エルメッツァ星間国家連合

登録日:2019/11/06 Wed 19:53:44
更新日:2023/01/28 Sat 05:57:02
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DSのゲーム「無限航路」に登場する国家。


「概要」


およそ80の惑星国家の連合体で成り立つ連邦制国家。通称「エルメッツァ連邦」。首都星はツィーズロンド。
小マゼラン銀河に人類が到達してより最初に成立した小マゼラン最古の国家。そのため長い歴史があり、領土領域は小マゼラン最大を誇り、軍事力も頭ひとつ抜けている。が、その内情は決して穏やかとは言い難い。
本作の主な舞台の一つである小マゼラン銀河に存在する国であり、主人公ユーリが序盤で活躍する主な地域となる。





「歴史」


  • 西暦24世紀に始動した大規模宇宙移住計画通称「MAYAプロジェクト」により地球から飛び立った四万隻の移民船がおよそ1万年かけて宇宙を旅し、その中の一つが小マゼラン銀河、エルメッツァ宙域に到達。小マゼラン文明が始まり、これが国の母体となったと思われる。大マゼラン歴1560年代のことである。その後、エルメッツァ首都星がツィーズロンドに定められ、小マゼラン歴が始まる。

  • 小マゼラン歴140年(推定) エルメッツァ星人による周辺宙域探索の本格化。

  • 小マゼラン歴310年(推定) エルメッツァ宙域三星系を構成星系としたエルメッツァ連邦が成立。

  • 小マゼラン歴320年(推定) 小マゼランにてボイドゲート(宇宙に浮かぶワープ装置)が発見され、ラッツィオ宙域への行き来が可能になる。これにより新たな航路と宙域の発見のために0Gドッグ達の航海が奨励される。

  • 小マゼラン歴325年(推定) 宇宙開拓法の制定により、発見した星の所有権と自治権が認められることとなり0Gドッグ達の探索熱が過熱する。

  • 小マゼラン歴410年(推定) 小マゼラン銀河でカルバライヤ宙域発見、カルバライヤから運ばれる豊富な鉱物資源によりエルメッツァ連邦は隆盛を誇る。同年、一攫千金を求めてカルバライヤへの入植者が増える。同時にカルバライヤ宙域にて多くの0Gドッグが出現、その内の一人がエピタフと呼ばれる者を発見、巨万の富を得たと伝わる。

  • 小マゼラン歴440年(推定) カルバライヤが独立を求めてエルメッツァと戦争開始。

  • 小マゼラン歴561年(推定) 独立が認められカルバライヤ星団連合が樹立される。

  • 小マゼラン歴902年(推定) 大マゼラン銀河の国の一つ「ネージリット」にてスターバースト現象発生。発生した難民達が小マゼランにて「ネージリンス星系共和国」を樹立する。

  • 小マゼラン歴990年(推定)主人公ユーリの活躍が始まる。同年、アルゼナイア宙域につながるデットゲート(機能停止していたポイドゲート)の復活が確認される。同時に、ヤッハバッハ帝国を名乗る先遣艦隊が小マゼランへ侵入。エルメッツァ宇宙軍が迎撃するも敗北し、首都星ツィーズロンドが制圧される。エルメッツァ中央政府はヤッハバッハの無条件降伏を受け入れたことで滅亡。以降、ヤッハバッハ帝国の領土として組み込まれることとなった。






「政治・経済」



統治機構は、大統領を国家元首とする中央政府と、連邦所属の惑星国家を管理運営する地方政府、そして領主が治める各自治領とに大きく分かれている。

主導的立場にあるのは中央政府であるが、地方政府と自治領が持つ自治権が極めて強く、地方政府の決定に中央政府が口を出すことは自治権の侵害にあたるため基本的にできない。

それを良いことに中央政府の許可なく独自の判断で行動する惑星もみられ、中には連邦所属の地方政府同士が戦争を起こすことすらあり、中央政府は対応に追われている。


さらに自治領は独自の法律の制定や内政不干渉の特権を持つなど半独立国と言って良いほどに自立性が高い。
主人公のユーリが暮らしていたロウズ自治領もその一つであり、自治領主デラコンダ・パラコンダが制定した「航宙禁止法(航宙禁止令と書かれている場面もある)」により、宇宙へ旅立つことが困難となっていた。

このような事情から、中央政府と地方政府とのつながりは希薄であり、中央政府が直接支配している宙域以外では小規模の内乱や海賊の跋扈によって治安が悪くなっている。

経済的にも問題を多く抱えている。

主要惑星は発展しているものの貧富の差が大きく、辺境の惑星では若い人材が主要惑星に流れることによる労働力不足と過疎化といった問題が多く存在している。

さらには海賊の勢力が強いために物資輸送が困難であり、各惑星の経済に悪影響が生じている。



「軍事」

強力な宇宙軍を保有している軍事大国。

中央政府が抱える軍と各惑星国家が独自に保有する軍隊(通称 地方軍)が存在している。

艦艇は拡張性が高いことが特徴で、乗り手の改良次第で別物といえるほどに性能が様変わりする。これによって広大な宙域の様々な任務に対応することが可能。

中央政府軍が保有する艦艇は紫のカラーリングで統一されており、地方軍は黄土色で統一されているため、どちらに属する艦艇か一目で見分けがつくようになっている。

艦種は駆逐艦、巡洋艦、戦艦の三つ。空母は存在せず、艦載機搭載能力を巡洋艦に設置することで空母の代わりとしている。
国産の艦載機を輸出しており、一般的に小マゼランで流通している艦載機はエルメッツァ製が主である。

特筆すべき点は、艦艇数の多さ。中央政府軍の軍艦は1万5,000隻。地方軍や民間船を合わせると3万隻にも達し、小マゼランの国々の中でも圧倒的な保有艦船数を誇る。

ところが保有戦力が国土の広さに見合っているとは言いがたく、辺境宙域などの治安維持には手が回らず、海賊の存在を許す原因になっている。

さらには軍内部の腐敗が激しく、海賊へ内通・転向する者が後を絶たない。特に地方軍はこの傾向が顕著。
こうした腐敗を正そうとする改革派と古くからの制度を重んじる保守派に分かれ、更には地方軍を巻き込んでの勢力争いを繰り広げており、それによって生ずる統制の乱れから、却って治安の悪化に拍車を掛けてしまっている。


「滅亡」


小マゼラン銀河に接近する艦隊、ヤッハバッハ先遣艦隊を最初に発見。連邦の支配下におくべく迎撃艦隊を派遣、その前段階として交渉にあたるが決裂。交戦状態に入り先制攻撃を加えるがかすり傷一つ与えられず、一瞬で薙ぎ払われてしまい敗北。最終的には首都星まで攻め込まれ、小マゼランで最初にヤッハバッハに滅ぼされた国となった。以降はヤッハバッハによる小マゼラン掌握の拠点として機能することとなる。







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最終更新:2023年01月28日 05:57