カーネル(ロックマンXシリーズ)

登録日:2022/05/23 Man 19:28:29
更新日:2025/01/12 Sun 21:41:14
所要時間:約 4 分で読めます





この場は引くとしよう。
だが次は容赦しない。


カーネルとはゲームロックマンX4』に登場するキャラクター。
CV:山野井仁

【概要】

ゼロと同様に、ビームサーベル一本で戦うレプリフォースの陸軍士官(司令官)。後述の演説における立ち位置からして、軍内では事実上のNo.2。レプリフォースのアイリス双子の妹である。
多くの武勲を立てた武人であり、同時に仲間や妹に対する情も深いため、部下からの信頼はジェネラルと人気を二分する程に厚い。
しかし、プライドが高過ぎる故に臍も曲げやすい人物であり、スカイラグーンで事故に巻き込まれた妹を救うべく、イレギュラーハンターと足並みを合わせる事なく部下を率いて現場に急行。
そこで出会ったエックス(またはゼロ)に、情報の錯綜もあってイレギュラー容疑を掛けられてしまう。
容疑を晴らす為だからと武器を捨てて任意同行を求められ、ここで素直に協力すれば済んだものを

「武器とは軍人の誇り…捨てるのは戦えなくなった時だけだ」
「イレギュラーだと呼びたいなら勝手にするがいい」

…と、激昂した挙げ句に宣戦布告同然の言葉を残して立ち去るという暴挙に出てしまった。
初対面らしいエックスはともかく、旧友のゼロは流石に性格をよく分かっていたのか、これでも彼に対してはかなり気を遣って話していた。結局「お前の頼みでもそれだけはできない」と突っぱねてしまうのだが。

この塩対応が決め手となり、レプリフォースとイレギュラーハンターは決定的に敵対関係となってしまう。つまり、レプリフォース大戦が起きてしまった原因の一つは彼がキレてしまったことにある。

もっとも、仮にも武力執行機関である軍隊が安々と武装解除に応じてしまうとその権威と面目も丸潰れになりかねない為、彼が司令官として名誉や部下を抱える立場にあったことを考えると一概に愚行とも言い切れない面はある。
実際、ハンター側も本来なら強い権限を持つにも関わらず、度重なる不祥事でレプリロイドからも信用がなかった為に「そっちの都合で不良品扱いされる謂れはない!」とばかりに反抗されたともとれる。

反乱宣言の際に、ジェネラルの演説に「私もジェネラル将軍と同じ意見だ!」と乗じて「いいか、我々にはこれしか道はない。恐れず勇気と誇りを持って戦おう」など宣言しているが、ある種自分自身に言い聞かせているようにも聞こえる言い方である。

作戦中(ゲームとしては8ステージ中4ステージが終わったところで)エックス及びゼロと私的に一戦交えるためレプリフォースのセントラルホールに呼び出す。
エックスの場合はそのまま意見が噛み合わず、プレイヤーが操作するボス戦となり、倒せば撤退し両陣営の作戦続行となる。
ゼロの場合はムービーに入り、やはり話がこじれたことで交戦しかけるが、アイリスが止めに入ったことでカーネルは撤退、ゼロはアイリスの気持ちを汲み取りつつも「誰かがこの戦いを止めなければならない」と歯を食いしばりハンターベースに帰還した。
二度目はエックスルート、ゼロルートのいずれもスペースポートでプレイヤーが操作するボス戦。両方とも、エックスの一度目より攻撃のスピードが上がり、技が増えている強化版である。
最終的にはいずれも戦死しているが、ゼロルートではアイリスはカーネルのを知り、その悲しみからデータチップを回収してしまい……。

弱点はフロスト・キバトドスのフロストタワー(エックス)or氷烈斬(ゼロ)。

カーネルも軽率ではあったが、スカイラグーン事件だけでレプリフォース「全体」をイレギュラー認定したイレギュラーハンター上層部の判断も軽率と言わざるを得ない。
ちなみにレプリフォース大戦終結後、イレギュラーハンター総監は軽率なイレギュラー認定でレプリフォース大戦を起こした責任を取って辞職し、X5ではシグナスが新たな総監に就任している。


【漫画版】


サーベルは軍人の誇り
捨てる時は死す時のみ!!


X3の最後に収録されたプロローグでゼロを助けたのが初登場。
「正義とはなんたるや」などを説こうとして煙たがられていたが、ゼロ一人を助けるために潜水艦を発進させるなど、私情でも構いなく動く男気を見せていた。

敵のメカニロイドに使われていたパーツがレプリフォース用で一般には出回っていないモノだったことで自作自演を疑われ、いきなり妹ともども拘束されてしまう。
イレギュラーハンターに取り囲まれて侮辱的な言葉を次々とぶつけられキレても仕方ない状況になっていたというフォローが入っており、
ゼロも自分とアイリス、カーネルの悲劇的な結末について、「俺達を弄んだ奴を許さない!」と怒りを露わにしていた。

ゼロがイレギュラーハンターになりたての時期にとある大木の下で初めてゼロに出会い、その時は自然の雄大さを伝える大人しい人物であった。
だが大戦勃発後、皮肉にもその大木の下が二人の交戦の場となってしまった。

自分は「軍人」であるということを誇りと戦いの流儀にしており、それゆえにゼロとの一度目の戦いではアイリスに説得されても軍人として戦いをやめる選択肢が取れなかったが、
見かねたゼロが敢えてサーベルを地面に突き立てて戦闘の放棄を示す事で、「軍人は戦意のない者とは戦わない」と自分も攻撃をやめ、内心ではアイリスを守ってくれたゼロに感謝しながら引き下がった。


【余談】

ロックマンゼロ2ではあるボス戦で幻影として登場。
ちなみに、彼を元にした同名のキャラがロックマンエグゼ5、およびエグゼ6に登場している。

『ロックマンXDiVE』ではハンタープログラムとして操作できる他、バレンタインイベントステージ「情熱!誇り高き兄の愛と試練」でボスとして登場。
皆に配るためのチョコレートを用意していた(カーネルの分もあるらしい)アイリスの制止を聞かず、
「妹のチョコが欲しければこのカーネルを越えろ」とプレーヤに勝負を挑んでくる(アイリスは呆れていたが)。
また学園祭イベントステージ「押忍!正義の拳ハンター学園」では、バグによってアーマーが黒くなり、軍人よりもより硬派になった「手加減無用之カーネル」がボスとして登場する。


追記・修正は勇気と誇りを持って戦ってからお願いします。

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最終更新:2025年01月12日 21:41