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断么九(麻雀)

登録日:2009/05/28(木) 13:48:14
更新日:2026/07/14 Tue 19:01:34
所要時間:約 4 分で読めます





まるで白痴だな……矢木さん………

たとえ間違いでも、オレがあの局面で牌を倒したりするもんかね…

信用するなよ………人を…

きさま、なにをブツブツ……

ククク… ロン…!

タンヤオ……ドラ…ドラ……!


断么九(タンヤオチュー)とは、麻雀の手役の一つで一翻役。
上記の通り読みは「タンヤオチュー」なのだが、専ら略称の「タンヤオ」で呼ばれる。

【概要】


表記は「断么九」だが、Unicode非対応環境などで「么」の使用を避ける場合、異体字である「幺」を代わりに使うこともある。
字形が似た「公」で代用することもあるが、「么」と「公」は意味は全然違う字である。

ちなみに「么」とは中国語で数字の「1」のこと。
1は中国語でも通常は「一」が使われるが、日本語で言えば「いち」以外に「ひと」などの別称というところ。
なので、「断么九」とは、「1と9を断つ(無くす)」という意味である。
日本では文字に馴染みがないためカタカナの「タンヤオ」で表記されることが多いが、このように名前にちゃんと意味が現れているため、漢字表記も覚えた方が分かりやすくはあるだろう。
そのため、「タンヤオ」という略称は「一と九を断つ」が「一を断つ」になって意味が変わってしまっている変な略称だったりする。
英語で言うと「All Simples」。成立条件がシンプルだからであろうか。

そういったわけで、タンヤオの成立条件は二~八までの数牌のみで面子・雀頭(手牌14枚全て)を成立させること。
順子でも刻子でも構わないので、とにかく面子を四つ+雀頭の基本形を全て二~八の数牌のみで揃えると成立する。
上記の「断么九」の説明では1と9だけ使ってはいけないように思えるだろうが、一と九だけではなく字牌も使ってはいけないことに注意。
么九牌(ヤオチューハイ)」には一、九のほかに字牌も含まれている。
4面子と雀頭全てに么九牌を含む混全帯么九(チャンタ)、么九牌のみで構成された混老頭は真逆と言えるかもしれない。

そして実はチャンタの方が使える牌が多い。
タンヤオは21種類、チャンタは25種類、16枚もチャンタの方が多いのだ。
じゃあチャンタの方がいいと思ってしまうかもしれない…


それは強力な打ち手……赤木しげるのような打ち手だからできることだ。お前は赤木か?
いえばいうだけお前の恥になる…オレはバカだと宣伝してまわるのといっしょだ…
一九牌は横に並べにくい、字牌は重ねなきゃ意味がない、明解だもんな……ものスゴク
それを平気で信じちまってよ 頭使ってんのか…?しっかり続き読めよおい…


中張牌は自由に使えるため、順子が作りやすい。
そのため、平和と並んで作りやすく、他の役と複合しやすい基本的な役の一つである。
その出現率は約21%。これは役全体の中では3番目の頻度である。
立直、平和とともに成立させることが容易であり、これら3つの複合を「メン・タン・ピン」と呼ぶことがある(メンはメンゼンリーチのこと)。
つまり鳴きのないメンゼンの状態で平和とタンヤオを狙うわけである。

他の複合役の例も考えてみよう。
同じ順子二つあれば成立する一盃口であるが、この順子二つを中張牌で成立させていればタンヤオを同時に成立させられる可能性が高まる。後は残りの面子2つと頭を中張牌で作ればよい。
一盃口が成立するのは鳴かない時なので門前清自摸和の可能性も高いし、残りの面子を順子で作れば平和も複合できるかもしれない。

赤ドラのあるルールでは5の数牌があればそれだけでドラを乗せられるが、これは中張牌であるのでタンヤオの時に入ってくる可能性は高い。
単純にドラが中張牌である場合も順子があれば引っかかりやすいし、ドラの刻子を持っていればそれだけで3翻達成である。ドラが么九牌だった?がんばれ

牌を切る時は当然么九牌が優先して切られていくので待ち牌が絞られにくい(まあタンヤオ狙い中張牌の待ちは割れるかもしれないが…)。

タンヤオ狙いで他に注意しておくことは、順子になる前の二三、七八といった牌がある時であろう。
それぞれ一、九が来た場合面子は成立するが、その場合はタンヤオの可能性は潰えてしまう(もちろん他の役が狙えるならそれでよい)。
役が立直のみや役なしのダマなどの時に和えて、一九牌を逃すのも手ではあるがフリテンになってロンなしツモ上がりのみになる可能性も考慮しなければいけない。いっそ二三、七八の形を崩してしまうのもありかもしれない。

【喰いタン】


Q.喰いタンってなんですか?
A.寺沢大介作の探偵漫画です。

冗談は置いておいて、「喰いタン」とは、門前ではなく副露して作ったタンヤオのことである。
副露してタンヤオを作ることができるかどうかで聴牌の難易度が大きく異なってくる。
そのため、喰いタンの可否によって麻雀の戦略性が少し変化する。

ナシが当たり前だったりアリが当たり前だったり人によって違うため、初めて打つ人が相手の場合始める前にアリかナシか合意を得ていた方がよい。雀荘ではハウスルールで定められていることが多い。
初心者は和了したいがためにやたら鳴いてこれを目指すことが多いが、鳴くということは手牌が少なくなるということで必然的に安牌が少なくなるので振込みやすくなるため要注意。

喰いタンを狙うのは相手の親を流したい時やドラで既に高得点が狙える時等の早上がりを目指す時だけにした方が無難。
間違えても、喰いタンのみでアガラスとかはやってはいけない。殴られるどころか殺意まで向けられるだろう。許されるのは2位目当て程度までである。
だがオンライン麻雀ではデイリーミッションやクエストの達成目当てでこれをやる者が多く*1、プレイヤー間では根本から雀荘における文化と全く異なる認識となっている。

変わった理由で喰いタン不可にしていたオンライン麻雀として、『東方幻想麻雀』の霧雨魔法店ルールと『麻雀ファイトガール』の『東方』コラボイベント卓では、数牌すべてに赤ドラを用意するという特殊ルールの存在から、おそらくだが「鳴きで中張牌を集めて喰いタンのみの手を和了するだけでドラ爆弾成立」を抑止するためにこの卓のみ喰いタンなしルールに変更となっている*2

ルール確認でアリアリやアリナシ等があるが、これは喰いタン、後付けの確認である。
アリアリなら喰いタンあり後付けあり
ナシアリなら喰いタンなし後付けアリ
ナシナシなら両方なし
一番メジャーなのはアリアリだが、確認は必要である。

【「タンヤオ」ネタ】


「タンヤオ」と言えば、実際の麻雀よりも下記のようなポーズと配牌を思い出す人が多いのではないだろうか。
(アスキーアートが由来のためバリエーションがあるが、ポーズや配牌はほぼ同じである)

/二/ ― /_|_ _|_
_/ _/ |-′/|

 +  /\__/ヽ +
   /"""  """ \+
  +|(●)  (●)、|
+ | _ノ(_)ヽ_ |
(\(\ `-=ニ=-′ |
 \\フ\丶=′ /
⊂二フ′ ノ/⌒)―イ
⊂二7 ノ  //_V|\
 |ヽ__ノ)| | | |
  \__ノ

二三四二三四二三四◎◎◎
萬萬萬萬萬萬萬萬萬◎◎◎
伍 伍
萬 萬

確かにぱっと見はタンヤオが成立しているが、よく見てほしい。四暗刻が完成しているのだ。
四暗刻は最高役である役満のひとつであるため親48000点、子32000点になるはずが、この場合タンヤオのみ、1翻40符の親2000点、子1300点になる。
ドラなどの複合役で加算される可能性はあるものの、点数で言えば最大1/24、ほぼ勝ち確になれる最高点数の役が最低点数の役に変わるというとんでもないミスである。
そしてそんなことには気付いていないであろうこのドヤ顔である。

なお、実際にこのような申告ミスがあった場合、カジュアルな身内対戦であれば指摘して貰って何事もなく済むだろう。思いっきり笑われることは必至だが。
しかし、別に指摘義務はないため、ちゃんとした対戦では申告通り本当にタンヤオのみとして扱われてしまい、数万点が彼方に消えてしまう。
過少申告は反則ではないのでペナルティーこそないが、点数を大損するのでチョンボの罰符を支払うのとやっていることは変わらないどころか、チョンボをやらかすよりダメージは大きいだろう。

以上が主な笑いのポイントであるのだが、さらに言えば、
  • そもそもなかなか成立しないかつ手役の形が特徴的でわかりやすい役満を見逃している
やってみるとわかるが本当に役満はできにくい上手の形が役満とわかりやすいため、これを見逃すのは現実で無口・真面目な人でもリアクションせずにはいられないもしくは爆笑に誘えるレベルのミスである。
ゲームなどのデジタル麻雀では申告ミスは起こりえないため、雀荘などのリアル麻雀牌でプレーする時だけに起こるネタである。


なお、タンヤオをしているこのキャラは「ダディクール」と呼ばれる2ちゃんねる(現5ちゃんねる)発のAAキャラクターである。
「ファインデム地蔵」というキャラの濃い顔がウケたのを流用して生まれたキャラで、現在で言うミーム画像、ネタ画像のような役割の一枚AAでよく登場する。
「ダディクール」という名前は、アメリカ人のバーベキューの模様を題材にした有名コピペの
普段、目もあわせないらしいガキがダディクールとか言ってる。郷ひろみか? 畜生、氏ね。
という一節に由来する。
ちなみに突然出てくる郷ひろみだが、由来は本人による告白本「ダディ」だろう。
1998年初版という相当昔の本で最近の彼のイメージからは完全に忘れられているレベルだが、
発売当時かなり話題になり本を指さなくてもダディと言えば彼くらいに結びついた言葉だった。

ちなみにネタの名前は「タンヤオ」だが、上記のタンヤオに限らず「麻雀で大きい役ができたのに、どや顔とポージングを決めながらそれに気づかず台無しにするプレーをする」ネタすべてを含んでいる。



追記、編集お願いします。

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最終更新:2026年07月14日 19:01

*1 ただし「ラス確定和了はノーマナー」とは明言している作品も多く、例えば『セガネットワーク麻雀MJ』ではアガリボタン表示と同時に「○位確定です」のテロップが表示される。

*2 『MFG』エイプリルフールシーズンの過去イベント特殊ルール全部入り卓は喰いタン可。