登録日:2021/04/23 Fri 23:44:00
更新日:2026/05/06 Wed 10:48:16
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「かいけつゾロリのドラゴンたいじ」は、児童書・
かいけつゾロリシリーズの記念すべき1作目。ここでは、続編の「かいけつゾロリのドラゴンたいじ2」に関しても記述する。
かいけつゾロリのドラゴンたいじ
1987年に刊行された「かいけつゾロリシリーズ」第1作。アニメ版では記念すべき第1話として2004年2月1日に放送。
「ほうれんそうマンのゆうれいじょう」でゾロリ城を飛び出し、悪の修行と素敵なお嫁さんを探すために旅へ出たゾロリのシリーズはここから始まった。
『ドラゴンたいじせんもんてん』の新製品カタログやゾロリ・ドラゴンのひみつなど、この頃からやたら細かい設定が描かれたページなどは健在。
「ほうれんそうマン」の悪役の
スピンオフ作品という事もあり、この作品のゾロリは普通に悪者である。
ストーリー(ドラゴンたいじ)
月の光に照らされて、ススキが原が雪のように輝く夜、悪の修行に出たゾロリはおでん屋を襲っていた2人の山賊と出会う。
おでん屋の店主はゾロリのことを自分を助けにきてくれた救世主と思うも、悪の味方であるゾロリは山賊の方に加勢し、おでん屋を奪った。そんなことから出会った双子の山賊イノシシ、イシシとノシシから、ゾロリは「真面目で優しくて勇気があっておまけに正義に燃える」クロヒョウの青年・アーサーが美しい猫のお姫様と結婚するという話を聞く。
それを聞いたゾロリはアーサーに代わってお姫様と結婚し、王子になるという野望を抱いて恐ろしい作戦を立てる…。
かいけつゾロリのドラゴンたいじ2
「ドラゴンたいじ」から約30年を経て2018年に刊行された、ゾロリシリーズ初となる過去のストーリーの正当続編。
尤もアーサーとゾロリの対決は「きょうふのゆうえんち」「ハチャメチャテレビ局」など、他の作品でも行われているが。
アニメ版では『もっと!まじめにふまじめ』編第2期に「ドラゴンと若き王子」の題で2021年6月25日に放送された。
今作ではなんとアーサーとお姫様ことエルゼの間に、アルゼルとマーサという兄妹が生まれていることが判明している。
前作ではまっとうに悪役だったゾロリだが今作では父を超えたいというアルゼルの気持ちに共感し、彼の手助けを行うという完全な善人キャラとして描かれている。
さらには長年の宿敵であったアーサーに対しても子供に手出しせず、ただ見守る勇気を称賛するなど別人のように接している。
ちなみにアルゼルのために即興で作った武具やゾロリニュードラゴンのひみつなど、やたら細かいページは当然健在。
ストーリー(ドラゴンたいじ2)
動物警察に追われるゾロリ一行。やっと逃れたと思いきやイシシが転び、けがをしてしまう。そんな彼らの前に少女が現れ、イシシへ手当てを施した。
マーサと名乗る少女は兄のアルゼルを探していたという。彼は暴れているドラゴンを退治しようとしていたのだ。
自分たちがドラゴンを作り、動かしていたことを懐かしむ彼らの前においしそうなにおいが。そのにおいをたどると、ブルドッグのお爺さん・ブランが鍋の前で泣き崩れていた。
彼は商売中に怖い目にあってからその代わりに農業の道を進んだこと、何年も試行錯誤し大好きだった料理に最適な大根とジャガイモを試行錯誤の末に完成したこと、畑をドラゴンに荒らされたことをゾロリ一行に話した。
ゾロリたちは鍋の中にあったおでんをごちそうになり、そのお礼もかねてドラゴンたいじを引き受けることにしたのだった。
そんな彼の前にドラゴンが現れた。ドラゴンは剣を持った少年・アルゼルを踏みつぶそうとしていたのだ。ゾロリによって助けられ、それでもなおドラゴンに立ち向かおうとする彼に理由を聞く。
アルゼル曰くドラゴンを倒し国王になった父に認めてもらうため、自信を得るためにドラゴンを倒そうとしていたのだ。
自分の力でゾロリ城を建てる為に旅を始めたゾロリはアルゼルに共感。アルゼルにドラゴンを倒すための武具を作り、アドバイスを送ってアルゼルの背中を押すが…。
登場人物
悪の修行で旅に出た一匹狼…というか一匹狐。
「ドラゴンたいじ(以下1)」では出会った双子の山賊イシシ・ノシシと共にエルゼと結婚するための謀略を立てる。
貴族に扮したり、食堂のおばあさんに扮したりと変装シーンが多い。アニメ版では第1話ということでかいけつゾロリのとしての姿も披露している。
「2」では一転して親を超えたいと思うアルゼルに協力したり、最後にはアーサーにまで友好的な態度をとったりと別人のように善人化。
アルゼルがライバル・アーサーの息子だと知った後はアーサーに対する敵愾心をむき出しにするも、その際はあくまでもアルゼルのプレッシャーになっていたことに怒りを燃やしている。
双子の山賊イノシシ。おでん屋を襲っているときにゾロリと出会う。彼のことは悪の憧れとして最初から尊敬しており、ゾロリの作戦に協力した。
中盤ではアーサーの武器を奪うため武具屋の店主に扮したり…
「2」ではゾロリやアルゼル、マーサと共にドラゴンの茨をとるために協力している。得意のおならも健在。そして終盤には…
レバンナ国一の真面目で勇気もあって優しく正義に燃える模範のような青年のクロヒョウ。
人柄を称えられ、お姫様・エルゼと結婚するところになった矢先、エルゼがドラゴンにさらわれたため救出の旅に出る。
ドラゴンに敗北し、ゾロリが勝利したことに意気消沈するもドラゴンがやたらゾロリに弱く、またご機嫌取りに回っていることから疑念を抱き…
最終的にはゾロリの作戦をくじきエルゼと結婚、以降の作品でもゾロリと対決する。
「2」では国王となり、2人の子持ちに。英雄であるがゆえに気づかぬまま息子のアルゼルの重荷になってしまっている。
今作の最後でゾロリに対する認識を改めたと思われる。
レバンナ国の猫のお姫様で、アーサーと結婚式を挙げた矢先にドラゴンからさらわれてしまう。ドラゴンに勝利したゾロリに惚れるも、仕組まれた作戦に気づき最終的にはアーサーと結婚。
以降もゾロリから言い寄られているが、敵視し突っぱねている。
「2」では話したがり屋な面が強調され、それがまわりまわってアルゼルのプレッシャーにつながっていた。ぶっちゃけ元凶。
彼女もゾロリに対する認識を改めているかもしれない。
余談だがエルゼという名前が判明したのはシリーズ5作目の「ゆうれいせん」からで、「1」では単に「おひめさま」と呼ばれていた。
レバンナ国の前国王にしてエルゼの父。「1」にのみ登場する。
「2」の頃にはアーサーに王の座を明け渡したのか、アーサーが国王となっている。
もしかしたら、すでに亡くなっているかもしれない…
おでん屋の店主であるブルドッグのお爺さん。名前は「2」で明らかになる。
双子の山賊と悪の王者によって店を奪われてからは農業の道に進んでいたが、せっかく作ったおでんに合う大根と
ジャガイモをドラゴンに荒らされて農家をやめようとしているところだった。
出会ったゾロリ一行を店を奪った張本人だという事は気づかず、おでんをごちそうしたりドラゴンたいじを頼んでいる。
最終的には己の過去の清算をしようとしたゾロリのアドバイスの元、国からおでん屋台を提供されておでん屋に戻っている。
CV:三田ゆう子
アーサーとエルゼの子供の1人。英雄の父に認めてもらうため、ドラゴンたいじに励もうとする。
ゾロリのことをドラゴンたいじの師匠として慕っており、彼らと協力し暴れているドラゴンを助けた。
後にマーサをさらった別のドラゴンと戦闘。ゾロリから譲り受けた武具を活かし、見事退治している。
CV:大野紬布子
アーサーとエルゼの子供の1人。心優しい少女で、イシシを治療したりドラゴンのけがに気づいたのは彼女のおかげ。
のちに最初に暴れていたドラゴンとは別のドラゴンにさらわれるが、そのドラゴンの正体は…
ゾロリがアーサーを押しつぶすために作った巨大な
おむすび「おおむすび」に誘われ登場、アーサーをピンチに陥れた。アーサーの気転によりおおむすびを飲み込んでしまい、体に詰まったおおむすびのせいでバーベルのような形状になり伸びてしまった。
終盤に再度現れ、アーサーによっておおむすびを吐き出せた。
「2」でも再登場。ドラゴンを助けるための作戦会議をしていたゾロリたちを飲み込まんと襲ったが、ゾロリの気転でドラゴンが逃げ出さないようにするために利用された。
突如エルゼをさらったドラゴン、洞窟でアーサーと対決し、アーサーに勝利するが、ゾロリにあっさり敗北させられた。
その正体はゾロリたちが作った偽物。中でイシシとノシシが操縦している。
わざとゾロリに負けることでエルゼの気をゾロリに向かせるという
マッチポンプ作戦を行ったが、すんでのところで正体がバレて最後にはイシシとノシシの失敗で壊れてしまった。
バラバラになったドラゴンは「2」で再修理され、ゾロリニュードラゴンとしてわざとアルゼルに負けることで彼を勇気づけるという目的の下に生まれ変わった。
CV:宮園拓夢
突如畑で暴れていたドラゴン。しかしその理由は茨が足に刺さってその痛みに暴れていただけであり、ゾロリたちに茨をとってもらった。
この際、逃げ出さないよう大蛇に足を食われたりイシシとノシシのおならで気絶したりと、少し不憫な目に遭っている。
彼らに助けられたことを認知したのか、最終的にゾロリたちにお礼の果物を渡している。おそらくアルゼルとマーサの元にも届けただろう。
パッケージでは彼がマーサをさらったように書かれている。しかしさらったのは別のドラゴンであり、とんだ風評被害。
余談
- 「ドラゴンたいじ2」の表紙の右端は「ドラゴンたいじ」の表紙の左端で見切れていた一部分が描かれており、左右に並べると絵が繋がるようになっている。なかなか粋なファンサービスである。
- 「ドラゴンたいじ」のタイトルをよく見ると、実は使われているフォントが、次作以降のタイトルで使われているものと異なっていることが分かる。
これは第1作目である「ドラゴンたいじ」のみ、シリーズの前身に当たる「ほうれんそうマン」シリーズと同じ「ポプラ社の小さな童話」レーベルで刊行されたものの、その後に同レーベルが「ポプラ社の新・小さな童話」とリニューアルされ、その際レーベル全体で使われている題字フォントも変更されたためである。
しかし、「ドラゴンたいじ2」では、1作目の直接の続編という点を踏まえ、「ドラゴンたいじ」と同じ「小さな童話」レーベル時代の題字フォントが復活しており、細かい点まで第1作目との繋がりが強調された表紙デザインとなっている。
- どちらにもオマケの4コマがあり、内容は「ドラゴンたいじ」では甘いものを食べたが歯磨きをしないゾロリが虫歯になって歯が痛くなるというもの、「ドラゴンたいじ2」ではねり歯磨きを絞っても出てこないからと振ったはいいものの、調子に乗って振りすぎたせいであたり一面に歯磨き粉が飛び散るというものになっている。
追記・修正はドラゴンたいじで英雄になってからお願いするぜ。ニヒニヒ。
- 本人達もちゃっかり指摘していたけど、初期のイシシとノシシは髭が濃いおっさんなんだよね -- 名無しさん (2021-04-24 07:33:56)
- 何気にイシノシが山賊らしいことをしている貴重な作品 -- 名無しさん (2021-04-24 11:12:52)
- アルゼルの名前はアーサーとエルゼが由来なんだろうがマーサはどうなんだろう。アーサーっぽい要素はあるけどエルゼの要素がないような。 -- 名無しさん (2021-04-24 14:20:16)
- 30年か……。 -- 名無しさん (2021-04-24 17:57:56)
- ドラゴンたいじの項目、やっと出たか......。こうなると、タグに「何故かなかなか立たなかった項目」が出るのは間違いない。 -- 名無しさん (2021-04-24 18:55:22)
- 本書が発売したのは、刑事ドラマ『はぐれ刑事純情派』の前年だと言われるとどれだけゾロリが昔の作品かがわかるだろうか。 -- 名無しさん (2021-04-24 19:11:37)
- ↑正しくは同作の放送開始の前年。 -- 名無しさん (2021-04-24 19:12:57)
- アニメでこの話がようやく放送されたけど、改めて見ると本当にゾロリ先生変わったよね…本当に良い人になって。というかアーサー久々に見たw -- 名無しさん (2021-06-26 01:39:01)
- 元々ゾロリは親子間の情には弱いからね。まあおでん屋さんを2で助けたのは完全に善人だけど -- 名無しさん (2021-06-26 06:54:40)
- ゾロリはサザエさん時空じゃなくてちゃんと時間経過してるからこういう続編も作れるんだよね。おかげでゾロリの年齢がすっかり妖狐レベルになってるけどw -- 名無しさん (2021-06-26 08:50:13)
- ↑そのせいでようかいえんそくのラストでも「木の実が新しく実るまで(千年以上)生きられるんじゃない?」って言われてたなw -- 名無しさん (2022-04-08 20:42:32)
- 本作は昭和末期に発売されたのだが、昭和に発売されたゾロリの本は本作含めて、「きょうふのやかた」、「まほうつかいのでし」の3作しかないから、ゾロリは平成時代の児童書というイメージが強いのでは? -- 名無しさん (2022-04-08 21:24:02)
- ↑修正、第1作は昭和末期に発売されたのだが、昭和に発売されたゾロリの本は第1作を含めて~(あとは同じ) -- 名無しさん (2022-04-08 21:29:13)
- この頃は模索中だったにせよゾロリが悪事を行い失敗する話とはいえ、悪事が王家乗っ取りと屋台泥棒、殺豹未遂と割と洒落にならない悪やってんのよな… -- 名無しさん (2022-10-19 20:49:15)
- エピソード項目のルールにて「元エピソード項目」のタグ付けのルールが提示されたため、内容修正を行うと同時にタグを付与しました。 -- 名無しさん (2023-08-14 17:33:26)
最終更新:2026年05月06日 10:48