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リュウヤ隊長(未来戦隊タイムレンジャー)

登録日:2026/01/01 Thu 21:53:27
更新日:2026/08/07 Fri 14:59:19
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※このページには『未来戦隊タイムレンジャー』のネタバレしかありません。ご了承ください。










ようこそ、時間保護局へ。
新しいレンジャー諸君、任務はその通り、歴史を守ることである。


リュウヤ隊長とはスーパー戦隊シリーズ第24作目『未来戦隊タイムレンジャー』の登場人物。
演:永井マサル(現・永井大)※浅見竜也と一人二役




【概要】

30世紀にてタイムレンジャーが所属する、時間保護局のレンジャー部隊隊長。

立場上は実働部隊の責任者だが、過去に時間移動を行った経験があるようで、出動でのチーム編成が新人隊員ばかりであることに対する上層部の苦言を退けたり、タイムゲートやタイムロボを始めとするマシンの発信承認の権限も有していたりと、組織内での発言力は非常に高い。

髪型がオールバックであることを除けば、容姿はタイムレッドである浅見竜也に瓜二つであり、ユウリたちが最初に20世紀に来た際には竜也をリュウヤと勘違いした他、竜也本人も初対面時では困惑した様子を見せ、リラも初対面時にはリュウヤと一瞬間違えている。

それもそのはず、彼は竜也の子孫にあたる人物であり、浅見グループが立ち上げたシティガーディアンズが、後にインターシティ警察の基礎となった事からも、身分の割に保護局での権限が強いのも頷ける話である。

Case File.1で時間保護局の新人隊員達へ、21世紀に起こった大消滅を引き合いに出し、時間移動に関しての説明をしていた際に、30世紀の凶悪犯ドン・ドルネロの時間移動での脱獄と言う連絡を受け、その場にいた新人隊員のアヤセドモンシオンを指名、さらに自ら志願したユウリの4名を選抜し*1、ドルネロ追跡のために時間移動を開始。

ところがこの時のリュウヤ隊長はドルネロの仲間であるリラの変装であり、ドルネロの時間移動という連絡自体がドルネロ一派の罠であった。
4人は隊長不在の状態で西暦2000年の時代に飛ばされてしまう。
そして20世紀の人間であった浅見竜也が、紆余曲折あってタイムレッドとして戦うこととなった。

一方で、本物のリュウヤ隊長がリラの入れ替わりをまんまと許してしまった件など、寧ろリュウヤの方が何らかの思惑でドルネロたちを泳がせていた節も見受けられており、「未来からの増員は行わない」*2と通達しつつも、タックの要請に応じてタイムジェットやタイムシャドウを送るなどの後方支援はしている。



【人物像】

容姿こそ竜也にそっくりなものの、内面は竜也とは正反対でクール且つ高圧的な言動が目立ち、時には冷徹な面も覗かせる。

特に「正しい歴史*3を守る」と言う意思が強い反面、個々の心情や生死などは「小さなこと」と軽視するような言動が目立ち、部下の隊員たちに対しても常に高圧的な言動で従わせ、時には命を危険にさらすような命令を平然と下すなど、時間を守るための道具として扱っているような面もある。


【終盤の動向】


分かるだろう?全てが決められた道であることが。そこから外れることは許されない。私も同じだ。祖先に『浅見』の名を持つ、この私も…


登場自体はCase File.1からだが、物語に本格的に絡み始めるのは終盤からであり、Case File.42のラストでついに本人が登場。ドルネロの手で電子頭脳の機能を解除されていたはずのギエンを再起動し、再停止を狙うタイムレンジャーも妨害してギエンを逃がす。
竜也の子孫であることや、インターシティ警察でのコネを最大限に活用して本来数年後の完成予定だったタイムシャドウを送るなど、タイムレンジャーをサポートしていたことを語る。

そしてその場でタイムレンジャーの本来の任務が「Gゾードの破壊」であり、「ユウリ、アヤセ、ドモン、シオンの4人は本来爆弾魔ジェッカーとの戦いで殉職するはずだったのだが、リュウヤがタイムジェットを出動させたことで生き延びさせた」こと、つまり今までのタイムレンジャーの戦いは、Gゾード破壊のための訓練ということを明らかにする。

事の発端は西暦2994年に行われた、時間保護局が開発した生体兵器・Gゾードの時間移動実験であった。実験は失敗し、Gゾードは時空の狭間に消えてしまう*4
被験者として参加したリュウヤは時空の歪みに巻き込まれ、ある歴史を見てしまう。それは「Gゾードが21世紀に地球に現れ、ロンダーズ幹部であるギエンを殺すこと」であり、このギエンの存在こそが21世紀における大消滅の原因であり、ギエンが死亡すると歴史が変わってしまうことになる。

またそれと同時に、本来の歴史では「浅見渡は2000年に死亡し、竜也が浅見グループを受け継いでシティガーディアンズをインターシティ警察へと発展させる」事を明かし、浅見グループを引き継ぐことが、竜也にとっての正しい道であると述べる。


ドルネロ一派の脱獄も歴史としては正しく、ドルネロ達を敢えて泳がせておいたのもそのためであった。

Gゾードとの戦いでは父の死を知らされて自棄になりグループを継ぐことを決意した竜也からクロノチェンジャーを取り上げ、自らタイムレッドに変身して戦いに加わる。
しかし事実の隠ぺい*5やギエンを守るなどの不審な行動に加えて、ユウリたちの心情を無視したような言動から4人の反感を買ってしまう。そして上記の言動が災いしてチームワークを乱してしまい、Gゾードの破壊に苦戦することに。

結局、ユウリからクロノチェンジャーを取り返され、母の激励もあってタイムレッドに復帰した竜也たちタイムレンジャーの活躍によってGゾードは破壊される。
そこでロンダーズファミリーがまだいるにもかかわらず、ユウリ、アヤセ、ドモン、シオンの4人に30世紀へ戻ることを命じ、一足先に30世紀に帰還。エンディングでは一人ワイングラスを傾けていた。
ちなみにこの事件の中で、本来死亡する予定だった浅見渡が生存するという歴史の変化が発生している。

その後は、Case File.46でゲートが巨大化したためにタックが緊急システム発動依頼を行っても「歴史は修正したからこれ以上の過去への干渉は不要」と、タイムジェットやタイムシャドウの派遣を拒否するようになり、タイムレンジャーは巨大戦をブイレックスとタイムフライヤーのみで対処しなければならなくなった。



【自分が生き残るために3つの組織を騙して利用した男の最期】




自分の死を知ったら…それを変えられる手段があったら…誰だってそうする…そうだろ…?

実はリュウヤこそがブイレックスの本来のパイロットであり、タイムファイヤーの本来の変身者であった。

6年前のGゾードの時間移動実験の際、彼は時空に飲み込まれ、二つの歴史を見た。
一つは『ギエンとブイレックスの戦いによって21世紀が大消滅するという正しい歴史』。
もう一つは『Gゾードによってギエンが殺され、その結果30世紀に大消滅が起こるという間違った歴史』

ところがその二つの歴史の中でも変わらないものがあった。
それは「ブイレックスのパイロットとして派遣されたリュウヤが殉職する」と言うもの。

正しい歴史に修正しつつ、自分の死の運命を回避するため、リュウヤは歴史の改変を企む。
すなわちリュウヤこそ、タイムレンジャーの物語を誘導した黒幕といえる。

まず実験の記録をすり替えてブイレックスが時間移動実験で漂流したようにみせかけ、Gゾードを隠蔽。
そして証拠隠滅とギエン生存のため、上述の通りタイムレンジャーを支援。
同時に、本来関係するはずが無かった滝沢直人をタイムファイヤーに仕立て上げる。

渡の生存などの誤算は生じたものの、結果的にギエンを生き残らせることに成功する。

大消滅が始まり、竜也によって3001年に送り返されたユウリたちの行動も歴史修正により
  • ユウリの家族が暗殺されるのを未遂にする
  • アヤセの持病のオシリス症候群の治療法が確立する
  • ドモンのグラップ追放処分を1年の出場停止に軽減する
と都合のいい「現在」を提示することで制限*6、タイムレンジャーとしての記憶の消去を指示し、直人の死亡も確認。後は21世紀の大消滅が確定するのを待つだけだった。

しかしユウリたちは竜也を始めとした21世紀の人々を守るべく脱走。廃棄されたタックもエネルギーをかき集めて合流し、タイムジェットで今一度2001年に向かおうとする。

何故だ!? この時代は奴等にとって最良のはず…

彼らの行動に困惑しつつ、制御室でアヤセを待ち構えて懐柔しようとするが拒否されて揉み合いになり、銃が暴発して致命傷を負う。
駆けつけたユウリたちに自分の真意を明かし、自身のエゴを開き直りつつも「結局は同じ結末だった」と運命を変えられなかったことを自嘲しながら息を引き取った。

黒幕だった彼もまた「自分の明日を変える」ために戦っていたことには一同、特に死の運命への恐怖という共感があったアヤセは少なからず動揺したが、直人を慕っていたシオンは結果的に直人を身代わりにしたことを強く非難している。
ある意味では、彼もまた歴史に振り回された哀れな男と言えるかもしれない。
彼の命運を分けたのは、自分の明日に正面から立ち向かわず、他の全てを歴史の部品のように扱ったその独善性だったのだろう*7

【余談】

アメリカ版タイムレンジャーであるパワーレンジャー・タイムフォースでは、彼に相当するキャラとして「アレックス」が登場。竜也に相当する「ウェス・コリンズ」の子孫と言う設定も同じだが*8、作品での役回りは大幅に変更されている。
こちらでは全編を通して過去に送った4人や先祖であるウェスに協力的であり、最後も彼らの実力を認めて過去の運命を託すといった「厳しい判断はすれども部下想いの良き上司」という完全な善人で仲間ポジになっている。また、本来のタイムファイヤーであったリュウヤとは違い、アレックスは本来のレッドレンジャーであり、第1話でランシック*9との戦いで殉職するが、レンジャーの過去の戦いによって発生した歴史改変の影響で復活し、終盤になって現代にやってくる。


ただし、ウェスと他の4人の絆を認めるまではタイムフォースの規律を良くも悪くも重視しており*10、ウェスを一度レンジャーから引き離そうとした点は原作通り。
また、ユウリに相当するジェンの婚約者であることから、ジェンも「死別したアレックスか、現代で惹かれあったウェスか」という葛藤を抱えることになっており、黒幕要素をオミットした代わりに「レンジャーの前に立ちはだかる試練」という点がより分かりやすく強調されたキャラになっている。


自分の項目を知ったら…それを追記・修正できる手段があったら…誰だってそうする…… そうだろ…?


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最終更新:2026年08月07日 14:59

*1 ユウリの本業はインターシティ警察の捜査官であり、ドルネロを追うために時間保護局の隊員として潜入捜査をしていた。

*2 元々大勢の人間を過去に送る事自体、歴史に悪影響を与えかねない為と言う事情から。

*3 リュウヤたちが生きる30世紀で記録された通りの歴史

*4 本来この実験で行方不明となったのはブイレックスだとされていた

*5 特にブイレックスやタイムファイヤーのデータがタックのデータベースから全て削除されていたこと。これが原因でタックはサポートロボとしての自信を一度は失くしてしまった。

*6 ハバード星の命運はどうしようもなかったのかシオンは拘束した。

*7 他者を思いやらず、自分のエゴばかり優先させていた点においては彼の主な操り人形だった直人やギエンにも通じるものであった。

*8 演者もウェスと同じである

*9 原典におけるドン・ドルネロ。ただし、ドルネロのデザインのキャラは「グルート」という名前になっており、こちらではロンダーズファミリーの幹部でランシックの娘であるナディラ(原典のリラに相当)に好意を持つコメディリリーフのキャラとなっている。

*10 現地での民間人であるウェスに、危険なことをこれ以上させられないという至極真っ当な理由もあった。