千里朱音(Rewrite)

登録日:2012/10/01 Mon 21:51:45
更新日:2023/04/04 Tue 09:11:01
所要時間:約 7 分で読めます




ようこそジプシー、我が神秘の部屋に。



千里(せんり)朱音(あかね)とはkeyのゲーム「Rewrite」に登場するヒロインの1人。



テーマ曲:「アンスリウム」
身長:160cm
体重:47kg
3サイズ:86/57/85
誕生日:2月17日



風祭学園内で魔女と噂されている三年生でオカルト研究会の会長を務める。


登場当初こそ冒頭のセリフの様なミステリアス溢れる雰囲気を身に纏っていたのだが、
その実態はFPSにどっぷりハマっている重度のネトゲジャンキーな引き籠り体質。
しかもオカルト研究会会長の癖して超常現象を完全否定する根っからの科学信奉者である。


人を小馬鹿にしたような上から目線の理論派な人物で瑚太朗以上に人を食った性格。
瑚太朗や他のオカ研メンバーに対しておちょくるような態度を取っては不敵に笑い、逆に自分に対する要求はのらりくらりと撥ね除ける。


オカ研の部室は半ば彼女の私室と化しており、ベッド、ソファ、パソコン、果てはシャワールームまで完備しており至れり尽くせりである。
その他にも学校や風祭市の関係者に多大な権力を持っているようで所々でそれをチラつかせて無茶な要求を押し通すなど底が知れない。


ネトゲジャンキーと前述したがそのハマりっぷりは廃人レベル。
やたらとFPSに詳しく市内のネットカフェのVIPルームに入る権限まで持っている程のレベルである。
同じヒロインの1人であり転校生の鳳ちはやとは旧知の間柄のようである。


因みに本人曰く、おっぱいは別に触っても楽しくない普通の物で、二の腕が少しプヨプヨデでお腹が少しイカっぽいらしい。


以下、ネタバレ含む。

























この世には、人々の知らない秘密がいくつもあるの。


その正体は日本マーテル協会名誉会長加島桜の養女であり、同時にガイアの聖女と呼ばれる加島の後継者である聖女のしもべと呼ばれる組織内でも重要な人物。


ちはやと旧知の間柄だったのは同じガイア陣営の人間だったからであり、共通ルートで振るっていた権力も聖女のしもべという立場から来るもの。
(風祭学園はマーテルの資本で運営しているので実質的に学園の殆どを掌握しているも同然らしい)


超常現象を否定していたのも瑚太郎の様な好奇心の塊的人種と会った際に後々面倒を起こさせないためであった。


幼少期は親兄弟もいない孤児であり、加島桜に素質を見込まれて彼女の養子となる。その関係は10年にも満たない短い物。
桜に対しては愛しさ半分憎しみ半分といった複雑な感情を抱いていたようである。


聖女のしもべというだけあって人々からの信頼も厚く、秘密を知るガイアの同胞は勿論のこと、一般のマーテル会員からも信頼を寄せられている。
一度表に顔を出せば人が集まってきててんやわんやの大騒ぎになる程である。
しかしガイアも一枚岩ではなく朱音の所属する聖女会と仲が悪い理事会のトップである洲崎を始めとした敵対者もまた多い。
個別ルートの洲崎とのやり取りの際に見せる毒舌ぶりは必見である。


ガイアの一員であるため魔物使いとしての資質も持ち合わせているが彼女自身の実力は至って平凡な物である。





オカ研会長や聖女のしもべという立場の下、毅然とした態度で振る舞っているが、
その実、5人のヒロインの中でも飛び抜けて精神的に脆い部分があり側にいる誰かを求めていたかのような節がある。
彼女自身、聖女のしもべとして振る舞ってきたこともありガイアの思想の賛同者で鍵による救済を求めているが、ルートによっては救われることになる。


その大切な誰かが現れなかったのが静流ルートであり、鍵を追って森へとやってきた瑚太朗、静流西九条と対面。
鍵が既に安定期へと入り救済を止められないことを告げてその場から姿を消す。救済の瞬間の時も疲れ切った様子でそれを受け入れていた。

「やっと、解放される…」

…わずらわしいだけの、世界から…


ちはやルートでは追われる身となった瑚太朗をちはやの邸宅に匿うように指示した後、自身は独自で鍵を捜索。
そして神戸小鳥の結界を見破り鍵を捕獲するもその際に鍵に溜めこまれた人間の醜い記憶を垣間見たことによって精神が崩壊。
まるで何かに憑りつかれた様に暴走を始めて世界の滅亡を目論むも、駆けつけてきたちはやの必死の説得で聖女という枷から解放される。


この時ちはやの口から自分も学校に憧れていた、オカ研という集まりに居場所を求めていたという本心を見抜かれており、
ちはやという大切な存在が朱音の心を救ったと言える。


そして彼女自身の個別ルートでは瑚太朗がその大切な存在となり、彼女を取り巻く環境やガイアに関する多くの真実が語られることになる。


オカルト研究会の崩壊から唯一瑚太郎が接触できたのが朱音であり、居場所を求めていた彼は平凡を捨ててまで朱音と共に行くことを選ぶ。
個別ルート前半の朱音は瑚太朗に対する負い目もあってか、母性溢れる物腰柔らかい人物として描かれている。


朱音の私的護衛という形でガイアに入団。彼女と共に組織の最終目標である鍵を探すことになる。
瑚太朗はその最中で聖女のしもべとしての激務に追われ、段々と弱っていく朱音の姿を見て支えになってやりたいと思うようになる。


数日後に鍵を発見し朱音と協力して捕獲に成功するも、敵対する洲崎派やガーディアンに見つかって三つ巴の大混戦になり、挙げ句の果てに鍵を失ってしまう。
この最中で瑚太郎はちはやルートでは最後まで抗っていた人を殺す覚悟を身につけることになる。


鍵の消失に加えて同時期に聖女である加島桜も死亡し、目的を見失った朱音は弱り果ててしまう。
そんな朱音に瑚太郎は自分が支えになると言い、朱音もそれを受け入れるも、同時に意味深な言葉を残す。


「もし瑚太郎が私の支えになれると言うなら…決してそうならないように注意して」


心が通じ合ったのも束の間、朱音は桜の後を次いで正式な聖女となり各地を飛び回る多忙な日々となり瑚太朗もその護衛に追われることとなる。
すれ違いが続く中、2人の気持ちは確かに通じ合い互いに愛し合っていたのだが、ある日朱音の口から聖女に関する真実が告げられる。


聖女の力というのは代々受け継がれる物であり、その際に歴代の聖女の記憶も流れてくるもので、
死に際に身近にいる自我の無い人間に転写という能力でその力を受け継がせる。
その実態は死滅した脳細胞の一部を魔物化するというとんでもない代物であった。


朱音も幼い頃は脳に障害を抱える自我無き少女であり、桜に見込まれてから転写によって自我を形成していったのだ。
そして桜が死に完全な聖女となった今の彼女には聖女としての力と記憶が全て宿っているのだと言う。
晩年の加島桜の望みであった全ての命を無に帰すという思考すらあると涙ながらに語る。



「「世をはかなむこの感情だって…自分本来のものかどうかわからない…」

「「下手をすれば、この先、おまえのことだって…」

「「瑚太郎にもし見捨てられるくらいなら…私…」


自分の中に蠢く救済を望む聖女としての感情と折り合いをつけることが出来ずに悩み続けた結果、
せめて瑚太朗には生きていてほしいと置き手紙と新世界へのシェルターのキーを残して逃走。
実は生きていた鍵と聖歌隊を引き連れて救済を始め世界を滅ぼすべく活動を開始。


しかし瑚太朗はそれを認めず人々を助けながら朱音の下へとやってくる。聖歌隊の操る最強の魔物である地竜すらも退け、
ガイアの聖女という枷から解き放ち人々の前で罪を償うよう諭されるも朱音は怯えて涙を流す。


「いやよ…そんなの…耐えられない…」


シェルターに来た当初の朱音は全てを打ち明ける勇気を持てず、見る見るうちに衰弱していく。遂には瑚太郎に自分を殺してほしいとまで言い出す。
それでも瑚太朗の尽力によって彼が自分の罪をも被り献身的に接してくれる姿を見てようやく立ち直る。


新世界での裁判の結果、崩壊した外の世界の未踏査地区の調査という名の永久追放という罰を受けるも、
大切な人を得ることが出来た朱音は人々に見送られながら明るい笑顔で瑚太郎と共に旅立っていった。










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最終更新:2023年04月04日 09:11