安道名津

登録日:2021/03/01(月) 20:14:05
更新日:2021/03/02 Tue 20:06:11
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JIN-仁- 揚げ菓子

安道名津とは、JIN-仁-に出てきた揚げ菓子。

餡ドーナツの当て字だが、普通の餡ドーナツと異なりリングドーナツの形状でドーナツに餡が乗せられている。餡の代わりに黒糖を乗せたものも作られている。

材料は玄米、胡麻油、黒糖、小麦粉、豆乳、鶏卵、油粕、砂糖、小豆餡。


作り方

① 玄米を炊き、それを七分程半潰しする。
② ①に胡麻油と黒糖を少々混ぜて固め、形作る。
③ 小麦粉八、玄米粉二の割合に少量の油粕、豆乳、鶏卵を混ぜ、これに②を浸して衣をつける。
④ 熱した油で揚げる。
⑤ 揚げたら砂糖をまぶし、餡を乗せる。


仁がこの菓子を考案したのは、咲と恭太郎の母親である栄が脚気を患った事からである。
元々日本の、特に江戸では白米中心でおかずは貧しいもので済ませようとする食習慣から脚気患者は多かった。仁は緒方洪庵にこの時代可能な食餌療法を薦め、洪庵も普及に努める事を快諾したが、根付いた食習慣を変えるには至らなかった。
栄は少食で好き嫌いが激しく、更にそんな彼女に対して工夫を凝らして調理していた咲が出ていった為ビタミン不足に陥ってしまった。恭太郎は仁の前にも彼女を医者に診察してもらい、適切な処方を受けていたが*1、栄はそれを無視して白粥と香の物のみを食べ、症状を悪化させていき、仁が診察した時には既にいつ衝心脚気(心不全)になってもおかしくないと見る程重くなっていた。
栄がその行為に出たのは、実際に死のうとしていた為であり、これについて「死ぬ事で自分への怒りを顕そうとしている」と咲は考察した。
咲から菓子が大好物だと聞いた仁は茜にも協力をあおぎ、差し入れとして作ったものがこれである。
他にも小豆の調達を喜市に、土産物と誤魔化すのに箱の絵描きを雲泉に依頼した。

当初は唾を飲み込みながらも突っぱねたが、仁から涙ながらに「好きな甘いものを食べ続けて死ぬというのはどうでしょう」と言われ、口にした。その後も仁の指導のもと、様々な菓子を作って届けた。
尚、仁や咲が作ったものである事は最初から見抜かれており、回復した時それを告げている。そして療養する事を告げ、仁に頭を下げ、涙を流し咲を幸せにしてほしいと頼む。仁はその言葉を咲に伝え、咲は声も立てず泣いた。
顔を合わせずとも、橘家の母娘は和解した。

茜が勤めている茶屋で脚気退治の菓子と銘打たれ販売され、加えて田之助の芝居「傾城野分廓恋鑑」にもこれを食べる場面があった事もあって人気商品となる。
この場面を入れたのは、美味しかったのと仁が考案し雲泉が箱の絵を描いたのを知った為で、稽古が上手くいかず思い詰めていた所、雲泉が描いた仁友堂の看護師時代の野風の絵を見て見せ場を思い付いた為で、田之助曰く「ほんの恩返し」。

最終回でもお茶請けで仁に出されており、あかね屋の銘菓として平成でも売られていた。


安道名津は実際にもセブンイレブンとのコラボで一個120円で販売された事もあり、三日で六十万個以上売れたという。普通の餡ドーナツのように作られたものも販売された。
現在は販売されていないが、作った人が分量含めてレシピを載せているので、興味のある人は作ってみては如何だろうか。

追記、修正お願いします。

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最終更新:2021年03月02日 20:06

*1 穀類、豆類を多く食べる、白米をやめて玄米や麦を中心にしろというもの。経験的に食品を見つけたのだろうと仁は見ている。