登録日:2011/09/08 (木) 23:09:56
更新日:2024/12/11 Wed 21:22:27
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『
無限航路』(
Infinite Space)とは、2009年6月11日にSEGAから発売された
ニンテンドーDSソフト。
開発はプラチナゲームズ・ヌードメーカー。
プロモーション・オープニングアニメの製作はGONZO・Production I.G、協力・スタジオぬえ。
CERO:B
売り上げは初タイトルとしては高めの約7万本を記録した。
本作は日本国内では珍しくスペースオペラを題材としており、自分だけの宇宙戦艦を造れることを売りにしている(ただし、一から艦を造るのではなく、既存の設計図から開発してカスタマイズする形式)。
発売当初は期待外れの出来とされ、中には
クソゲーと評価を下し早々に投げ出すプレイヤーもいたが、ハマる人は何周もプレイする程にハマり、特にシナリオ面では非常に高い評価を得ている。
なんと2ch本スレでは勢いこそゆっくりだが、発売から3年が経過した頃も伸び続けていた(2012年9月時点)。
なお、本作は
データを初期化出来ない(ニューゲーム&上書きは可能)ので、図鑑を自力で埋めたい方は注意。
またタイトル画面の
BGMがクリア後のものになっている場合も(中古で購入した未プレイの方は気付かないかもしれないが、なるべく本編中に聴いて貰いたい所なので…)。
周回要素があり、育てたキャラのステや所持金を引き継ぐことができる(但し、前週で造船した戦艦や設計図に関しては引き継がない)。
また、一度でも本編をクリアすれば、エクストラモードと呼ばれるおまけ要素が追加される。これは本筋に関係の無い一種のやりこみ的なモードであるため、無限航路を極めたいなら是非プレイすることをお奨めする。
●特殊天体
地球から観測出来る実在する天体をモデルにした特殊な天体。
いずれも非常に美しく、正にDSの本気。
全30種発見出来、一つ発見するごとに名声値が10アップする。
しかし一度図鑑に登録されると、発見出来ず、図鑑データも消去不可なので、1度発見されたソフトでは二度と発見出来ない。
図鑑を自分で埋めたい場合は注意。
●システム
◆艦隊戦
お互いに1~5隻の艦を率いて戦う。
リアルタイムコマンドバトルであり、時間と共に溜まるCT(コマンドタイム)ゲージを一定量消費してコマンドを選択する。
コマンドは基本的には三竦みの関係にある。
また艦隊には陣形があり、横の配置はあまり関係無いが、前衛・中衛・後衛かで命中率・回避率がかなり大きく変化する。
前衛の艦を全滅させれば、中衛→前衛と配置が前に成る。
そして初心者に有りがちなミスに、敵艦隊の前衛~後衛の順番の見方を攻撃目標パネルの左から順だと間違えるというのがあるが、それは左から1~5番艦の並びを表す。
正しくは攻撃目標パネルの3つの<の点灯しているものが左から順に前衛~後衛の並びを表す。
(例)<<<
この場合は相手は中衛ということ。
最初の攻撃目標は1番艦(旗艦)に固定で、手動で目標を切り換える必要がある。
1番艦(旗艦)は後衛に配置されている場合が多いが、もちろんそうでない場合もあるので、慣れてからも並びのチェックは大事である。
■コマンド
艦隊の位置を移動・停止させる。
CTゲージは消費しない。
攻撃可能な全砲で一回ずつ攻撃。相手が回避機動中は命中率アップ。
通常砲撃の倍ゲージを消費するが、通常砲撃3回分の攻撃を行う。
ただし相手が回避機動中の場合、殆ど当たらない。
使用中は全砲斉射等の大技をほぼ全て回避可能。
ただし通常砲撃はむしろ命中しやすく成る。
対空迎撃とは併用不可。
使用中艦載機に対して攻撃を行い続ける。
しかし回避機動とは併用不可なので、迎撃は艦載機に任せた方が効率は良い。
艦載機を発進する。艦載機は稼働時間中、相手の艦を攻撃し続け、更に艦隊の移動を封じる効果がある。
相手も艦載機を使っている時は、互いに潰し合い、優勢側が劣勢側の艦載機を押していく。
両艦隊が至近距離にいる時に使用可能。
白兵戦を仕掛ける。
艦長がユーリで、『最後の咆哮』を習得している場合使用可能。
クリティカル率アップの全砲斉射を行う。
ただし相手が回避機動中(ry
艦隊戦コマンドスキルを持つ副艦長を配置している場合使用可能。
副艦長の持つスキルを発動する。
1番艦(旗艦)のコマンド系特殊兵裝、つまり強力な砲撃を行う。
ただし(ry
また、単発の兵裝としては強力だが、普通に全砲斉射等の方がダメージが大きく、加えて使用後CTゲージがしばらく上昇しない為、完全にロマン砲でしかなかったりする。
●作中用語
航海者達によって切り開かれてきた宇宙航路のこと。国家の運命を握り、多くの航海者達が命を散らしていった、航海者達の血で賄われ続ける限り、永遠に果ての無い航路。
名前の元ネタはおそらく中間航路。
本作のキーアイテム。約10センチ四方のキューブ状の物体。ユーリの父の形見の他にも僅かながら発見されている。様々な伝説が語られる宝だが、その真実は不明。
宇宙航海者の俗称。航宙法とは別にアンリトゥンルールを持つ。
当然、これに拘らない人間もいるが、0Gドッグからは非難の対象とされる。
一部の0Gドッグ等が持つ刀。あらゆる物体を融解、切断出来る実体刀。
0Gドッグ達に愛用されるマイクロ波を用いた銃。
パラライザーモードに切り替えれば、
なのはで言うところの非殺傷設定が付与される。
全ての宇宙港に存在し、宇宙港の中心となる施設。あらゆる統治機関から独立しており運営は全てAIによって行われる。航宙法が制定された時には既に存在していたらしい。
艦隊編成やクルーの配置、ヘルプGにランキングを見れる場所とシステム上なくてはならない重要な存在。
終盤、シナリオ上でも重要であることが明らかとなる。
理論上は最高で光速の876倍の速さで移動出来、宇宙に下位従属する子宇宙を形成し、そこを通り抜けることでウラシマ効果を調整可能な航法。ただし、通常は200倍が上限とされる。
宇宙の各地に点在する巨大なワープゲート。
何故か人類が宇宙に進出した時には既に存在していた。誰が造ったのかも、どういう原理でワープ出来るのかも不明。だが、その利便性から当たり前の様に使用される。
かつて所有権を巡って戦争が多発した為、現在ゲート周辺は誰の物でもない公宙と成っている。
機能停止している物はデッドゲートと呼ばれ、遺跡的扱いを受ける。
未元物質でも卵焼きでもない。
日本語だと
暗黒物質。詳しくはググれ。
0Gドッグ達の間では宇宙で散った命はダークマターとして漂い、転生の時を待つと言われている。
『ゆらぎの宙域』と呼ばる場所。時間と空間と因果律が全て散逸した状態で漂っており、位相空間が測定出来ない状態と成っている。
留まり続けると存在確率が0に近付いていき、最後には消滅し、『最初からいなかった』ことになる。
要するに
灼眼のシャナのあの現象が起きる。
血の様な赤黒い空間に黒い斑点模様?という中々に不気味な場所。更に何処からか悲鳴の様な何かが聞こえて来る。
怖い。
アッドゥーラ教国を宗主国とする宗教。「人は大地にあるべし」という教義を持ち、人類が宇宙に出ることを禁止しようとする。大マゼラン歴1940年に爆発的な浸透を見せた。
0Gドッグ達のスラングで最も下品なもの。要するに「ぶっ殺せ」という意味。
0Gドッグ達に取っての『タンホイザ』とは跳躍航法に使う時空の歪みや、通常空間と高次空間の狭間を指す『タンホイザ・スペース』を意味する言葉と思われるが、詳細は不明。
他にも「タンホイザに落ちて死んじゃえ!」等の派生語がある。
項目の内容を、追記・修正する勇気はあるか?
これは、2つの銀河に刻み込まれた
ある少年と青年の『生』を賭けた物語。
実は本作には少年編と青年編があり、上は少年編までの設定。
無限航路…その項目を追記・修正した者は世界を変える良項目を持つ――
- 掛け値なしにいいゲームだったよ -- 名無しさん (2015-01-27 03:05:33)
- 最終売上10万越えてたと思ったんだが……続編やリメイク出してもいいのよ?(チラッチラッ -- 名無しさん (2016-05-02 16:37:19)
- DSで作るにはちょっと無理があった感はあるがゲームとしては最高、リメイク待ち -- 名無しさん (2016-09-22 15:06:20)
- リメイクまだかなー -- 名無しさん (2018-01-25 10:41:16)
- タッチペンオンリーの操作とか、DS用ゲームなりには頑張っているという程度のグラフィックスとか、ハード由来の難がある。あと最終盤のオーバーロード襲来からエンディングまでの展開が急で短い。それ以外にも細かい部分に色々問題はあるが、それを帳消しにするレベルで艦隊戦や世界観が凄い神ゲーだった -- 名無しさん (2024-03-17 22:15:50)
最終更新:2024年12月11日 21:22