Shall we ダンス?(映画)

登録日:2024/02/20 Tue 13:53:11
更新日:2025/03/23 Sun 21:55:48
所要時間:約 15 分で読めます





社交ダンスは、ヨーロッパではボールルームダンスと呼ばれ、
ルイ王朝時代の宮廷ダンスが始まりと言われている。
その後世界各国のダンスを統合し、イギリススタイルに整理されたものが、
今日日本で知られている、いわゆる社交ダンスなのである。


『Shall we ダンス?』とは、1996年に公開された東宝製作の日本映画である。
監督は周防正行。主演は役所広司、草刈民代。
上映時間は136分。
主題歌は大貫妙子の『Shall we dance?』*1

概要


どこにでもいる中年サラリーマンがふとした切っ掛けから社交ダンスの世界に足を踏み入れる様子を描いたロマンティックコメディ。

本作は公開されるやいなや大ヒットを記録し、同年の日本アカデミー賞では作品賞・監督賞・脚本賞など13部門を総なめにするという快挙を達成。
監督の周防は前作「シコふんじゃった。」で注目を浴びていたが、本作の大ヒットで映画監督としての名声を確固たるものとした。

当時の日本において社交ダンスと言えば「時代遅れ」「怪しげ」「女の身体に触りたいスケベがやるもの」と言った不当な偏見に晒される状況となっていたが、本作の大ヒットにより日本では若年層でも社交ダンスブームが起き、『ウッチャンナンチャンのウリナリ!』での芸能人社交ダンス部などの活動に繋がっていった。

金曜ロードショーなどで再放送される機会も多かったため、視聴したアニヲタ諸兄も多いのではないだろうか。

日本だけでなく海外でも公開され、特にアメリカにおいては当時の邦画としては記録的なヒットとなった。
このヒットを受けて2004年には『Shall We Dance?』としてハリウッドでリメイクされ、リチャード・ギアが主演を務めている。
主人公の職業が弁護士になっていたり、オリジナル版では主婦だった妻がキャリアウーマンに、さらにやや扱いが小さかった妻の役割がクライマックスでの重要なファクターになっているなどの改変もあるが、
日米での文化の違い等から大胆に設定変更される事の多いハリウッド映画の中ではあらすじも含めて比較的原作に忠実なリメイクとなっている。

2013〜2014年に宝塚歌劇団雪組公演として上演。
脚本・演出は小柳菜穂子が務めた。
舞台はニューヨークに変更され、登場人物もそれに伴い名前が変更されたが、ストーリーラインはほぼ同じ。
本作品は劇団設立100周年記念公演のトップバッターとなる。

あらすじ


杉山正平は都内のボタン会社に勤めるごく普通の真面目なサラリーマン。
仕事では順調に出世して課長となり、郊外に庭付き一戸建ての家を購入し、優しい妻や可愛い娘と共に何不自由ない暮らしを送っている。
家庭でも仕事でも順風満帆そのもの、何の不満もない生活。それなのに、どこか満たされない日々を送っていた。
そんなある日、杉山は帰宅途中の電車内の窓から小さなダンス教室の窓辺に立つ美しい女性、岸川舞を見かける。
その物憂げな表情に心を奪われた杉山は数日後迷った末にその教室を訪れ、舞がそのダンス教室の講師だと知るとそのままダンスを習うことを決める。

ちょっとしたスケベ心から通い始めたダンス教室の講師は目当てとしていた舞ではなく老婦人のたま子だったものの、
同時に入会していた服部や田中と一緒に指導を受けるうちに段々とダンスにのめり込み、
さらに会社の同僚の青木やベテラン生徒の高橋豊子といった個性的な面々とも交流を深め、最初のスケベ心も消えて純粋な気持ちでダンスに熱中していく。

一方、杉山の妻である昌子は夫の帰りが遅い日が続き、服に香水の匂いを付けてくるようになったために浮気を疑い、
探偵を雇ってダンスを習っている事を突き止めるが、真面目な夫がどうして急にダンスを習い始めたのかが理解できず、不安を募らせていく。

やがて、ふとした切っ掛けから杉山は豊子とペアを組んで東関東アマチュアスポーツ大会に出場する運びとなり、舞から指導を受ける事になる。
猛練習を懸命にこなし、真剣にダンスを踊る杉山と過ごすうちに舞の心境にも変化が現れる。

そして大会当日、練習の成果を発揮して華麗なステップを踏む杉山だったが、探偵の勧めで内緒で応援に来ていた妻子の声援に気付いて動揺した瞬間、
他のペアと衝突するアクシデントが起き……。

登場人物


  • 杉山正平
演:役所広司

「僕がダンスを始めたのは、そうして遠くを見ている貴女がいたからだ」

本作の主人公。東京のボタン会社に勤めるサラリーマン。
家族からも真面目過ぎると評されるほどの真面目人間であり、趣味らしい趣味もなく、遅くまで飲み歩いたりもしない。
28歳で結婚し、30歳で長女が誕生、40歳でマイホームを購入と絵に描いたような幸せな人生を送ってきたが、
自宅と職場の往復しかない生活にどこか物足りなさを感じていた。
そんな折、窓辺に佇む舞の姿を見かけた事が切っ掛けでダンス教室へ通うようになり、生来の生真面目さも相まってダンスに夢中になっていく。

リメイク版での名前はジョン・クラーク。(演:リチャード・ギア)
こちらではシカゴで遺言書の作成や相続に関する手続きを専門に行う弁護士という設定。
妻と娘の三人家族だったオリジナルとは違い、娘の兄にあたる長男がいる。正直影が薄いけど
それ以外に大きな設定変更はないが、クライマックスではタキシード姿でバラの花を手にして妻の職場へ赴くなど、オリジナル版と比べるとかなりのロマンチスト。
また、日本版ではいかにも朴訥とした雰囲気の真面目なサラリーマンだったが、こちらでは演者の関係で初っ端からかなりのイケオジオーラを放っている。

  • 岸川舞
演:草刈民代

「初めてブラックプールを見たあの日から、私にとって、ダンスがこの世の全てになった」

本作におけるヒロイン。杉山が通う事になる岸川ダンス教室で講師を務めている。
かつては競技ダンスの選手として世界大会にも出場した経験のあるトップクラスのダンサーだったが、
イギリスのブラックプールで行われていた競技中にアクシデントに遭い、さらにパートナーから一方的にペアを解消された事にショックを受け、心を閉ざしてしまう。
その後は新しいパートナーを見つけて再起を図ろうとするも、父親からそれを反対され、嫌々ダンス教室で講師をさせられていた。
その美貌のために舞目当てで入会してくる客は後を絶たないが、そんな人物に対しては嫌悪感を露にし、
杉山がレッスン後に食事に誘った際も誘いを断るばかりか「不純な気持ちでダンスを踊って欲しくないんです」と厳しい言葉をかけた。

リメイク版での名前はポリーナ。(演:ジェニファー・ロペス)
ブラックプールでの競技中にアクシデントに遭い、そのままペアを解消された事で心を閉ざしている等、登場人物の中では最も設定変更が少ないキャラ。
ただし、オリジナル版では父親に無理矢理ダンス教室での講師をやらされていたが、今作ではそのような設定はない。
あと、演者がジェニロペなので日本版に比べてやたらと色気ムンムンでグラマラス。ぶっちゃけエロい

  • 青木富夫
演:竹中直人

「ほら、ボク会社で居場所なかったりするから……」

杉山の会社の同僚だが、社内では地味で目立たない上に仕事のできない変わり者として知られており、周囲からは嘲笑の的になっている。*2
が、実はダンス歴5年のベテランダンサーで、夜な夜なカーリーヘアーのカツラを被ってダンスに興じている。
実在するラテンチャンピオンのドニー・バーンズに憧れており、たま子からも「ラテン人」と評される程にダンスもラテン一辺倒。
杉山とは同期入社でありながら未だ独身であり、若い女性としかペアを組みたがらないなど出会いを求めている節がある。
「ダンスなんて女に触りたいスケベオヤジがやるもの」といった偏見が青木の場合は完全に的外れでもないのがなんとも……

青木富夫という人物は様々な立ち位置で必ず登場する、周防作品の狂言回し的ポジションを担っている。

リメイク版での名前はリンク・ピーターソン。(演:スタンリー・トゥッチ)
別世界では超人兵士の産みの親だった
ジョンの同僚の弁護士でラテンダンスの愛好家。こちらでも頭髪が禿げ上がっている点と若い女性と踊りたがる点は共通。
また、オリジナル版ではカーリーヘアーのカツラを被っていたが、本作ではロン毛のカツラに笑顔を引き立たせるためのマウスピース、
さらに身体には日焼け用のクリームを塗りたくるなど、オリジナル版以上の若作りを行っている。
その恰好のせいで周囲からゲイ扱いされてきたため、ダンスが趣味である事をひた隠しにしているという設定。

  • 高橋豊子
演:渡辺えり子(現:渡辺えり)

「アンタもいつまで続くかねぇ~?」

ダンス教室のベテラン生徒である中年女性。
踊りの実力は確かだがやたらと押しが強い上に高圧的、口も悪いため教室の男性陣からは敬遠されがち。
ただし、自分に非があると理解すればキチンと謝罪するなど根はそこまで悪い人物ではない。
青木とは犬猿の仲で「欲求不満のデブババア」「どうせヒマを持て余した小金持ちでホストクラブか何かのつもりで来てる」などボロクソに言われている。

リメイク版での名前はボビー。(演:リサ・アン・ウォルター)
典型的な日本のおばさんだったオリジナル版に対して、こちらは中年女性な点は共通だがブロンドヘアーにやや太めながらグラマラスなスタイルを持つ等、かなり派手な印象に。
それ以外に関してはポリーナと並んで最も変更点が少なく、役回りもほとんど同じ。
なお、エンディングではリンクとくっついたような描写がされている。

  • 杉山昌子
演:原日出子

「あの人真面目だから、もし女の人がいるとしたら浮気じゃすまない気がして……」

杉山の妻。真面目で心優しい夫や娘とも仲良く過ごす平穏な日常を過ごしていたが、
ある日を境に夫の帰りが遅くなり、服に香水の匂いを付けてくるようになった事から浮気を疑うようになり、迷った末に探偵へ夫の調査を依頼する。

リメイク版での名前はビヴァリー・クラーク。(演:スーザン・サランドン)
オリジナル版と比較すると最も変更点の多いキャラであり、主婦だった日本版に対してこちらは大手デパートに勤めているバリバリのキャリアウーマン。
かといって仕事だけにかまけていたりもせず、夫のサポートや子供の教育もきちんとこなすなど常に良き妻、良き母たらんと日々奮闘しているデキる女。
さらにオリジナルでは自己主張があまり強くなく性格もおとなしかったが、本作ではかなり物をハッキリ言う性格となり、自分の意見をしっかり主張する自立した女性として描かれている。
それだけに内緒でダンスを習いに行っていたジョンに対しては怒りを露わにし、ダンス大会の後は一時的に夫婦関係がギクシャクしてしまうのだが……?

  • 杉山千景
演:仲村綾乃

「それって惚気てんの?」

杉山の娘。中学生。
少々生意気盛りだが家族仲は至って良好。
父が時折家の中で急に奇妙な動きをするようになった事を怪しんでいる。

リメイク版での名前はジェナ・クラーク。(演:タマラ・ホープ)
生意気盛りに拍車がかかった事とジョンがやや過保護になった事を除けばほぼ立ち位置に変化はない。むしろ終盤の展開が変わったせいで影が薄くなった

  • 田村たま子
演:草村礼子

「おばあちゃんで、ガッカリした?」

岸川ダンス教室のベテラン講師。優し気で上品な印象の老婦人。通称「たま子先生」。
入会した杉山のグループレッスンを担当する。
本人曰く、ミュージカル映画『王様と私』を見て感動した事がダンスを始めた切っ掛けだとか。
独り身でヒマだからと週末にはダンスホールでアルバイトもこなしている。
指導は褒めて伸ばす方針であるらしく、舞からも「教えるのが上手い」と評されているが、
ワガママを言いっ放しの豊子に対してはピシャリと一喝するなど厳しい一面もある。
真面目過ぎる杉山に対して「ダンスはステップじゃないわ。音楽を身体で感じて、楽しく踊ればそれでいいの」とアドバイスを送った。
さらに東関東アマチュアスポーツ大会への出場を勧め、舞と共に杉山への熱心な指導を行う。

リメイク版での名前はミス・ミッツィー。(演:アニタ・ジレット)
ビヴァリーと並んで変更点の多いキャラであり、ダンス教室の一講師だったオリジナル版に対して、
本作では彼女自身がダンス教室『ミス・ミッツィーの社交ダンス教室』のオーナーとなっている。
また、オリジナル版と比較するとかなり感情の起伏が激しいと同時に押しの強い性格で、本人の承諾も得ずに教室の生徒を勝手にダンス大会に出場登録するなどわりと強引な面も。
レッスンの合間でもスキットルを手放さずにはいられなかった事からアル中疑惑が……
なお、日本版では独身としか明かされなかったが、本作では過去に結婚歴がある事を明言している*3

  • 三輪徹
演:柄本明

「だからシロウトはやんなっちゃうんだよなぁ」

三輪探偵事務所の所長。昌子からの依頼を受け、助手(演:峰野勝成)と共に杉山の浮気調査を行う。
ダンス教室に通う杉山を見て、探偵としての経験とカンから遠くないうちに飽きてダンスをやめると予想していたが、
それに反してますますダンスに熱中する杉山を不思議に思っていく。

リメイク版での名前はディヴァイン。(演:リチャード・ジェンキンス)
クチャラーになった事以外は設定や役割に大きな変更はないが、本作では自身の浮気による離婚歴がある事とビヴァリーに気があるような素振りを見せている。
また、オリジナル版同様に調査を通じてダンスに興味を持ったようでエンディングでは自分も『ミス・ミッツィーの社交ダンス教室』へと入会した模様。

  • 服部藤吉
演:徳井優

「男が上手になるのに、女性の三倍かかるって言われてるんですよ」

杉山と同時期に入会したメガネをかけた小柄な中年男性。関西弁で話す。
ダンス好きの妻に誘われてダンスサークルに通っており、ひそかに上達して妻を驚かせようとダンスを習いに来た。
豊子から「能書きチビ」と言われるほどに口数が多く、何かにつけて講釈を語りたがる。
東関東アマチュアスポーツ大会では妻の房子(演:松阪隆子)とペアを組んでモダン部門に出場する。

リメイク版での名前はチック。(演:ボビー・カナヴェイル)
別世界では蟻男の娘の養父だった
小柄でメガネだったオリジナル版とは違い、こちらはジョンより背の高いマッチョなラテン系の男性。明るく陽気で口数も多い。
「踊れると女にモテるから」という非常に分かりやすい動機でダンス教室へ入会し、「官能的なムードがある」という謎な理由でミス・ミッツィーにダンス大会への出場を勝手に決められた。
大会ではバスケ仲間の妹だという美女とパートナーになり華麗なダンスを披露している。

  • 田中正浩
演:田口浩正

「やっぱり……ダンスしてても、ボク気持ち悪いですか……?」

杉山と同時期に入会したメガネをかけた大柄な男性。肥満体型。
まだ若いが糖尿病を患っており、医者から勧められて健康のためにダンスを始めた。
多汗症気味らしく運動するとかなりの汗をかくため、一度ペアを組んだ豊子からは気持ち悪いと嫌がられた(本人曰く初恋の人にも同じ事を言われた模様)。
ダンスを始めた当初は恥ずかしさが勝っていたようだが、踊っていると嫌なことをすべて忘れられるらしく、常に満面の笑みでダンスしている。
東関東アマチュアスポーツ大会では服部の姪である秋子(演:原英美子)とペアを組んでラテン部門に出場。見事一次予選を通過する活躍を見せた。
大会後も秋子とは意気投合したらしく、エンディングでも仲睦まじい様子でステップを踏んでいた。

リメイク版での名前はヴァーン。(演:オマー・ベンソン・ミラー)
肥満体型な黒人の青年。
中の人が2m近い長身なので言うほど肥満には見えなかったり
ダンサーである婚約者にダイエットを勧められたためダンス教室へ入会する。
しかし、実はプロポーズすらしておらず、ダイエットに成功したら正式に結婚を申し込むつもりだった。
その後、「ダンスに開放感がある」という理由でミス・ミッツィーがダンス大会へ勝手に出場登録をしたため参加する事に。

  • 岸川良
演:森山周一郎

「こんな場末のダンス教室で、お前もダンスを覚えたんだ」

舞の父親で岸川ダンス教室の経営者。
かつては全日本チャンピオンだったほどの腕前の持ち主。
ブラックプールでアクシデントに遭って帰国した舞が新たなパートナーを探そうとするのを許さず、自身のダンス教室での講師を命じている。
その真意が理解できない舞とは度々口論になっている模様。
中の人は『刑事コジャック』や『紅の豚』のポルコ・ロッソ役など声優業でも著名な御方。

リメイク版では未登場。ダンス教室の経営者というポジションはミス・ミッツィーに統合されている。

  • 倉高健
演:宮坂ひろし

「ボクと、踊ってくれませんか?」

黒一色の衣装を身に纏う精悍な顔つきの男性ダンサー。通称マッチョ。
青木とペアを組んでいたまりか(演:河内ゆり)を半ば強引に踊りに誘い、そのままペアを解消させていまう。
中の人は後のウルトラマンナイス

リメイク版での名前はスリック・ウィリー。(演:トニー・ドヴォラーニ)
立ち位置も役回りもオリジナル版に忠実。

  • 木本弘雅
演:本木雅弘

「もっと肩の力を抜いて踊りを楽しめるようになった方がいいと思いますよ」

昨年の全日本選手権において初出場ながらファイナリストにまでなった実力者。
しかしその直後にペアを解消してしまい、同じくパートナーのいなかった舞とペアを組むことを提案するが、
結局はダンスに関する意見が合わず、物別れに終わった。
中の人は周防監督の前作『シコふんじゃった。』で主役の山本秋平を演じており、名前も演者の名前をアナグラムした特別出演的キャラクター。

リメイク版では未登場。

余談


  • 舞を演じた草刈民代は公開当時現役のバレリーナで、女優としての映画出演は初めてだった。セリフが棒読み気味とよく評されるが、これは演技経験がなかった事と監督から意図的に棒読み気味で喋るように指示されていた事によるもの。また、公開直後に周防監督と電撃結婚した事でも話題を呼んだ。
  • 主役の杉山を演じた役所広司は本作での撮影にあたり三か月ほどダンスの特訓を積み、クランクインの段階で大会出場者クラスの腕前を身に付けていた。ところがその結果、ダンスを習い始めたばかりで下手なステップを踏む杉山の演技が出来ず困り果ててしまう。そこで踊りが苦手なスタッフがステップを踏み、役所がそれを真似することで初心者の演技を行っている。
  • 逆に出演者の中で一番ダンスが下手だったのが竹中直人。当時多忙だった事と練習嫌いだった事が重なってなかなか上達しなかったが青木が憧れているという設定のドニー・バーンズのビデオを監督が見せたところ、ドニーになりきって踊ってくれたという。
  • 前述の通り本作では海外でも公開されて高い評価を得たが、全米公開版は配給会社からの要望により上映時間を二時間以内で収めるよう指示されたため、いくつかの箇所がカットされている。周防監督はこれが大層不満だったとの事。


最後に


この映画を観て社交ダンスに興味が湧いた、踊ってみたいと思った方は是非とも教室やサークルの見学からでも始めてみてください。
身体が固いから、運動が苦手だから、リズム感がないから、または単純に恥ずかしいからなど様々な不安要素がある事でしょう。
でも、みんな同じ気持ちでした。初めから自信満々で習いに来る人はいません。最初は誰でも初心者です。
作中のたま子先生の言葉を借りれば、「音楽を身体で感じて楽しく踊れば良い」のです。
時間をかければ誰でも必ず踊れるようになります。
勇気を出して一歩を踏み出せば新たな出会いが待っているかもしれませんよ。

Shall we ダンス?





追記・修正は社交ダンスを踊りながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\Shall we ダンス?/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 周防正行
  • 金曜ロードショーの常連
  • 草刈民代
  • 役所広司
  • 名作
  • 不朽の名作
  • 社交ダンス
  • Shall we ダンス?
  • 竹中直人
  • 渡辺えり
  • 映画
  • 邦画
  • 王様と私
  • 東宝
  • 日本アカデミー賞
  • ダンス
  • もう一度、人生に恋してみよう。
  • 何故かなかなか立たなかった項目
  • 1996年
  • 宝塚歌劇団
最終更新:2025年03月23日 21:55

*1 映画化もされたミュージカル『王様と私』で使用された楽曲のカバー。

*2 経理課の女子社員によるとシステム情報課のくせにWindowsも使えないとの事。

*3 離婚したのか死別したのかは不明。