ナンバーボール(ロックマンエグゼ)

登録日:2022/06/18(土) 23:10:00
更新日:2024/09/10 Tue 18:24:06
所要時間:約 6 分で読めます




ナンバーボールとはロックマンエグゼシリーズに登場するバトルチップの一つ。初出はエグゼ4


概要

使用すると暗転し、その時点でのHPの下二桁を参照してその数値を攻撃力としたボールを連射する、という特殊なチップ。
初登場の4のみナンバリングが存在し、1~3まで存在した。また4ではナンバーマンが発射する関係上ナビチップ扱いで善限定。
HPの下二桁ということで、最低威力は0で最高威力は99となる。これだけ聞くと強そうに見えないが…


エグゼ4
そんなナンバーボールが初登場したのは本作。入手方法はフリートーナメントの決勝でナンバーマンを倒すこと。
つまり本作ではシークレットチップ。通信必須なので存在自体知らない人もいるだろう。
最初に書くと、本作がこのチップの全盛期にしてジゴクホッケーと並ぶレベルのバランスブレイカーである。
どういうことなのかというと、前述の通り本作では1から3までナンバリングが存在し、かつシークレットチップであるがガンデルソルEXやZセイバーとは異なり入手条件の関係上全てスタンダードチップである。
そのため、やろうと思えば1から3全てを4枚ずつチップフォルダに積み込むことが可能となっている。
そして、1は3発、2は4発、3は5発と前述の通り暗転してぶっ放す。つまりHP下二桁を99にすればそれぞれ威力は297、396、495。
プレイしたことがある人は分かると思うが、4は火力がぶっ壊れていた2や3の反動か、もしくはフルシンクロの関係で歴代でも屈指の火力の低さが目立つ環境にもかかわらず、スタンダードチップにも拘わらずこの威力を出せるのである。
しかも見た目的にはどう考えても地面を沿ってそうなこのチップ、ホッケーと違い実は浮いているので穴パネルでも普通に通ることが出来ヒットする。つまりみんなが大苦戦したデューオにも勿論効く。
でも下二桁を99にするって基本対戦でバスターでも受けないと厳しいのでは…?などや、そもそもエグゼの敵の攻撃力は基本10単位である。開幕から最大攻撃力にするのは難しいのでは?と思っただろうが、本作にはこんなものがある。あってしまった。

そう。

「ダークチップヲイッカイツカイナサイ……」

「ダメー!」

「ツヨクナリタインダロウ?イッカイツカイナサイ……」

「ツカワナイデー!」

エグゼ4で登場してCMが非常に有名なダークチップである。
ダークチップをHPメモリを取り切った後、1回だけ使えばHPを999にすることが出来、HPをナビカスで増やす場合なども100単位で増やせば下二桁を99に維持することが可能なのである。
これにより開幕から前述の火力を連打することが可能になる。そしてこのチップ、無属性である為ガッツソウルの強化効果にもばっちり対応しており更に火力を伸ばせる。
暗転の関係上カットインこそされるが先述の通り火力不足な4ではまさしく破格とも言うべき火力を出せる非常に強力なチップであった。
前述の通り4では善状態限定のチップである。そのせいでダークチップを一回だけ使いHP下二桁を99に調整した善ロックマンを作った熱斗くんが大量発生したとかなんとか。前科一犯
他にもパネル変化バグで毒沼あたりの影響を受けることにしてHPを調整するのも一考の余地がある。

ジゴクホッケーがバランスブレイカーとして非常に有名な本作だが、他にもこんな壊れ性能チップがあったのである。
本作のダークチップのチップコードが無い仕様や次回作のハメで有名なダークサンダーも存在しておらず、実は意外と使いにくいのが4の悪状態。
そんなわけで手軽に扱いやすいこのチップはまさに善ロックマンの強みとも言うべきものだった。
ちなみに最高火力は99になるわけだが、なんなら威力は50もあれば十分4のチップとしては高火力になる。そして4のナビカスからはHPプラスパーツとして50も存在しているので、これを組み込めばシナリオ中でも50は最低限確保できるので普通に強力な火力として通用する。
他にも毒沼やHPバグを利用して威力を調節するという手段も用いられる。
また、本作においてはチップコードの強さも魅力的……というよりもこのチップの存在も相まってコードTは最強のコードの座をほぼ不動のものとしている。
3のコードは他にLとYが存在しており、Lのコードは1にも存在するのでコードLの場合だとその面で強い。

他にも隠れた利点としてヒット時のココロ値減少がかなり多いという点がある。対戦ではこれをぶち当てれば相手のココロウィンドウを善の変身していないロックマン相手なら一気に不安にさせることも出来る。

…そして、このチップはこれが全盛期であった。


【エグゼ5】
そんな強力なチップがいつまでも許されるわけがなく、当然のようにメガクラス指定を本作では受けてしまうことに。
その関係で前作では可能だった連射は不可能になった。一応メガクラスになったので性能は3に合わせてあるが…連射できた前作と比べれば物足りないのも事実である。
本作ではヒグレヤで購入できるようになった。コードはN。
ダークチップが続投されているので同じ戦法は取れるが1回しか使えない本作でやるかは人による。
ただし本作では前作と違いナビ召喚チップ扱いでは無くなったので、善悪関係なく使用することが可能になったことと、かつDS版ならナンバートレーダーでアスタリスクコードが入手できるようになっている。
またナビスカウトも受けなくなったという強化点も無いわけではない。とはいえ連射出来なくなったので…


【エグゼ6】
大体変わらず。ただ6はメガクラスはナビチップのみという仕様からスタンダードに戻った。とはいえ容量の関係上投入は1枚のみなのであまり変わらないが…
本作ではナンバーマンが登場しないのでロックマンが直接発射する。またダークチップのHP減少は無いので開幕最高威力は出せなくなった。

総評するとエグゼシリーズのバランスブレイカーの例に漏れずだんだん劣化していった感は否めないチップ。
とはいえ1枚のチップで最大495という500近い威力をフルシンクロやプログラムアドバンスでもなく出せるチップというのは威力が調整された後期作品では珍しいチップであると言えるだろう。


主な弱点

●威力が不安定
ある意味仕方ないが、ダメージを受けると威力が変動してしまうので使う際には自分のHP管理が必要となる。まあHP二桁99調整をする場合開幕には不要なわけだが。
特にHP下二桁が0の時に使った場合、のけぞりすらさせられないので本当に無駄になってしまう。

●ナビ召喚チップである
4のみだが、これ扱いなのでナビスカウトで跳ね返される。暗転チップなので割り込まれる場合も。
逆にいえば「列を合わせてさえいなければ確実にナビスカウトをノーダメでやり過ごせる」ともいうべき利点にもなり得る点ではある。




追記・修正はヒグレヤで購入してからお願いします。

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最終更新:2024年09月10日 18:24