シド救出イベント(FF6)

登録日:2025/02/26 (水曜日) 11:21:41
更新日:2025/03/08 Sat 13:38:15
所要時間:約5分で読めます



概要

シド救出イベントとは、ファイナルファンタジー6のストーリー中に起きるイベントのひとつ。
世界崩壊後、小さな孤島にシドとセリスは流れ着いており、昏睡状態のセリスは一年間も看病されていた。
シドはこの一年で身体的、精神的にも疲弊した様子で、目覚めたセリスが逆にシドを看病することになるのだが、
ここでの行動によってシドが死亡するか生き残るかが分岐する。

どちらの場合でもストーリーに大きく影響するわけでは無いのだが、イベントとしては強制なので印象に残っている方も多いのでは。

イベント詳細

シドの初期HPが「120」に設定されており、1秒に1ずつ減少する。
海にいる魚を捕ってからシドに話しかけることで魚を食べさせたことになり、魚の種類によってHPは増減する。
魚は「だいじなもの」扱いで、捕ると捨てる事はできず、シドに話しかけた時に一気に全部食べさせることになる。

魚を食べさせてHPが256以上になると生存ルート、HPが29以下になった状態で小屋に入ると死亡ルートになる。
生存は魚を食べさせた結果HPが256以上になった時点で生存ルートのイベントが開始するが、
死亡は魚を食べさせた結果、または小屋にいる間の時間経過でHPは29以下になってもイベントは始まらず、小屋に入った時点でHPが29以下の場合にイベントが始まる。その場合は魚を食べさせる猶予はもう無い。

シドに話しかけると、残HPによってセリフが以下のとおり変化する。
HP     セリフ
256~ もう完全に回復したよ。この通りじゃ!ありがとうよセリス。
230~255 何だか生きる希望がわいてきたよ。
200~229 ありがとう。毎日毎日。セリスよ。
160~199 ゴホッ! 大分よくなってきたよ。
120~159 ゴーホッ ゴホッ なかなか治らんのう。
90~119 もしかすると… 長くないかもしれん……
60~89 ワシに何があっても …お前だけは望みをすてちゃいかん。ゴホッ ゴホッ
30~59 ゴーホッ ゲホッ! セリス……ありが ゲーホッ まだ ガッホッ わしがしゃべれるうちに……ゲホッ ゲホッ!
~29 もうだめじゃ…

シドの小屋から出てそのまま下に進むと海岸に移動でき、
魚がランダムで一種類につき0~1匹、配置されている*1

魚は4種類おり、入手すると「だいじなもの」に入る。
「うまい魚」「ふつうの魚」「まずい魚」「魚」。
魚の種類  動く速度 HP回復量
うまい魚 速い +32
ふつうの魚 普通 +16
まずい魚 普通 -4
遅い -16
トータルで見ると回復させやすいように感じるかもしれないが、
1秒につきHPが1減ることを考えるとかなり厳しい。うまい魚が配置されないこともザラ。
また、HP+16のふつうの魚と、HP-4のまずい魚は移動速度が同じなので見分けがつかない*2
捕ったのが何の魚なのかはアイテム欄の「だいじなもの」を確認すれば分かるが、捨てる事はできない。

ついでに、「まずい魚」をシドに食べさせるとやばいのは何となく想像がつくだろうが、
ただの「魚」がやばいことに気づかなかった人もいるのでは。確かに泳ぐスピードはとんでもなく遅いが…。
「うまい魚」「まずい魚」はいいとして、他2つがどういうものかがイマイチ分かりにくい。
とはいえ「ふつうの魚」は「普通に食える魚」など問題なさそうなことは分かる。効果的にも。
問題は「魚」の方。効果も考えると味以前に食用に適さない(有毒な)魚か、(病気などで衰弱していて捕った直後死んだ)魚といったところだろうか。
だとするならば症状が急激に悪化するのも納得なのだが、適当に取っていると判別がつかなくなる。


家の南から海岸に出る事ができるが、それ以外の方角へ行くとフィールドマップに出る。
ここでセーブして魚取りに戻ろう。ただしその間も時間は経過しているのでのんびりしないように。
なおこの時、フィールドマップが表示されるので、「世界はこの島を残して沈んでしまったのかも」等という話をしていながら
世界は完全に崩壊しきったわけではないことがわかってしまうという地味なネタバレがある。
また、フィールドのモンスターはどれも貧弱なヤツばかりだが、砂漠にいるブラックドラゴンだけは強敵なので注意。
基本的にこの段階では用はないので近づかないのが賢明。


ルート分岐

○シドが生存した場合
ベッドから起き上がり、夜なべの成果であるイカダの場所を教えてくれる。
海岸からの出発を見送ってくれ、飛空艇入手後に立ち寄るとまだ孤島にいる…。
「世界はこの島を残してすべて沈没してしまったかもしれん」と言っているくらいなのだから
せめてどこかの街に送ってあげるくらいのことはしてあげても良い気がするが…。

話しかけても特にセリフが変わっていたりはしない。
それどころかセリスがパーティーにいなくても、セリスに感謝を言い続けている有様。おいおい…。
この時には、海岸にケーツハリーの魔石が流れ着いているが、そのことを教えてくれたりもしない。


○シドが死亡した場合
いつもならセリスが小屋に戻ると、シドはベッドに入るところなのだが
死亡している場合、最初からベッドに横になっている。
最初は単に寝ているだけだと思ったセリスはシドに話しかけるが、様子がおかしいことに気づく。
(プレイヤーによっては「まずい魚」と「魚」を選んで食わせている場合があり、「食べなきゃ元気に…」というセリフは何とも。)
シドの死に絶望したセリスは涙を流しながら北の崖に向かい、崖の上から身を投げる。

経緯は不明だが、小屋の南側にある海岸に打ち上げられる。
島の残された人々が同じように身投げをしたにも関わらず、セリスはピンピンしていることは考えてはいけない。
意識を取り戻したセリスの前に、青いバンダナで手当てをされている鳩がいた。
このバンダナに見覚えがあるセリスは必死に鳩に問いかけるが、無情にも鳩は飛び立ってしまう。
バンダナの持ち主がこの世界に生きていることに希望を見出したセリスは、
小屋に残されたシドの手紙*3からイカダの存在を見つけ、一人孤島を旅立つことになる。

死亡ルートの際の、「セリスのテーマ」→「永遠に、レイチェル」のBGMの使い方、
シドの小屋を飛び出すとき、崖から身を投げるときに涙が飛んでいるような光の演出が素敵。


ちなみに生存しようが死亡しようが、どちらもゲーム上のメリットデメリットは無い。

備考

生存ルートが妙にあっさりしているように見えるが、これは死亡ルートが本来のイベントとして作られているため*4
実際にやってみると魚がランダムで配置されることもあり、セーブ&ロードを繰り返さないとシドの救出は難しいバランスとなっている。
そもそもゲーム中ではこれらの仕様の説明が無く、HPの値や回復量も直接確認できないため、初見ではシドを助けられると気が付くことすら困難である。
また鳩のバンダナに対するセリスの反応も、後々の伏線になっているので死亡ルートを見ておかないと理解できない部分である。
それでも生存ルートを用意したのは、スタッフによるやり込みユーザーへのご褒美なのだろう。





ウソ……ウソよ!

ずっと一緒に追記・修正するって約束したじゃ……。

おじいちゃん、返事をして!

冗談だって言ってよ!!

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最終更新:2025年03月08日 13:38

*1 ランダムなのでいない場合もある。シドに話しかけると配置がリセットされるのだが、これに気づかないパターンも多い。

*2 普通速度の魚が2匹いれば、両方捕まえれば必ず普通1まずい1なので、とりあえずプラスにはなる。問題は一匹しかいなかった場合。

*3 小屋に戻ると床に落ちている

*4 ファミ通のインタビュー記事より