神/偽神(DMC4)

登録日:2022/09/18 Sun 23:49:29
更新日:2025/04/18 Fri 13:14:43
所要時間:約 6 分で読めます





Is it not your wish to become one with her?
(彼女と一体になりたくはないか?)

Within the Savior your mortal bodies with combine, melting into one to manifest and create his core!
(神の中で彼女と溶け合い、一つになることで――)

A thing of utter and pure beauty.
(永遠の愛を証明できる!)

Go blow yourself!
(××××でもしてな!)

カプコンのスタイリッシュアクションゲーム『Devil May Cry4』のラスボス。

フォルトゥナで土着する宗教団体、魔剣教団が開発した人造の悪魔。
外見は100メートル以上*1もの巨大な人型の石像であり、教団が信仰の対象としている伝説の魔剣士スパーダをモチーフにしている。
『神』という名もそのため。

魔界の帝王である魔帝ムンドゥスも同じく石像のような外観だが、それより遥かに大きい。
大きさだけならデビルメイクライシリーズ史上最大級の悪魔である。

見た目こそ石膏像のような綺麗な姿をしているが、その内部は教団が世界各地で捕獲してきた数万の悪魔達の血と肉でできている。
内部は神を制御する心臓部の部屋などがあるが、悪魔の血肉で出来ているためかなりグロテスクな構造になっている。

動き自体は巨体に見合わない柔軟さで、スタイリッシュな格闘も難なくこなせるほど。
背中に後光のような光の翼を生やすことで空を飛ぶこともできる。
外殻の防御力も極めて強固であり、ダンテが全力の一撃を何度も加えても最終的に破壊できなかった。
並の悪魔を一瞬にして塵にできるほど強大な魔力を発揮するが、魔帝ムンドゥスのような超常的な能力までは使えず、大艦巨砲主義の塊といったところである。

しかし、それ故にあまりの大きさと魔力の強さから制御するのは困難であり、魔剣スパーダとスパーダの血族の二つをさらに取り込むことによってようやくまともに起動することができる。(片方だけでも手を動かす程度なら可能)

教団はこの巨大兵器を用いて『救済』と呼ばれる計画を実行しようと企んでいた。

簡単に説明すると、

  • 閻魔刀で地獄門の封印を解き、魔界から悪魔の大群を呼び出して、世界を混乱に陥れる。
  • 人々を襲う悪魔達を『神』の力をもって討伐する。
  • 悪魔に襲われた民衆と世界を教団が救い、彼らに信仰心を植え付けて自分達を崇めるよう仕向ける。

……完全なるマッチポンプである。
このあまりにも露骨な自作自演の茶番劇にはダンテも「狂った出来レース」と呆れかえったほど。

そもそも『神』と名付けているのも、要するに教団が崇拝するスパーダを自分達で新たに作りだしたということであり、彼に成り代わって自分達が新たな神として、人間界と魔界も支配しようとしていたのである。
結局の所、現教皇のサンクトゥスやその幹部たちもスパーダに対する信仰心は問題児扱いしているネロ以上に皆無で単に名前と威光を利用しているだけに過ぎない。
「見た目は神々しいが正体は悍ましい肉の塊」というその在り方は、サンクトゥスのそんな醜悪な本性そのものであり、そして何よりスパーダではなくむしろスパーダの仇敵であるムンドゥスに近いというのは何たる皮肉か。


You travelled this far to fight me!? You could never touch the power of the Savior!
(そのためにここまで来たというのか。貴様では神に触れることすらできぬわ!)

Sounds like you're overcompensating Besides, I didn't want you to get a creak in your neck from lookin' down at me.
(ちょっと違うな。見下ろされたくなかっただけだ)

当初は教団本部内の施設で完成間近となっていたが、動力源として必要な魔剣スパーダとスパーダの血が手に入らないために行き詰まりの状態になっていた。
ところがダンテの相棒、トリッシュがグロリアに変装して教団に潜入した際に事務所から勝手に持ち出した魔剣スパーダを手土産として献上してしまう。

トリッシュとしては教団の計画の要である閻魔刀が折れており、修復不可能だったために大丈夫だろうと踏んでいたのだが、
もう一人のスパーダの血族であるネロがいたという予想外な計算違いによって教団の計画がトントン拍子に進み、ついには目論見通りに神が完成して地獄門までも開かれてしまった。

結果的にフォルトゥナを大混乱に陥れてしまったのは他ならぬダンテ達自身だったのである。
小説版ではこの頃のダンテ達はあまりにも強くなり過ぎてしまったため、本人たちも気づかない間にデビルハンターの仕事に対する侮りが生じていたとされている。

神に取り込まれてしまったネロを救出するため、ダンテは内部にいる彼の位置をピンポイントで見つけ、取り戻した閻魔刀を送り込むことでひとまず引き剥がすことに成功。
ネロが内部のサンクトゥスを倒す間、ダンテは時間稼ぎで戦いを繰り広げる破目になる。

最終局面ではサンクトゥスを倒し、無力化した神の内部からネロ達が脱出を果たした直後、再び神は起動し始める。
悪魔化していたサンクトゥス自身が神と融合することで『偽神』として復活したのである。

偽神は融合したサンクトゥスの影響を受けて顔が彼と同じ醜い老人の姿になっており、ひたすら暴れ狂うだけの木偶の坊と化していた。
とはいえスパーダの力を完全に失ったため、もはやまともに動くことさえ儘ならず悪あがきをしているだけであり、ネロの悪魔の腕によって完全に叩き潰された。


◆戦闘
ダンテ編における事実上のラスボス戦。

フォルトゥナ島の上空が戦いの舞台となり、浮遊する神の周りに浮かぶ瓦礫の足場を動き回って戦うことになる。
足場は無数にあり、ジャンプ装置を使って移動することができる。
神の攻撃で破壊されることもあるが、その場合でも地上に落ちることはなく自動で別の足場に着地する。

神とは基本的に距離が離れていているとこちらの近接攻撃が当たらないが、相手が近づいてきたり腕を叩きつけるなどの格闘攻撃をしてきた隙に当てることができる。
時には踵落としや回し蹴りなど奇抜な攻撃をしてくることもあるので注意が必要。

遠距離では誘導式のエネルギー弾やチャージ弾の連射、時には足場をぶん投げてくるなどダイナミックな攻撃も仕掛けてくる。
特に後光にエネルギーをチャージして撃ってくるキャノン砲は極めて強力で、まともに食らうとごっそりライフを減らされてしまう。

戦闘開始時はイベント戦のようになっており、神の各所にある青い宝石のようなコアを破壊して回ることになり、最終的に額のコアを破壊すると後半戦が始まる。
後半戦になって初めてライフゲージが現れるが、さすがに防御力はかなり高く、コア以外の場所を攻撃してもダメージがまともに入らない。
それでもある程度ダメージを与えるとダウンし、この隙に弱点の胸のコアに攻撃できるようになる。

力任せな単発攻撃が多く、ムンドゥスと違って複合させてもこないので全体的に対処はしやすい。


最後の最後にネロで戦うことになる偽神はこちらの攻撃は一切通じないが、相手は雄叫びで怯ませてきたり力任せに腕を振り回すことしかできない。

イベント戦闘であるため、バスターを両手→顔面と順番に当てていけばすぐに戦いは終わる。
速攻で片付けて文字通りに捻り潰してやろう。


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最終更新:2025年04月18日 13:14

*1 設定によると150メートルあるらしい