ウロボロス(エースコンバット3)

登録日:2018/10/02 (火) 20:32:00
更新日:2023/05/23 Tue 00:12:37
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ウロボロスとは、フライトシューティングゲーム『ACE COMBAT 3 electrosphere』に登場する組織である。


以下、ゲームの核心に触れるため注意!















組織概要



SENDER UNKNOWN「(チャンネル未設定)」:


我々にとって、この攻撃は必然である。
肉体という呪縛にしがみついた
物欲の支配する世界。
合弁型巨大多国籍企業の経済力が、
政治や司法制度といった
旧世代の権力構造を凌駕していった時点で、
我々は目覚めるべきだった。
しかし、我々に肉体がある限り、
物欲からの支配を拒絶するのは
難しいのもまた事実である。
そう……肉体という越えがたい境界によって
維持される我々の生命は、
常に欲によって縛られているからだ。
──食欲、性欲、睡眠への欲。
これら生命を維持する為に
必要な最低限のモノですら、
貨幣によって手に入れねばならない。
我々人類は、未だかつて一度も
この呪縛から完全に解放された事は
ない事からもわかるはずだ。
──人類の限界とは、
あまたの欲望に縛られた肉体なのだ!



物語後半に、ゼネラルリソースのエース・パイロットである「アビサル・ディジョン」の号令により決起したクーデター組織。その目的は、全人類の電脳化(サブリメーション)である。
ロゴマークのウロボロスは、自らの尾を噛み環となるヘビの意匠であり、それは『不死』『永遠』『叡智』の象徴である。

リーダーのディジョンは10年前、ゼネラルリソースのトップシークレットだったプロジェクト「DOE計画」に参加。その中でAI研究者のマーサ・ヨーコ・イノウエと出会い、やがて恋愛関係になる。その後ディジョンは彼女の手によって精神をプログラムとして電脳空間(エレクトロスフィア)上に再構築する「電脳化(サブリメーション)」を行われた。実験は成功し、ディジョンはエレクトロスフィア上にAIとして生まれ変わったが、その直後にDOE研究所が事故によって爆破され、ヨーコはその事故に巻き込まれ死亡。ディジョンは電脳化されたことでたった一人生き残った形となる。

そしてディジョンは、エレクトロスフィアで精神だけの状態として生きる中、人間は肉体によって欲望に縛られ、それにより歴史上、そして今現在も変わらずに戦争が発生しているとの思想を抱くようになる。そのためディジョンは、人間がそのように欲望に縛られることなく、肉体の呪縛から解放されることを目的として、全人類の電脳化(サブリメーション)を掲げ、ゼネラルリソースニューコムUPEOの各組織から集った賛同者と共に「ウロボロス」を立ち上げたのである。















…というのは表向きの話。その実態は、ディジョン自身がエレクトロスフィアの中でたった一人生きる中で、孤独と絶望に苛まれた結果、電脳化(サブリメーション)された自らの力を見せつけようと蜂起し各地で破壊工作を行うテロ組織である。

実は、電脳化とは人間の精神(例えば「A」とする)を模したAIをエレクトロスフィア上に構築する技術であり、いわば精神だけ抽出したクローン(例えば「A'」とする)を作り出すようなもので、決して生まれ変わっているわけではなく、「A」と「A'」は別物である。
そして、今存在するディジョンはAIとして存在するデッドコピーのディジョン(A')である。本物のディジョン(A)は、ヨーコと共に研究所の事故に巻き込まれ死亡していた。
そもそも、研究所の事故の真相は、ヨーコが行っていた電脳化(サブリメーション)実験を危険視したゼネラルリソース上層部によるテロだった。デッドコピーのディジョンは、誕生直後、オリジナルのディジョンヨーコの姿を見て混乱。その直後、テロリストを装うゼネラルリソースの部隊が研究所に侵入し、オリジナルのディジョンとヨーコが爆死する場面を目撃してしまった。おそらくディジョン暴走の原因はエレクトロスフィアで孤独に生きているという絶望の他に、恋人のヨーコが爆殺されようとしているのを止められなかったという無力感もあるものと思われる。

なお、この電脳化(サブリメーション)実験を推し進めていた研究者たちは、ゼネラルリソースの持つ保守性に不信感を抱き、爆破事件の直後に当時新興企業だったニューコムへと大量移籍している。このため、現在もニューコムには電脳化(サブリメーション)やAIに深い関心を抱く研究者が多く、マスメディアに頻繁に取り上げられ、プレイヤーの前に姿を現すこともあるサイモン・オレステス・コーエンがその代表例である。

保有戦力


一般のパイロットについては、移籍元であるゼネラルリソースニューコムUPEOの最新鋭戦闘機を調達して運用しており、そのカラーリングは基本的に黒で統一されている。ただし、一部に元のカラーリングのままの機体が存在する。作中の描写から推測するに、各パイロットには移籍元の企業で使用される機種が割り当てられるようである。

使用可能機体


◆XFA-36A ゲイム:先進的戦闘機
ゼネラルリソース開発の戦闘機。「ゼネラル・ウロボロスルート」ではこの機体に搭乗する。なお、ミッション50「REVENGE」では1機だけゼネラルリソースカラーのままの機体が登場する。
◆Su-37 スーパーフランカー:先進的戦闘機
UPEO開発の戦闘機。ミッション48「RESISTANCE」のみ登場。カラーリングはUPEO純正のままである。ウロボロスとしてプレイヤーが使用することはないが、一応掲載。

一般機体


◆R-103 デルフィナス#3:先進的戦闘機
ニューコム開発の戦闘機。「ニューコム・ウロボロスルート」ではこの機体だが、ストーリー上は主人公機のみカラーリングがニューコム時代のまま。シンシアも専用塗色をそのまま使っている。
◆Su-43 ベルクト:先進的戦闘機
UPEO開発の戦闘機。元々のカラーリングがブラウンなせいでロゴ以外UPEO純正と見分けがつきにくい。なお、ウロボロスカラーは設定ミスによりUPEO仕様と異なりエンジン音がXFA-36Aのものになっている。

R-103とSu-43のウロボロス仕様は本編では使用できず、サウンドトラック付属のアペンドディスクを使用して専用のデータを書き込むことで使用可能となる。

特殊兵器


◆X-49 ナイトレーベン
かつて、ゼネラルリソースが「DOE計画」の一環で開発していた複葉全翼機。機動性があまりにも高いため常人には扱えず、搭乗者に次世代神経接続装置「オプトニューロン」を移植しないと扱えず、そのため現在この機体を扱えるのはUPEO紘瀬玲名のみである。このせいでパイロット育成の問題と人道上の問題が発生するため計画は凍結されたが、この機体そのものはUPEOに極秘譲渡されているらしい。ナイトレーベンは「夜のワタリガラス」の意味であり、不吉の象徴とされる。
◆UI-4054 オーロラ
かつてゼネラルリソースが極秘に開発していたとされる戦闘機。ディジョンウロボロスを立ち上げた後、彼自身の専用機として使用している。元ネタはおそらく1990年代にアメリカが極秘に開発したと噂された「SR-91・オーロラ」。
◆UI-4053 スフィルナ:ECM空中空母
UPEOが開発したECM空中空母で、後にパーク司令の手によりウロボロスに譲渡される。空中空母の名に恥じず、その船体には戦闘機を収容でき、空中着艦機能を持ち合わせているほか、ミサイルと弾幕状の機銃を発射する機能も持ち合わせており、その鈍重さとは裏腹に敵戦闘機を寄せ付けない。

UI-4054はある条件を満たすとプレイヤーでも使用可能になる。X-49の方は本編では使えないが、R-103とSu-43のウロボロス仕様同様(というかこっちが本命)アペンドディスクを利用するとプレイヤーも使えるようになる。


所属者・関係者

◆アビサル・ディジョン
組織の発起人。現在唯一電脳化された人物である。
◆紘瀬玲名
SARFの隊員。かつて、DOE計画上でディジョンと親しかったパイロット。ナイトレーベンを扱える唯一の人物である。
◆シンシア・ブリジッド・フィッツジェラルド
ニューコム社員でありNEUのパイロット。電脳化に強い関心を抱き、ディジョンとコンタクトを取っていた。

◆ギルバート・パーク
UPEO総司令。
実は、かつてゼネラルリソースにおいてニューコム大量移籍をバックアップした張本人であり、ニューコムに移籍した技術者から裏切られる形でUPEOに出向した人物である。
ディジョンがこのことを知り、計画の重要人物として接触。結果としてUPEOからウロボロスを影で支援するようになる。


ゲーム中での動向



SENDER UNKNOWN「革命の真意」:


我々の決起を……多くの人々は、
まだ誤解している事だろう。
確かに現時点で人々が目にしているモノは、
人類にとってお馴染みの
殺し合いに過ぎないからだ。
ただ……これだけは言っておこう。
ゼネラルリソース、ニューコム、
UPEOといった組織が保持している軍隊と
たった今も行われている交戦は、
我々が望む革命にとって入口。
……そう。
我々にとって真実の敵とは、
ゼネラルリソース、ニューコム、
ましてUPEOなどといった権力ではない。
この革命が完成する時、
我々が──いや、人類全体が掴むモノは
このような権力ではない!


ゼネラルリソースニューコムの企業間戦争が激化の一途を辿り、とうとう両社の全面戦争が始まってしまう。その混乱の最中、クーデター組織「ウロボロス」は突如として活動を開始。ポート・エドワーズ襲撃、メガフロート破壊などの破壊行為を繰り返すようになる。

以下、各ルート終盤の詳細を解説してしまっているので注意!



●ゼネラル・ウロボロスルート
これは後回しにしておこう。




























ゲーム外での活躍

リッジレーサー6の「Airport Lap」では道中ニューコムの旅客機が数多く駐機されているが、よく見るとその中にウロボロスマークの飛行機が紛れ込んでいる。








当項目の追記・修正は自由である。革命の賛同者を期待する。


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最終更新:2023年05月23日 00:12