スヤリス姫

登録日:2025/04/27 Sun 14:57:00
更新日:2025/05/03 Sat 04:35:32
所要時間:約 4 分で読めます




…寝る以外…する事が無い。



スヤリス姫は、『魔王城でおやすみ』の主人公である。
本名は、オーロラ・栖夜(すや)・リース・カイミーン


●目次

【プロフィール】

誕生日:12月22日(やぎ座)
身長:150センチ
好きな寿司ネタ:ネギトロ
平均睡眠時間:12時間
好きな食べ物:怪鳥茶碗蒸し、おうさまチョコマシュマロ

【概要】

「魔王城でおやすみ」の主人公かつ作者曰く「スーパーヒロイン」。*1
魔王タソガレに攫われ現在囚われの身となっている人類統一国家「カイミーン王国」のお姫様。囚われて何もすることが無いためとにかく安眠を追求しまくっている。
魔物たちをはじめとした登場人物の大半からは「姫」と呼ばれている。
年齢は不詳。しかし幼い少女のような外見とは裏腹に成人済みであり、お酒を飲める年齢*2
本人は酒に弱いが。作中の描写から見るとおそらく10代後半~20代前半といったところだろうか。


【人物像】

非常にマイペースかつ破天荒。
王族ゆえの世間知らずな部分も多分に持ち合わせており、金銭感覚も常軌を逸している。

上述の通り囚われの身で毎日が日曜日なのでひたすら安眠を追求している。
快眠のために人質用の牢から脱走し、城の備品の破壊・盗難を繰り返す。寝具の素材になると判断した魔物に至っては何の躊躇もなく殺害する
特に殺されているのが上質なシーツの材料になる「おばけふろしき」。
また安眠のためなら他人だけでなく自分の命ですら顧みず、城内のマグマに落っこちたり危険なドラゴンに喧嘩を売ったりなどなどで元気に週1で死んでいる
彼女が魔王城に来てから姫に殺されたおばけふろしき+姫本人によって城内の蘇生を一手に担うあくましゅうどうしの負担は桁違いになった。

しかしそんな彼女も魔王城で魔物たちと関わるうちに打ち解けていき、
人間に魔物が忌み嫌われていたり悪口を叩かれたりするのを嫌がったり、彼ら同士の喧嘩に

君たちが仲良くしてないと寝覚めが悪いの。

と言って積極的に仲裁するようになったりする。
最近では悩みを持つ魔王タソガレや魔物のために自分の何より大切な睡眠時間を削ってなんとかしてあげようとするなど、初期では考えられない程の仲を築いている。
ただし今でもおばけふろしきは定期的に狩られる
魔王城で開かれるイベントごとにもノリノリで参加。
人質としてどうなんだという話ではあるが牢を抜け出して自由に城内を歩き回っているのが最早日常風景なので…

名前を覚えるのが苦手なのか人の事は基本あだ名で呼ぶ。*3

+ 主要キャラクターのあだ名
レッドシベリアン・改 モフ犬
ポセイドン 裸族
ネオ・アルラウネ セクシー
サンドドラゴン 砂風呂くん
かえんどくりゅう 火ダルマくん
ハデス 裸族兄
m.o.t.h.e.r. からくりくん
魔女シルモス 魔女さん
魔術師ザスタル ザスザスくん
のろいのおんがくか 鳥ボーイ
ハーピィ 鳥ガール
さっきゅん サキュン*4
睡魔 師匠
はりとげマジロ とげちゃん
ゼツラン お嬢
ゼウス 裸族弟
シザーマジシャン あんら~さん
先代魔王ウシミツ モー太郎くん



ただし魔王だけは本名で呼んでいる(タソガレくん)。*5

他人から向けられる好意にも自分が向けている好意にも鈍感。周りが引く程姫に恋煩っているあの悪魔や塗り薬をあげるので精一杯なウブ新入り魔物の気持ちにも当然気付いていない。作者曰く「友愛や恋愛の区別があまりついていない」のだそう。

他人よりちょっとだけ舌が短いのがコンプレックス。


【王族としての彼女と勇者との関係】

実家では公務に明け暮れていたので事務仕事の能力が非常に高い。
また、「仕事が終わってからじゃないと『姫様』は寝ちゃいけないんだよ」とも発言しており過酷さが窺い知れる。
しかし王国での生活が悪いものだったのかというとそうではなく、国民からは慕われ、両親からも仕事で忙しくあまり構ってやれないながらも愛されて育ってきたようだ。
故に彼女も(普段はあまりの破天荒さであまりそうは見えないが)きちんと国の事を考えており、将来自分が国王になり国を束ねるという責任感も持っている。

しかしその一方、幼なじみ兼婚約者である貴族の息子であり勇者・アカツキとの関係は非常に悪い。
彼女はプレゼントの薔薇の棘を100%突き刺してくる、ピクニックに行った時彼の方向音痴のせいで遭難するなど幼少期の思い出のせいでアカツキの事をかなり忌み嫌っており、結婚どころか友好関係を築くことすらかなり困難な状況である。
曰く、「悪い意味で太陽みたいな人」

+ ではアカツキ側はどう思っているのか?
実はこちらも姫に内心苦手意識を持っている
ただし彼は心から姫を尊敬しており、彼女を指針としているらしい。曰く、姫様は太陽みたいな人だから彼女が疎ましく思っていた太陽は自身の写し鏡だったのである。なお彼の幼少期の奇行は殆ど緊張によるもの。
自分はアカツキから好かれていると思っていた姫はこれを知り大ショックを受けた。


【戦闘能力】

攻撃力が非常に高い。人質なのに…
得物はシザーマジシャンに自分の王冠をあげる代わりに貰った大きなハサミ。
また、名目上勇者パーティの一員という事になっているので勇者たちの得た経験値は彼女にも入ってきており何もしていなくても勝手にレベルが上がっていく。
しかしパラメーターの伸び方がやたら攻撃力に偏っており、ハサミの峰打ちでドラゴン族を10人倒せるほどの攻撃力になった今もなお耐久は紙。


【余談】

本作の単行本には「ジョブチェンジ」と題して姫が様々な衣装に着替えるコーナーが毎巻存在する。
キュートなものからダメすぎるパロディネタ系まで幅広いので気になる方は是非単行本を手に取ってみてはいかがだろうか。



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最終更新:2025年05月03日 04:35

*1 作者によると姫は「スーパーヒロイン」、本作のヒロインは「姫以外のキャラクター」との事

*2 ただしこの世界に於いて何歳から成年・飲酒可能年齢なのかは不明。

*3 普通に名前を覚えているらしき描写はあるがあだ名呼びを貫き通している。

*4 「ドスケベキクラゲ」などの候補も挙がっていた。

*5 あくましゅうどうしの呼び名も「レオくん」だが、姫は彼の本名の事を「レオたード」だと未だに勘違いしている可能性がある…。