惑星封鎖機構

登録日:2025/05/17 (土曜日) 00:08:37
更新日:2025/05/18 Sun 12:44:24NEW!
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コード15 侵入者を捕捉

敵は…AC単機だと?
どこの所属だ

詮索は後にしろ
迎撃を開始する


惑星封鎖機構(Planetary Closure Administration)とは、ゲーム「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」に登場する架空の勢力である。
以下、作中のストーリー等についてのネタバレも含むので、これから当該作品をプレイしようと考えている方、ネタバレを回避したい方は閲覧しないことを推奨。

◎目次


◎概要

惑星ルビコン3にて活動する勢力の一つで、文字通りの「惑星封鎖」を行う為の巨大組織。略称は「PCA」
AC6の世界にて人類が開拓の手を伸ばした数多の惑星の内、何らかの重大な危険性が認められた惑星に対してその権力を行使していると思われ、実際EU版スターターガイドの解説には「Space Governmental Force」、つまり宇宙政府所属の組織の一つであると紹介されており、もしそうならAC2シリーズ以来の「政府に属する正規の軍組織」というポジションになる。

ストーリー中で伺える組織構造としては
  • 主に封鎖惑星内に常駐し活動する「サブジェクトガード(SG)」
  • 企業勢力など、それなりの規模の相手に制圧を行う「執行部隊」
  • 封鎖機構が最重要排除対象に認定した相手など、特定目標の排除を目的とする精鋭である「特務部隊」
以上が確認でき、しかもこれだけの組織でありながらその管理・指揮は複数の「システム」と呼ばれるAIが行っているが、それ故かその運営はかなり杓子定規的。
先述の通りAIが管理運営を行っている以上賄賂や説得、圧力といった懐柔手段が無いに等しく、所属人員もシステムからの通達に極めて忠実であり、惑星封鎖という命題のためなら相手が企業、土着勢力、そして独立傭兵だろうがどれ程の些細な反抗であろうと基本的にはしっかり警告を行った上で容赦無く武力制圧に着手する。
時には致死量クラスのコーラル噴出が起きていようともシステムが必要と判断すれば「作戦続行」と、無慈悲極まる通達が下される事も。

ルビコン3の封鎖理由に関しては言わずもがな、周辺の星域にまで被害を及ぼした大災害「アイビスの火」と、その原因たる新物質コーラルの存在。
だが、何処までも封鎖だけを目的としてルビコンの地で暮らすルビコニアンらの心情や内面を完全に無視した結果、ルビコン星外と星内での技術格差の拡大や、物流の停滞によるルビコニアン全体の貧困化に繋がっている。
それゆえ、ルビコニアンの中には封鎖機構に対して恨み辛みの念を募らせた上に封鎖体制の打破を目指そうと考える者も少なくない。
ルビコン解放戦線総司令、サム・ドルマヤンも若かりし頃はそうであったという。

そうしてアイビスの火以降、長らくルビコン3の封鎖を行ってきたものの、その間にもコーラル利権目当ての企業による時には自前の戦力、時には独立傭兵を用いての惑星封鎖への攻撃がネチネチと続けられており、AC6の物語が始まる頃にはルビコン3封鎖のための戦力が不足しつつあった。
そこへ突如として発せられた「コーラル再発見」のリークと、とある独立傭兵の集団による封鎖の大きな綻びの発生により、企業勢力の一斉進出や一獲千金目当てなど様々な思惑を持った密航者の多発に、最早ルビコン3に常駐させている戦力では手が回らない状態になってしまっている。

◎戦力

先述のように戦力が不足しつつあるとはいえ、それでもアーキバスベイラム、ルビコン解放戦線、そして惑星封鎖機構と四つの勢力が入り乱れるルビコン3にて未だに質・量共に最大最強を誇り、SGを始めとした封鎖機構の戦力が活動しているエリアではルビコンの土着勢力は勿論、企業も表立っての行動は控える程。運用する兵器群も企業製とは一線を画す性能である。
基本的にルビコン3上の他勢力とは対立関係にあるが、システムが必要と判断すれば地元企業製のガードメカを若干の仕様変更の上で採用し戦力に組み入れたり、果てや得体の知れないゴロツキの集団とそのリーダーを傘下に入れさせる事を許しあまつさえ兵器の供与もしている。後者はAI相手に一体どんな手を使ったのかは永遠の謎

また裏ではルビコン調査技研製の特殊兵器を接収し切り札として保有しているが、一方でコーラル技術そのものには関心が無い模様で、この手の組織にありがちな独占による強権を振るうという事は見られない。
そのため、組織の成り立ちと合わせてACシリーズでも極めて稀な「とても真面目に仕事をしている組織」と言われる事も。

特殊兵器



に関しては個別項目へ。

★特務機体エクドロモイ


コード23 現着
ウォッチポイントからの報告通りだな

識別名「レイヴン」
リスト上位 優先排除対象だ

正式名は「AAS03:EKDROMOI」
惑星封鎖機構の精鋭部隊である特務部隊にて運用される兵器。
その見た目は頭部が埋もれた胴体に逆関節型の脚部と非人間的な異形の姿と、SGの運用するMTや執行部隊のLCとはかけ離れている。

ウォルターをして「撒ける相手ではない」と621に覚悟させる様に機動力に極めて優れる機体であり、QBを交えた跳ね回るような動きでこちらを撹乱しながら攻撃を仕掛けてくる。
セットを組んでの運用を前提にしているのか、相手をする際は必ず2機以上を相手取る事になるのも厄介な点で片方をスタッガーに追い込んでももう片方に狙ったかの如く横槍を入れられ、チャンスを逃してしまう事もザラ。
バリエーションとして
  • エネルギーパイルとマシンガンを装備した近接型の「EP」
  • プラズマライフルと8連装ミサイル2基を装備した中〜遠距離支援型の「PG」
  • 両手にマシンガン、両肩にそれぞれ14連装ミサイル2基を装備した中距離支援型の「MG」
が存在し、また全タイプ共通で装備した武装以外にもとんでも無い距離からブーストキックを頻繁に叩き込んでくると足癖の悪さも中々。
特にEP型はエネルギーパイルを突き出して高速突進、当たるとそのまま連続ヒット判定となる串刺し状態のまま上昇し最後には放り捨てるという威力・迫力共に強烈な大技を繰り出してくる。
スタッガーに陥ると高確率で狙ってくる上に当然大ダメージ、下手をすれば致命傷にまで持って行かれかねないので最悪の場合はパルスアーマーを使ってでも直撃は避けるべし。

エクドロモイの名の由来はギリシャ語で「軽装歩兵」。
まさに名は体を表すというか、である。

★無人防衛兵器エンフォーサー


封鎖区域への侵入者を検出

防衛プログラム フェーズ3.0

強制執行モードに形態変更

対象を排除します

正式名は「AAP03:ENFORCER」
ウォッチポイント・アルファの深度2区画に配備されている大型無人機。道中にも度々登場してはこちらの行く手を阻んでくる。
可変機構を持つ機体であり、2本足で立つ砲台の様な形態と「強制執行モード」という人型の形態を使い分ける。また惑星封鎖機構の機体にしては珍しく、バルテウス同様内燃型のジェネレーターを持つ模様。
道中で出会う時は専ら砲台形態であり、遠距離から強烈なレーザーによる狙撃を行ってくるがそれは序の口。
最終戦で強制執行モードに変形した際には武装が複数の役割を持つようになり、大型レーザーブレードも兼ねる右腕のレーザーキャノンとパルスシールドも展開出来る左手のパルスマシンガン、様々なパターンの弾道を撃ち分けるミサイルユニットを駆使する。
またACより一回り大きい人型形態だが機動力は寧ろ生半可な軽量機体を凌ぎ、ネクストACを彷彿とさせる勢いでバンバン吹かしてくるQBによるキレのある挙動から、見切り辛い多彩な挙動のミサイルと共に距離に応じてシールドを張りながらのレーザーキャノンとパルスマシンガンを使い分け、間合いに入ると即座にブレードで叩き斬ろうとしてくると、どの距離に於いても隙の少ない難敵。
但しその多彩さの弊害か、攻撃後に少し足を止めがちなのでまずは避ける・防ぐ事に集中し、足を止めた所へ攻撃をする事をこまめに繰り返してスタッガーを狙おう。
ただスタッガーからの復帰も大型兵器にしては早いので、あまり距離を離した状態で追い込むと中々チャンスにならない事も。

耐久力が半分を切るとジェネレーター出力を最大まで引き上げ、冷却のため胸部装甲を展開し赤熱化したジェネレーターが丸見えに。
ここからはレーザーブレードを叩き付けるように地面に突き刺し全方位にエネルギー衝撃波を放ったり、エクドロモイEP型の様な高速突進からの連続ヒットする串刺し攻撃といった荒々しい大技を放つようになり、特に突進はある程度上方向にもホーミングする為、中途半端な高度取りは却って危険。
それ以外の行動は変わらないので、先程までのパターンを繰り返せれば勝利は近い。

エンフォーサーの名前の元ネタは英語で「執行者」。そのまんまである。

★複合エネルギー砲台ネペンテス


脅威度未測定の侵入者を検出

危険です! 下を!

正式名は「AB08:NEPENTHES」
ウォッチポイント・アルファの深度1区画の底から侵入者に狙いを定める超大型のエネルギー砲台。その様は名の由来たる「ネペンテス(ウツボカズラ)」の如しである。
功を焦るあまり621とアーキバスに先んじて突入させられたベイラムの部隊の半数をその火力で消し飛ばし、突入は失敗に終わったばかりかその無謀極まる作戦に離反者を大量に出してしまうという悲惨な結果に終わらせた。
基本的な攻撃パターンは、複数の砲身から強烈なレーザーを連続して放ち、その冷却の合間には多数のプラズマミサイルでカバーするというもの。
レーザーは最初の内こそ乱射するように撃つが、深度1区画の半分まで到達するとモードを切り替え精密射撃をするようになるので、タイミングを読んでのQB回避や足場を駆使して避けていこう。
惑星封鎖機構も今や最大脅威と化しつつある621をこれで止められるとは思っておらず、砲台本体まで辿り着かれるとあっさり深度1の防衛を放棄していた辺り、最初から時間稼ぎを目的として運用していた模様である。

MT、その他兵器


▷AM14 セントリー
主にSG部隊で運用される惑星封鎖機構の汎用MT。ストーリー終盤では鹵獲された機体がアーキバスの主力としても登場する。
大きく張り出した両肩のブースターが目を引くように、攻撃を感知するとQBで避けて反撃してきたりと同ポジのBAWS製2脚MTより格上の性能でウォルターからも言及される程。
武装もチャージによりある程度の狙撃も可能なレーザーガンやミサイル、グレネードキャノンといった火器から近接用の電熱カッター、スタン弾ランチャーや火炎放射器と多種多様。
名前の元ネタは「歩哨」。封鎖機構の主力機としてピッタリなネーミングである。

▷AM02 デノイザー
ウォッチポイント・アルファの防衛戦力の中心として配備されている無人MT。故に惑星封鎖機構の主戦力が撤退してもシステムの直轄の下で封鎖任務を続けていた。
セントリーの倍近い耐久力を誇りながら武装の多彩さは肩を並べるレベルであるとほぼ上位互換な機種であるが、無人機故にハッキングされ支配される危険性が付きまとっており、実際後にその点を突かれ利用されている。
特に体格が一回り大きい機体は通常型の更に倍以上の耐久力にレーザーライフルにパルスシールド、垂直型と通常型の2種類のプラズマミサイルで着実にこちらを追い詰め、撃破されるとスロー演出が入ると中ボス扱いの強力なタイプ。大抵は周りにお供を引き連れているのでそちらから片付けてサシに持ち込むのが良い。
名前の元ネタは「ノイズ除去者」。侵入者を除去すべきノイズと見做してるからだろうか。

▷AM06 ウォッチャー
空飛ぶイカとしか形容しがたい、惑星封鎖機構の運用するドローン兵器。
監視者を意味するウォッチャーの名の通り侵入者を発見するとレーザーで牽制しながら自分の周囲に無数の機雷をばら撒き、更には機雷を出し切ると脚の様な部位を収納し、こちらに頭を向け高速で飛来し自爆特攻を狙ってくる。
自爆特攻もだが撒き散らされた機雷が非常に視認しにくい上に地味に衝撃値が高く、突っ込まれる前に撃ち落としたからと油断して散布された機雷に飛び込みスタッガーさせられるのは多くの621が通る道。
ましてやそこへ別個体からの特攻など他の敵から追い打ちを掛けられれば目も当てられない。

▷AM01 リペアラー
修理工の名を持つ惑星封鎖機構の作業用ドローン。その通り封鎖機構管轄の施設にて修復や管理などの作業を只管している可愛いヤツ。
円形の平べったい機体前方に4つの足を持ち、後ろ側をブースターで支えるというかなり珍しい足回りの構造をしており、恐らくは非接地状態での作業を前提とした設計であると思われる。

この通り作業用なので戦闘能力は非常に低く、特に修復作業をしている個体はスキャンを掛けないとロックすら出来ない程の脅威度の低さであるが、そんな仕事熱心な彼らでも邪魔をされれば一転、作業に使うレーザートーチを振りかざして飛び掛かって来たり小型レーザーを撃ってきたりと割とアグレッシブに自衛行動に打って出る。
なまじ数が多い上に群れている事もまた多いので、油断すると結構削られるハメになる事も。
また始めから戦闘を想定したタイプもあり、複数機で毒沼ならぬ放電霧を散布し迂闊に近寄ってきたACに強制放電のお仕置きを食らわせる事もある。

▷惑星封鎖機構強襲艦
正式名は「AS07:HEAVY WARSHIP」。作中は専ら強襲艦と呼ばれる封鎖機構の戦艦。
クジラの鳴き声ともソナー音ともつかない不気味で重苦しい駆動音を発するその船体には様々な武装やLCやMT、ドローンなどの艦載機の運用能力も備えている。大気圏内と宇宙空間の両方を航行可能な模様。
下側から狙えば多数のミサイルや機銃の迎撃や艦首に備えられた複数の照射レーザー砲に薙ぎ払われ、上から近付けば対空機銃やグレネード砲台、VLSのお出迎えが待っている。
この手のタイプの敵あるあるだが艦橋部分が一番の弱点であり、そこを破壊されるとあっさり沈むので慣れればABで接近→近接武器のクリーンヒットで手早く沈められる。

◎作中での動向

物語開始の時点から早くも強烈な存在感を表している。

621を乗せた突入ポッドの大気圏突入を感知し惑星封鎖の要たる衛星砲を起動、放たれた砲撃はポッドを捉えるが本来の着地予定地点より大きくずらしたに止まり、結局は621のルビコン侵入を許してしまう。
その後、ルビコン3における活動にあたり必要な傭兵ライセンスの窃収の為、カタパルトを用いて本来の着陸予定地点に到達した621はウォルターの指示の下でライセンス漁りを始めるのだが、その道中で封鎖機構の大型武装ヘリが襲来。
思わず攻撃してしまった解放戦線のMT部隊を一方的に蹴散らしその場は去っていったものの、目を付けられてしまっており最後のライセンスを持つ残骸から抜き取りを行おうとした所へ先程のヘリが再来。
激戦の末にどうにかヘリを撃墜し、目的であった有効かつ身元の割れない傭兵ライセンスの入手に成功。本格的なルビコンでの活動を開始し始めていく。

ベイラムでさえ成し得なかった解放戦線の一大拠点「壁」の攻略を果たすなど順調にルビコンで名を上げていたある日、ウォルターの「友人」から企業ですら表立っての手出しは避けると言われる、惑星封鎖機構の管理する施設の中で重要な存在とされる、コーラルの管理・観測施設であるウォッチポイントの襲撃依頼が齎される。
「独立傭兵が一人で仕掛けてくるとは想定外」とのウォルターの読みと裏工作により、防衛を担当していたSG部隊を排除しつつウォッチポイントへと歩みを進める621。
その途中、ウォルターとの因縁深いと思われる独立傭兵の襲撃を受けるという事態に見舞われるも、それを下した621はウォッチポイント内部へ侵入、指示通り破壊工作を行うがその直後に起こったコーラルの噴出からは逃げ遅れて意識を失ってしまう。
その後、エアと名乗る頭の中に響く声に導かれるように意識を取り戻した621だったが、状況を整理する間もなく惑星封鎖機構の特務無人機体・バルテウスが現れる。
ウォッチポイント破壊の実行犯である621を排除すべく交戦を開始するが、最後はエアのサポートを受けた621により爆炎の中に沈むのだった。

ウォッチポイントの一件でベリウス地方からアーレア海を隔てた先、中央氷原の何処かに大量のコーラルが眠っているとアタリを付けたウォルターから渡る手段を整えるまで休めという指示に対して、エアからはグリッド086、ルビコンのならず者らドーザーの中でも最大勢力であるRaDの根城にあるカーゴランチャーを使うという提案に、丁度ベイラムからの依頼も出ていた事もあって赴いた621。
紆余曲折の末にRaDの首領シンダー・カーラに実力を認めさせカーゴランチャーの利用への協力を取り付けるも、そのカーゴランチャーのある区画は封鎖機構の、しかも宇宙空間から衛星砲が睨みを効かせて管理する場所であった。

それでも突破するしかないと621はカーラの案内の下、待ち構えるドローンの群れや衛星砲の砲撃に対処しながらカーゴの保管所に到着。後は乗り込んで中央氷原に向かうだけ…と一息ついたのも束の間、封鎖機構が最終防衛戦力として配備していたC兵器シースパイダーが621の中央氷原到達を断固阻止すべく襲い掛かってくる。
これまでに見てきたどの兵器とも異なる異質さを見せ付けるも、最後に軍配が上がったの621の方。
そして621は予定通りカーゴランチャーで海超えを果たし、それに続いて企業勢力や解放戦線も中央氷原に活動の場を移していく。
…それはベリウス地方に企業勢力を押し込んで足の引っ張り合いの末の弱体化を図ろうと狙っていた、封鎖機構の逆鱗に触れる事であったとはこの時点ではまだ気付かずに。

そして中央氷原で傭兵活動を開始した621の下に舞い込んできたのはベイラムからアーキバスの観測データの奪取依頼。
手際良くデータを集めるも途中でアーキバスが襲撃に気付いて残りのデータの移送を始めたため、それを阻止すべく向かったもののそれを守らんとする残存部隊との戦いの最中、突如封鎖機構の強襲艦が乱入。
アーキバス残存部隊をレーザー掃射で纏めて屠った上、621を片付けるべく強襲艦からLC数機を含む部隊を出撃させるが、それが逆に片付けられてしまうと更に強襲艦からドローンの編隊を差し向けるも、最後は強襲艦を丸々一隻失う羽目に。

普通は封鎖圏内で運用されるはずの無い戦力にウォルターが訝しむ中、直後にエアからの指摘で621が見上げた空にはそこを埋め尽くす程の強襲艦の艦隊が進行し、それは中央氷原に進出していた全ての勢力に対して即時撤退の要求と、それに従わない場合は宣戦布告と見做して例外無く排除対象とするという宣告を伴う惑星封鎖機構の示現行動。
これに対しては流石のウォルターも「派手にやり過ぎた」と焦りを覚える程で、その後は企業勢力によって占拠されていた中央氷原の様々な施設や、更にはベリウス地方にてアーキバスから壁を圧倒的な戦力によって奪い取り厳重な管轄下に置き、これ以上のルビコンでの活動を阻まんとする。
だがそれで強欲な企業らが黙る訳もなく、621に各地の施設の襲撃や保有する陸戦兵器の中で最強とされる特務機体カタフラクトの排除等を依頼。
これらを立て続けに達成されてしまい、遂に業を煮やした封鎖機構は奥の手中の奥の手、C兵器アイスワームの起動に踏み切る。
その猛威に今度こそ企業達は尻尾を巻くかと思いきや、あまりに猛威を振るい過ぎた事によりなんとアイスワーム打倒の為のアーキバスとベイラム間の一時休戦と協力という事態を招いてしまう。
加えてC兵器に詳しいカーラによりアイスワームの対処手段が編み出されると、621も攻撃の要として参加したアーキバス&ベイラム混成AC部隊によるアイスワーム排除作戦が実行に移され、結果とうとうアイスワームも失ってしまう。

この事態に遂にシステムはルビコン3封鎖の放棄を決定、多数の兵器をルビコンに残したまま星外への撤退を余儀なくされる。
しかし最重要施設ウォッチポイント・アルファ内部にはシステム直轄の無人兵器群が多数残されており、最後の最後まで集積コーラルへの道を阻み続けたのであった。

◎余談

良く部隊員が発する「コード〇〇」という呼称はテン・コードという実在するコードであり、主にアメリカの警察など海外の法執行機関にて運用されるもの。
使い方も概ね現実に倣っている。

大規模AIが運営し時には圧倒的な武力を行使して管理・統制を行う組織という点から無印シリーズに登場したレイヴンズ・ネスト、またはそのオマージュである3シリーズの管理者及びその手足たる実働部隊の更なるオマージュではないかと一部のプレイヤーからは予想されているが、
この2つと違ってPCAはAC関連からも独立傭兵からも距離を取っているスタンスのため、そのポジションはあっちのものと考えられやすいか。
そうした過去の実績により、プレイ中「AIがラスボスではないか?」と予想したプレイヤーも多そうだが、どのルートでもチャプター4前半でのウォッチポイントアルファの突破を境にフェードアウトしてしまうため、PCAの元締めと戦うことはない。
強制執行システムが地中に置かれていたという旨のログがあるため、この文章を「ルビコン3におけるシステムの本体が地下に置かれていた」と解釈し、フェードアウトするタイミングと合わせて、621がウォッチポイントアルファでレーザー障壁を発生させている巨大高炉を爆破したときについでに破壊されたのではという説がある。


コード23 現着
管理人からの報告通りだな

識別名「項目」
リスト上位 優先追記・修正対象だ


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最終更新:2025年05月18日 12:44