一之瀬帆波

登録日:2025/08/10 San 00:15:09
更新日:2025/08/28 Thu 12:25:29
所要時間:約 5 分で読めるよ!



出典:『ようこそ実力至上主義の教室へ』3期第6話『悪を行うよりも、その悪に傷つけられる方が良い。ーAccipere quam facere injuriam praestat.ー』より
2024年1月~3月/Lerche/©衣笠彰梧・KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ3製作委員会



「え~い、悪党は最後までしぶといっ!」


「そろそろ年貢の納め時だよっ♪」



一之瀬帆波(いちのせほなみ)とはライトノベル『ようこそ実力至上主義の教室へ』の登場人物。



【プロフィール】

学籍番号:S01T004650
所属クラス:1年Bクラス→2年Bクラス(一之瀬クラス)
性別:女性
身長:159cm
スリーサイズ:B95(F)/W61/H91
誕生日:7月20日
星座:蟹座
趣味:お菓子作り
特技:裁縫
好物:フルーツ
苦手な物:スポーツ
部活動:無所属→生徒会→無所属
自分の好きな所:友達が沢山出来たこと
自分の嫌いな所:失敗を引きずるところ
いつもいる場所:カフェ・ケヤキモール
CV:東山奈央


【パラメータ】

学力:B⁺ 身体能力: 判断力ː
知性: 協調性:A⁻ 入学時

学力:(87) 身体能力:C⁺(56) 機転思考力:(75)
社会貢献性:A⁺(94) 総合力:B⁺(76) 3年時(OAA)

※OAA=『Over-All⁻Ability』の略称


【概要】

ライトノベル『ようこそ実力至上主義の教室へ』の登場人物で高度育成高等学校の一之瀬クラスのリーダーを務める女子生徒。

本作のヒロインの一人でもあり、主人公である綾小路清隆と絡む機会が多い。


【人物・性格】

容姿端麗でおまけに巨乳と所謂学校のアイドル的存在で、本人の実力もAクラスでも不思議じゃない学力と洞察力を兼ね備えている優等生であり、プライドが高く他人を簡単に認めない坂柳有栖や他人に辛辣な態度を取ることが多い堀北鈴音も彼女の人徳や人望には一目置いている。

主に参謀格の神崎隆二や友人の網倉麻子らと行動を共にする事が多い。
明るく社交的で優しい性格のためクラスメートからは信頼されており、一時期は生徒会に所属していた。
その優しさは他のクラスの生徒にも向けられており、クラスメート以外にも彼女を慕う生徒は多く、交友関係はかなり広い*1
そのためか、柴田颯を中心に男子はもちろんだが何と女子からもモテており、作中では実際に告白もされている。

特別試験においては基本的にはクラスメートを守る事を優先しており、積極的にクラスポイントを狙う事は少ないのが特徴。実際に現時点で一之瀬クラスは同学年の中では唯一、退学者が皆無なクラスとなっている。
それゆえにクラスの団結力自体は非常に固いのだが、それは裏を返せば攻めの戦法に出れないという弱点になっており、その点を危険視するクラスメートも少なからず存在している...が、一之瀬自身の人柄のせいもあってクラスメートの大半が一之瀬に従っていれば大丈夫という妄信的な考えに染まっている節があり、クラスの中でそういう意見は逆に異端と見なされがち。
一之瀬自身も暴力を利用してのし上がった龍園翔とは違う形で無意識の内に己の人徳でクラスの絶対的な女王として君臨してしまっている。下手すれば龍園よりタチ悪いような...
彼女が序盤からケタ違いのプライベートポイントを有していたのも、ほとんどの信者クラスメートが彼女を金庫番として所持するプライベートポイントを託してしまっているため。やっぱり独裁じゃないかコレ...

尤も似たような性格の平田洋介のように小細工なしで正々堂々と勝負をするタイプというわけでもないらしく、暴力事件では偽の監視カメラを利用する事で龍園クラスの石崎らの訴えを取り下げさせるという狡猾な一面も見られた。


【過去】

ここまで見れば一之瀬は「裏の顔がある」や「裏の事情」を有するキャラが多い本作では異端のようにも思えるが、そんな彼女にも裏の顔はある。





「そう...だね。」


「犯した罪は二度と消える事はないんだよね。」





それは中学時代に妹のために万引きをしてしまったという件。

彼女は母子家庭で育ち、決して裕福ではなかったが家族仲は良好だった。しかし妹の誕生日プレゼントを母親が買ってあげられなかったことを憂いて、バイトをしようとするも中学生を雇うようなバイト先は当然なかった。そんなある日、店で見たヘアクリップを誘惑に負けて万引きしてしまったというのが事の顛末である。

幸いにもこの件は公になる事はなかったが*2、現在でも本人は罪悪感に悩まされている。

しかし、1年生編の終盤にてとある事情によってこの過去が一部の人間に知れ渡ってしまい...


【人間関係】

綾小路とは1年生編序盤の須藤健の暴力事件の際に堀北クラスの協力者となった事で接点が生まれる。
その後は堀北クラスと同盟を結んだ事もあり、船上試験やプール回など絡む機会が増えたがこの時点ではまだ「堀北と一緒にいる事が多い男子」という認識に過ぎなかった。だが、掲示板の誹謗中傷の件にクラス内投票と二回に渡って綾小路に助けてもらった事もあって彼に好意を寄せるようになり、2年生編の無人島サバイバルにおいて綾小路に告白している。
しかし、綾小路は既に軽井沢と交際していた事もあって彼女の想いは叶わず、初めての失恋にショックを受けていた。

それでも綾小路のことを完全に諦めてたわけではなく、2年生編最終盤では…。

  • 神崎隆二
同じクラスの男子。参謀として自分を補佐してくれている神崎には信頼を置いているが、物語が進むに連れてクラスメートを守る考えを重視しすぎるあまり積極的にポイントを狙いにいかない一之瀬と、多少の犠牲が出てもクラスポイントを掴みに行くべきだと考えている神崎の考え方にズレが生じていく。

  • 白波千尋
同クラスの女子。網倉と同じく共に行動することが多く親友ポジションで、同性ながら白波から密かに恋愛感情をもたれているが、肝心の一之瀬は綾小路に恋心を抱いている為、白波の一方通行なのが実情である。

  • 網倉麻子
同じクラスの女子。一之瀬の親友の一人で二人でスポーツジムに行ったりと共に行動することが多い。網倉は一之瀬が綾小路に好意を抱いていることに薄々勘づいている模様。

  • 星之宮知恵
担任の教師。当初は星之宮から一之瀬が率いるクラスならAクラスを目指せると期待をかけられていたが、一之瀬の甘い方針ではAクラスは無理だと次第に思われるようになっていく。とはいえアニメ版のクルーズ船では共にマッサージを受けているなど、関係は良好でクラスリーダーとして頼りにはされている。

他クラスのリーダーを務める女子。表面上は仲良くしているが、過去を暴露された一件から内心では一之瀬は彼女のことは警戒している。坂柳も綾小路に好意を抱いていることに一之瀬は薄々感づいており、綾小路への恋心を一之瀬が坂柳に指摘したことで坂柳も綾小路に惹かれていることを自覚することとなった。

  • 龍園翔
相性最悪の他クラスのリーダー。正攻法で戦うのが基本の一之瀬と場外戦法が持ち味の龍園と戦術が正反対である事から勝つために手段を選ばない龍園に対しては強い苦手意識を持っており、1年の学年末試験では完敗してしまった。

1年時は同盟を組んでいたこともあって意外と絡みは多く、他人に対して辛辣な態度を取ることが多い堀北も一之瀬に対しては一目置いており、彼女の善人さや人望の厚さといった彼女の長所は素直に高く評価している。一之瀬も正攻法で戦うスタイルの堀北は坂柳や龍園よりは戦いやすいと考えている。

  • 軽井沢恵
1年生編ではほぼ絡みは無かったが2年生編中盤以降になると絡みが出てくるようになり、一之瀬にとって軽井沢は恋敵という認識があるためか、2年生編終盤の『生存と脱落の特別試験』では私情を挟んで軽井沢を狙い撃ちにして彼女に恐怖心を与えていた。

  • 月城常成
高育の理事長代理。
当初は接点が全くなかったが、無人島サバイバル試験にて偶然にも彼と司馬の会話を盗み聞きしてしまった事でホワイトルームの存在を知ると同時に綾小路に告白するきっかけとなる。

【アニメ版】

髪の色がピンクから金髪寄りに変更されている*3
同時に暴力事件での活躍がカットされており、彼女の役割は堀北に差し替えられている*4

また、アニメ版第3期では原作では姿が分からなかった妹の姿が自らの過去の回想という形でだが映し出されている*5


【余談】

  • 一部の読者の間では名字を「一ノ瀬」、名前を「穂波」と間違えられる事がしばしばある。簡単そうに見えて意外と覚えにくい名前なのだろうか?


「ダメかな?他のクラスの追記・修正に興味を持ったら。」



























...ではない。


確かに彼女は万引きという「裏の事情」を有していたとはいえ、根は善良で純粋な悪とは程遠い女の子だった...


そう...2年生編の終盤までは。


【唐突に訪れた転機】

2年生終盤にておこなわれた学年末試験において一之瀬と綾小路はお互いのクラスから退学者を出さないという名目で協力し合うが、元より正攻法を捨てるつもりだった綾小路は試験のルールを悪用してクラスメートでありながら裏切り行為をおこなっていた前園を退学に追い込んだため、結果的に他人を退学に追い込む手助けをしてしまう。前園は自業自得ではあるが。
同時に綾小路の本性を知らされた事もあって、完全に動揺してしまった一之瀬は試験に集中できずに大敗。

その後はショックのあまりに自室に引きこもってしまうが...











以下、一之瀬の今後に関する衝撃的なネタバレ

原作未読&アニメ派の皆さんはご注意ください










【一之瀬の覚醒...】

「絶望の2年生学年末試験...全てが終わった。」


「でも、私は...」


「そう...私は!今度は逃げなかったのっ!だから掴めた...」


「綾小路くん...綾小路くん...」










「綾小路くんっ!!!」





春休み終盤の深夜、訪問してきた綾小路から「自分が一之瀬クラスに移籍してクラスをAクラス卒業に導く代わりに一之瀬は自主退学する」という取引を提案される。
綾小路にはAクラス争いに向けて4クラスの実力を均衡させるという考えがあり、現時点で最もAクラスから程遠い一之瀬クラスに移籍すれば均衡は保たれるだろうという思惑があった。一之瀬クラス側からしてもここからの一発逆転に成り得る起爆剤の投入は願ってもない話であり、綾小路の実力を知る一之瀬は一度はこの取引を受け入れ、綾小路に全てを託そうとするが...


「けどな、一之瀬。大事な事だから先に話しておく。Aクラスには必ず導くが、オレを除いたクラスメート39人全員の卒業保証はしてやれない。」


「えっ?」


この一言から流れが変わり始める。


仲間を切り捨てるという事ができない一之瀬はこの取引を拒絶して綾小路への憎しみを糧にクラスリーダーとして戦い続ける決意をする...それすらも綾小路の想定範囲内だったのだが、一之瀬が出した答えは綾小路ですら予期していなかったものだった。


「そのどっちにも、本当の答えはない気がするの。」


「綾小路の力はほしいが同時に仲間の誰も失いたくない」というのが一之瀬が出した答え。心のどこかで自らの予期していない答えを望んでいた綾小路からはその選択肢を実現するための原動力として自らへの憎悪を利用するべきとアドバイスされるが、


「私はずっとずっと閉じ籠ってる間、何度も綾小路くんを嫌おうとした。だけど、出来なかった。自分でもバカだと分かっているのに、好きな気持ちを変えることができなかった。そして、今日...綾小路くんにどれだけ残酷な言葉を浴びせられても、やっぱりそれは変わらなかったの。」


そんな台詞が出るまでに一之瀬の綾小路に対する恋心は根強かったのだ。


「もうとっくに門限の時間は過ぎてるね。今、部屋を出たら誰かに見つかっちゃうかも。そうなると、私達の計画に支障が出るかも知れない。」


「...だから、綾小路くんには共犯になってもらうよ...?」


そして、漆黒に染まる夜。二人きりの部屋で一之瀬と綾小路は契約を結んだ。


その後はクラスのリーダーとして復帰し、クラスメートに綾小路に対する好意を告げた。これによって柴田を絶賛絶望中に追い込んだ。

3年生編に突入してからは旧坂柳クラスに移籍した綾小路と同盟を組む。同時にかつて無人島サバイバルの際に偶然にも盗み聞きした【ホワイトルーム】のワードを悪用して天沢一夏にマウントを取ったり、登校時に遭遇した軽井沢恵を精神的に追い詰めたり、椎名ひよりの事を思い浮かべていた綾小路に嫉妬したりとこれまでにない...いや、もはや善人とは言い難い行動を取るようになった。

ちなみに綾小路への好意に対しては、





「私はなんていうか、見返りを求めるより与える方が性に合ってるかなって。クラスの皆の相談には進んで乗りたいけど、だからって代わりに何かをして欲しいとも思わないし。そういう延長線上に綾小路くんがいると思ってる。相手に好きになってもらう必要はなくって。私が好きでいさせてもらえばそれで十分なんだよね。」





もはや恋心というよりかは依存という域にまで達しているようだが、彼女の今後は如何に?


「私が欲しいのは追記・修正。もう一つが綾小路くん。」


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最終更新:2025年08月28日 12:25
添付ファイル

*1 例を挙げるなら暴力事件の際は敵対していた石崎大地とも連絡先を交換していた。

*2 勘違いされやすいが彼女が入学時点でAクラスではなくBクラス配属になったのは万引きの罪悪感による自主的な長期の不登校が問題視されたためであり、万引き自体がバレたというわけではない。

*3 これは髪色並びに巨乳という特徴が佐倉愛里と被るためでは?という説もあったり。

*4 これはアニメ版第1期は堀北をメインヒロインにしたいというスタッフ側の思惑と考えられる。実際にプール回における軽井沢恵の役割も堀北に変更されている。

*5 妹は茶髪。