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ボーイ・ジョージ

登録日:2025/12/15 (月曜日) 22:47:20
更新日:2026/03/22 Sun 15:34:43
所要時間:約 6 分で読めます




なんでこの項目が『ボーイ・ジョージ』なんだ?
『ガール・ジョージ』にしたらスッキリするのに

「もう、パパったら古いんだ」



Boy George(ボーイ・ジョージ)とはアイルランド系イギリス人のミュージシャンである。
本名はGeorge Alan O'Dowd(ジョージ・アラン・オダウド)
バンドグループCulture Club(カルチャー・クラブ)のヴォーカリストにして中心人物でもある。

【経歴】

1961年6月14日、ロンドンで生まれたジョージ。
男4人兄弟に妹1人の家族構成で育ち、父親はとても気性が荒い人間で家庭内での暴力が酷かったという。
兄弟皆が男っぽく振舞う中、ジョージは小さい頃から着飾ったり母親とともにキッチンに入って過ごすような少年だった。
学校では特に美術を熱心に学んでいたが、周りの雰囲気とは馴染めず、奇抜なメイクや衣装で登校する事を理由に退学処分を受ける。
その後はメイクアップアーティストなど様々な職に就いて生活していた。

そんな中、セックス・ピストルズのマネージャーをしていた人物に見いだされたジョージはバウ・ワウ・ワウというグループと一緒に歌の仕事をする機会を与えられた。
だが、しっくり感じなかったジョージは自分でグループを結成する事を決意。
これがカルチャー・クラブ結成に繋がった。

ギターとピアノにロイ・ヘイ、ドラムにジョン・モス、ベースにマイキー・クレイグが参加し、カルチャー・クラブは1982年にデビュー。
1983年の「君は完璧さ(Do You Really Want To Hurt Me?)」が全英1位、全米2位のビッグヒットになった。
同年の「カーマは気まぐれ(Karma Chameleon)」も全英6週連続1位、全米3週連続1位、20ヵ国で1位になるなどして一躍人気バンドの仲間入りを果たす。

他にも「ミス・ミー・ブラインド」(全米5位)「タイム」(全米2位、全英3位)「イッツ・ア・ミラクル」(全英4位、全米13位)など数々のヒット曲を世に送り、1984年にはイギリス最大の音楽賞ブリット・アワードで最優秀グループと最優秀シングルの2冠、グラミー賞でも最優秀新人賞に選出されるなど活躍。
ジョージはマイケル・ジャクソンマドンナプリンスらとともに80年代の音楽シーンを盛り上げ、ポップ・アイコンの代表格としても名を馳せた。

だがジョージはこの頃から薬物を常用しており、それがスキャンダルとして世の中を騒がせた事で1986年にバンドは解散。
ジョージはソロ活動を始める。

1987年にソロ1発目のシングル「エヴリシング・アイ・オウン」はまたまた全英1位のビッグヒットになり、別名義のジーザス・ラヴス・ユーとしてもアルバムを出すなどジャンルに囚われないアルバム作りを展開。
1992年には映画「クライング・ゲーム」の同名主題歌も歌ってヒットさせている。

1995年、自伝「Take It Like A Man」を出版。
2002年からはこの自伝を基にしたブロードウェイミュージカル「タブー」が上演され、ジョージ自身も出演。
トニー賞にノミネートもされた。

1998年には一度カルチャー・クラブを再結成させたが、2000年代に入ると激太りなどの体形の変化や相変わらず続いた依存症などの様々なスキャンダルで評価が失墜。
更に2007年、ネットで知り合ったノルウェー人男性を自宅に監禁した疑いで逮捕。
有罪判決を受けたジョージは4ヵ月収監される事になった(本当は15ヵ月の予定だったが、模範囚だったため釈放が早まった)。

どん底の時期を経てジョージは一念発起。
まずアルコールや薬物への依存を断ち切り、ヘルシーな食生活を心掛け体重を落とした。
髭を生やしスマートになったジョージは2013年、復活作となるアルバム「ディス・イズ・ホワット・アイ・ドゥ」を発表すると深みを増した歌声、アルバムの内容、ルックスはメディアや批評家から大絶賛され、「ボーイ・ジョージが帰ってきた!」と完全復活を印象付けた。

同時期にはカルチャー・クラブを再始動させ、2018年にはボーイ・ジョージ&カルチャー・クラブ名義でアルバム「ライフ」を発表。
現在に至るまでカルチャー・クラブとしてのライヴ活動を継続させ、今でもツアーをすればアリーナクラスを満員にする集客力を見せている。

ソロ歌手としても引き続き活動しており、新曲を次々に発表するプロジェクトは今も続いている。

それだけでなくミュージカル俳優としてもブロードウェイに出演したり、画家として個展を開くなど多彩な活躍を見せ、DJとしても活動している。2023年に新しい自伝「Karma」も出版。


【人物】

お察しの通り、ジョージはゲイであり、カルチャー・クラブのドラマーのジョンとは一時期恋愛関係にあった。

親日家としても知られ、日本語で歌った曲があったり(センソウハンターイと歌う「戦争のうた」やそっちの道を通ったら危ないよと注意してくれる「危ないストリート」など)、PVに日本文化を取り入れたり、仏教を信仰したりしている。

歯に衣着せぬ物言いでも知られ、Twitter(現X)などSNSも頻繁に更新している。


【ソロ作品】

いつの時代も作品制作には意欲的であり、ソウル、R&B、ダンスミュージック、アダルトコンテンポラリーなど様々なタイプの曲に挑戦するなどその音楽性は幅広い。

マーガレット・サッチャーが首相だった時代の法案『同性愛の推進および容認行為を違法とする地方自治体法案28項』への反対を示した曲「No Clause 28」など社会問題にもその時々で容赦なく切り込んでいる。

現在新曲リリースは配信がメインになっているが、興味があったら是非聴いてみよう。

【「コマンドー」での扱い】

1984年の映画「コマンドー」。
主人公のメイトリックス大佐(演;アーノルド・シュワルツェネッガー)はボーイ・ジョージの載っている雑誌を見て一言
「なんでこの歌手が『ボーイ・ジョージ』なんだ?『ガール・ジョージ』にしたらスッキリするのに」
と感想を漏らす。
それに対して娘のジェニーは「もう、パパったら古いんだ」と返答するのであった。

名(迷)台詞が多い「コマンドー」の中でも人気があるやりとりの一つ。
作品の公開から年数が経って映画を観た若い世代の中にはこれでボーイ・ジョージを知ったという人も多い。
映画が公開された1985年といえばまさにカルチャー・クラブがヒットを飛ばしていた時期であり、
原文では
“Why don’t they call him "Girl George"?”(なんで彼を『ガール・ジョージ』と呼ばない?)
“It would cut down all the confusion.”(そうすれば混乱は全部なくなるのに)
というやりとりで“Boy George”とすら発言されていない。
つまり、名前をハッキリ出さなくとも、皆が誰の事か分かると思われているということで、彼の知名度を間接的に物語っているであろう。

【日本のアニメへの影響】

◆『ハイスクール!奇面組』では、奇面組のメンバー、物星大がジョージのモノマネをする話がある*1

◆『北斗の拳』のキャラクター、ユダはジョージをモデルにしている。

◆『有閑倶楽部』にはボーイ・ジョージ電話が登場するシーンがある。


「なんでこの記事はこのままなんだ? 追記修正すればスッキリするのに」
「もう、パパがやれよ」

この項目が面白かったなら……\カマカマカマカマカマカマカメレオン/

最終更新:2026年03月22日 15:34

*1 JC11巻収録「唯ちゃんは芸能界オンチの巻」より