登録日:2011/03/22 Tue 22:07:20
更新日:2025/01/18 Sat 23:29:32
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◆概要
最終回とは、続き物の作品において物語を締める話。
続いた話を締めるもので、
読み切り等の単発作品では基本的には言わない。
物語の締めとして作者の力が試され、良い最終回を作れれば好影響で人気に拍車がかかり、その後に繋がる可能性も出てくる。
これまで批判の的にされていたような展開も「終わりよければ全て良し」とばかりに赦される場合も。
しかし、作者に力が無かったり作者と編集側の意見の違いからあやふやな話が出来てしまったりすると、悪い最終回が生まれてしまう事もある。
そのようなものは大体SNS等で批判されるので、まだ見ていない人には良い情報かもしれないが、一方では異常なまでに批判されすぎてまるで作品そのものが駄目なように捉えられる事があるので注意が必要。
◆最終回あるある
OPは前回の
あらすじと
サブタイトル、もしくはタイトルのみが表示されるだけというのが多く、EDも普段の映像ではなく本編中に
BGMとして流れたり、またEDにOP曲あるいは初期の曲を用いる事もしばしばある。オープニング曲のピアノアレンジなども鉄板。
こうした手法は女児・女性向け作品ではあまり見られないが、男児・男性向け作品では割と高確率で使われる。
NHK大河ドラマでも、こういった手法を取る作品はしばしばみられる。
前話で
ラスボス等の強敵に負けて最終回がリベンジマッチになったり、前話のラストでラスボス登場や主要キャラの危機など大きな波乱が起こったり、前話で既にラスボスなどの大きな山場は去ったが最後に一波乱起こったり。
早い話が最終回やそれと連続性を持つエピソードは「大きな波乱が早めに起こり、それを早めに回収する」という傾向がある。
最終回で平和な日常に突如ラスボス登場などの大きな波乱が起こり、そこから最終決戦などの壮絶な展開が始まり、どうにかこうにか日常を取り戻し、明るい未来へ歩き出す
ハッピーエンド……といった展開はあまりない。
これは当然ながら尺の都合によるもので、1話完結方式のエピソードで最終回を通常の時間配分にすると、山場が去って平穏を取り戻した日常を描ききれないためである。
もちろん解決策がない訳でもなく、最終回のみ時間枠を伸ばしたり、前後編などの複数話構成にして対応する事も多い。前者はNHKの大河ドラマでよく用いられる傾向があり、後者だと有名なものとしては『
ウルトラセブン』の最終回などがある。こうして全てを終えた先に大きな感動が待っているのだ。
アニメ作品では尺が足りない場合の解決策として、最終回専用のエンディングアニメーションで後日談的な日常の風景を断片的に次々と描くという手法が用いられることもある。
最終回を見た後に来るあの虚しさは正直なところ賢者タイムより恐ろしい。
通常の
賢者タイムならば
「ふぅ…………。死のう」
と多少なりとも間が空くのに対し、最終回後のあの虚しさは
「さてと見終わったし死ぬか」
と話が終わった直後に生きるのをやめたくなるくらい強烈なものなのだ。
(その作品を愛して病まない聖者はガチで生きるのをやめたがる。本当にやめたなんて逸話も……)
見る前まではあれほどテンションが高くボルテージも最高潮だったのに何故か見終わるとこの世の全てが嫌になる。
映像ソフト等で第1話から最終回まで一気に見た場合、連続して見られる分作品への熱が冷めにくいが、逆に熱を帯びたまま最終回を見るため、虚しさが悪化する。
最後なので、映画ばりに
スタッフクレジットが下から上に向かって出てきたりする。細かい部分まで見たいという理由から
邪魔扱いになってしまう事もあるが、過去の映像を絡める事で作品の歴史を想起させ、評価をより高める事も。
先述したようにセリフなしで様々なエピソードの後日談を手短に次から次へと描くというパターンもある。
結局はこれまでの積み重ねと演出次第という所か。
視聴者の側にも「最終回間近モード」なる状態が存在する。これは最終回が近くなる事で、たとえ脚本や構成等が悪かった番組であっても、その番組の終了を惜しんだり思い出に浸ったりする状態で、基本的に作品ファンにとって居心地が良くなる事が多い。
しかし、それが冷めた途端に今度は「ここはこうするべきだった」等のあら捜しが発生して空気が悪くなる場合も。
最終回終了後は当然次のアニメを楽しみにする者も大いにいるだろう。結果として、次の推しアニメを探し求める者達を「難民」と呼ぶ事もある。
最終回付近や後日談になって、急にキャラたちのカップリングが乱立する状態のこと。提唱者は
銀魂。
それまでの積み重ねがある場合には使用されない。
今までロクに絡みがなかったキャラ同士が付き合い始めたり、ラブコメでライバルとサブヒロインが付き合い始めることを指す。
作品の締めとして少年少女が大人になるという描写において、交際や結婚ましてや出産はうってつけなのであるあるネタとして浸透している。
主要キャラはもちろん、数話しか出ていないサブキャラや久しく出番がなかったキャラも再登場する最高のファンサービス。
漫画では扉絵や表紙に、アニメではエンディングのラストやエンドカードに集合写真を載せるのが熱い。
この場合ファンサービスとして本編では亡くなっているキャラクターまでも描かれることがある。
主人公が結婚した場合は家族写真を見せるというパターンも王道。ヒロイン論争に終止符を打つ。
第一話と最終回サブタイトルを対にすると、物語を通した主人公の変化がダイレクトに伝わってきて燃える。
第一話と同じサブタイトルや少しだけ変えている場合、些細な変化でも物語を通してみると捉え方が大きく変わる。読みは同じだが漢字が変化しているのも熱い。
◆良い最終回の終わり方
◆全ての因縁が片付いて終わり
物語開始当初の宿敵や各種伏線が全て消化され綺麗に終わる。
続編への匂わせなどがほぼないことも多い。
打ち切りでない原作の漫画の最終話などは大抵これに当てはまり、そのまま後日談に移行するパターンもある。
◆喫緊の大きな出来事が解決して終わり
物語開始当初の宿敵や伏線がいくつか未消化だが、区切りが良いところで終わる。
原作のストックはあるが、1シーズンのみの
アニメ化のパターンに多い。
「日常はこれからも続く」「戦いはまだ続く」といった具合に終わり、続編や2クール目なども可能性として残る。
◆次の物語の始まりを匂わせて終わり
「俺たちの戦いはこれからだ」や「次はどこに冒険しようか」「新しい敵が現れて新しい戦いだ」という風に終わる。
宿敵や伏線が綺麗に消化されたが、主人公の人生はまだ続くため、こういう終わり方にするのもある。
恋愛ものだと結婚してからその新生活が始まるといった風な形になるか。
追記・修正は最終回を見終わった後にお願いします。
- トリコ「この全宇宙のーすべての食材に感謝を込めて…いただきます!!」 -- 名無しさん (2021-10-13 21:53:06)
- ↑でもそこから戦う相手は捕獲レベル53万の化物なんだよね…ボロクソに返り討ちにされるバットエンドしか浮かばない… -- 名無しさん (2021-11-06 07:29:04)
- アニメやドラマで感動的な最終回やった直後にギャグCM(や新番組の宣伝)が入ると猛烈に寒いというか空しい気分になる。余韻を味わいたいなら即行テレビを消そう… -- 名無しさん (2021-11-06 12:37:30)
- ↑2 そんなあなたに肩を落とす丁度いい作品をおすすめする(あたしンちなど)。 -- 名無しさん (2021-12-01 21:08:40)
- 小説はラノベ系が案外無いのね -- 名無しさん (2021-12-01 22:05:23)
- 清麿「また会おう!ガッシュ。」 -- 名無しさん (2021-12-02 16:31:38)
- ↑2 完結するラノベって意外と少なくな…。あと1巻か2巻で終わりそうなのにと言うのの多い事よ。 -- 名無しさん (2022-01-24 16:57:28)
- サンライズのカテゴリあるのにカウボーイビバップはないのか。 -- 名無しさん (2022-02-06 06:25:19)
- マカ「この魂の共鳴を!!!」 -- 名無しさん (2022-04-04 22:16:49)
- 誰だよドンブラ入れたやつ!!!!!!!!! -- 名無しさん (2022-11-10 11:20:58)
- つぐみ「これが私の殺伐だけど、ウキウキライフッ!」 -- 名無しさん (2022-12-02 21:36:24)
- 「日常(漫画)」は連載再開されたから、削除した方が良いのでは? -- 名無しさん (2022-12-20 17:52:41)
- ↑9 修正 ✕肩を落とす ○肩の力を抜く -- 名無しさん (2023-01-04 22:07:49)
- コメントのログ化を提案します。 -- 名無しさん (2023-01-04 22:29:13)
- コメント欄をログ化しました。 -- (名無しさん) 2023-01-14 13:49:29
- アニメのデビチルの『黒の書・赤の書』をモチーフとした作品の最終回では、ゼブルになってしまったゼットに話し掛けるセツナの姿に泣いてしまった人も多いだろう…。でも、ヒロインの座をゼットに奪われてしまったミライちゃんですが、「ゼットを助けられるのはセツナだけ」と言ったのは、他ならぬミライちゃんである。なのでそのシーンを好きになった人もいるだろう…。 -- (名無しさん) 2023-02-04 22:57:09
- DMMの「巨神と誓女」は、ソシャゲが完璧な最終回を迎えた非常に稀な例。 -- (名無しさん) 2023-02-06 01:05:40
- 月刊最終回 こと異世界居酒屋のぶ -- (名無しさん) 2023-02-13 12:36:21
- 妖怪ウォッチ♪はあまりにもあっさりしすぎていた。もうちょっと盛り上げてあげようよ。 -- (名無しさん) 2023-04-04 22:34:23
- 行数が3000行を超えていたためページが表示されなくなっていました。どうにか2996行まで詰めて対処しましたが、対策が必要と思われます。 -- (名無しさん) 2023-08-02 09:02:57
- ↑そもそも代表的な、と書いてあるのにこんなにいっぱいあるなら全然代表になってないと思うよ。 -- (名無しさん) 2023-08-02 10:05:45
- ↑さすがに削除やページ分割となると、総合相談所への投稿が可能な方にお任せしたいです。小手先程度の推敲圧縮ならともかく、そこまでいくと一般利用者の手には余りますので。 -- (名無しさん) 2023-08-02 17:54:27
- 列挙するにしても作品名を挙げて内容を書くのでは分量が増えやすく、パターンを挙げてそれに作品名を書くという形にした方が -- (名無しさん) 2023-08-03 08:27:59
- そもそも作品名の列挙自体別にやらなくてもいい。↑のやり方に変更して、そのパターンに該当する分かりやすい例を2,3個(場合によっては1個でも十分)挙げるくらいでいい -- (名無しさん) 2023-08-03 08:49:56
- バッドエンドとかビターエンドとかにあるタイトルは削除するのはどうか。 -- (名無しさん) 2023-08-03 08:56:39
- 1980年代の少年ジャンプの伝説の打ち切り作品『セコンド』はなんと6週打ち切りだったので、2008年の『チャゲチャ』(8週打ち切り)が少年ジャンプ最短記録なのは間違いだよ。 -- (名無しさん) 2023-12-02 18:44:21
- 『VS嵐』の後釜だった『VS魂』は岸優太のジャニーズ退社の影響により2023年9月末に放送終了されましたが。 -- (名無しさん) 2023-12-02 18:51:29
- ↑2、いや『セコンド』は短期集中連載扱いだったような…。 -- (名無しさん) 2024-01-10 15:42:42
- ↑7相談所にページの分割を提案してみたが羅列項目に成るのでダメだそうです。正直気は進まないけど代表的な最終回の部分は一度全部削除するしかないかもしれません -- (名無しさん) 2024-02-10 08:08:34
- 削除したなら削除したと報告してほしかった。議論スレ見てるならわかるが経緯知らないと荒らしだと思われそう。 -- (名無しさん) 2024-02-23 22:42:41
最終更新:2025年01月18日 23:29