ランシック一味

登録日:2015/03/22 Sun 13:57:07
更新日:2025/05/23 Fri 12:19:36
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ランシック一味は、パワーレンジャーシリーズ第7作(第9シーズン)「パワーレンジャー・タイムフォース」に登場した悪の組織である。

◇概要

時は西暦3001年。
この時代の凶悪犯・ランシックが逮捕された。
ジェン達、パワーレンジャーの活躍によって。
しかし、輸送中、ランシックの娘であるナディラ、並びに科学者ロボットのフラックスが輸送車を襲撃。
二人の手助けでランシックは逃亡、そして彼らはある場所へ向かった。
その場所とは、収監される筈であった刑務所で、グルートが今、圧縮冷凍される寸前に刑務所を襲撃。
そして駆け付けたパワーレンジャー達を返り討ちにし、更にレッドレンジャーのアレックスを殺害。
刑務所を乗っ取った彼らは上層部ごと21世紀にタイムスリップ
21世紀を拠点に様々な事件を巻き起こすのであった…。


◇メンバー


【幹部】

  • ランシック
31世紀の凶悪犯で、顔の左の上の部分を仮面で隠している。
体から武器を取り出す能力を持っている。
冷酷な性格だが、娘のナディラには甘い一面を見せている他、日常シーンではコミカルな場面も散見されるどこか憎めない人物。

実はデザイナーズベビー工場の事故で誕生したミュータントのうちの一体であり、自分達の不手際で異形の怪物として生み出しておきながら迫害を加える人類を激しく憎んでいる。
更に、かつてヴェノマークに襲われて毒に侵されており、生きるためには特殊な血清を飲み続ける必要がある。

部下を次々失いながらも人類への憎しみを燃やし戦い続けたが、レンジャー撃破を焦るあまりナディラに怪我を負わせてしまったこと、そしてその彼女が人間の赤ん坊を身を挺して庇おうとしていた姿を見て己の過ちに気づき、タイムフォースに出頭した。

オリジナルキャラだが、原作におけるドルネロの役割を担っており、一部のファンからは「ドルネロの人間版」と呼ばれている。
演じるのはヴァーノン・ウェルズ。アニヲタ的にはベネットの人と言えばピンとくるだろう。
本作でもワイルドで力強いアクションは圧巻である。

次作『ワイルドフォース』でもタイムフォースレンジャーやナディラと共に客演し、真の主人公と言っても過言ではないほどの活躍を見せた。
コスチュームの一部にラゲィゲシャダム中佐を思わせるような意匠が組み込まれている。

  • ナディラ(リラ)
ランシックの娘。
原作のリラと比較してみると、露出度がちょっと高くなっている。
よく見ると足の部分が…おや、ランシック様、いつの間に後ろ(ry
原作同様、グルメやショッピングが大好き。
店や銀行を襲撃し、逃げ惑う人間の姿を見て高笑いする残忍な性格だったが、トリップと共に成り行きで一般人の出産に立ち会ったことがきっかけて命の尊さに気づき始め、「ミュータントと人間は敵同士」という父の主張に疑問を抱くようになる。
最後はレンジャーと和解し、31世紀で平和に暮らしている模様。

科学者ロボット…と思われていたが、実はサイボーグであり、ルイス・フェリックスという医師が自らを改造した姿であった。
かつて、彼は善意でランシックに血清を作ってあげるも、恩を仇で返される形で研究所ごと爆破されてしまう。
しかし、運よく生き延びており、自身を改造することで今の姿となった。
そして復讐鬼となった彼は友人を装ってランシックに近づき、自分の人生をめちゃくちゃにされた恨みを晴らす機会を虎視眈々と狙っていた。

最終章ではドゥームトロンに乗って暴れるも、ランシックに捕まって記憶も人格もすべて消去され、ドゥームトロンの制御装置としていいように使われた挙句、レンジャー達に敗北して原作同様死亡。
更にはその亡骸をランシックに文字通り足蹴にされ「役立たずのガラクタ」呼ばわりされるなど、原作以上に悲劇的な要素が濃くなっている。

ナディラ「パパ!彼はロボットなんかじゃないわ!れっきとした人間よ!」

原作では悪の首領だったが、本作では悪のコメディリリーフという設定で登場。
圧縮冷凍される寸前、ランシック達が刑務所を襲撃した為に難を逃れ、そのまま彼の部下となる。
ナディラに想いを寄せているが、当のナディラ自身は彼に冷たく接する。
最終回にてフラックスが暴れる中、自らを圧縮冷凍する。


【ミュータント達(ロンダー囚人)】

ランシック同様、30世紀の人間工場の事故で誕生した突然変異体たち。
細胞が露出すると巨大化してしまう為、普段はパッチ(巨大化抑制シール)を体に貼っている。

  • モコン(フラン)
第1話で登場し、圧縮冷凍されていた。

  • マンタモビル(キース)

  • サムハイブ(ハイドリッド)
第4話にて後姿のみ登場。

  • アイコン(ドミーロ)
彼もサムハイブ同様、第4話にて後姿のみ登場。

  • コンテンプトラ(バーベラ)

  • エレクトロピート(ウーゴ)

  • コマンドコン(マスターハンター)

  • アイアンスパイク(オーグ)

  • アンジェルコン(ゴウガン)

  • ミラコン(ユーゲント)

  • レッドアイ(ルージェ)

  • ラビットコン(ゲーマルク)

  • イズオート(サンドーラ)

  • テンタクロウ(ベリト)

  • ヴェクシコン(ブラスター・マドウ)

  • ユニヴェルト(ジャグル)
彼が出てくるエピソードは、ほぼ、原作同様の展開となっている。

  • スティーリックス(アベル)

  • タートルコン(ゲンブ)

  • シネコン(グロカン)
原典ではシオンの夢オチだったギャグ回の怪人だったが、こちらでは実在する。
更に登場エピソードはまさかの前後編形式であり、原典以上のカオス極まりない展開を生み出して視聴者の腹筋を完膚なきまでに破壊した。

  • ダッシュ(バロン)

  • ポリスミュータント(アーノルドK)

  • ヴェノマーク(エンボス)
実は過去にランシックと確執を起こしていた。

  • カメリコン(ドーパ)

  • メカニナン(ストラウス)
流石に宗教関連は海外ではヤバイ為、此方ではスポーツジムのオーナーという設定になっている。

  • サーピコン(ゲート)

原作に登場したレイホウ、バンジャン、ビンセント、ゼクター、ハーバルは登場しない(解凍されていない?)。


【ロボット】

フラックスが開発したロボット兵器群。
ランシックがロボット嫌いのため、組織内での扱いはあまりよくない。

  • サイクロボット(ゼニット)
元はフェリックス医師のお手伝いロボットだった。
ランシックからの扱いはかなり悪く、憂さ晴らしのためにしょっちゅう破壊されている。
無機質な機械兵士としての印象が強かった原典と比べ、ナディラと共に『マスクド・ライダー』を鑑賞して号泣したり、シネコンが作り出した異次元でロックミュージックにノリノリになっていたりと人間臭い場面が多い。

  • トロニコン(ノヴァ)
活躍は原典と大差ない。

  • ドラゴントロン(Gゾード)
原典では時間保護局の兵器だったが、こちらでは一味を出奔したフラックスによって開発された。

  • マグザクス/ドゥームトロン(クライシス/ネオ・クライシス)
復讐のために暴走するフラックスが生み出した最終兵器だったが、ランシックに拿捕され、記憶と人格を消去されたフラックスを制御装置として組み込むことで一味の戦力となった。



ナディラ「パパ、追記・修正よろしくね。」
ランシック「いいよ、ナディラ。私の可愛い娘よ。」

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最終更新:2025年05月23日 12:19