登録日:2024/07/24 Wed 07:23:00
更新日:2025/04/19 Sat 08:13:37
所要時間:約 17 分で読めます
〜概要〜
『ドカ食いダイスキ!もちづきさん』とは、まるよのかもめ作のグルメ漫画。
2024年5月9日より紙の「ヤングアニマルZERO」とウェブ漫画サイトの「ヤングアニマルWEB」にて掲載が開始された。
人よりも多く物を食べることが好きな主人公・望月さんが、多忙な毎日の中でも自身の心の向くままに自炊した料理をたらふく食べる様を描いている内容となっていて、かもめ氏の独特なタッチと雰囲気も相まって印象に残るものとなっている。
〜登場人物〜
本作の主人公。21歳。153cm 59.8kg
中小企業勤めのOL。
髪型はボブヘアで、大食い故の少しぽっちゃりめな体型に、物腰の低い言動と柔らかな笑顔が魅力的な所謂ゆるふわ系。
その人柄故に同僚達との関係も良好で何かと声をかけられることが多く、ある事情から昼食を減らした際には周りから心配されてしまう程周囲からは気にかけてもらえている様子。
多忙な毎日を送りながらも自炊しており、昼食の弁当作りや夕飯の支度も欠かさずこなす上に、有り合わせの食材で
オムライスや
お好み焼き等を作るアドリブも利くため要領はとても良い。
一方で自身の大食い癖が少々変わっているという自覚があるらしく、それを誤魔化すための珍妙な行動も本作の見どころの一つと言える。
良く言えば純朴、悪く言えばズレているが、そんな所も望月さんの魅力だろう。
望月さんの先輩その1である男性社員。25歳。
そして苦労人気質でもある。
望月さんの斜向かいのデスクで仕事をしている関係で、彼女のデスクでの言動を目撃する事が多い。
異性として見ているゆえの好意からというより、純粋に親切心で望月さんを気にかける様子も多く、彼女が
夜食を食べて眠り込んでしまったら介抱してあげたり、物足りなさそうな顔をしているのを察してお菓子を差し入れたりと、何かと気遣いのできる優男。
なお、望月さんとは対照的に
コンビニ飯や
栄養ドリンクを口にしているシーンが多く、お世辞にも健康的とは言えない食生活を送っているが直したいとは考えているようで、自炊をちゃんと行なっている彼女のことを見習おうとしている節がある。
他方、自社の勤務環境には思うところが少なくないようだ。
前述の通り気を遣えたり周りの長所を見習おうとしたりする向上心から仕事ができなくはなさそうなので、もっと待遇の良い会社に移れそうな気もするが。
5話より初登場。望月さんの先輩その2である女性社員。24歳。望月さんと比べてスレンダーな体型の持ち主。
望月さんのことを「美琴ちゃん」と名前で呼び、プライベートで
ダイエットの為彼女と一緒に走り込みをしたりとかなり親しい関係にある。
お酒が好きなようで、第5話では「
カツオの刺身、冷奴、和物」というヘルシーなメニューをつまみに晩酌している様子を望月さんと倉橋に見せており、彼からも「健康的だ」と評されているので、片や大食い、片やエナドリ生活な2人と比べればかなり理想的な食生活を送れていると言えるだろう。
望月さんや倉橋の同僚。4話までの時点では固有名が出てきたのは第1話の男性社員だけ。
とても仲良し……とまでは言えないが、雑談に興じる程度の関係は築けている。
7話から登場。美琴の妹で18歳の専門学校生。
糸目が特徴のおっとりした性格。姉を頼って都会に出て来たが、都会のものに憧れつつも緊張しているなど微笑ましい一面を見せる。美琴との姉妹仲も良いようだ。
おなかすいた
▽目次
〜本当の概要〜
上記の記述は
嘘ではない。但し大事な情報が抜け落ちている。
それは……。
望月さんの食への執着があまりにも異常という点である。
どれくらい異常かというと、カロリー量4桁の食事を容易く平らげ食後に起こる血糖値スパイクに心地よさを感じ、「至る」と形容して至上の幸せだと考えているくらい。
普通の人間がお腹いっぱい食べた後に眠くなるのは、大量の食物を消化吸収するべく
胃腸に血液が集中するためである。
消化は生きるエネルギーを得るために必須な行為だ。
だが、それゆえに負担がかかるのでたくさん食べると血液が消化に回されるから、
脳に向かう血液が減少して酸素を供給する能力が低下し、そのせいで眠くなってしまう。
腹八分目にして節制した方が健康には良いが、
普段ちゃんと気をつけているならたまにそうなったとしても何も問題は無い。
一方、望月さんが
満喫している
至るとは、前述の現象とは全く違うメカニズムで発生するもの。
そもそも食べ物、特に炭水化物や糖分を摂取すると血液内を流れる糖(グルコース)の量が増える。この状態が「血糖値が上がる」ということ。
血糖自体はそのままではあまり肉体の役に立たず、分解してエネルギーに変えてやらないといけない。
そこでインスリンというホルモンが血糖を分解して細胞に送ってやることで活力にする。
つまり血糖値が上昇すると、インスリンの分泌量が増えて血糖を分解してエネルギーとして吸収し、血糖が平常値に戻るとインスリンの分泌も減る。それが
正常な
人体の構造である。
しかし、充分な栄養を摂っていない状態が長く続くと、脳が飢餓状態と判断して緊急警報を出す。
何か食べたい!食べたら
すぐに血糖を分解してエネルギーに変えたい!
と。
そんな状態で急激かつ大量にご飯を食べまくると、当然ながら血糖値は急激に上昇。
そしてこれもまた当然ながら、脳は「来た!血糖値来た!
もう他のことは後で考えろ!分解してエネルギーに変えろ!
」と判断して
インスリンを大量に分泌する
。
そうして爆上がりした血糖を大量のインスリンが分解するわけだが、実はインスリンは脳に
ふわふわとした多幸感や眠気を与える作用を持ち、
血糖値の急激な上昇自体がそれを高める効果もある。
……ここまで読んだらおわかりだろう。
脳に作用するホルモンを想定外の方法で過剰分泌させて
イケナイ快楽
を得たり、抗えない眠気でぶっ倒れたりする。それが血糖値スパイクで、
わざと窒息死寸前の状態になって脳内麻薬を出して快感を得るのと大して変わらないのだ。
もちろん過剰に飢餓状態になったり、そこから急激にたくさん食べたり、インスリンを急に大量分泌したりするのは
どれも身体にはすごく悪い。
血糖は分解しないと心臓に負担がかかるので
何かの理由で
インスリンを分泌する能力が欠如したら即座に
死に繋がる状態となる。
まあそれがいわゆる
糖尿病というやつで、その発症リスクを跳ね上げる行為についてあなたはもう知っているはずだ。
ここまで読んだらもう一度、望月さんが物を食べているシーンの描写をよーく見てほしい。
普通の
食いしん坊キャラが美味しい物を食べたら、その食べている瞬間こそ幸せそうに描くものだろう。
翻って望月さんはどうだ?なんかヤバいものにハマった中毒患者が、禁断症状に苦しみながらそれを和らげるために命を削りながら刹那的な快楽に浸っているように見えないか?
それ以外の何者でもないんだけどな。
血糖値スパイクは血流の悪化や神経への作用で頭痛を起こすが、望月さんがCoCo壱みたいなお店でカレーをドカ食いした時の頭痛が起きている場面は「わかってる」人には
あるある
な描写だとか……。
つまり、良い子のみんなは暴飲暴食はやめましょう。せめて血糖値をゆっくりじっくり上げるような食べ方をしましょう。
前述した人柄も
食が絡み出すと途端に豹変し、
「真顔且つハイライトのない瞳で昼食を喰らう」「鬼気迫る表情で家路を駆け抜け、風呂上がりだろうと身支度すらせずに食事を始める」「空腹が長引くと歯ぎしりを始め心の中で毒づき始める」などの相当な執着を見せている。
OKFFは彼女をスカウトしたほうが良かったかもしれない。
そのあまりの異常さから1話の時点で話題を呼び、
等散々な評価を受けているし、本作のタイトルを検索すれば「怖い」というグルメ漫画にあるまじきサジェストが出てしまうほど。
なんなら公式が掲載した第一話のアオリ文からして先述の有様。
項目作成時点では6話まで掲載されているが、この時点でも望月さんの異常性がこれでもかと描写されている。
1話
- 同僚と話していた最中だったのに空腹に耐えきれなくなり一方的に話を切り上げ、瞳孔ガン開きで料理を一瞥してから一食1000キロカロリー超えの食事を完食。
- 上記の弁当を食したくせに「あれじゃ足りない」と宣い、夜食にビッグサイズのカップ焼きそばを2つも食す。
3話
- 仕事が立て込み夕飯が食べられないまま、健康診断前夜の絶食に突入しかける焦りから、勤務中にもかかわらず奇声を発しデスクから食料を漁り出す。
- 絶食を行うべく会社に泊まり込みセルフ緊縛を試みるも数分で瓦解。その後給湯室で麦茶と水道水をカレーに見立てて空腹を誤魔化す。
4話
- 深夜まで残業で会社に残る羽目になり空腹が臨界点を突破した結果「「ある」のがいけない!」「(売れ残ってカピカピなホットスナックを見て)私が助けてあげなきゃ!」と数々のパワーワードを叫びながらコンビニで食料を買い漁る。
- 恥ずかしさから倉橋に夜食を食べているところを見られぬよう迅速且つ音を立てずにコンビニ惣菜を喰らい、飢えを凌ぐという
無駄な器用さを披露する。
6話
- 「イタリアンのお店でちょっとオシャレしちゃうぞ…!」のパスタのイメージ映像をよく見るとシェア用トングである。
等々、グルメ漫画の主人公とは思えないような表情と奇行を見せながら飯を喰らう様は常軌を逸していると言っても過言ではなく、料理を食べているというよりも料理に食べられていると表現した方が正しい。
そんな望月さんの作る料理は、とにかく量が多い上に炭水化物・脂・塩分の割合が高い(というか過多)ので栄養バランスが取れているとは言えない献立も多く、中には
-
濃縮タイプのめんつゆをボトル半分投入し一晩漬け込んだ
鶏もも肉の照り焼き
- 通常は待ち時間3分だが
我慢出来ずに1分で湯切りした
2倍サイズのカップ焼きそば×2
- 10合炊き炊飯器で
お米4合+具材をまとめて早炊き設定で炊いた
米の芯が残る簡易オムライス
といった別の意味で飯テロなものもしばしばある。その反面、ダイエット中や健康診断前は一時的に質素な食生活を心がけることもある。だが段々と少しずつ量を減らしていくならばともかく、異様な飢餓感に駆られるほどに何かしらが進行した体で見様見真似の極端な節制がうまくいくはずもなく、すぐに反動が来るしダイエットも諦めている。
またバランスはともかく料理自体は普通に上手に作れる方だが、逆に分量がキチッと決まっているお菓子はダメダメで、バレンタインチョコを作っている最中に材料に油があるのを見て
「たくさん入れた方がおいしいでしょ」と勝手に解釈して大量の油を投入
し、見事に失敗している。
料理を喰らうシーンではご丁寧にカロリー量が書かれているが、
その量たるや成人男性の1日の摂取基準値を優に超える数値ばかりで、体をゴリゴリに燃焼させている運動部の学生やアスリートですらオーバーしかねない分量。
望月さんはそんな暴飲暴食を「至る」ため
だけに行っており、エンゲル係数の高さは察してあまりある。
おまけにそんな食生活が祟ってか、
20代になったばかりのうら若き女性だというのに、2型糖尿病や動脈硬化、メタボといった中高年のオッサンじみた生活習慣病の影すら既に見え隠れする危うさまで孕んでおり、読者の大半が望月さんの生活(体調面でもお財布的な意味でも)を心配しているのは言うまでもない。
倉橋の「惣菜&エナドリ三昧」という客観的に見たら非常に不健康な食生活が相対的にまともに見えてしまう狂いっぷり。
とはいえ、望月さん自身も異常な食欲をおかしいと自覚している節はあるらしく、彼女なりに抑えようとしている描写も極めて稀だが垣間見えるため、この先望月さんがどうなっていくのかも本作の楽しみの一つと言えるだろう。
暗い未来しか見えないって?それを言ってはいけない
〜本当の人物紹介〜
主人公にして死亡フラグ要員その1。
そのヤバさは上記に書かれている通り。しかもどんどん奇行のレベルも悪化している。
1日の摂取カロリーが4000kcalを超えることなんて日常茶飯事
しかもその大半を『至るため』にやっている。つまり一食分でほとんど取っているという二重苦。
まだ21歳という若さなのに死の危険を感じている。なのにドカ食いは止められない。
でも年相応の女性らしく先輩の倉橋さんや他の社員の目を気にしたり、フォローもしたりと一般的な羞恥心と気遣い、良心も持ち合わせている。(それを自身の食生活にも活かせ)
またその一方で「キラキラした休日」を目指したり、常備菜をこしらえた感想が「みんな褒めてくれるかな?」だったり、バレンタインチョコを作ってくる宣言(そして失敗)したりと、割と見栄っ張りというか、周りに良く見てもらいたい、褒めてもらいたいという願望がそこかしこに見受けられている。
逆に言えば知り合い以外だったら見られても気にしない節(前述の「あるのがいけない!」と叫んだり等)もある。
死亡フラグ要員その2。
当初は望月さんを心配する善良な先輩ぐらいの印象だったが、徐々にその仕事環境と食生活のヤバさの片鱗を見せ始める。
そして多くの滋養強壮剤を飲みながら深夜11時過ぎまで会社に残って漏らした本音は読者と望月さんを絶句させ、あの望月さん(しかも空腹が限界に達している状態)さえ、1200kcal以上の肉弁当をタダで与えるほどのインパクトをもたらしたのだった。
倉橋の活躍(!?)のおかげで、「望月さんが過食に陥った大半の原因は労働環境なのでは?」と読者も考察している。
ちなみに望月さんも結構遅くまで残っているが、彼女が残っている時は
大抵倉橋も残っている。望月さんは下記の通り自業自得な部分も多いが、彼に関しては普通にブラック企業一直線。
というか当人の発言を聞く限り、
ほぼ毎日深夜まで残っているらしい。しかも「それでもお得意様が頼ってくれるからありがたい」と
社畜まっしぐらなことまで言っている始末……。
望月さんの先輩にして友人、そして死亡フラグ要員その3。
食生活は前述した通り、魚や豆腐などを中心としたメニューで至って健康的。
……しかし問題は「酒の飲み方」にある。
なんとこの人、酒クズ御用達徳用サイズの甲類焼酎ビッグマンの原液とウコン飲料を1:1で割って飲むというとんでもない飲み方をしている重度の酒飲み。曰く、どれだけ酒を飲んでもウコン飲料を一緒に飲めばプラマイゼロとの事。
しかも翌日が出勤日でもお構いなしに飲んでしまう事があるらしく、結果勤務中だというのに二日酔いでデスクに突っ伏している様子が描かれているため、色んな意味で望月さん以上にヤバさが見え隠れしている。
望月さんと走り込みをしていたのも、そもそもは健康診断で肝臓の数値が思わしくなかったことが原因なので、恐らく日頃から上記のような相当無茶な飲み方をしていると推測できる。
食欲については姉とは違い普通……だが、その正体はガロンボトルの巨大タバスコを持ち歩くほどの尋常でない辛味ジャンキー。望月さんが作ったトルコライスに添えてあるスパゲッティにボトルの1/3ほどの量をかけて食べていた。
なお、普段は細目だが、タバスコをかけて食事をしている時には目を大きく見開いている。
そもそもタバスコをかけた理由が「その方が美味しくなるから」ではなく「刺激さえあればいくらでも食べられるから」で、読者からは登場早々新たな死亡フラグ要員と目されている。
その他、ホラー映画やゾンビ映画……というかスプラッタなものが好きらしく、よく物事をゾンビ等に例える。姉が飢え故に及んでしまった異常行動についても、同じ様に例えて許容していた。
なお姉のとんでもない量の料理を見ても驚いた様子がなく、逆に姉の方も巨大タバスコを取り出しても驚いていないため、昔から姉妹揃ってこんな感じだった可能性が浮上している。
管理部の51歳、そして死亡フラグ要員その4。
実は1話にもチョイ役で登場していたのだが、彼にスポットが当てられたのは10話。
糸目で温和なイメージのナイスミドルといった風貌だが、腹はかなり出っ張っており椅子に座ると腹肉が鏡餅になるレベル。
彼は極度の甘党であり、机周りには大量のお菓子や缶コーヒーが常備されている。
医者からは色々言われているようであり、何より彼は死神の姿が見えているので普段はできる限り節制しているのだが、一方で自分の身体や立場を省みず暴食に走れる望月さんを羨ましく思っている。
仕事帰りにファミレスでカスタードプリンを食べるのがルーティンとなっているようだが、10話では偶然にも望月さんがその店に来店。
自分がプリン一個で我慢しているのに望月さんは塩キャラメルソース付きホイップクリームを爆盛りしたパンケーキを頬張っていたのでフラストレーションを溜め込んでしまい、
しかも「自分はしょっぱい物が食べたかったんだ」と気付き退店した望月さんの姿を見てついにプッツン。
「甘味を愛する者としての意地を貫く」としてスイーツメニューを乱れ打ちするという暴挙に走り店内で燃え尽きてしまった。
その後の話でも昼食でホットケーキ味のカップラーメンを食べており、本気で糖尿病が心配になるレベルである。
余談だがアメリカ限定でパンケージ味のカップ麺は実在する。
〜ドカ食いメニュー(抜粋)〜
記念すべき最初のドカ食いメニュー。
ハ〇ズで売っているという特大サイズの弁当箱に米と肉をぎっしり詰め込んだ弁当。副菜は申し訳程度に盛られたプチトマト3つ。
後のドカ食いメニューを見るとカロリーは(比較的)控えめで見た目もまともそうだが、超濃縮タイプのそうめんつゆ500mlの内ボトル半分をジップロックに注いで分厚くスライスした鶏肉(2枚)を一晩漬け込む暴挙を行っているのが最大の特徴。その後漬けた鶏肉を朝に焼いた後たっぷりマヨネーズをかけて完成。
ちなみに味付けがめんつゆ一本なのでそもそも厳密には照り焼きではない。
「しょっぱくてうまい」「高血圧まっしぐらの塩分濃度」「血液が塩水になりそう」「鶏の脂とマヨの脂で口の中が支配される」というおよそ食事漫画ではまず見ない語彙力皆無の食レポが飛び出し、この漫画の何たるかを見せつけた一皿。
味付け以前に鶏もも2枚+釣り合う量の米という時点でボリュームが凄いが、本人的には端からこの弁当では到底深夜残業迄胃の空腹が持つとは考えていなかった模様で、社会性を装うためのカモフラージュと空腹を紛らわすギリギリの境界を攻めているのが実情。
なおこのあと口直し兼水分補給に「コンビニのクソデカもも水:210kcal」を一気飲みしている。
当然同僚からはあんまり飲み過ぎないよう助言されたが、まさか職場でここまで食べる人が「至る」ことを常習化してこれよりはるかに食べているとはつゆとも思わず、結果望月さんが「よく食べる子」程度の認識で収まってしまい周りからの制止さえ望み薄な環境になってしまっている。
一応現実に醤油メーカー・キッコーマンが、めんつゆで作る鶏の照り焼きレシピを公開しているが、使うめんつゆの量は鶏もも1枚あたり大さじ2杯=望月さんの1/5くらいである。
あまりにインパクトが強すぎる初手の調理工程故に、このメニューを再現しようとする命知らずの勇者がSNS等に何人か現れたが、やはり本人の食レポ通り問題は塩分であり「死ぬほどしょっぱい肉をマヨネーズで無理やり中和してるだけ」といった声が多く上がっていた。
深夜の残業で(上の照り焼き弁当を平らげておいて)極度の空腹と飢餓に見舞われたもちづきさんの
深夜23時の夜食。
空腹に耐えかねてゆで上がり迄3分のところを僅か1分で完成と判断。焦りすぎて仕上げのソースをうっかり零したため、挽回策として
同サイズのカップ焼きそばをもう1個作ることでカバーしたゴリ押しの力技が光る一品。
大量の麺とマヨネーズ故にもちづきさんすら
「流石にこの量は(生活習慣病による)死の影がちらつく」と一瞬怯んだシロモノだが、カロリーを相殺する無敵のアイテム・黒
烏龍茶があるので
怯えは一瞬で晴れた。
昼飯を若干控えめにした結果飢餓が限界を迎えたもちづきさんの夕食。
具はフードプロセッサーで砕いたにんじん、千切ったブロッコリー、クソ適当な乱切りにしたあらびきソーセージ2袋分。
これらを米4合・コンソメ・ケチャップと一緒にまとめて炊飯器にぶち込み、飢えが限界なので早炊き。最後は大量の卵で包んでケチャップをかけ完成。
早炊きなのと量がありすぎて若干米の芯が残っているが、空腹がスパイスになっているからか特に問題視はしておらず、むしろ空腹を満たせるので歓喜の涙を流していた。
流石のもちづきさんも3/4までしか食えなかったので残りは弁当になった。
量はともかく望月さんが作った料理としてはかなりまともな部類であり、実際に作った人からは「簡単にオムライスが作れていい」と言う声がある一方で「炒めないからケチャップの香ばしさがない」と、意外と好みが分かれる模様。
- 揚げ物各種+温玉6個トッピングカレー:3702kcal
飢えを満たせるほどの量の保存食がなかった職場での深夜残業でいつも通り極限の飢餓を迎えたもちづきさんが、コ●イチっぽいカレー店で注文したメニュー。
トンカツなどの各種揚げ物の他、ハンバーグやソーセージといった加工肉も入った肉肉しさ全開の贅沢仕様で、恐らく米も大盛り。
注文を受けた店員がドン引きするほどの一皿で、食べた瞬間こめかみを抑えるほどのカロリーと炭水化物の暴力がもちづきさんの胃袋を満足させてくれる。
その後、元ネタであろうCoCo壱番屋とのコラボ企画が本当に実現。
ホロ肉ドカンとBBQカレー レベル4(1962kcal)を食べるコラボ漫画が掲載された。スプーンでほぐれるほどの柔らかな肉塊にもちづきさんも大満足。
各種トッピングを追加した結果計3527kcalとなったカレーを平らげ幸せそうに至るのであった。
スパゲッティの横にチャーハンを添え、その上にハンバーグを乗せた一品。とりあえず彼女は全ての長崎県民に謝罪すべきである(リンク先項目参照)。
飢えに耐えかねてゾンビと化していたもちづきさんが、実咲の「ホラー映画を見ればエネルギーがほとばしる」という発言を、カロリーが消費されるので今のうちにたくさん食べておかなければならないと解釈し、すぐさま材料を買ってきて作った。お皿からスパゲッティの麺がはみ出しており、もちづきさんはそれを「欲望の象徴」として例えている。
味もコッテリとして全体的に濃さが強い料理となっており、もちづきさんは「深夜に食べたくなる味」と評している。
実咲も先述通りこれにガロンボトルの約1/3=1.5ℓのタバスコをぶっかけて普段なら入らない量を平らげるという姉以上にヤバい食べ方を披露。しかし最終的には特に問題無く(???)完食し、姉妹で仲良く至るのだった。
まさかのニチレイとのコラボ漫画にて、深夜23時ごろの小腹満たしとして冷凍食品の焼きおにぎり10個入りを3袋。
アレンジメニューも紹介され、「アッツアツの焼きおにぎり3個と溶き卵のバカうまTKG」、同じくニチレイの特からを挟んだ「和風ミニライスバーガー」、「残ったカップ麺の汁にイン!」「今川焼きと交互に食べる」と、カロリーと塩分から目をつぶれば、やたら美味しそうなラインナップ。
欄外に書かれた「※ニチレイの冷凍食品は小分けにして少しずつ食べられるのが魅力の商品です。」の注意書きが哀愁を誘う。
コラボ故か流石に至らなかったが、最後のページの望月さんの傍に書き文字で「ボォォォ…」と書かれていたため、多分この後至る。
余談
- 元々は隔月掲載の予定だったが、作者すら予想していない大バズりを巻き起こした結果、緊急会議が開かれそのまま毎月掲載へと昇格を果たし
てしまった。何よりの問題は、連載ペースが早まるほど望月さんの余命が縮むこと。
- 望月さんの狂気溢れる喰いっぷりを見たドカ食い思考の人達が、自身の行いを省みてドカ食いをやめたという話が各地で上がっている上に、一部の医療関係者すら本作を見てドカ食いに関する注意喚起を行う程の影響力を発表間もない頃から見せつけている。そうしたグルメ漫画とは思えない一連の流れから「エンタメの皮を被った医療漫画なのでは?」等と言われている。
こんな自堕落な医療漫画があってたまるか!
- 望月さんのヤバさに隠れがちだが、彼女の勤務先は21歳の若手OLも頻繁に深夜まで残業させられているヤバい業態な上に、どうも職務の内容的にみんなで協力して早く終わらせることができず
担当者だけが長時間処理をする必要があり、
早く帰れるか長時間の残業になるかは
その日出社してみないとわからない
という業務形態らしきことが伺える。常時忙しいブラック企業よりマシに見えるが、これはこれでストレスと生活スタイルへのダメージがでかい会社といえる。……と思われていたところで、もちづきさんが「仕事中に至った事で書類を盛大に書き間違える」と言う描写が描かれてしまった事、一時的にドカ食いしなくなった期間は明らかにパフォーマンスが上がっていつもよりかなり早く仕事できた事から、
ブラック気味なのは確かだが、残業だらけなのはもちづきさんの要領の問題
という可能性が濃厚になってきている。
- 当然ではあるが、望月さんのドカ食いを真似しようもんなら血糖値の急上昇や消化管への甚大な負荷がかかり最悪体調不良を起こしてしまう可能性も十分あり得るため、この作品のように安易な登場人物の真似をして危険な目に遭っては笑い事にならないため、十分に注意をされたし。
- まだ始まって数話にもかかわらず望月さんのバックボーンを考察する動きが起こっており
- 「ご飯を満足に食べれなかったor食べることを強要されたトラウマがある」
- 「激務によって精神をやってしまい退廃的な食事をしている」
- 「実は二重人格者でゆるふわな望月と殺気だった望月が存在している」
等という現実的な説からネタよりのとんでも説まであるため、各々で望月さんの裏側を考えてみるのも一興かもしれない。
まさか特に決定的な過去も環境もなくナチュラルにこの飢餓暴食モンスターっぷりである可能性を認めたくない気持ちはまた別の心理学用語が当てはまりそう
- 作者の まるよのかもめ がX(Twitter)に掲載している漫画の中には「グルメ漫画」というこの漫画のプロトタイプと思しきものがあるが、こちらはアルコール中毒の女性がカップ麺の残り汁に塩と一味唐辛子をこれでもかとぶち込んだ自作料理「桜田門外の変」なるものをアテに缶チューハイを煽るというさらにヘビーな内容。
そのため『もちづきさん』はあれでも連載にあたりマイルドに調整された内容なのではないかと考えられる。
- コンビニエンスストアのセブンイレブンはこの漫画とコラボしたおにぎりを販売した事がある。
- コミックス1巻の表紙を飾る料理は一見ドカ盛りオムライスに思われる。しかしその手前に置かれたものをよく見ると……!
皆さんは何に幸せを感じますか?
私は「追記・修正」で生きる喜びを感じます
- 料理下手キャラのやる「砂糖入れすぎたから塩で中和」を体内でやるんじゃあないッ! -- (名無しさん) 2025-02-14 11:58:43
- 1話で出てきた桐本さんまでもがドカ食いの餌食に……! -- (名無しさん) 2025-02-14 12:28:15
- とうとう甘党キャラも出てきてしまった -- (名無しさん) 2025-02-14 12:34:51
- グルメ漫画で恐怖を感じたのはこの作品が初めてかも -- (名無しさん) 2025-02-14 12:36:21
- スペシャルPV、キュートと腹ペコで温度差ありすぎやん -- (名無しさん) 2025-02-16 23:07:06
- もちづきさんとコラボするなら上げ底弁当やめたげてよぉ! -- (名無しさん) 2025-02-17 21:11:23
- ↑2 でもキュート版でも隠しきれてないのが実にもちづきさん -- (名無しさん) 2025-02-17 21:24:11
- 今度は望月という姓からして記録上最古の糖尿病患者である藤原道長の歌からとってる説出てきた -- (名無しさん) 2025-02-19 23:07:37
- セブンでコラボおにぎりあったけど、コラボのロイヤリティ故にサイズ量に値段があってないのが残念だった。同時期にやってるローソンの増量を見てしまうと余計に -- (名無しさん) 2025-02-20 10:15:02
- 取扱い店舗は多くないけど、おにぎり以外の弁当とかもあるぜ!カロリー異常だぜ・・・ -- (名無しさん) 2025-02-20 12:38:18
- おにぎり買って食べてみたけど、多分少食な人ならあれだけで一食分足りそう -- (名無しさん) 2025-02-22 13:10:53
- 摂取カロリーがオルクセン軍のオークを上回っているという雑学を知って唖然としてしまった…… -- (名無しさん) 2025-02-23 15:20:06
- 例の油大量チョコが現実に存在してると聞いて「マジか」となった。まぁ北極とか南極とかのめちゃくちゃ寒い地域の冒険用で常食する様なもんじゃないのをバクバク食べてる辺りが実にもちづきさんだが -- (名無しさん) 2025-02-23 15:22:38
- ヴァンパイアハンター望月 -- (名無しさん) 2025-03-07 07:37:56
- カップラーメンホットケーキ味って… -- (名無しさん) 2025-03-07 23:19:36
- もちづきって、病気になりたくないから病院行かないってタイプか?病気って診断出てないから健康!見たいに屁理屈になってない屁理屈を思い込もうとして、今まで通りの生活を続けてて気づけば手遅れになってるようなタイプ -- (名無しさん) 2025-03-08 09:46:28
- 流石に色々笑えなくなってきたぞと言うか糖尿病末期で朦朧としてる当人の夢とかじゃないのって -- (名無しさん) 2025-03-08 16:36:59
- 花粉症で味しないせいで食の楽しみが奪われるって台詞とか、過去回でも服なんて着ていられるかと言いながらもオムライスに仕上げるまでは我慢するとかギリギリ食事がただカロリーを摂る手段じゃなくて料理として味わっている部分がもちづきさんの最後の自制心な感じがする -- (名無しさん) 2025-03-08 21:40:16
- 死神さんが準レギュラーと化しつつある -- (名無しさん) 2025-03-08 21:47:24
- 流石ににんにくの摂り過ぎは死への特急電車すぎて笑えない。あの量は赤血球と腸内細菌がやられまくるぞ… -- (名無しさん) 2025-03-08 21:48:30
- 花粉症から目を逸らすためにもっと大事なもん失う選択してどうすんだ… -- (名無しさん) 2025-03-08 23:31:07
- ニンニクドカ盛りが目立ちすぎたが、桐本さんが食べようとしてたホットケーキ味のカップラーメンもじわじわ来る。さり気なく死神の手が肩に乗ってるし -- (名無しさん) 2025-03-12 01:04:03
- 花粉症を否定するためにニンニクを鬼の形相で食いまくるシーン怖過ぎる。なんだこの新ジャンル漫画 -- (名無しさん) 2025-03-12 20:45:31
- グルメ漫画からコマのどこかに死神が描かれるヤバいグルメ?漫画になってしまった。 -- (名無しさん) 2025-03-12 20:48:52
- 初めのうちは「大丈夫かなこの人…」って気持ちで見てたけど、ここまで来ると「好きにすればいいんじゃない?」って気持ちにならざるを得ないね… 真面目に最終回がどうなるのか今から気になって仕方がねぇ -- (名無しさん) 2025-03-13 12:30:22
- 鼻が詰まってても香りが楽しめるからニンニクを食べる、じゃなくて自分が花粉症だと認めたくないからニンニク食べまくるっていう思考回路がかなり理解不能で怖い 骨の髄まで現実逃避癖が染み付いちゃってない…? -- (名無しさん) 2025-03-13 15:09:47
- あれだけのニンニクを食べておいて何故平然としていられるんだ・・・? -- (名無しさん) 2025-03-21 00:25:37
- 経緯はともあれ、連載開始から1年も経ってないのにコラボ商品やカフェが展開されるのは中々凄い事ではあるよな。内容が内容だから手放しで褒められるような事ではないけども… -- (名無しさん) 2025-03-27 13:24:08
- 1話の本日の摂取カロリーが、昼の弁当+飲料+夕食の合計だったね>最悪『まったく食べていない』可能性 -- (名無しさん) 2025-04-19 08:49:54
- 今は独り暮らしだから「この人やべーな」程度で済んでるけど、万が一にも世帯なんぞ持とうもんなら食い尽くし嫁になって家族の怒りを買うか、食費関係で揉めまくって離婚ってパターンになりそうだな… -- (名無しさん) 2025-04-24 13:05:58
最終更新:2025年04月19日 08:13