嫪毐

登録日:2024/07/13 Sat 04:29:35
更新日:2024/09/29 Sun 12:09:30
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WARNING!!!

この項目には下ネタを含みます。ノンケの方でも安心して見られるように努めておりますが、
耐性のない方、下ネタなんてサイテー!な方は今すぐブラウザバックしてください。









嫪毐(ろうあい)とは、紀元前約200年前に存在していた中国の歴史上の人物である。


【出自】

元々は時の秦国王・政――後世の初代皇帝・始皇帝――の側近にして秦国の宰相でもあった呂不韋(りょふい)の食客として招かれた人物であった。
頭もそんなに良くないし、地位もカリスマも兵力も、そしてカッコよさもなければ厳つさもなかった人物であった。
…だが、そんな彼にもたった一つだけ自慢できるものがあった。それは…


凄まじい男根の持ち主だったのである。


凄まじい男根の持ち主だったのである。


凄まじい男根の持ち主だったのである。



TRICKの科学者や某男塾塾長も立派な物を持っていたのだが、彼はそれらとは格段に違うイチモツを所有していたのである!!!!

中国の歴史書の一つ『史記』によれば、ある晩嫪毐は呂不韋から宴会に誘われたところ、「何か一発芸を見せて欲しい」を言われたとのこと。
そこで彼はおもむろに下を脱いで、自らのイチモツを巨大な馬車の車輪に差し込み、それを持ち上げたのである。
以下漫画『キングダム』より彼の一発芸を見た者達の感想↓

「うわはははははははは」
「最っ低だなこの男は」

そんなもんをやらされたら一生ものの屈辱なのだが、なんとこれが大層呂不韋に気に入られ、彼からとある依頼を受ける事になる。
当時呂不韋は政の母の太后と長年不倫関係を続けていたが、色々な理由で関係を清算したがっていた呂不韋は自らの身代わりを探していたのだった。
そこで嫪毐に目を付けた彼は、自分の代わりに太后と関係を持って欲しいと説得。これを了承した嫪毐を後宮へと送り込むことにした。
もちろん、王以外の男性で後宮に出入りできるのは男性器を切除した宦官のみである。
そのため、彼を後宮に入れるにあたって髭を抜き取るなどして宦官のような容貌に変えさせたり、さらに宮刑を執行されたという記録をでっちあげるなどの裏工作をした。
こうして嫪毐は後宮に入って太后の寵愛を受け、毎晩ヤりまくった結果二人の子供を儲けた。

そして太后という後ろ盾を得た彼は次第に権勢を握り、紀元前239年頃山陽郡を封土として長信侯に封じられたのであった。
こうして大きなイチモツを武器に天下をのし上がり、幸せの絶頂にあった嫪毐であったが、その幸せは長くは続かなかった…。


【訪れた破滅の時】

当然ながら房事での出世は周囲の評判が悪く、密告により政に今までの出来事が知られることになってしまった。
自らの破滅を恐れた嫪毐は御璽及び太后の印璽を盗み出して、兵を集めて反乱を起こそうとしたのだったが、
既にそれに備えていた政の命を受けた楚の公子にして政の側近・昌平君と昌文君によって、咸陽で返り討ちに遭うことになる。
嫪毐自身は逃亡したものの、捕らえられて政の命により車裂きの刑に処され、その一族や太后との間の二人の息子もことごとく処刑されたのであった。
…かくして自らのイチモツだけで天下を取った男の命運はわずか数年で尽き、残酷な処刑法によって命を散らす羽目になってしまうのであった。
処刑の際にイチモツも引き裂かれてしまったのだろうか…恐ろしいものである


【フィクションにおける嫪毐】

こんな下ネタまみれの人物だが、意外にもフィクションにも登場している。

●キングダム
CV:坂詰貴之

経歴はだいたい史実どおりなのだが、呂不韋に招かれるまでの生い立ちが描かれており、
  • 元々は秦王室とは何ら関わりの無い下級文官の子だった
  • ウドの大木と周囲に見下され、臆病故に武功で見返すことも出来ず、父の伝で文官の職に就いても役に立たず、
    自身の巨根を使った車輪回しの宴会芸で笑い者になるばかりの惨めな日々を過ごしていた
ということが描かれている。
なお地味に初登場時と再登場時に容姿の細部が変わっている。本当にわからないレベルでだけど。

太后に対しては最初は怯えていたものの、彼女の中にある悲哀を見て取った事で、「何の取り柄もない自分が、夜伽で少しでも彼女の心を癒せるならそれでいい」と彼なりに精一杯の忠誠を尽くし、太后の為に生きることを決意する漢に目覚めることに。
太后の方も、嫪毐なりの「優しさ」に絆され、破滅への道と承知の上で嫪毐との間の子供を産む決意をしている*1

太后と共に「毐国」という国を作るが、それも当初は簒奪など頭になくただ「太后が安らかな余生を過ごすため」のものであった*2
だが膨れ上がった毐国の中には各国のスパイが送り込まれており、太后との間に産まれた我が子の存在が秦にバレ、さらには人質にされてしまい覚悟を決めた太后が決起。

…しかし本作では裏でこれらの糸を引いていたのは呂不韋であり*3、嫪毐たちが王位を簒奪した後に自らが討伐することで秦を乗っ取る大義名分にするための生贄にされたのであった。
太后が気づいた時には遅かったが、嫪毐は太后のために歴史に悪名を残す覚悟で最後まで反乱軍の総大将として立っていた。
しかし反乱軍の大半は無理やり仕立て上げられた烏合の衆の集まりでしかなく*4、戎翟公ワテギが昌平君に敗死したことで即座に瓦解してしまい、嫪毐も捕縛される。

その後の末路は史実どおりだが、最後は彼女を守る為全ての罪を被る。
だが処刑直前に太后の方が全てを自白、さらに嫪毐に対する愛を彼女なりに告白し、共に処刑されることと我が子の助命を望むが嬴政が拒絶。
全てを聞いた嫪毐は激昂する太后を諭した上で、彼女への愛と今までの感謝を伝え、自らの足で処刑場に向かい処刑された。

太后と嫪毐の子も表向きは処刑されたことになっているが、嬴政が匿っており*5、母への決別の言葉と共にいずれ必ず再会させることを告げている。

以上のように、史実と同じ道を歩む結果となったものの、「愚鈍ながらも1人の女性を一途に愛し、周囲に追い込まれた上で決起するも覚悟を決め、最期も潔く処刑される」という、人物像自体は史実から窺えるものとは真逆となっている。

この長編は嬴政の即位と嬴政・呂不韋・太后の三人の長きに渡る因縁に決着をつけるという『キングダム』の一つの節目となる長編で、読者の間でも評価が高いのだが、嫪毐のこの描き方に関しても史実とは異なるものの良改変として知られている。


●達人伝-9万里を風に乗り-
こちらも史実どおりで、「丹の三侠」の戦死後に反乱を起こし、車裂きの刑に処される最期を迎えた。


●英傑大戦
CV:杉田智和ご立派ァ!

『コイツをフル回転させるのは諸刃の剣!だが、俺はやるぅ!!』
セガの大戦シリーズ最新作、古今東西の英傑が集うゲームにも始皇帝追加のタイミングでしれっと参戦。さすがにレアリティは最低のN。
1.5コストの武闘派で武力は高い6あるも知力は最低の1。特技に復活を持った槍兵となんともわかっているスペック。アレ的な意味で。
計略は「男の諸刃車輪」。少ない士気で車輪状態になるが被ダメージが10倍になると言うとんでもないもの。

イラストはさすがにアレを見せるのはヤバいので、球体を前に置いて誤魔化されている。
しかし、デカい球体とその前にちっちゃい球体が2個置かれている辺り、隠喩的な意味できわどい。




自らの立派なイチモツだけが自慢の男子の皆様、追記・修正お願いします。

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最終更新:2024年09月29日 12:09

*1 嫪毐の方は内心は嬉しかったものの、国を二分するどころではないスキャンダルであるため、孕ませてしまったことを詫び最後まで反対していた

*2 当初は史実同様の思い上がって暴走しかねない独り言を呟いていたが、太后との日々を思い出した後は1人の指導者として覚悟を決め直している

*3 実際には秦側には隠し子のことはバレておらず、嬴政たちは後になって知った

*4 秦に対する恨みの強い先鋒を務める戎翟公ワテギや、呂不韋の息のかかった樊於期親子くらいしかまともな将軍がいなかった

*5 嬴政も本当は子供の処刑には反対していた