登録日:2024/10/29 Sat 19:17:30
更新日:2024/11/26 Tue 21:35:19
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ピンクスゥイーツ 〜
鋳薔薇それから〜とは、2006年に稼働開始した縦スクロール弾幕系シューティングゲーム。
開発はCAVE、販売元はAMI。
前作「
鋳薔薇」の続編。世界観、キャラクターは共通しているが、システムと雰囲気は異なる。
システムは前作では「
バトルガレッガ」をベースにしていたが、本作は「サマーカーニバル'92 烈火」がベースとなっている。
どちらも本作のプログラマーである矢川忍氏が過去に手かけた作品という共通点がある。
【ストーリー】
時は19世紀。場所は西欧。蒸気機関の新産業で人々が舞い上がっている頃の事。
エーデルワイス国に突如現れた精鋭部隊「ローズ・ガーデン」は、人々を滅ぼし、世界を薔薇で覆うべく、後に「ローズ・ガーデンの凶行」と呼ばれる大侵攻を起こすも、エーデルワイス国特殊部隊「ネゴシエーター」によって鎮圧される。
首謀者の「テレサ・ローズ」は逮捕され、「西欧平和維持連合」による裁きを受けた。
判決は大西洋上に浮かぶ孤島「ヘレニウム」への流刑。
花一つ咲かない島で、絶望に明け暮れる日々を送っていたテレサだったが、追い討ちをかけるが如く、セントーレア国の影の実力者と噂されるアンタッチャブルモンスター「ビッグ=バーン」と結婚させられてしまったのだった。
一方その裏では、凶行時に生き残ったテレサの娘達によるテレサ救出作戦が実行されようとしていた…。
「ママは既に大西洋ヘレニウム島だ。我々は今から「テレサ・ローズ奪還任務」を遂行する!!」
鈍色に光る4機の刃羽が再び空を切り裂き、いよいよ世界を薔薇に染めるのか…?
【キャラクター】
「待っててねッ!ママ!」
前作の1面ボス。甘ったれだが芯の強い一面もある末っ子。
今回の任務では、いつも競い合っている「ミディ=ローズ」と一緒の戦闘機に乗る。
ミディは、メイディと一緒の戦闘機に乗る事に不満を抱いているが
メイディは一緒で心強いな、と悪い気はしていない。
「ママァ!今行くよっ!」
前作の2面ボス。いつも元気でさっぱりしているが、仕事はちょっと大雑把な四女。
メイディと一緒の戦闘機に乗ることに対して、「ぼくの事、半人前だと思ってる!」と怒っている。
ミディにとっては、自分達が一人前でないと思われているようであまり良い気分ではないようだ。
「お母様、今暫くのお待ちを…。」
前作の3面ボス。おしとやかでマイペースな三女。少々内にこもる傾向がある。
テレサに不憫な思いをさせてしまった事を申し訳なく思っている。
カスミ自身が出て行くのは、正直気乗りしないようだが、
エーデルワイス軍のものではない沢山の兵器が見られることは、嬉しいと感じている。
「マーマァッ!もうちょっとの辛抱だヨッ!」
前作の4面ボス。元気というより頑強、そんでもって武闘派。考えるよりも先に行動するタイプの次女。
テレサのことを「ママ」ではなく「マーマ」と伸ばして呼ぶ。
目覚めたときから、一刻も早くマーマを助けに行きたいと思っていた。
マーマを助けることは勿論大切なことだと理解しているが、
なにより前線に立って戦えることを歓んでいる。
「ママ…今行くよ…。」
前作の5面ボス。物静かで、冷静というより冷淡な長女。
ローズ・ガーデンのリーダーで、感情を表に表すことは滅多に無い。
レースにとってこの世で最も大切な、テレサを取り戻すことに命を懸ける。
他には何も見えていないし、見る気もない。
【システム】
1レバー2ボタン。 8方向レバーで自機の移動を行う。
Aボタン:ショット/ローズクラッカー
前方にショットで攻撃。
機体性能やパワーアップアイテムによって性能が変化する。
オプションが装着されている場合はオプションからもショットも発射される。
ボタンを押さずにいるとシールドを展開。展開中は「シールドゲージ」が貯まり、
最大まで貯めると「ローズクラッカー」というボムを放てる。
ローズクラッカーはゲージを貯めれば何度でも使えるが、自機は無敵にならないので注意。
Bボタン:フォーメーションチェンジ
オプションが装着されている場合のみ、押すとフォーメーションを変更できる。
押し続けるとオプションからショットが発射される。
本作において最も警戒すべきシステム。このランクが上がれば上がるほど難易度が跳ね上がる。顕著な例としては弾速が上がることとか。
クリア重視の場合、上げる意味は全くないので、ランクを上げないように意識しながら戦う必要があるのだが…
なんとこのランク、あろう事か時間経過で勝手に上昇する。そして移動やショット、敵撃破にローズクラッカー、さらには1UPの取得 など、何かしらのアクションを起こす事で無慈悲にも爆増する。
ちなみにランクを下げる方法もあるが、よりにもよってミス以外に下げる方法はない。
なので移動やショット、1UPの取得は可能な限り控え、計画的にミスすればこのゲームを有利に進める事が出来るだろう。無茶言うな
【アイテム】
~パワーアップアイテム~
自機のショットが一段階パワーアップする。これに限らずパワーアップ系のアイテムは、主に空中敵をいくつか破壊する事で出現する。
自機のショットが、広範囲攻撃に優れる「ワイドショット」に変化する。
既にワイドショットの時に取ると一段階パワーアップ。
自機のショットが、火力特化の「ラピッドショット」に変化する。
既にラピッドショットの時に取ると一段階パワーアップ。
取るとオプションを装着する。
~ポイントアイテム~
主に地上敵をいくつか倒すと出現する。色と大きさで獲得スコアが異なる。
主に空中敵をいくつか倒すと出現する。逃さず回収する事で獲得スコアが増える。最大10000点。
【自機】
~グロワール・ドゥ・ミディ・アンド・メイディ~
純粋な挙動をするショットが特徴的な機体。攻撃力は少し低い。
ワイドショット:【ローズシャワぁー】拡散して広がるショットを撃つ。
ラピッドショット:【ローズ・スパーク】前方一直線にショットを撃つ。
ローズクラッカー:円形中範囲。攻守のバランスが取れている。
~ハナ・カスミ改~
爆発ミサイルや誘導ミサイルを撃つ攻撃的な機体。
ワイドショット:【バイパーロケット】敵を誘導するミサイルを撃つ。
ラピッドショット:【アトミックスパイダー】着弾後に爆発する、攻撃力が高いミサイルを撃つ。
ローズクラッカー:円形中範囲。ミディ&メイディのクラッカーとグラフィックが違う以外ほぼ同じ。
~チャイルド オブ マウント・シャスタ~
常時攻撃判定があるレーザーを放つ機体。
ワイドショット:【ソーン・レイ】左右移動で曲げられるレーザーを撃つ。
ラピッドショット:【シャイニングビーム】一直線にレーザーを撃つ。
ローズクラッカー:極太レーザーを発射する。
~フレンチ・レース:S~
すべてを貫通する稲妻がとにかく強力な機体。
ワイドショット:【サンダーストーム】広角に稲妻を放つ。軌道はランダム。
ラピッドショット:【ライトニングレーザー】直線的に稲妻を放つ。
ローズクラッカー:円形で、爆発範囲が徐々に広がる。
【ステージ】
全7ステージ、1周エンド。
特に難しい所はない。
中ボス:スクランブルエッグ
全ステージに出現する強敵。この面ではまだ弱い。
7面のスクランブルエッグは本作でも特に有名。
ボス:ピンクスゥイーツ
「世界を恐怖に陥れる、あの娘達は許せない!」
「だから私たちが直々に、懲らしめてあげるわ!」
行動派な「キャラメル=ピンク」と、思慮派な「メープル=ピンク」の二人組。
二人ともピンク色と、その色の物が好き。
レーザー砲台やレーザー中型機などが出現する。
このゲームではレーザーの予告線が出ないので、レーザーを溜めている時の音や砲台の方向などでレーザーの向きを判断するしかない。
ボス:ソシエ=ソア
「これより先は、ご案内できませんの♡」
第1の侍女。美人で、いつも微笑みを絶やさない。
社交的で誰隔てなく優しく接し、細かい事にこだわらない性格。それ故に、
物事が大雑把になってしまうことがある。
この辺りから難易度が上がる。
ステージ中盤、先頭の砲台を車輪だけ破壊し、後に来た車両を止めた車両にぶつけると、砲台2機が斜めに移動しているところに1UPが出現する。
車輪はかなり柔らかいので調整が難しい。レースなどは特に難しいので、ローズヒップで調整するなど工夫が必要。慣れないうちは無理に狙うとかえってミスしやすい。
ボス:ハーモニー=ハミング
「あ、あなた達を!げ、撃滅いたしますっ。」
第2の侍女。大人しく、あまり積極的に表に出ない。
思慮深く慎重に行動し、物事をコツコツ進めていく。
協調性を尊重し、周囲に気配りする性格。が故に、言いたい事が言えなかったりする一面がある。
序盤から異常に弾が多い。動かなかったら当たらなかったりする場面もあるので、よく見極める事が大事。
途中途中にムカデのような長い敵が出てくる。そこそこ硬いがショットで容易に破壊できる。
ボス:ユニ=ユリシーズ
「ふふん!あんた達ごとき!私だけで十分だわ!」
第3の侍女。自信過剰で勝気な性格。
何事もソツなく素早くこなす器用さを持つ。
分析能力に優れ、物事を合理的に進める。
だが根気や忍耐というものに欠け、物事をじっくり進めるのはニガテ。
多くの人がピンクスゥイーツクリアを諦めた曰く付きのステージ。とにかく展開が速いわ弾多過ぎるわで初見時の絶望度は絶大。
この面からアドリブで避けれるような場面はほぼ無くなる。
この面で出てくるドームを全て壊すと最後のドームから1UPが出現する。
ボス:フリージア=フリーダム
「さぁ〜〜っ!一緒におどりましょ!」
第4の侍女。賑やかな事と悪ノリが大好き。
ストレートな感情表現をする。マイペースで、思い立ったことに対しての行動は早いし周りの者が引くくらいのめり込む。
が、故にノらないモノに関してはぞんざいに扱うところがある。
曰く付きのステージその2。
STGのステージとしては異様に長く、その上長いだけではなくこれまでにない異質ともいえる敵配置、難所が次々と襲い掛かる。この上AC版ではたまにフリーズバグが発生するという地獄の如きステージ。
ボス:スーパー=ノヴァ
「お父さんを困らせるなよぉっ!」
ビッグ=バーンの実の息子。見た目は完全に男の娘。
お父さんを心のそこから尊敬、崇拝している。
お母さんの顔は知らないし、また興味は無い。
お父さんさえいればそれで良いし「幸せ」であり、
その「幸せ」に対して最大限の努力をする。
最終ステージ。だがランクを無視して良い段階のため超人でもない限りクラッカー連打で良い。そのため道中はそこまで難しくない。
全ては究極の難所、最強のスクランブルエッグ戦とラスボスに集約される。
「世界を薔薇で覆う者を妻とすることで、
我もまた世界に名を馳せるのだ!」
ラスボス:ビッグ=バーン
エーデルワイスの北隣に位置するセントーレア国の人間。
「ビッグ=バーン」は仮の名で、本名は不明。
セントーレアでも有数の実業家で、西欧平和維持連合を裏で操っているとも噂されている。
仮面で顔半分を覆っているが、その中身は息子のノヴァしか知らない。
一人息子のノヴァにはやたらに甘い。
二人の姉がいて、テレサを妻にすることは
彼女達にも有益なことがあるらしいが…。
「アニヲタを恐怖に陥れる、荒らし共は許せない!」
「だから私たちが直々に、懲らしめてあげるわ!」
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最終更新:2024年11月26日 21:35