コサック愛に死す(バトルフィーバーJ)

登録日:2020/08/09 Sun 13:06:54
更新日:2020/09/09 Wed 09:42:01
所要時間:約 6 分で読めます





エゴスは、ドリルミサイルの設計図と、その発明者三村博士の命を奪った

目の前で父親の死を見た幼いまゆみは、謙作の身体から血の臭いがすると言って彼を近付けなかった

だが、まゆみを庇った謙作の胸にイーグル怪人の槍が!

危ない!コサック!


バトルフィーバーJ』の第33話。
放送日は1979年9月15日。
脚本は上原正三、監督は竹本弘一が担当。

父親を殺された少女の心に寄り添おうとする白石謙作。
傷ついた少女のために白石はある行動に出るが……


【ストーリー】

パトロール中の白石謙作は、その途中で知人である三村博士の元を訪れる。
博士と助手に出迎えられた謙作は、博士が敵の内部に食い込んでから爆発するという新兵器「ドリルミサイル」を開発しており、それがついに完成したと聞かされる。
しかし、そこにカットマンを従えたサロメが現れ、ドリルミサイルの設計図を渡すように要求。
カットマンの手には博士の娘であるまゆみが人質に捕らえられており、迂闊に動くことができない。
すると、カットマンがマシンガンで博士を銃撃し、謙作もバトルコサックに変身してまゆみを助けるが設計図を奪われてしまう。
博士は絶命し、まゆみは気を失って病院に運び込まれるが放心状態で天井を見つめるばかりだった。

バトルフィーバー隊がドリルミサイルの行方を探す中、謙作は再びまゆみの元を訪れると、助手からの手紙を見つける。
設計図がエゴスに奪われたことで、国防省からスパイの疑いをかけられてしまい、自ら奪還に動くという。
実は、助手の正体は助手として博士の護衛に付いていた白石の国防省時代の先輩で、射撃の良きライバルでもあった神誠隊員だったのだ。
神の行動に不安を感じつつも、白石はまゆみを励まそうと声をかける。
しかし……

何も心配しなくてもいいからね。お兄ちゃんがついてるぞ!

帰って!

今、何て言った…!?

人殺しは嫌いよ!帰ってよ!

僕は人殺しじゃない!エゴスと戦っている、バトルフィーバーの隊員なんだ!

殺し合いするんですもの、同じよ!

目の前で父親を殺されたまゆみは、エゴスだけではなくエゴスと戦うバトルフィーバーまでも嫌悪の目で見るようになってしまったのだ。

おいおい、そんな寂しくなるようなこと言わないでくれよ。笑顔を見せておくれ……

それでも、何とかまゆみに寄り添おうとする白石だったが、

血の臭いがするわ……

血の臭い?おいおい……

寄らないで!あっちに行って!

出典:バトルフィーバーJ/東映/第33話「コサック愛に死す」/1979年9月15日放送

血の臭い……

本部に戻った白石は、入念に手を洗い何とか血の臭いを消そうとする。
ケイコとトモコからは気にしすぎと言われ、再びまゆみの元に向かうがまゆみの言葉が頭をよぎり、病院に入ることはできなかった。

白石の頭に、幼い頃の自分が思い起こされた。
白石は幼い頃孤児であり、とある神父に引き取られて生活していたが、神父は地元の暴力団からの立ち退き命令を拒否したために殺されてしまったのだ。
白石は、自分と同じ境遇のまゆみを放ってはおけなかった。
そこで、ケイコの弟のマサルに声をかけ、一緒に見舞って剣玉で遊ぶとようやくまゆみは笑顔を取り戻した。

一方、エゴスではヘッダー指揮官がバトルフィーバーの捜索が激しくなって来たことを報告していた。

ヘッダーよ!敵は5人揃えば強力だが、1人の時はたった5分の1の力だ!

5分の1……!

5分の1の力か!


サタンエゴスは、バトルフィーバーが5人ではなく、1人の時を狙うようにイーグル怪人に指示を出す。

バトルフィーバー隊本部では、白石が身だしなみを整えていた。
ようやく少し元気になったまゆみと遊びに行こうとしていたのだ。
しかし、出掛けようとする白石を九太郎が呼び止める。

忘レ物!

強化服だよ!

正夫も白石が強化服を持っていないことを指摘し、持っていくように勧める。
だが、

あぁ、あれか!あれね……

あれ、クリーニングセンターに出してあるんだ。今日はいらないよ

とぼけて見せる白石だったが、白石はまゆみの心を傷つけまいとするため、あえて血の臭いのする強化服をおいて行こうとしていたのだ。

ま、十分気をつけるよ。じゃあな

仲間の制止を振り切って白石は出掛けてしまい、ケイコが強化服を持って後を追うことに。

まゆみとダム湖にやって来た白石は、笑顔を見せるまゆみに安堵する。
しかし、飲み物を買いに白石が離れた隙を狙ってエゴスがまゆみを襲撃して人質にしてしまう。

しまった…俺は強化服を持っていない……!

それでも果敢に立ち向かい、まゆみを取り戻す白石だったがカットマンの銃口がまゆみを狙い、そして……

出典:同上

だあああーっ!

出典:同上

自らをに立ちふさがった白石に、容赦のないマシンガンの銃撃が襲い掛かった。
神が救援に現れてエゴスは撤退し、ケイコ達が強化服を持って到着するが白石は倒れてしまう。
通信を受けてバトルフィーバーも到着するが、最早白石の命は消えようとしていた。

ついてねえよなぁ…

出典:同上

まゆみちゃん…楽しかったかい……?

まゆみは泣きながら白石の胸に顔をうずめる。

そりゃ良かった…先輩……

しっかりしろ!白石!

申し訳ない…設計図は……

コサック、大丈夫だ!俺たちがやる!

ああ…カキ氷、食いてぇな……体中が、カッカするぜ……

エゴスの野郎、今度会ったら承知しねぇぞ……

今度、会ったら……

謙作!

ついに白石は息絶え、眠りについた。
皆が悲しみにくれる中、白石の胸にバトルコサックの強化服が置かれたが、それを神が手に取って歩き出した。

出典:同上

お前の仇は俺が討つ…!きっと俺が討つ!見てろ、白石!

神は、白石の仇を討つためにバトルコサックとして戦うことを決意したのだった。

単身エゴスの元に乗り込んだ神はマシンガンでカットマンを蹴散らして行く。
現れたイーグル怪人に襲われるがバトルフィーバーも到着してイーグル怪人と対峙する。

たわけ!4人で何ができる!今日こそお前らの息の根を止めてやるぞ!かかれ!

コサックの欠けたバトルフィーバーを全滅させようと、イーグル怪人はカットマンを呼び出して攻撃に移る。
その時……

待てい!

出典:同上

バトルコサック!

神が強化服を身につけ、新生バトルコサックとして登場。

またしても5人揃いよったかぁ!

バトルジャパン!

バトルフランス!

バトルケニア!

ミスアメリカ!

再び5人揃ったバトルフィーバーの前に、イーグル怪人もイーグルロボットを呼び出して決戦に突入。
イーグルロボットはバトルジャパンがバトルフィーバーロボで相手をし、残りの4人でイーグル怪人と対決。
白石の仇討ちに燃えるバトルフィーバーのペンタフォースでイーグル怪人は倒され、イーグルロボットも「電光剣・唐竹割り」で爆散した。

戦いの後、5人は白石の墓標に花輪をかけ、その魂を弔う。
一人の戦士は倒れたが、新たにまた彼の意志を継ぐ戦士が立ち上がった。
バトルフィーバーとエゴスの戦いはさらに激しさを増して行く……

出典:同上


【登場怪人】


早く完成させるんだ!

◆イーグル怪人

出典:同上

声:大宮悌二

鷲のような姿のエゴス怪人。
巨大なくちばしのような頭の中に、よく見ると人間のような顔がある。
鉤爪のようなもののついたが武器で、投げつけることで爆発を起こすことができる。
モニターでバトルフィーバーが接近していることを知ると、すぐに出撃しようとするなど非常に好戦的な性格。


弟よ~!

◆イーグルロボット

出典:同上

イーグル怪人の弟である悪魔ロボット。
再び5人揃ったバトルフィーバーの前に、劣勢を覆そうと呼び出された。
空を飛んで出現し、バトルフィーバーロボに対しても飛び回って戦ったが首を180℃回転させられて「電光剣・唐竹割り」で倒された。


【その他】

秘密戦隊ゴレンジャー』の二代目キレンジャーに続く、二人目の戦隊ヒーローの殉職となった。

この殉職に関する本編外の大人の事情に関しては、スーパー戦隊シリーズの殉職者で。

細井雄二によるコミカライズ版では連載第6回に白石の退場回が描かれているが、相手はTVシリーズでは第33話の翌話に登場したセミキラー怪人(漫画ではセミダラー名義)。
イーグル怪人の出番は神誠が二代目コサックとして初登場する連載第7話に出番が割り振られている。


追記・修正は強化服を持たずにお願いします。

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最終更新:2020年09月09日 09:42