モラル/道徳

登録日:2011/05/04(水) 16:05:15
更新日:2024/01/04 Thu 22:28:48
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◆モラルとは道徳の英語であるmoralをそのまま日本語にした言葉である。

「道徳」は小学校の授業で習う教科の一種でもある為誰しも知っている言葉であるだろう。

改めて意味を説明すると
「良い事や悪い事の規範」
つまり善悪の判断基準である。

モラルとは道徳の英語であると上記では述べたが、我々の住む日本ではモラルとはただ道徳を指すのでは無く、
「社会的な、もしくは集団生活の中で必要とされる道徳やマナー」
とされている。

解りやすく言えば「人に迷惑をかけてはいけませんよ」という事の「迷惑」の判断基準の事である。

そしてモラルを犯したペナルティは個々のコミュニティによって違う為、それらはこの項目では基本的に扱わないものとする。

ただしモラルを守ると言う事は通常多くが自己責任であると言われている。
その為このモラルの乱れや歪みは個人の心情や信条、さらには法や教育に依存したものとなっている。


◆なぜ必要なのか
改めて必要な理由を考えてみるといくつかの理由が考えられる。

1.自身の身の安全を確保する為
見も蓋も綺麗事も無く書くと酷く無粋なものになってしまうがこれが最大の理由である。

たとえば生活する社会のモラルが「無闇な暴力はいけない」という事で浸透していれば、事情や不幸が無い限り誰かに突然暴力を振るわれる危険性は減る。

同様に「盗みはいけない」「悪口はいけない」「殺人はいけない」というような強いモラルであればあるほど、
「自身や大切な人の安全を確保できる」という結果に繋がる。


2.社会生活でのルールを守らせる
このルールとは「法」の事であり社会生活をおくる人類にとって必要不可欠なものである。

個人が我欲のままに振舞えば当然他者の権利が無視される。
しかし現代日本では編者や閲覧者含め全ての人間に人権があるのである。
その自己や他者の人権を守る為の「法」は確かに必要なものであり守らせる為にペナルティとして「刑事罰」が存在している。

しかしペナルティや法を守らせるだけでは安全面として不十分なのである。
それだけでは「ただ存在しているだけ」だからであり破ろうとしない意思が必要なのだ。
その為それらは以前に「破ったり犯したりしてはいけない」という意思や常識として教える必要がある。

人間とは常識に反するものを生理的に嫌悪する生き物であり、さらに善意が備わった生き物でもある。
元来人は他人に優しくできるのだ。教育さえしっかりしていればしっかりした道徳観を教える事が元々できるようになっているのである。

綺麗事が嫌いだという人は
「他者との繋がりで人間は自己を確立できる。だからその繋がりを善意を与え受ける事で実感できるように教育する事でモラルを教え社会バランスを取る」
と書けば理解しやすいのではないだろうか。


3.自分の精神・価値観を守る
身体の危険ではなく精神の安定を保つ為のもの。
知っての通り人間には価値観と言うものが備わっている。
勿論上記の善悪を含み、好き嫌いの基準、優先基準、性癖など多岐に渡る。

「他人にも価値観がある」という言葉に実感が湧かなかったりピンとこない方は周囲の人と自分の
「アニメや漫画での好きな女性のタイプの違い」で考えてみればわかりやすいのではないだろうか。
性欲は人間の本能的な欲求でありまたそれら2次元の媒介は記号的な特徴を持つ女性が多いので好みが分かれやすい為個人の好みの違いがよく出るだろう。
それが「価値観の違い」である。

人間誰しも「自分の世界」がある。勿論オタク層以外にも、である。老若男女関係無い。
そして物を壊す、騒音を上げる、危害を加える、誹謗中傷をする、社会モラルに反する行為、言動をする、これらの行為は嫌が応にも他人に伝わり被害を及ぼすのだ。

人間に五感が備わってる以上本人の意思とは関係なく他者の脳にそれらが飛び込む。
そして生理的嫌悪感を呼び覚まし場合によっては非難や刑事罰のペナルティ以上の結果に繋がる。

また、好きなものや好意を持つ人物を貶されるという事がある。
これは自分の価値観や考えを否定される、つまり人間性を否定されるという事にも繋がるのだ。
自らを否定されると言う事は誰しも憤慨に足る理由である。

しかしその後の「行動」までいくと嫌が応にも他人にも影響が及ぶ。

許容できない突発的な怒りも勿論ある。第3者から見ても明確に相手に問題がある場合も当然存在する。
しかしこちらが他者に迷惑をかけていい理由には当然ならない。
なぜならそうすれば自分が「他人の安全」を犯す事になるからだ。

争うのに然るべき所があればそこに行くべきであり裁定を下す者がいればその者に委ねる事が結果的に解決への近道になり得る。




◇一般的なマナーの例
ここでいうマナーとは説明するまでもなく「礼節」であるのだがとりあえずあくまでここにあるのは一例である事を最初に断っておく。
そして本来ここに記載するまでもない常識である事は勿論なのは編者も理解しているので、
「今更何言うとんねんアホちゃうかコイツ」と思う事があってもツッコまずに見て欲しい。

尚、ここに記載するマナーの類は日常生活でもネット生活でも同様に必要である事も改めて記載しておく。

1.他人の価値観を無視・否定しない
アニヲタwikiとして最初にこれを挙げておく。

○他人の好きな作品(キャラ)を無闇にけなさない
勿論誰しも気色に合わない作品が存在する。しかし会話や議論はそれがどんな雑談であっても礼節は必要なのだ。
相手の顔は見えない。目を見て離せない以上ここでは書き込まれた文字を見て会話をするのだから尚更である。

○性癖を責め立てない
性癖には個人差があり一般的な倫理観から見れば理解しにくいものが存在する。
実際の人間にそれらを行うのは論外だが同人関係などになると好きなキャラに性癖が及ぶことがある。
上述のように他人の好きな作品やキャラは決して馬鹿にできるものではない。下手な書き込みは自重しよう。

2.相手の意見を聞く
BBSや格板だけでなく勿論日常生活でもそうだが個々の価値観を理解し円滑にコミュニケーションするのに最も素早い方法が会話である。

会話とは相手の言葉を聞くだけでは当然成立せず聞き入れて初めて成立する。

3.公共の場でしていい発言か見極める
人権・災害・事件・個人の身体などの所謂「不謹慎」と言われる類だけでは勿論無い。

そう、下ネタである。
はっちゃけて許されるのは下の毛が生えるまでである。皆も気をつけるようにしよう。今言っちゃったよ。

4.過ちを認め謝る
生きていく上での最重要行為でありマナー。謝ったあとは当然本気で改める事が大前提。
謝って許して貰えない事も場合によっては勿論あるがそれとこれとは話が別。
過ちを認め改める事は精神衛生上も不可欠なのだ。溜め込めば逆にストレスになる。

5.悪者が相手でも、ノンケを無理やり犯s
以下、「3.公共の場でしていい発言か見極める」に違反していたため省略

☆自己責任
例えどんだけモラルについて書こうが前述の通り自己責任なのである。
「でも結局は他人は他人じゃん?ww他人の感情なんて結局わからないしwww」
「俺は俺さえよければいい…!」
「俺道徳きらいなんだよねwww」

気持ちはよくわかる。説教臭いものもあるしこの項目自体鼻にもつくだろう。
しかし一種の立派な処世術でもある。

モラルは外側だけでも身に着けて損するものではないのじゃないだろうか。

我々日本人は「恥の文化」と呼ばれるほど社会や集団を意識する民族であった。悪いだけではなく、それらは良い方向にも行く事がある。

事実集団生活でのモラルを重視した結果海外などで高い評価や好印象にもつながっている。

上では無粋な事をなんやかんやと書いたがモラルとは「善意」である。
善意を受け取って悪い気がする人は当然いないだろう。

最後まで閲覧していただいて本当にありがとうございました。




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最終更新:2024年01月04日 22:28