アメトリー

登録日:2021/11/27 Sat 21:41:43
更新日:2024/10/12 Sat 03:25:06
所要時間:約 5 分で読めます





吹雪く宵闇に彷徨う 嘆きの亡霊
ただ漫然と 失った愛の 帰りを待つ


アメトリーは「ミマモロール!」の登場人物。

●目次

【プロフィール】

本名:アメージー・クォツ/シットリー・クォツ
種族:デュラハン
性別:男
職業:クレリック

【概要】

前半ステージのひとつふきゆきくやみ「吹雪く宵闇クラールハイト」に登場するボスキャラクター。

【人物像】

銀髪に黒いメイド服、ウサギ耳に赤いぐるぐる目が特徴的な男で、デュラハンという種族名の通り頭と体が分断されており、しかも体一つに対して頭は二つある。
この頭は厳密にいうと「アメージー・クォツ」と「シットリー・クォツ」という双子の頭のようで、リボンが紫色の方がアメージー、黄色い方がシットリー。
描写を見ると体が本体であるらしく、イベントなどで頭と体が別行動をしている際は体のほうがよく喋り、頭のほうはとぎれとぎれにしか話せない。どこから声出てるんだ。

【前半ストーリーにて】

中央に位置する屋敷で血まみれになった体だけで佇んでいるところをブレラたちと出会い、自分の頭を探してほしいとお願いしてくる。部屋の隅に意味深に設置されたピアノを不用意に調べて食い殺されるところまでがテンプレ
このステージは屋敷も含めて左右でほぼ対称になっており、左右それぞれの池のような場所に1体ずつ浮いている。
この2頭を1頭ずつ回収し(回収した後に話しかけると次の頭を渡せるようになる)、体に話しかけると「こんどはからだがたりない」二つ探させておきながら豹変、戦闘になる。

強敵図鑑にもあるように毒やバフ、回復など様々な搦め手を使ってくる厄介な敵。
魔法防御が高いぶん物理防御はからきしなので、十字架の祈りやスラッシュエアー、掃除機を装備した攻撃などの物理で削っていこう。

勝利しても相変わらず「私の体になりませんか」と持ち掛けてくるそしてエイダが褒められて了承しかけるが、「冗談ですよ」と言い、前編ボスキャラの中で唯一友達になってくれる。
…しかし、この時点で「ん?」と思った方もいるだろう。
+ 分からないけど知りたい人のために格納
友達図鑑を見てみると、彼らの苗字は「クォツ」であるとわかる。
そして屋敷の塀の外に捨てられた本の著者は「ロージィ・クォツ」。内容は料理についてだが、最後のページには「ヒト肉の調理は難しい(意訳)」と、まるで経験済みかのように記されている。
そして、屋敷の奥にあるベッドの部屋の端には「こどもバザー」なる店から「傷のある銀髪の双子」を購入したらしき記述がある。

これが彼らのことを指しているなら、彼らの主人がロージィ・クォツなら。
そして、彼が本当に、人肉を扱った料理をしているのなら?
彼らのどちらかが、もう頭まで食われてしまっているなら?



【後半ストーリーにて】

前半ボスたちの後編ストーリーにて真実が明かされるほか、なぜか後半ストーリー中の「慈愛の教会リッターシルト」にも登場する。
過去の世界だからかちゃんと別人として分かれており、いつものように落下したブレラたちに最初に気付き、プレイヤーを驚愕させる。
そしてなぜか二人とも口調が前半と一致せず、疑念が残るが、「料理が得意な新しいパパ」に迎えられると語る。
この際友達になる演出とともに「アメージーとシットリーとはすでに友達になっている!」と言われる。
実際にその後「料理が得意なパパ」もといロージィ・クォツに会うことができるが、「鮮度を損なってはいけない」「ここの肉は味が落ちてきた」など意味深なことを言うほか、この先へ進むための重大なヒントをくれる。
そのヒントを聞いたのちに、アメトリーに会いに行くことで、ストーリーが進むとともに彼の後編シナリオが始まる…のだが、なぜか同じものをこどもバザー裏の木箱から拾える。そのせいでアメトリーに出会わずにアメトリーからもらったものを入手することが可能

彼のストーリーでは、彼に借りた白い花のブローチを見せ、情報を探すことになる。
Mr.リフレと話すとロージィと彼が酒を飲み交わすほどの仲であると知れるとともにショタコン疑惑が浮上する、酒場にいるミナトに話すと彼の日記帳を読むことができる。
+ 日記帳の中身(長いので格納)
白い髪の兄弟を買った。
彼らはもともと貧しい国の生まれだったという。
親にも恵まれず、誰にも愛されず、教会に引き取られた。
このまま生きていくのはつらいだろう。
せめてわずかな時間だけでも幸福にしてあげようと思った。
私はふたりを家に迎え入れ、身なりをきれいにしてやった。
二人は喜び、愛くるしい笑顔を見せてくれた。
何日かしてから気づいたことだが、
ふたりはわたしを救世主か何かのように思っているらしい。
しぐさが、言葉が、どこか妙にぎこちない。
なかなか、彼らの緊張は解けなかった。
それもそうかもしれない
彼らは、互い以外の愛を知らなかった。
無償の愛、無償の施しになじみがないのだ。
だから遠慮をしてしまう。罪悪感が残る。緊張の糸が解けない…
しかしそれでは、わたしの愛は完成しない。
それゆえ、あえて家族とは異なる一線を引くことにした。
私が主。彼らは従者。家族ではない。あくまで他人。
だから深入りしすぎないでいい。
尽くしたければ、尽くしてほしい。その分だけの礼はする。
彼らはそれで納得したようだった……

兄弟は私を愛してくれた。
わたしも彼らのことを心から愛するようになった。
おそらく、それは間違いなく幸福な日々だった。
彼らは私の手伝いをしたがった。
野鳥を借り、野うさぎを罠にかけ、
彼らはわたしが頼まなくても食料を取ってくるようになった。
彼らの存在はわたしにとっても非常にありがたいものだった。
だが、わたしは自分からは彼らに手伝いを頼めなかった。
なぜなら
彼らも、罠にかけられた野うさぎと変わらないからだ。
ロージィ・クォツ:さあ○×△※1,ご飯の時間だよ。
ロージィ・クォツ:今晩はわたしが特別にきみたちにふるまおう。
???:ご主人様…わたし1人ですか?
○×△※2は?○×△※2はどこへ?
ロージィ・クォツ:…………
ロージィ・クォツ:きみたちは…
今日という日を、一度も考えたことがなかったのかい?
ロージィ・クォツ:わたしの名前はロージィ・クォツ。
わたしは、肉料理しか作らない。
ロージィ・クォツ:わたしは…
わたしが誰よりも愛した、君たちを食べたい。

愛情だけ与えた○×△※1,絶望も与えた○×△※2。
結論から述べると、二人の味は変わらなかった。
○×△※2を食べたその日から、
○×△※1はだめになってしまった。
最初は一切の肉を食べられなくなった。
そのうちに野菜も、穀物も、何も食べられなくなった。
それでも○×△※1はわたしをご主人様と呼んでくれた。
死んだはずの○×△※2に声をかけ続けていた。
胃液を吐き続け、焦点の合わない瞳で、
変わらない日常を送り続けようとした。
その姿を見て、かわいそうだと思った。
兄弟に、とても悪いことをしたと思った。
だから○×△※1を殺した。
○×△※2と同じ、なるべく苦しまない方法で。
明日、○×△※1で料理を作る。
とっておきのコースメニューを考えた。
これは、人間としての最後の晩餐だ、
料理の道を断つということは出来ないから。
願う。金輪際、もう誰も愛してしまわないように。
おやすみ、○×△※1、○×△※2。
ミナト曰く、ロージィはこの日記を書いたのち、自ら処刑されに行っているとのこと。
このほか、クラールハイトにあるお墓をエイダで調べると掘り返すことが可能であるが、アメージーの墓にはすべての骨があるのに対し、シットリーの墓には頭蓋骨だけがなく、名前のない墓には何も埋まっていない
なお、アメージーとシットリーの墓には白い花のブローチが埋まっている。
これが意味するものは…


追記・修正はやっちゃった自分を変えてからお願いします。
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最終更新:2024年10月12日 03:25