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トグサ

登録日:2026/02/27(金) 01:55:56
更新日:2026/08/22 Sat 00:07:39
所要時間:約 4 分で読めます





マテバで良ければ。


トグサは、攻殻機動隊シリーズの登場人物。

CV:山寺宏一(映画・SAC・SAC2045)/新垣樽助(ARISE・新劇場版)/鈴置洋孝(PS版)/中村悠一(攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL)



概要

作中の日本国における超法規的治安維持組織「公安9課」に所属する。
公安9課の多くの課員が従軍経験を持つ中、トグサの前職は本庁の刑事であったという異色の経歴を持つ。
加えて、他の課員のような義体化も行っておらず電脳化しているのみで、さらに9課の中では一番最後に加入した新人ということもあり、戦闘能力はどうしても低い立場である。

カウンターテロ部隊として鉄火場での戦闘も多い9課には向かない人選ではないかと思われるが、これはリーダーの草薙素子の「同じ規格で構成された集団は、やがて緩やかに破滅する」という方針、つまりは「元軍人以外の視点で客観的に事件を俯瞰し、対処できるメンバーが必要」という考えによるもの。

そうした事情から戦いの最前線に立つことは比較的少なく、刑事としての調査能力を活かした事件の捜査や証拠収集、関係者への取り調べといった裏方での活躍が多い。

また、課内で唯一の妻帯者でもあり、映画では妻と娘二人、SACでは妻と一人娘を大切にする家庭人としての一面も持つ。
このような立場であるためか一般的な社会人としての正義感も持ち合わせ、政治や国の裏事情に一般人が巻き込まれることには我慢できず、他の課員が冷静でいるときに怒りをあらわにする場面もある。

ただ、こうした一面は冷静な判断力を失わせる欠点でもあるため、素子はトグサの行動をいつでも制止できるように、彼のゴースト侵入錠*1を確保しており、原作とSACで1回ずつ使用されている*2

彼の趣味嗜好として、マテバ社のリボルバー拳銃を好んで使用するというものがあり、これはガンマニアの間ではよく知られている。
作中で使用するのは架空のモデル(映画:マテバM-2007、SAC:マテバM-2008)ではあるが、現実のマテバ社の拳銃をほぼそのまま踏襲したものになっており、過去にモデルガンとしても限定販売されている。
素子からは「(リボルバーでは)弾数が少なく制圧力に欠けるからオートマチック拳銃にしなさい」と指導されており、流石にメインアームとして使うことはないが、私物としては常に持ち歩いており、時には良くも悪くも事件のターニングポイントになることがある。



各作品における活躍

『攻殻機動隊(原作)』・『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』

「任務中にマンホールから潜入した時、蓋を閉め直す際に雑草を噛ませてしまって敵に潜入がバレる」「敵に銃を向けられたときに怯んでしまいピンチに陥る」など、新人であることを強調する描写が多い。

トグサ「女房と子供の顔が頭ン中一杯に広がって…」
バトー「そいつは女房でも子供でもない、死神ってヤツだ」

また、「任務と無関係の戦闘をバトーに押しつけて自分だけ任務を達成し、それを咎められると『今時年功序列なんて流行らない』などと嘯く」など、生意気さも垣間見える。

原作に限りなく寄せられた2026年のアニメ版『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』では、コミカルな描写が全体的に増やされ、気絶する際に目を回してピヨるなど「ドジな新人」という側面が原作よりも強調されている。

そんな彼も続編の「1.5」では秘密の偽装武器庫を所有していたり、元刑事か疑われるようなモラルの低い発言をしていたりとすっかり9課に馴染んでいる。ただ、やっぱりミスはちょくちょくある。

原作の「人形使い事件」をベースにした映画版「THE GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」では、逃走を図る公安6課部長の車にマテバの拳銃で発信機を打ち込み、事件の解決に尽力した。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

新人としての描写よりも、一般的な社会人としての正義感や、前線で役に立てない自分を不甲斐なく*3思いつつ射撃訓練に励んでいるところを素子に激励されるなど、人間臭さの描写が強調されている。なお、本作では家族には表向き警察を辞職し、民間の警備会社に転職したと話している。

本作の重要事件「笑い男事件」は、トグサが警察時代の旧友・山口から受けた何気ない相談が事件を明るみにするきっかけになっている。
山口が不審死を遂げ、それが事故死として処理されたことに違和感を覚えたトグサは独自調査を行い、盗視覚素子「インターセプター」*4を警察が不正利用していることを掴み、それがやがて「笑い男事件」の全容解明につながっていくなど、トグサの視点があったからこそ事件を明るみにできたことが描かれている。

この捜査の過程で重傷を負い、緊急手術のために病院に担ぎ込まれたが、病院に駆けつけた素子に対して「麻酔で記憶があやふやになる前に、俺の脳に潜って記憶を覗いてください」と、自身の生命よりも事件の証拠保全を優先させようとするほど、捜査に命を賭ける姿勢を見せた。

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』では、素子の失踪に伴う9課の拡大にあたり、新設された隊長職を拝命し、家族にも公安9課に勤務していたことを打ち明けて快く受け入れられている。また、隊長として前線に出ることが増えたためか幾分かの義体化も行ったようで、社会正義を守るために奔走する彼の姿勢を、バトーは「頭が下がるぜ」と評している。

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 2045』では、公安9課は解散しており、元メンバーがアメリカに傭兵部隊「ゴースト」として渡米する中で一人だけ置いて行かれた。その後、元公安9課長の荒巻大輔から元メンバーの招集を依頼され、素子たちの後を追ってアメリカに旅立つ。
なお、本作では妻と離婚し、娘の親権も妻が持っていることが明かされている。これは不仲になったからではなく、世界の治安が悪化した中でお互いの身の安全を確保するためのもの*5

『攻殻機動隊 ARISE』

公安9課が設立される前日譚を描いており、こちらでは本庁ではなく新浜県警の刑事という設定になっている。
素子とともに事件を解決したことで知り合い、スカウトの話の最中で妻が産気づいたため慌てて病院へ向かうなど、子供が生まれたての頃に9課に加入したことが示唆される。



素子「追記、修正の準備できてる?」
トグサ「マテバで良ければ」

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最終更新:2026年08月22日 00:07

*1 電脳化されている他人の身体を操ることができる暗号キー。本来は電脳倫理法違反だが、公安9課の超法規的な性質から許可されている

*2 原作では、犯人を捕らえずに頭を狙って射殺しようとした際に銃の狙いをずらすために使用され、SACではトグサが不当な裁判にかけられた際に怒りに駆られて不利な発言をしそうになった際、それを食い止めるために使われている

*3 サイボーグよりは劣るものの、生身の人間基準で言えば優れた射撃能力を持つことは確かであり、素子からも「義体化せずにそこまでできれば大したもの」と太鼓判を押されている

*4 脳内に留置するマイクロマシンの一種。インターセプターの管理者は、これを植え付けられた人間の視覚を盗み見たり、不正に操作することが可能になる

*5 公安関係の人間だとわかれば、本人だけでなくその身内の命が狙われかねないほどの危険な状況であるため