演劇の時間(暗殺教室)

登録日:2020/10/22 Thu 21:12:47
更新日:2020/11/08 Sun 13:48:31
所要時間:約 5 分で読めます




127話「演劇の時間」とは漫画『暗殺教室』のエピソードの1つである。単行本15巻に収録。

【ストーリー】

二学期末、E組は学校行事の「演劇発表会」の準備をする事になる。
しかし、彼等は冬休みの殺せんせーの暗殺の準備や受験勉強をしないといけない。
おまけに、例によって予算が少なくセットはE組から運ばなければならない上、発表する時間帯は昼飯時。
まるで、酒の肴である。

当然磯貝悠馬はクラス委員会で浅野学秀に文句を言ったのだが、「短期間でセリフや段取りをきっちり覚えてこなす訓練。これも椚ヶ丘の教育方針だ。それに…どうせ君たちだ。何とかするだろう」と返された。
上から目線なのは相変わらずだが、彼なりにE組の実力を認めているようだ。


この学校は…表向きは何も変わっていない

けれどどこか……足りなかった歯車が埋まって消えて軋む音が消えた そんな気がする


こうして劇の役割を決めることになった。
が、赤羽業潮田渚「阿部定」というタイトルの凄まじく危なそうな劇の主役をオファーする
当然渚は却下。
次に、児童施設での劇が巧かった茅野カエデが主役候補に上がるが「幼児体型」とバカにした寺坂竜馬をしばき倒すと本人は小道具を希望。
何だかんだで、監督は三村航輝、脚本は狭間綺羅々に決まった。
肝心の主役はというと……


「先生…主役やりたい」


なんと国家機密である殺せんせーが立候補した。
勿論生徒達からはブーイングと銃弾の嵐。
そもそも大の大人が出しゃばっている時点でアウトなのだが。
殺せんせーは育ちが育ちなので劇の主役を一度もやったことがないので必死に頼み込むと、狭間は殺せんせーが主役の脚本を書くことを承認した。
さらに、狭間は杉野友人神崎有希子を脇役に任命。
杉野は意中の相手と共演することに緊張しながらもかなりやる気を見せる。
「標的やら暗殺仲間の望みを叶えることなら国語力だけの暗殺者にもできる」と言う狭間に渚は狭間さんも変わったなと思うのであった。

そして、「演劇発表会」当日。
いよいよE組の出番が回ってきた。

桃太郎


おばあさん「桃です」


舞台には桃の顔だけ見せている殺せんせーを間に神崎演じるおばあさんと杉野演じるおじいさんが座っている。


おばあさん「電波エコーで測定しました」

おばあさん「これの中で…胎児が育っているようなの」

『おじいさんの目の色が変わりました。瞬時にしてその桃の価値を悟ったからです』

おじいさん「こりゃあすげぇ!!とんでもない珍品だぞ!!」

おじいさん「マスコミが飛びつかないわけがねぇ!!見世物にすりゃ俺は一生大金持ちだ!!」


文章ではなんとも表現し難い、絶妙な悪人顔でゲスい欲望を口にするおじいさん。
すると、おばあさんはおじいさんにある書類を見せた。
それは、離婚届です
昔話にあるまじき展開に本校舎の生徒達は思わず顔をしかめる。


『おばあさんは別れることを迷っていました。ですが…子どもの人権を無視するようなおじいさんの非道な言葉。「俺たち」ではなく「俺」という言葉。おばあさんの心は今決まりました』

『30年の結婚生活で2人の間に出来た溝は…まるで洗濯にいった川のよう』

『2人の空間の息苦しさは…山の柴を燃やして出たCO2のよう』

おじいさん「…この桃は俺のもんだ」

おじいさん「夫婦の共有財産だ。どう分けるかは世帯主の俺が決める」


すると、何者かが家に入ってきた。
それは、片岡メグと竹林孝太郎が演じる弁護士です


男弁護士「奥様の代理人を務めます。以後の話は我々を通して頂くよう」

女弁護士「桃の件ですが…婚姻関係はとうの昔に破綻しており、財産分与の基準日はもう過ぎたと考えられています。モラハラの慰謝料を含むと桃ひとつでは足りませんよ?」


それから、おばあさんへの30年に渡る妄言や暴力などずらずらと証拠が列挙される。
裁判で勝ち目が無くなったおじいさんは村の男達を雇い恫喝しようとするが、彼等が警察に連行されたので失敗。
こうして、おばあさんは新居に桃を持って帰ることができた。


『まるで命が洗濯されたような晴れやかな気持ち。おばあさんの人生は桃と共に今始まったのです』


場面が変わり、おじいさんが前原陽斗岡島大河堀部糸成がそれぞれ演じる犬、サル、キジにきびだんごを与えている。
この時のおじいさん…もとい杉野の顔は邪悪に満ち溢れている。


『どうやら彼は人を襲う訓練をしているようです。畜生共はエサをもらって無邪気に従っているだけです。』

『邪悪なのは財産欲にまみれたおじいさんだけ。鬼ヶ島は…私達人間の心のなかにあるのかもしれません。』

『生まれてくる桃の子にも…いつか鬼が宿るのでしょうか…』



キャスト・スタッフ

桃:殺せんせー

おじいさん:杉野友人

おばあさん:神崎有希子

男弁護士:竹林孝太郎
女弁護士:片岡メグ
村の男:寺坂竜馬、村松拓哉
警察官:中村莉桜
犬:前原陽斗
サル:岡島大河
キジ:堀部糸成

おじいさんの声:吉田大成
おばあさんの声:不破優月

ナレーション:

脚本:狭間綺羅々

小道具:茅野カエデ 矢田桃花

製作:椚ヶ丘中学校3年E組

監督:三村航輝







「………お……」


「重いわ!!」


こんなもんを飯時に見せられた本校舎の生徒は大激怒。
食欲は消え失せブーイングの嵐が巻き起こり、ステージに昼食を投げつける。
浅野もE組の重すぎる劇に文句たらたら。浅野以外の5英傑たちはあまりの重さに呆然としていた。

「言葉はね爪痕残してナンボなのよ」と不敵に笑う狭間さんに苦笑する渚達。
ちなみに、殺せんせーはセリフ1つ無かったのに主役をやれた事に満足した模様。

【アニメ】

原作とは異なり、アテレコではなくセリフも役者自身が言っている。*1
つまり、原作以上に杉野の狂気がヤバい。
また、普段は明るい声で話す律もナレーションでは極めて重いトーンで語っている。
後、主役を承認された時の殺せんせーの喜びようは必見。

追記・修正は、桃太郎の主役をやってからお願いします。



























理事長室にてE組の劇を鑑賞していた浅野學峯理事長。
しかし、彼は内心で「E組はこの劇のようには平穏無事には終幕しない」と考えており、次に起こる出来事すらも予想していた。


かつてなく大きな嵐が過ぎた後で…あなたはまだ教師でいられますか?


そして、シロイトナ以上の怪物が動き始めている事を知り……。


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最終更新:2020年11月08日 13:48