登録日:2025/11/27 Thu 14:56:54
更新日:2026/07/09 Thu 18:39:39
所要時間:約 18 分で読めます
『Murder Drones』は、とある理由で互いに殺し合うことになる、かわいらしいロボットが登場する番組です。
【概要】
『Murder Drones』は、オーストラリアのアニメーション制作会社『GLITCH Productions』制作の3Dアニメーション作品。
配信開始は同社の『
The Amazing Digital Circus』よりも前からスタート。途中まで2作は並行して公開されていたが、『Murder Drones』が先に全8話で完結した。
1話ごと約20分構成。Youtubeに投稿されているのでもちろん全話無料で楽しめる。
公式の音声トラック切り替えで日本語版も視聴可能。
この作品のジャンルを客観的に説明するなら「掛け値なしのホラー演出を注入したバトルアクションSF」。
物語の舞台はドローン(ロボット)たちが暮らすサイバーパンクなディストピアワールドで、とある事情から人間はほぼ全く登場しない(あらすじ参照)。
作品のメインテーマはエピソード1:概要欄の通り、ずばり「ロボットたちの殺し合い」であり、とにかく毎度理由が発生してはドローン達が熾烈な殺し合いを行うのが特徴。
戦闘シーンのクオリティは非常に高い。そのスタイリッシュな殺陣には目を見張るものがある。
ただし、
ホラーや残酷な表現が非常に多いので注意。特に
グロ表現は苛烈の一言。
頭潰しや
斬首、爆殺や真っ二つなどの惨殺が多く、場面によっては腕をもがれたり生きたまま食い殺される場面も。
他にもグロ怪物化、虫がたかる遺棄死体、
カニバリズム、
拷問など
猟奇表現のオンパレードで、ホラー映画のように鬼気迫る演出やえげつない精神攻撃の描写も多い。視聴の際にはそれらに耐性がない人は気をつけよう。
知名度が急上昇しはじめた『The Amazing Digital Circus』からたどり着いてグロ描写に参ったり
変な性癖に目覚めたりする人が出ない事を祈るばかりである。
そして恋愛描写はなんともいえない三角関係が出来ていることを除けば逆に淡白で初々しい。
【本題の前に】
当項目の随所に設置した折り畳みの<<SECRET>>には、全編視聴済を前提とした情報を記載している。
視聴前にこの折り畳みを開くのはおすすめしない。
それは楽しみを奪うネタバレだからというより、『Murder Drones』物語自体が難解で急展開も多く、一度観終わってからでないと意味が分からない情報ばかりだと思われるためである。
逆にSECRETを開かなければ物語の核心に迫るネタバレは分からないようにしているため、未視聴の方でもこの項目はご覧いただけるはず。
ここまで警告してこの折り畳みを開いたということは、もう視聴済ということで間違いないだろうか。
それでは、それを前提で話を続けると……
この物語が妙に複雑なのは、情報や伏線にブラフが多いため。
まず、この世界は人間がみな滅んだあとなので、回想できる範囲がドローンたち視点に限られている。そのうえで、ヴィラン側がウージー達に虚偽の情報を流して意図的に混乱を招いている場面もある。
そして肝心の、どの情報が虚偽でどれが真実なのかは公式からは明言されていない事が多い。
また、主人公たるウージーの行動理由が説明されていないことも多くある。
つまり、良く言えば考察の余地が広く、悪く言えば視聴者側に全容が掴みにくいのである。
よって、この項目に記載されていることも、どうしても、出来る限り作中情報を元にしたうえでの推測や考察の域を出ないものがあることはご了承いただきたい。
【あらすじ】
舞台となるのは太陽系外惑星の「カッパー9」。
この惑星は惑星間商社「JC JENSON IN SPAAAAACE!!!!」によって惑星採掘作業が行われていた。
ところがある時、人的事故によって惑星内の生物が根こそぎ吹っ飛んでしまう大災害が発生。
もちろん人間も全滅したが、その場に残ったロボットの作業ドローンたちが人間を模倣した独自の文明を築き始めてしまった。
「JC JENSON IN SPAAAAACE!!!!」はそれをよく思わず、作業ドローンたちを処分するための分解ドローンをカッパー9へと送り込んだのであった……
上述はただのドローンたちにとっての「一般的な認知」。
正確にはアブソリュート・ソルバーの研究でその力を制御しきれなかったために研究員が全滅し、その後、アブソリュート・ソルバー(シン)のNull爆弾の力でカッパー9は滅亡し、ドローン以外は住むことが出来ない死の星と化した。
そして分解ドローンが送られてきた経緯も実は……
この辺りは各キャラクターの項目でより詳しく説明する。
【主要な用語】
ドローン
この作品でドローンとは
ロボットを指す言葉。
作中に登場するのは、あらすじに出てきた「作業ドローン」と「分解ドローン」の2種類。
作業ドローンたちは、自分たちを破壊する分解ドローンのことを殺人ドローンと呼んでいる。
ボディは白が基調。
目にあたる部分がモニターになっており、目や眉や汗や涙などを表示して感情表現する事が出来る。他にも、エラーやインフォメーションが起きた際にもここに表示される。一番わかりやすいのは、そのドローンの死亡を意味するFATAL ERROR。
目だけでなく口もある。それもずいぶん滑らかに動く。喋ったり呼吸するだけでなく飲食なども行える。
装備は様々で、ヒゲのようなパーツがある個体や、メガネをかけないと周りが見えないほど視力が悪い個体もいる。
ドローン達の共通点として、どうやら多くの個体は死んだり殺したりという現象に対する意識が人間よりも希薄であるらしい。
死ぬ直前に妙に緊張感のない個体がいたり、死ぬ前にやたら長い説明台詞を喋る個体もいたり(それらは、ただのコメディリリーフかもしれないが)惨殺行為を行ったドローンの「ごめんなさい」の言葉を信じて許したり、その辺りは妙に緩い。
人間を模倣している割に、人権や法という概念はないようである。
ただ、普通に死の恐怖に怯える描写はあるし、後述するドールのように両親の死を受けて復讐を目論む個体もいる。
作業ドローン
労働に勤しむドローン全般を指す。作中では惑星採掘作業に従事していたドローンおよびその子孫たちのこと。
人間の監視下では不遇ながら反抗もなく働いていたが、人間が滅んでからは人間の生活を模倣しはじめており、名前の通り作業に従事することは放棄している。
インターフェース色や装備は様々。
唯一、ヘルメットを被るのがデフォルトのようだが、主人公のウージーのように被っていない者もいる。(ウージーは反抗期らしいのでその現れかもしれない)
喋り方も、AIっぽくカタコトで喋ったり、訛りがあったり、ロシア語で喋ったりと妙にムラがある。
とにかくロボットというにはあまりに個性的な面々で、模倣なのか感情の発現なのか、外見のみならず妙に人間臭いところがある。
どのような理屈なのか子供を設けることまでしており、親子という概念もある模様。
子供のドローンが通う学校まであり、プロムやキャンプなど人間の学生の真似事らしいイベントまで開催している。
ただ、全体的に「真似事」の域なのか、どこか文化に歪なところも見られる……。
あらすじのとおり、物語開始時には「JC JENSON IN SPAAAAACE!!!!」が処分を目論んでおり、分解ドローンに狙われている。
作業ドローンたちはシェルターを建設し立てこもるなど、恐怖に怯えながら暮らしているようだ。
分解ドローン
カッパー9で暮らす作業ドローンを破壊するために送り込まれてきた対ドローン専用のドローン。作業ドローンを狩って残骸で建物を築くなど、残虐性が強い。
全員インターフェースカラーが黄色。作業ドローンを解体するフェーズの際には目が×マークになる。
作業ドローンにはない翼と尾があり、作業ドローンより少し背が高い。
作業ドローンとの決定的な違いは圧倒的な戦闘力と武装。
高速移動を行う翼やドローンを切り裂く威力の爪、ドローン分解用のナナイト酸(後述)、他にもキャノン砲、MP5SD似のマシンガン、切断レーザー、ミサイル、チェーンソー、手裏剣やドローンを気絶させる電磁波など多種多様な武装を施されている。つまり、だいたいかっこいい武器は全部出せる。あとなぜかシャボン玉も出せる。
攻撃面だけでなく、破損部位をごく短時間で復元する再生能力もある。頭を吹き飛ばされてもあっという間に元通り。また、致命的なダメージを負った際に周囲にある物体を吸収してリカバリーすることもできる。
太陽光に弱いという弱点があるが、作中ではほとんど出てこない死に設定。
殺害した作業ドローンを捕食するという行動をとることもあるが、これはオイルを摂取してオーバーヒートを防ぐためである模様。
ナナイト酸
ドローンや機械を融解する強力な酸。分解ドローンが尾に注入器を装着しており、これを受けたドローンは刺された部分から次第に全身まで溶けてしまう。
この酸は分解ドローンの唾液で中和、傷部分の修復も可能。
分解ドローンたちについて
作中に登場する分解ドローンのN、V、Jは会社ではなくテッサによって送り込まれてきたことが示唆されている。
つまり、彼らについては作業ドローン解体のために会社からおくりこまれたという話自体がでたらめで、実際はテッサ(=シン)の目的遂行、つまりカッパー9の破壊を目的としていることになる。
この辺りは作中では明言されていないが、そもそも「作業ドローン解体のために分解ドローンが送り込まれている」という事自体がただのカバーストーリーの可能性がある。
さらに、時系列的に矛盾が生じていることから、実際には「テッサ(=シン)がアブソリュート・ソルバーの研究所を攻略するためにカッパー9に分解ドローンを送り込んでいる(作中登場するNVJ以外の機体も全部)」というのが話の全容である可能性すらある。
- 分解ドローンが大挙して人類を攻撃し、地球を滅ぼす回想がある=シンには手駒となる分解ドローンが大勢いる。これが地球が滅んだ時期の話。
- それを踏まえて時系列を整理すると「地球や他惑星がアブソリュート・ソルバーの力で滅んだ」→「カッパー9でのアブソリュート・ソルーバーの研究に失敗した」→「作業ドローンが蔓延ることになった」なので、その後で会社が作業ドローン破壊を目論むという行動自体が時系列的に矛盾している。
- 地下研究所に大量に分解ドローンの成れの果てが転がっているのは地下研究所を攻略しようとしていたから?
などがこの説の裏付けであるらしい。ただし、これは本編の矛盾を解消する説の一つであることは留意して頂きたい。
アブソリュート・ソルーバー
この物語の中核を担う、ドローンに発現する自動実行プログラム。
これが発現すると「見つめている鏡が割れる」という奇妙な現象からはじまり、サイコキネシスやテレポーテーション、サイコメトリーや物体変換など多彩な超能力を使えるようになる。
サイコキネシスで通常の作業ドローンくらいは一瞬で即死させることもできるが、他のアブソリュート・ソルバーの持ち主相手にはサイコキネシスが発動しない模様。(サイコキネシスで刃物を投げ飛ばして命中させるなど外的な物理攻撃ならもちろん効く)
ただ、ウージーの場合は発現したてはうまく使いこなせておらず、精神が不安定な時やとっさに繰り出した時には無機物を生き物の細胞のようなナニカに変質させてしまうこともあった。
また、能力が暴走すると意識をアブソリュート・ソルーバーに乗っ取られ、他のドローンを襲ったり捕食したりする猟奇行動をとるようになってしまう。
(分解ドローン同様、オイルを摂取してオーバーヒートを防ぐ目的と思われる)
ドローンを廃棄する場合、ハードウェアとソフトウェアのクリーンアップが必要。
正規の手順に従わなかった場合、誤作動など不都合が発生する(作中の人間たちはゾンビドローンと表現している)。
その中の一つが異常な能力を持つAI、アブソリュート・ソルバーの発生である。
作中に登場するアブソリュート・ソルバーは、シンを起源とする感染性の異常プログラム。確認できている感染経路は意図的な組み込みを除くと今のところ遺伝のみ。
暴走状態で意識を乗っ取っているのは、シンの残虐な人格をコピーしたもの。
正確には、それぞれ発現した個体内に独自に芽生える第二の自我といえるもので、シンの意識も複製している描写があるが、オリジナルのシンふくめ人格の共有はしていない。
作中でアブソリュート・ソルーバーの発現を明言されているのは、研究の実験体であったノリとイエヴァ。その二人からそれぞれ遺伝感染したウージーとドール。
その他、明言されていないが、分解ドローンの超再生能力がアブソリュート・ソルバーの力である可能性も示唆されている。(作中で明記されているソルバーの説明がエルドリッチJに起きた現象と一致しているため)
少なくとも作中ではNの再生能力についてウージーがそのように推測している。尤も、当人のNは「どういう仕組みかは積極的に解明しないでおいている」らしい。
NVJ共にシンの息がかかっていることから全員がアブソリュート・ソルーバーの力を有している可能性は十分にある。
アブソリュート・ソルーバーの制御方法はパッチとして存在しているらしく、作中では十字架型のUSBメモリのような外部接続機器と、チョーカー型の制御装置が登場している。
【登場人物】
ウージー(Uzi)
主人公。女性型作業ドローン。
短気で口が悪い、跳ねっ返りのティーンエイジャー。すぐ「ウザッ!」と悪態をつく。インターフェースカラーは紫。
学校に通っているが素行が悪く、周囲からは感情抑圧が欠していると評価されている。
クラスメートからも疎まれていたり、酷いと存在を忘れられてすらいる問題児。
自ら開発したと思われるレールガンを使いこなし、華麗なアクションもこなせることから(アニメで観たらしい)、分解ドローンとも渡り合える程度の戦闘力は有している。
実際、NとのファーストコンタクトではNの頭部の破壊に成功している。
が、実はかなり繊細なところがあり、思春期らしく精神的に不安定。相手の陽動や精神攻撃への耐性が低い。
エピソード1では、引きこもるだけのシェルター生活と父親カーンに嫌気がさして、分解ドローンを討伐しようとシェルターの外に抜け出してしまった。
その際に分解ドローンNと出会い、同じく分解ドローンのV、Jと交戦したことがきっかけで、片目に奇妙なシンボル「アブソリュート・ソルバー」が発現。
シェルター生活から完全に離反し、人類殺戮計画を宣言する。
……というのがエピソード1およびメインビジュアルのあらすじだが、その後すぐにシェルター内で奇怪なトラブルが発生したことをきっかけに、普段の生活に戻ることになった。
ウージーのアブソリュート・ソルバーについて
ウージーのアブソリュート・ソルーバーは実験体だった母親ノリからの遺伝によるもの。
ただし、ノリやイエヴァと異なり制御パッチがあてられていないため、暴走や意識乗っ取りに遭う危険を孕んだ状態であった。
エピソード1の最後に人類殺戮計画と言い出したのは、中二病とかではなくアブソリュート・ソルバー(=シン)の意識が表面化した最初の兆し。
つまり、なんか反逆ロボット物のテンプレっぽいことを言い出したと見せかけて物語の核心に迫る最初の伏線だったのである。
初期症状
Jとの交戦で初期症状が発症。
最初は目におかしなシンボルが表示されたり鏡が割れる現象が発生するだけだったが
プロムにてアブソリュート・ソルバーを使いこなすドールと交戦し、ウージーもアブソリュート・ソルバーの念力を使用可能になった。
が、その後でドールが作っていた作業ドローンのオイル料理(つまり人肉料理)に無意識に手を伸ばすなど、徐々に奇行を起こし始める……
また、突発的に力を発動したり、精神が不安定な状態で力を使うと能力が暴発してしまい、周囲の物体を無差別に破壊したり肉片のような有機物に物質変換してしまうイレギュラーな現象を発現する。
その力でパニックになったウージーは精神まで暴走状態に陥り、異形の形態「ソルバーウージー」になって制御不能の状態に陥ってしまった。
ソルバーウージー
アブソリュート・ソルバーの力で暴走したウージーの形態。
インターフェースこそ紫のままだが、目が分解ドローンのような×マークになり、有機物でできた翼や尾が生える。
ソルバーウージーに変形すると、狂ったように笑う以外の感情がなくなり、他のドローンを見境なく襲って殺害・捕食するようになってしまう、まさに分解ドローンのような殺人ドローンになる。
この時のウージーはクラスメイトを何人か殺害し、Vでもかなわないほど狂暴になっていたが、Nになだめられたことで精神が安定、以降は暴走せずに翼や尻尾を操れるようになった。
しかし、アブソリュート・ソルバーに浸食されていく自分に悩み、その解明に挑むことになる。これが、中盤以降のウージーの目的。
アブソリュート・ソルバーの解明
ソルバーウージー形態から立ち直った後、JとVのフォーマットされた記憶の中を調査し、彼らの出生とシンの存在、そしてアブソリュート・ソルバーの真相に迫り、暴走を抑制するための手段を探して「JC JENSON IN SPAAAAACE!!!!」の地下研究所を目指すことになる。
地下研究所の探索では、イカれドローンのアリスの束縛から逃れるためにアブソリュート・ソルバーの力を使いすぎて再度暴発を起こし、アブソリュート・ソルバーの人格に自我を支配されそうになるなど症状が悪化。(アブソリュート・ソルバーに主導権がある間はインターフェースカラーが黄色になる)
不安と恐怖から錯乱状態になり、Nを突き放して1人研究所に乗り込んで、そこで遂にアブソリュート・ソルバーの真実を知る。
そしてようやくNが追いついた時には、既にアブソリュート・ソルバー(=シン)に意識を乗っ取られてNに刃を向けることになってしまった。
覚醒
アブソリュート・ソルバーに乗っ取られた精神は、Nの機転と母親のノリによってどうにか取り戻すことが出来た(その時、状況を理解できずノリを奈落へ蹴っ飛ばしてしまったけど)が、その後に本格的にオリジナルのシンとの対峙がはじまる。
シンはウージーのアブソリュート・ソルバーを故意に暴走させる力を持っているようで、それによって何度もウージーの精神を揺さぶり窮地に立たせようとするが……
吹っ切れた―――――――――――――――!!!
やがてウージーはパッチなくしてアブソリュート・ソルバーの支配から脱し、シンとの最終戦へと赴いた。
完全に能力に覚醒してからは、シンが用いる必殺技のNull爆弾をも互角に操れるほどに力を使いこなしている。
最後の決着でシンのコアを飲み込んだ後には、インターフェースカラーが紫と黄のグラデーションカラーになった。この状態ではアブソリュート・ソルバーの支配は克服しているようで、能力やソルバーウージーの変身も自由に操っている。
ただ、エピローグによると、尻尾にシンが別の人格として憑りついて共存しているらしい……。
磁気増幅光量子収束器
レールガン。
ウージーが開発した武器で、スイカを買う文章問題の宿題をサボって作った。
分解ドローンを一撃で破壊する威力を持つが、チャージに時間がかかるという欠点がある。
ウージーとセットでメインビジュアルを飾る象徴的な武装だが、エピソード2で大破して以降は終盤まで出てこない。
本編以外のウージー
本編以外では『GLITCH Productions』のグッズ紹介や短編にも登場。
おしゃべり形式のグッズ宣伝時にはなぜか本編よりも粗暴な性格になっている。本人曰く、どうやら「ブランドイメージ」のためらしい。
グッズ宣伝動画で『The Amazing Digital Circus』とコラボが何度かある。どうもポムニとは仲が良くない。
N
男性型の分解ドローン。ふわっとした髪でパイロットの制服を着ている。
解体任務中は他の個体と同様に残虐だが、オフの時は気さくで頼りないポジティブ優男。
気性も温厚。温厚というより仏の域に達しており(あるい底抜けの能天気)、Jに廃棄されそうになったり、とある場面で身体をチェーンソーで解体されそうになっても全く笑顔を絶やさない。ほとんど不死身の身体なので怖いものがないのかもしれない。
しかし幽霊には死ぬほどビビった。
ソリャド-モトラウマユウレイサーン!!ソコカラデモヨクキコエルヨー!!?
そして人工知能のくせにアホみたいに口下手。優柔不断気味で、作中接触する殆どの女性に尻に敷かれている。
……と羅列した通り、性格的にはどうも頼りなさげなところばかりだが、分解ドローンだけあって戦闘能力は高い。
それに加え、VやJに比べて柔軟な機転が利く頭脳面もあるようで、しばしばピンチ状態から打開の一手を放っている。そんな面もあっていざというときは勇敢で物凄く頼もしい。
武力だけでなく包容力もあり、ウージーが窮地に立たされた時にはいつも心と戦闘の支えになっている。ウージーが幾度も起こす暴走を抑制できているのはNの存在が大きい。
ただし、そんなNには致命的な弱点が……
上述の通り戦闘力は高いが、その優しさが仇となり、情につけこまれるような陽動に非常に弱い。
また、仲間の危機には条件反射的にかばう行動をとってしまう癖がある。
特にウージーをかばって負傷し、戦線離脱してしまう場面もしばしば。超再生能力ですぐに戦線に復帰できるとはいえ、一時的にウージーを戦線で孤立させてしまう場面もあった。
この弱点により、Nを理解している卑劣なシンとの相性は最悪。
そして何より、N自身、かつて妹のように接してきたシンへの情を捨て切れていないところもあるようである。
ウージーとの出会い
初登場時のNは、作業ドローン解体の任務としてシェルターの外に出てきたウージーに襲い掛かった。
しかし、ウージーの持つレールガンの一撃で頭を打ち抜かれて損傷。頭部は再生したものの一時的なエラーでドローンの区別がつかなくなり、ウージーを新入りの分解ドローンと勘違いして接した。
これが、ウージーとNの奇妙なファーストコンタクトである。
N自身は当初、オイル摂取による自身の生存のため、及び真面目に任務を遂行するために殺戮を行っていた。
しかしウージーとの対話の中で出た「作業ドローンを殲滅し終わったら、用済みになったあんた達(分解ドローン)を会社はどうすると思う?」という問いかけに、作業ドローンの殺害という行為に疑問を持つようになった。
そのことについてリーダーのJに対して死ぬほど下手な説得で疑問を投げかけた結果、反逆者としてあっさり処分されてしまう。
そのまま本当に文字通り死ぬところだったがウージーに助けられ、自らの虐殺の償いをすると約束して作業ドローン側につくことになった。作業ドローンたちにもなんか許されて受け入れられた。
来歴
元はある屋敷で働く使用人ドローンだったが、記憶を削除されて現在の任務に就いている。
その仔細をNはよく覚えていない。ウージーのハッキングの結果、記憶をフォーマットされている痕跡があるとのことだが……
分解ドローンの説明の通り、テッサ(=シン)から送り込まれた分解ドローンの1体。
ただし、シンから直接指令を受けていたJやVとは違い、Nはシンから託された目的の事は知らされていなかった模様。
シンがNをチームに加えている理由は「いつも驚かせてくれる」「なんでもしてくれる」から、とのこと。シンはNを「お兄ちゃん」と呼んでいるが……
これらの理由から、ウージーがアブソリュート・ソルバーの発現に悩み苦しんでいる原因は本当に知らなかったため、彼女に寄り添い問題解決のために協力している。
V
女性型の分解ドローン。ボブカット風の髪型。作業ドローンの殺戮を楽しんでいる節があり、そのやりすぎな様子にはNも困惑している。
Nは当初Vに好意を寄せていたが、Vは最初、Nが誰なのか認識すらしていなかった。
エピソード1では作業ドローン側に寝返ったNと対峙。破壊はされなかったが捕縛された。
その後、リジーとコンタクトを取ってプロムに乗り込み、シェルター内のドローンの皆殺しを計画……していたはずが、第三の敵の出現により、なし崩し的にNや作業ドローン側につくことになった。
Vの秘密
序盤でNに冷たく当たっているのは照れ隠しで、分解ドローンになる前から生まれ変わった今もなお、ずっとNの事が好きらしい。
シンに従っていた理由も、仕事をこなせば自分とNだけは生かしておくと約束されていたためである。
エピソード1でNと交戦した時も、実はよく見るとレーザーやミサイルをNに直撃しないように放っている。
つまり物語開始時点ではNとのフラグ立てがばっちり済んでいたのに、なまじひねくれたせい&立場に翻弄されたばかりにウージーにNを掻っ攫われた形になった。
ウージーとNは爆発しろ!(※後に星ごと爆発した)
使用人時代
分解ドローンになる前はN、V、Jともに屋敷の使用人ドローンであったが、使用人時代のVは内気っぽいメガネっ子のメイドであった。
本人的には黒歴史であるという。高校デビューならぬ殺戮鬼デビュー。
記憶メモリーの中では、シンに憑依されていた。それによるものかは不明だが、どうやら素の戦闘力でJに勝ったらしい。
終盤の活躍
研究施設ではウージーたちを地下の最深部に送り込むべく、センチネルズと交戦で置き去りとなった。
Nのことをウージーに託して散る、ライバルヒロインの戦死あるあるかと思われたが……
どうやったのかセンチネルズをうまく手なずけたようで、生存。さらにリジーとのやりとりで大体の事を把握したようで、カーン一行の力を借り、Jと対峙する。
最終局面ではN、ウージーと合流し、3対1のチームワークでシンと渡り合った。
本編以外のV
脇役といえば名実ともに脇役なのだが、『Murder Drones』のビジュアルでよくウージーを差し置いて登場している看板娘。
グッズ展開も豊富。
J
女性型の分解ドローン。ツインテ―ル風の髪型で、大腿部にガーターベルトを思わせる黒い線が入っているのが特徴。
NとVを率いるリーダーで、常日頃からNのことをポンコツ扱いしており、許可さえあればNをすぐに処分したいと本気で思っている。そして実際に彼が自分達の任務に対する疑問を口にした途端「不良品」呼ばわりしてウィルスを送り込んだ。
しかし冷酷な一方で慢心するきらいがあり、シェルター襲撃時に油断からウージーのレールガンで破壊された。
エピソード1で退場する噛ませかと思われたが……
エピソード2
エルドリッチJ
エピソード1でウージーに破壊されたJの心臓部分(破壊したのは頭だったので心臓が残っていた)が独立稼働して生き残っており、周囲の機械やドローンの死体をかきあつめて身体を再構成、蘇生をはたしていた。
しかしその姿は元のJとは似ても似つかぬ成れの果て。破壊された上顎の部分だけ残っているが、身体は無数のカメラや触手が生えるムカデのような異形の姿になっている。
見た目はかなりえげつないが、実は戦闘火力自体は割と見掛け倒し。
だがそれよりも厄介なのが精神攻撃を得意としているところ。
本体に備わるカメラを通じ、ホログラムで相手を欺き惑わせる能力を持つ。
最初こそホログラム偽装のクオリティは雑だったが、多くのドローンがアホなのでホログラムの騙し討ちを受けて吸収されていた模様。
そうしてドローンをおびき寄せて捕食を繰り返し吸収することで肥大&アップデートによるクオリティアップを繰り返していた。
ウージーと対峙した際にも、ホログラムのドアマンをウージーの目の前で殺害したりNに化けて奇襲をしかけたりしてウージーに精神ダメージを与えた。
ところが、ウージーから奪ったレールガンを破壊した際に、その暴発の余波で爆散。
心臓部分が再度本体から離脱したものの、今度はNのナナイト酸で完全に破壊された。
公式には明言されていないが、おそらく人格はアブソリュート・ソルバー(=シンの複製された人格)がJのガワを被っているだけの存在。といっても、ガワももはやJといっていいのかなんなのか分からないほど変わり果てているが。
精神攻撃が得意という特徴も元のJにはあまり見られなかったものであることから、シンの特性が反映されたものと思われる。
無差別吸収による異形化もオリジナルのシンが操る能力と同一で、それと同じようにカッパー9で素材を現地調達して自身を形作ることにしたのだろう。
余談だが、変形した身体を見ると明らかにドローンでも機械でもない人体のパーツのようなものが混じっている。
この後のシーンをよく見ると「冷凍睡眠ポットの誤作動」という表示が出てくるうえ、人骨や人が格納されていたと思わしきポットが安置された「CRYOSLEEP(人体の冷凍保管技術)」と書かれた部屋が存在するので、冷凍保管されていた人体まで吸収していたものと思われる。
エピソード3以降
J(二機目)
エルドリッチJが示唆していたJの替え。テッサと共にカッパー9にやってきた。優秀なドローンは量産されるらしい。すぐ壊れるからじゃない?
テッサとウージー達が組んで地下研究所攻略を開始した際には、テッサに命じられて惑星地表で活動した。
といってもシン側であったことから最初からウージー達を裏切るつもりであり、惑星からの脱出手段を破壊し暗躍。
……描写が少ないことから活躍としてはイマイチ地味である上、最終版でカーン・リジー・サドが乗るスクールバスに轢かれ、リジー・サドの噛ませになるというなんだか損な役回りが多い。
(なお、リジーとサドが持ってきたレールガンにビビる(PRIOR HAZARD)描写があることから破壊された一機目の記憶があるようである)
最終決戦ではシンの破滅的計画を理解してなお、勝ち馬に乗るといってシン側につき、Vと交戦することになった。
ここでもまた、ウージーのデコイに利用されてシンが投げた剣に首を切り落とされたり、シンの騙し討ちに動揺したウージーを仕留め損ねるなど、もはやインフレした戦闘に追いつけないままリタイア。
協力しあうウージー・N・Vの3人と違い、ただシンに利用されるだけ利用されて捨てられるという残念な敗北を成した。
……とはいえ、完全に破壊されなかったことからエピローグでも登場している。
実は最終決戦まで通して、Jは作中で描かれている全ての戦いで敗北している。
どうもこのJの不遇は公式公認らしく、本編とは別のグッズ宣伝の動画ではJは「洗脳された馬鹿(brainwashed halfwit)」呼ばわりされている。
ドール
藍色の髪のドローン。インターフェースカラーは赤。
なぜか彼女だけはロシア語で話す。
ウージーと並び、アブソリュート・ソルバーが発現している作業ドローン。
物語本編より前にVに両親を殺害され、その復讐の念により分解ドローンを憎んでいる。
親友であるリジーと結託し、プロムにVをおびき寄せて復讐を試みた際、ウージー、Nと対峙することになる。
アブソリュート・ソルバー実験体の母親であるイエヴァからの遺伝でアブソリュート・ソルバーを発現している。
ウージーのような外見的変化はないが、能力発動時は右目シンボルが発現。特に念動力の扱いが得意。
エピソード3で開催されたプロムにて、プロムクイーン候補を殺害していた犯人。
これらはVをおびき寄せるために起こしていた計画で、殺害され行方不明になっていたドローンたちはドールによって回収され食べられていた。
地下研究所への侵入という目的でテッサと繋がっており、自分を侵食するアブソリュート・ソルバーの除去するためにキーバグを探していたため、先にキーバグを手に入れたウージーとまたしても対峙することになった。
自身のアブソリュート・ソルバーを制御するパッチ(母親に適用されていたパッチ)を探して地下研究所でテッサと対峙するが、暗闇で正体を現したシンによって致命傷を受ける。その後は何とかパッチがあるという教会にたどり着くが、既にノリが持ち出していたため見つからず、偶然居合わせたウージーの目の前で臓物を吹き出しながら力尽きる。只し顔にФАТАЛЬНАЯ ОШИБКАとは出ておらず、生死は不明だったが…
その後ウージーとNの前で正体をさらけ出したシンに実は生きていたアブソリュート・ハートを喰われ、完全に死亡した。
エンディングでは死体が映るのみだが……
余談だが、ビジュアルが人気だからかグッズ展開はVより多い。
右目のシンボルを隠すように眼帯をしているビジュアルのグッズもあり、ぬいぐるみは眼帯の取り外しも可能。
カーン・ドアマン
ウージーの父親。
作業ドローンたちを保護するシェルターのドア(防壁)を建設した第一人者で、有名人。本人もドアフェチというか、ともかくドアの防御力への信頼は厚い。ドアを開閉するリモコンを常に持ち歩いている。
思春期の娘に頭を悩ます父親。子煩悩だが子育てに関してはピンボケが多く、ウージーの危機ではウージーを見捨てて防壁を閉じてしまったり、ウージーが自分を整理するために貼っていた資料を勝手に片付けてしまったりと良くない父親像で描かれている。
ウージー目線からすると「役に立たない父親」である。
ダメなお父さん感が強く中盤以降は出番が減ってくるが、終盤のエピソード7で突然覚醒。
実はノリが遺した資料からシンが惑星を滅ぼそうとしていることを知っており、あわやシンにハートを抉られ食い殺されるところだったNをドアの開閉を利用して助けるなど大活躍した。
惑星を破壊する規模の戦いの跡地でも生き残り、アブソリュート・ハートだけになった妻と再会。エンディングでも一緒にいるので和解したようである。
WDF(WORKER DEFFENCE FORCE)
3つある防壁のうちの1番目のドアの前で監視を行う作業ドローンたち。カーンの同僚ないしは部下にあたる。
いつもトランプに興じながらドアの見張り番をしている。
ウージーの学校関係者
教員
ウージーの担任。
熱意はまるでなく、カーンの子煩悩の演説に飽きて電子頭脳内でソリティアをはじめるなど気だるげな態度がしばしばみられる。
リジー
ヘルメットに猫耳っぽい装飾をつけているポニーテールの作業用ドローン。インターフェースカラーはピンク。
典型的なカースト上位の嫌な女の子っぽい性格をしている。ドールの親友。
どういう経緯かVとは友好関係にあるらしく、プロムの際にはVが無差別殺戮目的と承知でシェルターに招き入れた。
しかし、ドールがVに復讐したがっているということも承知しており、衝突が発生することも承知の上。
ドールには復讐を手伝うという名目で、V側につくかドール側につくか秤にかけるなど抜け目のない性格であるらしい。
4話でソルバーウージーに殺されかけたが、Vに助けられて生存。
そしてなぜか最終決戦ではカーンに連れられサドと共に主人公っぽいビジュアルで登場し、Jとも互角に対峙してみせた。
結局そのままエピローグまで生存。Vと仲良くやっているようである。
サド
ウージーのクラスメイト。
軟派な奴といった感じだが、一匹狼で噛みつきたがりのウージーにも気さくに接してくる、普通に良い奴。
なんとなしに漂う嚙ませ感の通り、VやエルドリッチJやソルバーウージーなどなど怪物たちにやたら殺されかけるが、悪運は滅法強いようで悉く命拾いを繰り返している。
最終盤にはカッパー9が爆発した後にカーンのスクールバスに乗って颯爽と登場。ウージーに久しぶりのレールガンを届けると共に、シンに加担するJと対峙した。
ブライデン
ウージーのクラスメイト。
ウージーとのやりとりのせいで頭が発火している。エピソード4で雪のおかげでようやく火が消えたが、ウージーの暴走で首を切り落とされることに……
そして生首のままでエンディングまで登場している。
研究所の登場人物
アリス
「JC JENSON IN SPAAAAACE」の地下研究所跡地に住み着いているドローン。
作業ドローンだが、ドローンを解体して部品を集めるのが趣味という
異常者(サイコパス)。
分解ドローン以上に残虐な性格で、ドローンを解体したりセンチネルズに襲わせたりして楽しむ猟奇的趣味を持ち、分解ドローンやアブソリュート・ソルバー個体も分解したことがあるらしい。
研究所を探索するウージー達をボーを利用した罠で気絶させる。ボーはNとテッサ、自分はウージーとVを担当して解体しようとするが、ボーが一瞬の隙を突かれNとテッサが逃げ出してしまう。これに気づいた彼女は隔壁をロックし、センチネルズを解放して2人が嬲られる様を鑑賞しようとするが、夢中になってウージー(を乗っ取ったシン)の異変に気付かず、磁石で封じていたはずのソルバー能力で隔壁の制御盤を破壊されてしまう。これにより制御室の隔壁が開き、焦って自らの手で閉めようとするが目の前には既にセンチネルズ。そのままフリーズさせられ、頭を踏み潰される呆気ない最期を遂げた。
ちなみにアリスがノリのことを知っていたことから、アリスが過去に分解したアブソリュート・ソルバー個体とはノリのことである可能性が高いが、ノリがナナイト酸で死ぬところだったという話とは矛盾している。
ボー
アリスと共に行動する作業ドローン。
ドローンの赤ん坊のような形をしているが、足や腕を装着しクモのように高速移動できる。
アリスにつき従っているがドローンの分解にはあまり積極的ではない。
脚の一本に分解ドローンの腕を装着して武装している。
最期はウージーやVを庇う形でセンチネルズに食い殺された。Nとも友好的(???)に絡んでいたこともあり、アリスにつき従ってはいたものの悪意や狂気の個体ではなかったようである。
センチネルズ
人型ドローンを襲う恐竜型のドローン。カメラの色は青。シルエットは
ジュラシック・ワールドでお馴染みのヴェロキラプトルっぽい。
目からフラッシュでドローンを停止させる能力を持ち、ドローンを捕食する。人間の血液に対しては拒絶反応を起こすプログラムが組まれている模様。
ただし、作中で血液を恐れない変異を起こした個体も生まれた。このセンチネルズはカメラの色が赤い。
地下研究所では、他の仲間を送り出すために一人残ったVを群れで食い殺した……と思ったが、なぜかその後、飼いならされてVと共に再登場。エピローグまでドローン達と友好的に過ごしている。
アブソリュート・ソルバーの関係者
ノリ
ウージーの母親。ウージーと似たインターフェース色と外見を持つ。
研究のためにアブソリュート・ソルバーをインストールされた状態で実験体にされていた。
が、人間側はシンを制御できなかったためその場の研究員たちを惨殺。
イエヴァを連れてくる用事で偶然最後まで生き残ったチェンバーズ博士(の服を間違えて着ていたインターンのミシェル)を殺そうとしたが、イエヴァによって十字架のパッチを突き刺されてシンを除去された…
……かに思えたが、シンに乗っ取られた右手がNull爆弾を発動。イエヴァに右手を切り落とされることで完全にシンの支配下から脱し、シンはカッパー9から消え去った。
この時に地底に落ちたNull爆弾によってカッパー9の半分が破壊され、全生物は滅ぶことになったのである。
せっかく生き残ったチェンバーズ博士(の服を間違えて着ていたインターンのミシェル)も残念ながらその時に……
ノリはその後、地上で目覚めた後、ドアマンと出会って子どもを授かり……
その後いろいろあってアブソリュート・ハートだけの姿になり(分解ドローンに殺されたと説明があるが、おそらく分解したのはアリス)アブソリュート・ソルバーを制御する十字架型のパッチを探して地下の研究施設にすみついていた。
地下で十字架のパッチを発見した所、シン・エルドリッチに襲われているNを救出し合流。
事情を知らないウージーに地底に蹴飛ばされたりしてしまったが、最終決戦前には合流し、ウージーたちと行動を共にすることになった。
ノリのビジュアルのデフォルトはアブソリュート・ハートの姿だけらしく、商品化はこの姿でされることが多い。
イエヴァ
ドールの母親。初登場は死体。
母親だけあって見た目はドールと似ている。
ノリと同じくアブソリュート・ソルバーをインストールされており、研究所に監禁状態で保管されている実験体であった。(閉じ込められて暇だったときはテトリスで遊んでいた)
作中では数少ない、Crucifix patch(アブソリュートソルバーの危険性をなくす(正確にはシンの支配下から脱することだと思われる)パッチ)をあてられていたため、アブソリュート・ソルバーをインストールされていても暴走せずに力も使いこなしていた。
カッパー9が滅亡した大災害でも生存しているが、本編より前にVに殺害されている。
シン
NとVの記憶ファイルの中に登場するもう一人の使用人ドローン。
メイドの姿では大きな房の前髪が特徴。
NやVの記憶の中に断片的に登場する存在で、Jによって地下室に閉じ込められているようだが……。
理由は不明だが人類や惑星を滅ぼすという超大規模な破壊衝動を持つ。
仔細は語られていないが、シンは廃棄されたドローンであり、不正規な手順で廃棄されたことが理由で再起動、これにより破壊衝動が後天的に起こったと考えられる。
また、これが理由で作中ではアブソリュート・ソルバーを最初に発現させたドローンであると思われる。
シンには破壊衝動を実行するだけの力があり、N,V,Jの複製を操って人類への大虐殺を行い地球やそれに連携する他の惑星を次々に破壊、作中でもカッパー9さえも完全な破滅に導こうとした強大なヴィラン。
シンの拡散された力が感染することで発生するのが、本作におけるアブソリュート・ソルバーである。アブソリュート・ソルバーに感染したドローンからはシンの意識が発生し、ホストを乗っ取ろうとする。
他のドローンも積極的に襲い、アブソリュート・ハートを食らい同化しようとする。
(Jがシンに虐殺される様子をフラッシュバックしていたことから、オリジナルのJたちも食い殺されていた可能性があるが真相は不明)
使用人時代からなんらか欠陥があったのかカタコトでいちいち動作を口に出すなど奇妙な言葉遣いをする。
人間に対しても反抗的なきらいがあり、テッサの家の祝賀会で虐殺を行った犯人でもある。
シン・エルドリッチ
テッサの中に潜んでいたシンのオリジナル。つまり真・シン。なんのことやら……
人形のような姿をしているのがオリジナルの本体だが、エルドリッチJに似た形態も見せる。こちらはより有機物的なパーツが多い。
人間形態のシンはドローンとは異なり不気味な人形のような姿をしている。しかし戦闘力はドローンの比にならないほど高い。
最終戦ではカッパー9ごとコアを破壊しようとしたウージーの前に本体で現れ、Nとウージーを同化しようと交戦を開始。
絶対的ともいえる戦闘力で二人を圧倒した。
目的
残虐行為、そしてオリジナルは惑星の破壊まで行うその狂暴性の動機は不明だが「空腹」に似た感覚が理由であるらしい。
シンのカッパー9での暗躍はかなりややこしいが、「テッサの皮を被るシン、つまり真のシン」と「ウージーの中のアブソリュート・ソルバーを介して発現したシン」が別の意識だということを理解すると分かりやすい。
目的はどちらもカッパー9の破壊だが、オリジナルにあたるテッサの方はウージー(とドール)を排除したがっている。
時系列順にシンの動向を説明すると以下の通り。
- 実験体であったノリの身体を乗っ取ったシンの意識が、研究所の人間を皆殺しにする(チェンバーズ博士(の服を間違えて着ていたインターンのミシェル)を除く)
- そのままノリの身体でカッパー9を破壊しようとしたが、パッチを適用済のイエヴァと交戦し、ノリと切り離されて失敗。しかしNull爆弾で惑星の環境破壊には成功
- イエヴァとノリの子供であるドール、ウージーにはアブソリュート・ソルバーが遺伝したがパッチが適用されていなかったため、シンの意識が発現する可能性があった
- エピソード1で破壊されたJの亡骸にも発現したが、これはエピソード2中に破壊された
- テッサ(シンのオリジナルが皮を被っている)はドール・ウージーを排除しようとする
- ドールは殺害成功、ウージーもあと一歩まで追い詰めるが、Nに助けられてテッサの身体が斬首される
- Nはウージーに十字架パッチをあてようとするが、ウージーがシンに乗っ取られており、十字架のパッチを破壊
- ウージーを乗っ取ったシンはNとノリの奮闘によりウージーの中から追い出されて消滅(…ノリは慌てたウージーに蹴っ飛ばされて地底に落とされたけど)
- テッサの中にいたシン(オリジナル)が正体を現し、ウージーとNを襲撃
- カッパー9を破壊。Nとウージーを奈落に引き込もうとしたがウージーの機転でNは生存
- シンとウージー、N、Vが最終決戦へ
同じ意識の存在が複製されるとは存外ややこしいことなのであった……
武装
アブソリュート・ソルバーのオリジナルだけあって念力・瞬間移動・再生能力・擬態能力などウージー・N・Vのトリオとも難なく渡り合える圧倒的な戦闘力を持つ。
また、騙し討ちや陽動など卑劣な精神攻撃も得意で、ホログラムの擬態能力でウージーやNの心の隙を突き奇襲を繰り返した。
惑星ごと破壊できるほどの威力をもつNull爆弾を使える。本体は剣術も得意。
最終決戦の決着
そんな絶対的戦闘力を持つシンも、ウージーたちのコンビネーションの前に敗北(途中までシン側にJもいたが、シンは協力する気がなかったようでなすすべなくリタイアした。)
しかしウージーにアブソリュート・ハートを破壊されてもなおコアが残るほどしぶとく、コアを吸収して復活しようとした。
その時、ウージーがとっさにコアを自分で飲み込んだことでウージーと同化されてしまい、シンの本体は融解し完全に敗北した。
しかしシンの意識はウージーの尾に残ってしまっている……
人間
冒頭の説明の通り、カッパー9の人間は既に絶滅しているが……
テッサ
テッサ・ジェームズ・エリオット。嘗て使用人ドローンだったN、V、J、シンを使役していた屋敷の娘。
執事時代のドローンたちは粗末に扱われていたが、テッサは彼らを大事にしていた。特にNはテッサのお気に入りであったらしい。
屋敷の大虐殺の回想に登場していたが、それに先駆けて3話で本人が登場している。
宇宙服を着てJと共にカッパー9に降り立ち、ウージーたちと遭遇した際には目的の一致から共に行動を開始した。
しかし実はテッサは大虐殺の際に死亡しており、カッパー9に降り立ったのはテッサの死骸を被ったシン。
シンどるー! つまり中身がシンなので目的はカッパー9の絶滅である。
分解ドローンの話もおそらくはシンが用意したカバーストーリーであり、実際には分解ドローンを送り込んでカッパー5の地下研究所を攻略し、カッパー5の完全な破壊を目論んでいるのだと思われる。
最初にウージーたちが地下研究所に潜入した時に目撃した分解ドローンの残骸の山は、地下研究所の攻略に失敗した分解ドローンたち……原形を確認できない有様だが、VやJのものと似ている部品が見えるため、量産していたNVJたちの可能性が高い。
テッサの家族と来客
回想にのみ登場する人間たち。使用人ドローン達を嫌っており、特にシンを蛇蝎のごとく嫌っている。
大虐殺により皆殺しにされた。
【ストーリーについて】
物語の概要と各キャラクターの動向を簡単に説明したが、ご覧の通り短編8話のムービーで完結するとは思えないほど設定が深い。
おそらく一周で全てを理解できた人は少ないと思われる。
しかし、最初に述べた通り、物語と共にアクションシーンを視聴するだけでも見ごたえのある迫力であるし、人間模様の描写なども細かいので、あまり深く理解しすぎようとせずに視聴してもじゅうぶん楽しめる。
ただし、いかんせんかなりダークな作風なので、お子さんがいる人は子供との視聴は絶対にやめておいた方がいい。
ビジュアルのちょっと可愛らしいドローンに騙されないように!
これ実はアメデジもそうなんだけどなぁ……
【グッズ展開】
GLITCH作品の制作費はグッズ展開によって賄われており、公式チャンネルからしばしばグッズ紹介のショートムービーが提供される。
『Murder Drones』たちのグッズは『The Amazing Digital Circus』と並んで人気が高い。
GLITCH作品が好きな人は、ぜひグッズを購入して応援しよう。
【余談】
翻訳の都合で英語版・日本語版で若干会話内容が異なっている部分がある。
なお、本項目の初版は、基本的に日本語訳版を主に解説している。
♪ Nightcore Mix 093 / BITE ME
アブソリュート・ソルバーに感染し、地球と人間を絶滅させたホストの皆さん、追記・修正をよろしくお願いいたします。
- 続編が来そうな気がするんだよね…この前のMVのように -- 名無しさん (2025-11-27 21:19:21)
- 日本語版、声優の演技は問題ない(J以外)とは思うんだけど、吹き替えがちょっと硬いというか、原語版だと喋ってるシーンで無言だから口パクがズレてたりするのが微妙に気になるんだよね… -- 名無しさん (2025-12-08 22:24:11)
最終更新:2026年07月09日 18:39