疾走する獣たち

登録日:2018/06/09 Sat 17:54:15
更新日:2024/04/10 Wed 18:43:23
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※WARNING※
この項目はホモエロネタです。
耐性のない方、18歳未満の方、ペニスのサイズが24センチ未満の短小ノンケは今すぐブラウザバックしてください。





山川純一のホモ漫画。本項では続編作品『偏愛 疾走する獣たちPARTII』についても取り扱う。


前編に相当する『疾走する獣たち』は1987年刊行『小説薔薇族』に掲載された作品。
大半が一話完結の読切である山川作品の中では、『やりすぎたイタズラ』並びに『ぼくらのスゴイやつ』と同様に数少ない連作作品だが、
後編に当たる『偏愛 疾走する獣たちPARTII』については、山川の活動当時に雑誌・単行本等に掲載された作品ではなく、
山川が消息を絶ち、事実上の漫画家引退をしてから20年以上経った後、彼の作品も掲載していた『薔薇族』が事務所として使用していた建物を引き払った際、
その膨大な荷物の中から茶封筒に入っていた未使用原稿として発見されたもので、場合によっては日の目を見ることがなかったかもしれない奇跡の作品である。
なお、『疾走する獣たち』は、復刻された『ウホッ!! いい男たち~ヤマジュン・パーフェクト』に、
『偏愛』は同様の経緯で発見された他3作共々『ウホッ!!いい男たち2 ヤマジュン・未発表作品集』に収録された(『疾走する獣たち』も再録)。

ちなみに、前述の通り『疾走する獣たち』は1987年に発表された作品であるが、翌1988年に発表とされる作品は全て単行本『ワクワクBOY』の描き下ろし作品であり、
本作以降に山川の新作が誌面で発表された事はない。
『ウホッ!!いい男たち』では本作は掲載作のトリを飾る形での収録となっており、また後年に発見された原稿に事実上の完結編『偏愛』が含まれていた事も踏まえると、
本作は事実上、漫画家・山川純一にとっての「最終作」と評しても過言ではない、という声もある。


■『疾走する獣たち』あらすじ

深夜、バイクのエンジンを唸らせて走り回る暴走族……彼らは族の総長に見初められた「獲物」を追っていた。
獲物が強姦( やら )れる姿、そして総長の巨根を拝めることに期待しつつ、舌なめずりする「疾走する獣たち」。

追われる獲物は、17歳の高校生・岡安たくみ。それを追うのは暴走族の総長を務める24歳の青年・田上剛

行き止まりに突き当たってしまった岡安の前に素顔を晒した田上は、手荒な事はしない、
ただ股間の得物を満足させてくれればいいだけだと言い、彼を全裸にすると四つん這いの体勢を取らせる。

そして田上も生まれたままの姿となり、露わとなった「それ」に岡安は驚きを隠すことができなかった。
何故なら田上のそれは巨根と言うにはあまりにも巨大すぎる……岡安が生涯で初めて見るレベルの刃渡り24cmという凄まじい得物だったからだ。
アナルセックスに用いるにはあまりにも巨大すぎるサイズであったが、田上は構う事なくそれを岡安に口淫させる。

その様子を眺める暴走族のメンバー達は、田上の得物とそれを舐める岡安の姿に、羨望の眼を向ける他なかった。

そして、十分に湿った得物を、田上は岡安の肛門に突き入れた。
あまりの迫力満点なホモ・セックスの光景を前に、暴走族のメンバー達は情欲を抑える事が出来ず、次々に自慰行為に耽る。
田上、そしてメンバー達の放った精液に、岡安は塗れる事となった……

メンバー達を先に帰らせ、二人きりとなった田上と岡安。
田上は岡安に手荒な態度を取ったことを謝りつつも、お前みたいに可愛く、かつ24cmの得物を受け入れた相手は初めてだと岡安を褒め、
自身の暴走族のメンバーに加入し、マスコットになってくれないかと勧誘する。

その誘いに首を縦に振る岡安。
顔を綻ばせる田上だったが、岡安の真意は、自身に屈辱を与えた田上に対する復讐の機会を狙う事だった……

岡安
(一緒にいれば…いつか復讐できる…)


■『偏愛 疾走する獣たちPARTII』あらすじ

岡安が田上の暴走族に加わってから時が経ち……遂に復讐を決行する時が来た。
田上は岡安をマスコットとして愛し、そして岡安もそれに従順になったフリを装い、二人の絆は盤石のものになったかのように見えた。

そして今夜、部下たちを敵対する暴走族の偵察に向かわせた田上と、岡安の二人だけの夜を迎えようとしていた……。

偵察に出かけたメンバーが明日の朝に戻ってくるまで、二人で愛し合おうと即、服を脱ぎ始める田上。
もっともここまで深い仲になったにも関わらず、岡安からは一度も「兄キ」と呼ばれた事はないようで、
そのことを不満げに漏らした田上を、背後から岡安の振るった角材が襲う。

田上が怯んだ隙に、岡安は即座に彼を縛りあげ、彼を完全に一糸纏わぬ姿へと引ん剥く。
岡安は自身が暴走族に加わったのは、自身を汚し、ホモの道へと引きずり込んだ田上への復讐の機会を得るだめだと明かし、
ナイフで田上の24cmの得物を切り落とす事を宣言すると、その前に彼に屈辱を与えるべく、
金鎚を肛門に突き入れる、快楽を与えながらも決して射精させないなどの手段で彼を苦しめる。

しかし、復讐を遂行しながらも、愉悦を感じる田上の姿に心のどこかで興奮を覚える自分に、岡安は疑念を抱く。

一晩経ち、充血した得物をぶら下げ、田上は岡安に絶頂を与えてくれるよう懇願。
断固拒否する岡安であったが、田上はせめて最期を迎える前に、彼の勃起した得物を見せてほしいと頼む。

それを聞いた岡安は自分は暴走族のメンバー達とは違う人種だと激昂するも、
田上は岡安が抱かれている時の表情を見ればわかる、自分と出会う前から岡安はホモだったと彼の心の内側を看破。

苦しみの中で岡安の金玉を見る事、ただそれだけを望む田上の姿を見て、遂に岡安も自分自身でも抑えきれない衝動に駆られ、生まれたままの姿を曝け出す。
田上の言った通り、彼の股間は勃起していた。それを見た田上は、手も触れずに絶頂を迎えた。

精を放った田上は、岡安の憎しみを肯定しながらも、可能ならばもっと違った形で彼と出会いたかった、
今ここで自身の得物をバッサリ斬り落とされても自業自得、好きな相手にそうされるなら本望だと、自身の非を詫びる。

その瞬間、岡安は田上が自身を心の底から愛していた事を理解し、心を覆っていた憎しみが氷解。

岡安は田上の拘束を解くと、目に涙を蓄え、彼の事を初めて「兄キ」と呼ぶのであった。

こうして、二人は初めて本当の意味で「恋人」となれたのだ――――。

岡安
(素直になれるかも知れない…この人の前でなら…)


■登場人物

  • 岡安たくみ(おかやす たくみ)
17歳。普通の高校生だったが、ある日その美貌故に暴走族に襲われ、田上に掘られた事でホモの道に。
その後は暴走族の一員になりながらも田上に対する復讐の機会を狙っていたが、
いざ訪れた復讐の機会に際して田上の自身に対する愛の深さを知り、彼と本当の意味で結ばれた。
田上に掘られるまではノンケだったと自覚していたようだが、田上曰く実際はそれ以前よりそっちのケがあった模様。
何気に田上の24cmのチンポコで掘られても無事な鋼鉄の直腸の持ち主。彼と出会ってさえいればモヒカン男も道を踏み外さずに済んだろうに……

【名セリフ】
「あんたの巨根がどれだけ快感に耐えられるか実験してやるよ」
「(勃起)してるもんか!あいにくだったな。俺はお前たちとは違うんだ…」
「兄キ……」

  • 田上剛(たがみ つよし)
24歳。暴走族の総長で、偶々出会った岡安に一目惚れし、彼を掘って自身の族に引き入れる。
やり方は強引そのものだが、一度愛した相手には一途であり、その愛情は本物。
刃渡り24cmという凄まじいサイズの得物の持ち主で、ヤマジュン漫画の登場人物でサイズが明らかになっている面々の中では『美しき野獣』の氷川譲司と並んで堂々タイ。
なのにそれが原因で除け者にされてる様子は無い。23cmのモヒカン男「」
部下曰く、田上が得物を滅多に人に舐めさせる事はないらしい。

【名セリフ】
「よく見てみろよ。多分今までに一度も見たことのないチンポコだと思うからな」
「俺、こんなこと言うの初めてだし、悪くはしないからさ…。俺のマスコットになってほしいんだ」
「そろそろお前、俺を兄キって呼んでくれてもいいんじゃないか?」
「俺に抱かれるときのお前の恍惚とした表情を見ればわかるんだ…。俺と出会う前からお前はホモだった…」

  • 暴走族のメンバー
田上の舎弟。
全員がゲイであり、捕まったら掘られること間違いなしのまさしく疾走する獣。アッー!

【名セリフ】
「相変わらず総長のはすげえ迫力だな…」
「あいつ幸せだよ。総長はめったにあの24センチを人になめさせたことはないんだからな…」


■余談

  • 『疾走する獣たち』の初出は、先述したように『小説薔薇族』であり、『薔薇族』本誌収録ではなかったため、山川再評価後も長らく存在が知られていなかった。
    存在が判明したのは『ウホッ!! いい男たち』の復刊直前であったため、ネット上にアップされることがなかった数少ない作品となっている。
    (他には増刊号収録だった『ひとつの青春が終わった』のみ)



追記・修正は、ペニスのサイズが24センチ以上ある方がお願いします。

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最終更新:2024年04月10日 18:43