アファームド(MBV-09)

登録日:2022/07/21 (木) 19:04:30
更新日:2024/02/21 Wed 15:10:00
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アファームド(APHARMD)は、「電脳戦機バーチャロン」シリーズの第一作目に登場するバーチャロイド(VR)

此処ではオラトリオ・タングラム以降に登場する第二世代三世代機群の母体となった第一世代機MBV-09系列について解説する。


初期コンセプトの破綻

VC94年以降、続々と新型が開発されていったバーチャロイドであったが、その用法を巡ってある難点が浮上してきた。
「機種が多くて手間がかかる割に用法がしっくりこない」

というのも、元々はMBV-04 テムジンHBV-05 ライデンの二機だけで事足りる筈が、戦闘シーケンスの高速化による戦術偵察機の必要性や、上層部からの横槍によるライデンの生産トラブルで当初の予定が狂ってしまったのだ。

戦術偵察機についてはライデンのトラブルからくる予算の削減が祟り暴走事故を引き起こしたためさらなる改良に迫られ、ライデンの代替機は製造コスト以外の利点は皆無と言える惨状であった。

新型バーチャロイドの開発

バーチャロイドの華と言える近接戦についてはテムジンの時点で既に必要な要件をすべてクリアしていたため、当初は「使えるSAV」の開発が優先されていた(この「使えるSAV」については後に『HBV-10 ドルカス』として結実している)。
しかし、思わぬところから新型の開発要請が出た。「限定戦争において需要を得ることのできる兵器」と題されたその報告書を重要視したDN社幹部は、急遽近接性能の改善の見込みがある機体の調査・改修、ドルカスに近接戦能力の付加、そして近接戦に特化した新型MBVの開発を指示した。

新型MBVの開発を任された第二プラント(後のトランスヴァ―ル(TV-02))は若手のスタッフが多く、モチベーションも高かった。
当時dynamic Lee社から持ち込まれたビーム・フィールド発生器を応用した打撃兵器・ダイナミックトンファーの存在があり、最初から近接戦闘専用とされていた新型VRにうってつけのものであったことから、当初はXMUプロジェクトのプランに依存しない完全な新規設計での開発を目標としていた。
しかし、当時新興であった第二プラントで0からの開発は無理があり、やむなくXMUプランの9号機をベースにした機体の開発にシフト。これがVC9c年にMBV-09 アファームドとして結実することになる。

MBV-09-C アファームド

0プラント由来の完成されたスケルトン構造とアビオニクスを持つテムジンは、いかにその基本設計を踏襲したとは言え、新興プラントが容易に模倣できるレベルのものではなかったことから、テムジンに比して荒削りでソリッドな操縦特性を持っていた。
一方で機動性は何ら問題はなく、加えて堅牢かつメンテナンス性に優れているほか、各武装の取り回しなどむしろテムジンを上回る部分も多い。

武装面についても、アファームドのアイデンティティと言える両前腕部のビームトンファーは非常にコンパクトでありながら同世代のVRにおける近接武器としては「凄まじい」の一言に尽きるほど強力であった。
一方、射撃火器については専用のビームショットガンとテムジンと同型のスーパーボムくらいで、射撃火力に不安があったが、これについてはドルカスとの連携も視野に入れているため然して問題視されなかった。

バリエーション

  • MBV-09-R アファームド・ザ・リベンジャー
VCa2年において出現したRNAの機体で数少ない第一世代機のひとつ。
元々は第二世代アファームドの開発に着手する以前の、様々な改修案や新機構等のテスト用機体であり、後にフレッシュ・リフォー(FR-08)のテコ入れによるDNA側の物量作戦に対抗するため急遽サルベージされ、実戦投入された。
第一世代ゆえに第二世代には遠く及ばないが、ビームトンファーによる格闘能力は依然強力で、加速性能などの機動性も評価があったことから、格闘特化機のニッチェを埋めるRVR-39 アファームド・ザ・バトラーの投入まで敢えて当機に拘るパイロットも多かったとされる。


追記・修正はゼロから格闘特化機を開発できた人にお願いいたします。

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最終更新:2024年02月21日 15:10