京(SAKAMOTO DAYS)

登録日:2024/06/24(月) 18:41:30
更新日:2024/06/27 Thu 23:27:55
所要時間:約 10 分で読めます





「傑作映画と駄作の差は何か…分かるか? 坂本」

「俺が撮るかどうかだ」


(かなぐり)とは、少年ジャンプで連載中の鈴木裕斗 作 「SAKAMOTO DAYS」に登場する人物。

【概要】

首にマフラーのように映画フィルムを纏っており、常にカメラを構えた黒いコートの男性。
映画監督を名乗っており、実際表の顔は監督・脚本・カメラマン・演出を全て担う殺し屋映画のパイオニアであり、世界中に熱狂的なファンが多い。
本人もその自負に溢れており「宇宙は映画撮影のために設営された広大なセットで、人は皆俺の映画のために用意されたキャストだ」とまで言い放つほど。
常にカメラを回して撮影をしており、映画や撮影に関する台詞回しで喋る他、編集の基準にするためかナレーションや効果音を口で喋ったりもする。
メインで撮る以外の人物・動物は「モブ」と呼ぶ傾向がある。

そして何より、映画の撮影のためであれば人の命を奪うことも厭わない他、「映画を侮辱する奴は殺す」と狂気的なまでに映画への信念を持つ。
また、殺し屋の情報を映画に纏めて流出しているという所業も行っており、2巻で坂本達が見た映画も京の作品だった可能性が高い。
ただし続編は作らないと自ら語っており「たった1話140分に魂を凝縮するからこそ美しさがある」という信条も持っている。

切り替えが早いタイプでもあり、映画を侮辱され怒った際も 赤尾昌の容姿に主人公像を見出すとすぐにそちらに執着したり、テープを取り出していないカメラを破壊された際も一通り叫べばすぐに落ち着いたりもする。

JCC編入試験にて初登場した際の肩書は「試験管 兼 映画監督 兼 ORDER」と称されたが、実際にはORDERとして働いている場面は書かれないまま、反体制組織であるスラー一派と判明。除隊措置を受け特別指名手配となった。

【戦闘能力】

曲がりなりにもORDERに所属していただけあって、実力は本物。
シンの未来予知によっても動きが読めない他、太った状態の坂本では攻撃が追い付かない場面もあるほど動きが機敏。
その機敏な動きと幾多の道具で敵を翻弄し戦うのが彼の戦闘スタイルのようである。
また、JCCの一般教師であれば容易に殺害できるほどの実力を持ち、その後の戦闘で片目を負傷した状態でも坂本と渡り合い、中断があったとはいえ、痩せた状態の坂本でも押し切ることはあっても倒しきることは叶わなかった。


【武器】


・カチンコ
映画の撮影とかでカチン!とやるアレ。
彼が持つモノは打ち合わせる部分が鋭い切断性を持っており、
これで敵を切断する(京曰く「カット」)のがメインの戦法。
初登場時にはJCCの受験生8人の首を一気に飛ばすほどの威力を披露した。
また防御や打撃にも使用しているシーンがあり、弾丸も防ぐなど相当頑丈。彼の攻防を一手に担う武器と言える。

・カメラ
撮影のため、常に右手に携えて構えているビデオカメラ。
攻撃性があるわけではなく、常に片手が塞がっている状態なため戦闘では不利なように思えるが、それを感じさせない立ち回りで戦う。
むしろ「カメラがないとやる気が出ない」と称しており、実際カメラが破壊された状態では坂本に押されかけていたが、その場の生徒からスマホを強奪しカメラとして持つことで動きの機敏さを取り戻していた。
「俺が本気でカメラを構えたら手ブレなどしない」とも言っており、カメラを構えた手を崩そうとするのは困難。

・業務用カメラ(仮称)
JCC編入試験編で突如取り出した巨大な業務用カメラ。レンズの先にエネルギーを貯めビームとして放ち、飛行機の壁を破壊し大穴を開けた。
この時にしか登場しない割に作中でも屈指の破壊力を持つ。

・フィルム
首に巻いたフィルムも戦闘で使用している場面もあり、作中では死角から坂本に巻き付けその一瞬で攻撃を仕掛けた。

・メガホン
打撃武器として使用。
持ってるコマが2コマしかない。

・照明
坂本との後半の戦闘で使用。
ボールペン程度ならドロドロに溶かせるほどの威力を持つ。
坂本は「高密度レーザーか」と判断したが京はあくまで「俺専用に特注したただの照明」と称した。

・特殊メイク
攻撃のためのものではないが、坂本を欺くために使用。
重傷に見せかけるために咄嗟に塗り込んだ偽の血で坂本の隙を作り、手痛い一撃を入れた。



【作中での活躍】


・JCC編入試験編

「試験官のバイトに応募して大正解だったッ」
「いい画が撮れそうだ…!!」

以前よりORDERのメンバーから行方不明の同僚として名前が出ていたが、JCC編入試験編にて試験官として初登場。
映画の撮影とある目的のため試験官として潜入し、試験会場である飛行機内の受験生たち殺害・撮影しつつ共に行動していたシンと真冬に会合。
真冬の映画を侮辱する発言に対し怒る京が攻撃を仕掛け、シンが未来予知しつつ真冬を庇うものの、なぜか予知通りの動きを変えられ、背後を取られてしまう。
しかしその後現れた坂本&赤尾 晶ペアを見た瞬間、昌に主演女優としての役割を見出し、新たな場面を取るためにその場の皆から奪った弾丸と銃を使い、パイロットの機長を遠距離から殺害。
それにより飛行機は墜落の危機となり、高度は下がり人や物が機内を舞う中…


「なんか…思いの外地味な画だな…」
「つまらん…NGだ! これでは観客が席を立ってしまう…!」


自分で引き起こしておきながら、なお満足しない京はどこからか巨大な業務用カメラを取り出す。
そしてなんとそこからビームを放ち、飛行機の壁を破壊。受験生達や他の試験官ごと空に放り出し、その様子を撮影するという、なんとも傍迷惑な行動で試験を引っ掻き回す。
試験官「だから変なバイト雇うのは反対だったんですよ!」


「殺し屋たちよ! これが映画だああ!!」


落下中、興奮しながら撮影していた京だが、結局着地の衝撃でかそのカメラが壊れた状態で、砂浜で倒れている姿が映された。
どうやってパラシュートなしで生還したのだろうか




「戦いを終えた少年少女…」
「眼前には抜けるような青空…新たな旅立ちに思いを馳せ希望を胸に抱く二人…」

「しかしそんな場面にこそ 絶望は再び襲いくるッ」

その後しばらく描写がなかったが、編入試験終了後に再び登場。
試験を終えた真冬と虎丸を拉致したスラー一派のヘリコプターに搭乗しており、ここで京はORDERでありながらスラー一派であることが明らかになった。*1



・JCC潜入編

「ん〜 学校か… いい青春映画が撮れそうだ…ッ!」
「スタンド・バイ・ミーのような…」

スラー一派として、JCCに奇襲をかける役目を負って登場。
とはいえ、本人はあくまで映画撮影のつもりのようであり、教室にて授業風景を撮影しつつ、それを咎めた教師や侵入者の迎撃に現れた教師を殺害。
更に現れた合気道の達人教師 佐藤田悦子と対峙し、先手こそ取られるものの、自らの素早い速度で圧倒。それでも京の前に立ち塞がり続ける佐藤田だったが、京と同時に潜入していたスラー一派 クラブジャムによって洗脳された生徒に気を取られた一瞬の隙を突かれた攻撃を喰らい、致命傷を負う。


だがちょうどその折、坂本&晶が目撃し、戦闘に介入。
佐藤田は坂本と数言挨拶を交わし、後を託して息を引き取る。一方、京は尊敬する先生を失い涙する晶を見て興奮していた。

「むっ!? あれはもしや…我が映画の主演女優…!?」
「ここで巡り合うとはやはり主役の器! 俺の審美眼は正しかった…!」

「殺して大正解だったッッ! おかげでこんな良い表情を引き出せた!」


京に攻撃を仕掛けながら「スラーの仲間だったのか」と問う坂本に対し、「こんなものただの取材の一環だ」と応える京。


「俺は殺連とスラーの対立映画が撮りたいんだ!」
「傑作が取れればどちらが勝っても構わない」


自らの目的を明かす京。
彼が裏切ったのはあくまで「映画を撮る」という目的のみであり、スラーの目的に共感した訳でもなかった。
加えて、自らの映画のヒロインとして晶に目をつけつつ、彼女にとって衝撃の事実を口にする。


「スラーに叔母を殺された少女 いささかキャッチーすぎるか?」


「え…?」

「ん? もしかして知らなかったのか。お前の叔母 赤尾リオンは」

「やめろ!」



「スラーによって抹殺されたのだ」










「!!」


その瞬間、息絶えていたはずの佐藤田悦子が起き上がり、京に向かって脇差*2を投擲。彼のカメラと右目を潰す。死してなお教え子を守ろうとするその姿は京に「まさにジャパニーズホラー」と形容された。

その後の京の言い分に激昂した晶を守るように、坂本が京の前に立ちふさがる。


「佐藤田先生の学校でこれ以上好き勝手にはさせない」
「不快だ坂本太郎 俺の画角に入ってくるな」


その後は図書室に戦闘の場を移すものの、佐藤田先生と坂本との戦闘でカメラを失ってしまった京は動きが鈍いまま押され気味になる、が…

「最近はスマホでも映画撮影が可能だと聞く」
「新しい手法にチャレンジするのも良いだろう」
「怪我の功名だ これで俺は監督としてまた一皮むけてしまうッッ!!」

なんと図書室にいた生徒からスマホを強奪し、それをカメラとすることで動きの機敏さが回復。一気に反撃に転じる。しかし坂本もその反撃がきっかけとなったのか、痩せた体型になることに成功。京はその姿を「特殊メイク」だと判断していた。まあ、あの変貌ぶりをみたらそう思うのも無理はないが

痩せた姿となった坂本の動きは、カメラを持った京でも追いきれず逆に押されてしまう。
そして戦闘は巨大なパイプオルガンのある演奏室のような場所に移った。


「仲の良かった友人がいたんだ。よく一緒にフラフープをして遊んだりもした」
「だがある日、最高の映画とは何かで揉めて喧嘩になった」
「奴はプロの殺し屋だったが、俺の映画への情熱が勝った」

「俺は贖罪のつもりで奴からORDERの席を引き継いだ」


自らがORDERになった経緯を語る京。しかしこの時殺連のマイページにアクセスができないことから、自らがORDERから除隊されていることを知った。*3

そしてそのまま戦闘を続行。新たな武器である"照明"を繰り出すものの、坂本はパイプオルガンの部品をばらまくことによる光の反射を使って、実質照明を封じこめる。
素手での戦いに持ち込み、合気道を用いた動きで京を吹き飛ばす。京は坂本の動きについていくことができず、ひたすら押され続ける。

(映画以上のアクション…! こんな奴がいたのか…)
(素晴らしい! 撮りたい! ああ…これだから)

「映画は最高だ!」

その後、パイプから吹き込んだ坂本の空気砲を喰らい、重傷を負う。これで勝負あったかと思いきや、その傷は特殊メイクで咄嗟に偽装したものであり、油断した坂本の腹部に手痛い一撃を入れる。

娘への危害をチラつかせる京に坂本も激高。「二度と映画を撮れなくしてやる」と再び襲い掛かるが、その攻撃を止めたのは、突如乱入した赤尾晶だった。


「なぜ…」


「私の映画を 撮らせてあげる」
「その代わり……」



「私をスラーの元へ連れて行け」


「復讐劇か…面白い!!」


京が自身に執着していること。
スラー一派ではあるがスラーへの忠誠心がないこと。

晶はそんな京のスタンスを利用し、スラーに対する復讐を企てていた。
そしてそれに賛同した京は、晶と共に姿を消すのであった。


その後、JCCのものか殺連のものかは不明だが、船を乗っ取って怪我を治療している京と共に移動している姿が見られた。


・バンコク編
スラーのアジトであるバンコクの廃倉庫にて晶と共に登場。
復讐劇を撮るべくスラーと対峙する晶の後ろでカメラを構え撮影を行う。単行本のおまけページによるとバッテリーが残り少ないことに内心焦ってた様子

しかしその敵討ちに坂本商店メンバーが介入。復讐劇の撮影を邪魔されたことに怒る京は「もうデブは撮りたくないんだ!」と叫びつつ攻撃。その隙をついて晶はスラーに刀を突き刺す。

だがその直後、スラーがもう一つの人格である赤尾 リオンに変貌。マイペースなシリアスブレイカーの言動に雰囲気をぶち壊されたことにまたもや京は激高。スラー(リオン)に突っかかるも一撃で組み伏せられ叩きつけられる。

しかしすぐに意識を取り戻したかと思えば、切り替えが早いことに定評のある京はこの混沌とした状況に面白さを覚え、「予定変更だ! やはり俺は映画の神に愛されている……ッッ!」と喜び、復讐劇から内容を変えることを決定。
そして鹿島の爆発に紛れ、晶を連れて姿を消すスラー(リオン)を追おうとする坂本に対し、「今追う必要はない。いずれまた会うことになる」と静止する。

「舞台は再び日本。これからさらに面白くなるぞ……!」
「それまで赤尾晶(ヒロイン)は俺が命に代えても守る」

同じように姿を消した彼のその後の動向は不明。
しかし赤尾晶はスラー側で保護されていることを示唆するセリフがあり、京も同じようにいる可能性は高い。


俺は殺し屋などでではない。アニヲタだ。
俺には殺しの技術も武器もない。あるのは一流の追記・修正技術のみ。
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最終更新:2024年06月27日 23:27

*1 推薦を受けて現れた軟柔がスラー一派の傀儡であったり、受験生を連れて行くヘリに紛れて誘拐できたりと暗躍できていたのは、スラー一派で唯一殺連側であった京が裏で糸を引いていた可能性がある

*2 単なる先が尖った棒のようにも見えるが、詳細は不明

*3 坂本からは「お前みたいな変人がORDERなわけないだろ…」と全く信じられてなかった