろ」と言うが、離婚後の給料が「共有財産」に当たるはずがない。
また、共有財産と主張する家は土地も含めて嫁親のものらしいので、海水男が口を出す余地など皆無。

このケースでは性格の不一致と同じでどちらかが慰謝料を払うというレベルではないため*4、現時点での共有財産を折半して終わりが妥当。
さらに嫁は財産分与を放棄+一時金として幾らか払うと言っているので海水男にとっては上等な条件であり、これ以上金を引き出すことはまず不可能である。
嫁の婚前預金の方が共有財産よりも多いらしく、そちらも合わせて寄越せと主張するが当然却下。

嫁は海水男の塩分管理のために日々の料理写真や調味料の使用量などを記録していたらしく、それが証拠となって海水男は不利になっているらしい。

だが海水男はまだ勝ち目があると思っているようで、


貰う物貰ったらさっさと印鑑押してやるよwww


と最後まで強気に宣言していた。


同年8月、無事離婚が成立したことが嫁から報告され、その後の10月にはまたしてもメシマズスレに現れた海水男が、
当然慰謝料などは貰えずに家を追い出され、一時金としてもらった金も早々に使い果たし周囲からも白い目で見られているという愚痴の書き込みをし、
住人達はそろって海水男を嘲笑するのであった。

こうして海水男に悩まされた嫁は自由の身となり、事態は収束した…








はずだった。






時は流れて2013年5月某日。嫁の元に海水男から復縁要請のメールが届く。


(嫁)だろ?
俺海水男。
今、俺腎臓が機能してなく生活困難で仕事も出来ない状態なんだ。
今ならあの頃みたいに、俺の食生活に干渉してきても許せる(≧∇≦)
お互いに大人になった今なら、歩み寄って暮らして行けるんじゃね?
病食に慣れた今なら、お前の薄味料理も我慢出来るから安心しろよ(´∇`)
来週○日退院だから、○○医大まで来て。
お前の実家近くだから判るよな?
(海水男の携帯番号)
お前の新しい携帯番号も知らせなさい。


このようなメールが、浮腫みダルダルの写真と共に嫁の会社の代表アドレス宛に送られてきたらしい。
嫁が言うには、今の自分の連絡先が解らないから、会社の代表である嫁が読むと思ったか、もしくは担当者が嫁に転送すると信じてここに送って来たのでは、ということだった。

当初嫁は「ロミオメールが来たw」程度に考えていたようだが、その後も、
「見舞いに来るんだろ?」「無視してんじゃねえよ!」「退院手続する約束だけは守れよ?(そもそも約束はしていない)」
等の内容のメールがバンバン届いたため流石に危険だと判断したようで、弁護士に相談して対処することに。


海水男は離婚後も付きまといや金の無心を繰り返したため、公安から接近禁止命令が出ているらしいのだが、嫁の弁護士は、
「『接近禁止を破ったら1年以下の懲役』と言われたのを『1年間は接近禁止→1年経ったから大丈夫*5』と勘違いしたのかな?」
と首をかしげていたという。

週明けの月曜、すぐに公安が動いたのだが、案の定それを理解できなかった海水男が嫁の事務所に押し掛けて暴れ、
支離滅裂な言動を繰り返した挙句に○す氏ぬなどと連発して警察沙汰になり、最終的に措置入院となったという。

なお、嫁は書き込みの中で海水実家の面々についても述べていたのだが、

  • 海水父
食事の席では酒をがぶ飲みしてほとんど食べず、嫁にも「無理に食べなくてもいいから」と言ってくれていたらしい。海水実家唯一の良心だったようだ。
離婚騒動の最中、くも膜下出血で倒れ要介護の身に。
海水男はメールの中で「(俺を介護すれば)親父を見放した償いが出来るぞ」と書いていたが、
嫁曰く「見舞金として2ヵ月分の医療費を払ったから義理は果たした」とのこと。
海水男が押し入った件の後、弁護士を通じて「今後一切関わらないですむように手配します」と謝罪があったらしい。
「息子の離婚危機」という事態がくも膜下出血の引き金になった可能性は否定できないが、離婚原因を作ったのは他でもない海水男である。
そもそも海水母が日頃作っていた殺人料理が根底にあるのは間違いないのだから、嫁の責任など皆無だろう。
スレでは「妻が作る海水料理を咎めない時点で同罪」との声もあったが、下記の海水母の人間性から見れば何を言っても聞いてもらえなかったのだろう。この父親もまた被害者と言える。

  • 海水母
諸悪の根源。
海水男にとって母親は超絶的な味覚の持ち主であるらしい。まぁ確かに悪い意味で超絶的ではある…
涙目で食べる嫁をオーバーと言い切り、醤油を煮詰めた後に残った塩の結晶をさらに煮魚に乗せて食べていたと言う。
海水男の離婚後は嫁実家や職場に金の無心、嫁母の運転する車に当たり屋紛いの行為、
さらには自分たちの状況を嘘八百に脚色したビラを嫁実家の近所にバラまいて金の無心…といった問題行動を繰り返し、
息子同様接近禁止を喰らったとのこと。この親にしてこの息子あり…である。
現在は入院中らしい。病名は不明とのことだが、夫や息子同様に脳や臓器をやられたであろうことは想像に難くない。

…とのことであった。


ここまで病んでいたなんて…と落ち込む嫁に、住人達は労いの言葉をかけるのだった。


【余談】
海水男はそのインパクトから「嫁がメシマズかと思ったら実は旦那が…」というパターンの時に引き合いに出されることも多い。
誤解されることがあるが、海水男好みの食事は「塩分濃度が海水の3倍」ではなく「海水の3倍の濃度まで計れる濃度計でも測定不能」なのである。
つまり、極端な話をすれば海水の5倍や10倍でもおかしくないのだ。体質もあるのだろうが、今まで普通に生きて来れたこと自体が奇跡である。

また、海水男本人と母親の性格の破綻ぶりは塩分過多が原因ではないかとする声もある。
実際高血圧による脳出血の前後でやたらと怒りっぽくなったり、複雑な物事を考えられなくなったり、短絡的な行動に走りがちになったり……といった症例が数多く報告されているので有り得ない話ではない。


追記・修正は海水をがぶ飲みしながらお願いします。


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最終更新:2025年04月07日 07:09

*1 アンチョビとは「カタクチイワシの塩漬け」であり、保存食の類で塩辛い。そもそも素材(食材)ではなく加工品である上に、二人程度の一食で一缶以上丸々消費する時点で異常である。

*2 「人の目は気になるが~」等と言っているので、具材が溺れるほど大量にぶちまけ、周囲から唖然とされているのは容易に想像がつく。

*3 共有PCの履歴からメシマズスレに書き込まれているのを知ってショックを受けたらしい。

*4 「明らかに非常識な海水男有責では?」と思われるかもしれないが、「不健康なものを食うよう嫁に強要した」ならともかく、「自発的に不健康なものを食っていた」ならば自己責任の範疇であり、DVなどには問えないだろう。

*5 メールが来たのが接近禁止命令が出てからちょうど1年経過した日だったという。