戦士の使命(ウルトラマンZ)

登録日:2020/10/30 Fri 19:46:00
更新日:2020/12/01 Tue 17:39:00NEW!
所要時間:約20分で読めます





ジード先輩からの緊急連絡!
宇宙に歪みが生まれ、全てを無に還す虚空怪獣グリーザが現れるらしい!
コイツに立ち向かうにはウルトラ強力なメダルが必要だ!

次回、ウルトラマンZ

戦士の使命

ウルトラ掴むぜ!







ウルトラマンZ』の第15話。
監督:田口清隆 脚本:吹原幸太


概要

四次元狂騒曲」にてブルトンによる大騒ぎが起こった1日後の話。
ウルトラマンX』に登場した怪獣・グリーザの再登場回で、新形態のデルタライズクロー初登場回でありながらグリーザの強さは健在であり、かませになっている様子があまり無い。
また、『X』に登場した謎だらけのアイテム「エクスラッガー」の出自を示唆しているようにも捉えられる回でもある。


話の内容


宇宙を旅する星雲荘。その中のぺガと朝倉リクはゼット達がいる地球から異常を感知する。

一方地球。暗い中、ブルトンが撃破された場所で復旧のために働く作業員が2人。
その背後から響く謎の笑い声。

「そーいやアニキまた彼女にフラれたんですって?」フェッフェッフェッフェッ
「おい、今笑ったでしょ?」「笑ってないッすよ」「いやいやw」
フェッフェッフェッフェッフェッ…!
「「うわああああああ!!」」


翌日。ストレイジ基地内でヨウコ先輩に腕相撲を挑むも…負けたハルキ。今までのモヤモヤに答えを出せたおかげか元気そうである。

筋トレが足りないんだーっ!

その後ろでユカ隊員が「ブルトンが撃破された現場で作業していた作業員11人が忽然と姿を消した」ことをヘビクラ隊長に報告。
そんなことお構いなしにランニングしに外に出ようとしたハルキにゼットライザーを通して通信が入る。

緊急事態なので、今急いで引き返しています!

どうしたんっスか?

「虚空振動」が、ハルキさんの地球でどんどん強まっているんです。

虚空振動…?

次元の歪みが広がっている時に起こる振動です…最近、妙な怪獣と戦いませんでしたか?

そういえばこないだ、プルプルした石みたいな怪獣と

ブルトンだ…
巨大な宇宙を成立させるには、あらゆる不条理を引き受ける、ブルトンのような歪みが必要なんです。それが消滅したことで、宇宙に穴が開いた…

なんかよくわかんないっスけど…ヤバそうっスね…!


小学生のようなハルキの簡単な説明でも一発で特定されるブルトン。危機感を募らせるハルキとリク。
その時、突如空間が絞られるように歪み、周囲のガレキを浮き上がらせながらグリーザ(第一形態)が出現。すぐに第二形態に移行すると街を破壊し始める。

あれが宇宙の穴…

虚空怪獣…グリーザ…!


基地内で分析していたユカ隊員も「質量も0、エネルギーも0、全てが存在しない…一体何がなんだか…」とお手上げ状態。


キングジョーは出せるか?
キングジョーは修復作業中。復旧率70%
なら、ウインダムで出ま…
よせ!……死にに行くようなもんだ!


その間にも街を破壊していくグリーザ。傍らを飛行するだけで高層ビルを粉砕し、第一形態に戻るとビルをいくつも貫いて落下、再び第二形態に移行。 このシーンのビルとの合成は必見である。


このままじゃ、全てが無に飲み込まれてしまう…!

俺たちの手で守り抜きましょう!リク君先輩!

行きましょう!ハルキさん!


ジーッとしてても!

ドーにもならねぇ!


決め台詞と共に同時に変身するハルキとリク。
ここのW変身はテンポも良く非常にカッコいいので見るべし。耳がうるさい

2人のウルトラマンが並び立ち、攻撃を仕掛けるも、攻撃が効かない。(当たってはいるが効いていない)
X当時と同じくあらゆる攻撃が通じないグリーザに苦戦する2人。
一方的に攻撃される二人を眺め、ダークゼットライザーを取り出すヘビクラ。


しょうがねぇな、ちょっと手伝ってやるか…

HEBIKURA Access granted!

ゴルザさん、メルバさん、(スーパー)コッヴさん……

〔GOLZA〕 〔MELBA〕  〔SUPER C.O.V.〕

お待たせしました。闇の力、お借りします!!

T R I K I N G !


二人の背後から光線を放ちながら突撃し、そのまま格闘戦に挑むトライキング。
それを見たゼットとジードも協力し、3人がかりで攻撃するも、有効打にならないどころか逆に反撃で追い込まれてしまう。


無茶苦茶なヤローだ…!

ガンQさん! レイキュバスさん!

〔GAN-Q〕 〔REICUBAS〕

闇の力… もうちょっとお借りするぜぇぇ!!

F I V E K I N G !


さらにメダルを使用し、ファイブキングとなって挑みかかるジャグラー。
左腕のガンQを叩きつけ、グリーザを丸ごと吸収しようとするが、失敗。むしろエネルギーを吸われてしまう。0ー1=−1だからだろうか。
しかし短時間とはいえほぼ行動を封じ込めた地球産不条理の塊もなかなかである。
そんな様子を見たジードはゼットに自身のメダルを預け、「もしものことがあったらそれを使ってください!」と言う。


宇宙の穴を塞ぐには、それを縫う針が必要なんです!それは、あの穴の中にしか無い!


グリーザの攻撃に耐えきれず、倒れこみ爆発するファイブキング。その隙を突き、ジードはゼットライザーをグリーザの胸に叩きつける。
決死の攻撃で、グリーザの中に飛び込み、吸収されるジード。伸ばしたゼット=ハルキの手はジードに届かなかず、ジードを吸収し活動を停止したグリーザをゼットはなす術なく見つめるしかできなかった。
ユカ隊員が言うには、目つきの悪いウルトラマンがわざと自分の身体を同化させることで虚無と実体の狭間に閉じ込め、一時的に活動を停止させている状態らしい。
ゼットが必ず倒すと強く言うハルキだが隊長に「そのゼットも負けただろ」と言われてしまう。

不意に出現したヒーローゲートをくぐり、ゼットと今後について相談するハルキ。
グリーザの穴の向こうに行って「針」を手にするには、理屈を超えたパワーが必要だとゼットは言う。しかし、それに必要なベリアルメダルが光の国で作られたことはない。
本来存在しないはずのメダルが必要と言われ悩むハルキ。
そこにトゲトゲ星人ジャグラス ジャグラーが現れ、ハルキにステッグを運転させどこかに連れて行く。(この際律儀に後ろに座って道案内をしている)
着いたのはセレブロのアジト。ハルキがスタングレネードを投げ込み奇襲をかけてセレブロを制圧すると、ジャグラーがセレブロにベリアルメダルを渡せと迫る。


このままじゃ地球ごとアイツに消されて、お前の遊びも終わっちまうぞ?
ハハハハハ…!遊び!遊び!ハハハハハハ…


「遊び」という言葉に反応したのか狂喜するセレブロ。そんなセレブロに「ベリアルのメダルを渡せ」と言うと、不敵に目を光らせ立ち上がると…メダルをあっさりと渡した。
セレブロとジャグラーがグルでは無いかと訝しむハルキに対し、闇の高音で否定。後で説明してもらうことを約束させ、仕方なく変身。

ゼロ、ジード、ベリアルのメダルを揃えるとライバルのメダル同士が共鳴し、金色に輝くライズウルトラメダルになった。ウルトラパワーアップしているらしい。
予想外とはいえ、うれしいパワーアップ。さっそくセットしようとするが……

ゼロ師匠!ジード先輩!ベリアル! うおっ!?
なんだ!このパワーは…!?
なんだこれ…!メダルが入らない!
オーブ・ルーブ兄弟「「あるある」」

本来存在しないはずのベリアルメダル。ゼットライザーにはめ込もうとするも、激しい反発とスパークではじかれてしまう。


一方ジードは暗闇の中にいた。
ここが…無の中か…体が…動かない…
前方には赤い光が見える。
まさか…あれが…!  いっ…!
赤い光に手を伸ばした瞬間痛みが走り、ジードの指先から何かが抜けていった。「まずい…

そしてとうとうグリーザが活動を再開。笑いながら揺れる影にはジードの姿が見えており、笑い声もジードのものになっている。そしてジードの影を纏いながらレッキングバーストを放った。

アハハハハハ…アハハハハハ…!レッキングバーストォォ!

なぎ払うような光線で街が破壊されていく。もう融合しかけているのだ。ハルキも急ぐが、メダルは入ってくれない。その手をゼットが掴み…


二人で力を合わせて、闇を飲み込むぞ!

チェストォォ!!


なんとバカ二人のばかぢからによるゴリ押しで反発を破ってしまった。不破諌

そしてデルタライズクローに変身。黄金の嵐を纏い激突しグリーザからジードを引き剥がす。
黄金の光を背に振り向き、グリーザの顔面に一撃食らわせると空中戦を繰り広げるゼット。
ジードを引きはがした影響か、実体化したままになっているグリーザに対しゼットライザーを叩きつけることで体内に侵入、グリーザの中から宇宙の針*1=ベリアロクを取り出すことに成功した。
が、ベリアロクが勝手に地面に刺さってしまう。


速やかに抜けやがりなさいよぉぉ!!


斬りたいときに、斬りたいものを斬ると宣いびくともしないベリアロク。
しかし、ハルキが挨拶とともに「宇宙の穴を塞ぐ」という目的を伝えると、ベリアロクは宇宙の穴か…面白い、斬ってみるか! と興味を示し地面から抜けた。

ベリアロクの頭部がグリーザの放った光線を吸収・再放出しダメージを与える。同時に一期EDの2番へと変わるBGM。最高の盛り上がりの中再開する戦闘。
それでも、ベリアロクによる攻撃をいなし、かわし、転移で回り込み、互角以上の戦いを見せるグリーザ。なおもこちらを上回る強さを見せつけていた。
それでも一瞬のスキを突き、無防備な背中にベリアロクによる一撃を見舞うことに成功。大きな傷に動きが止まるグリーザ。そして……


行くぞハルキ!
押ォ忍!!

フン! ヌゥア! ハァッ!

デスシウムスラァァァァァッシュ!!

宇宙の理を乱す奴は!

俺たちが叩き斬る!!


うおおおおおおお!!!ヌゥアアアアアア!!!


ベリアロクと共に新必殺技デスシウムスラッシュを放ち、グリーザをZ字に切断。
叩き切られたグリーザは、最後まであの笑い声をあげつつ、周囲に空電をまき散らしながら四散。直後、何もなくなったそこから大爆発が発生し、正真正銘の無へと戻った。
最強形態初登場回にも関わらず補正を無視したかのような激戦であった。

グリーザを撃破したゼットは金色のNZを描き夜空に消えていくのであった…


翌朝、広場に立つハルキの前にはプリミティブの姿となったジードが立っていた。
どうやらヒカリがジードライザーを修復してくれたらしく、この後はベリアル芋デビルスプリンターを探しに別の宇宙へ行く事にしたという。そしてジードは必要が無くなったギンガ・エックス・オーブのメダルをハルキに渡すと…


困った人がいるならすぐに駆けつけて助ける…それが僕たちウルトラマンの使命ですから!


との言葉を残し、星雲荘と共に飛び去っていったのだった。


余談


  • 1戦目の後にハルキが見ているパソコンにはグリーザの解析結果が書かれている。
 空間エネルギーが0=存在しない存在、つまり無そのものであり、第二形体まで実態が存在するわけではない。
 (身長と体重が測定不能なのもこのためと思われる)よって、(少なくとも地球の現実的な認識では)生物というより自然現象に近い。
 など、かなりいい線まで解析できていることがわかる。

  • 最強議論にも出される程強いグリーザが最強形態初登場回に再登場ということもあり、ファンの間ではかませにならないか不安視されていたが、しっかりとした理由付けがなされていたり、強さは健在であった。むしろ前後編でやって良いレベルの内容をよく1話にまとめたというレベル。

  • ウルトラマンXの主人公、大空大地役の高橋健介氏は上記の理由もあってか「え、エックスと結構な想いでグリーザ倒したと思ってたんですけど」と複雑な心境でツイートしていたものの、視聴後は「ユナイトすることも忘れ、戦いに見惚れてしまいました」と好評。

  • 今回のリクの登場シーンは星雲荘の中のシーンと変身バンク映像のみだったが、前者はウルトラマンジード本編の映像の流用で後者はバンク映像であり、濱田龍臣氏の今回の出演は厳密には「ジード役の声優」としての出演となっている。コロナ禍で対面撮影を避けたものだろう。



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最終更新:2020年12月01日 17:39