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公女殿下の家庭教師

登録日:2026/03/18 Tue 20:55:03
更新日:2026/05/02 Sat 17:21:07
所要時間:約 8 分で読めます






先生は、私に『魔法』をくれました



公女殿下の家庭教師」は七野りくによるライトノベル作品である。

「カクヨム」にて2017年10月より連載されている。
書籍版は2018年より富士見ファンタジア文庫にて刊行されている。
カクヨム版と書籍版は登場人物や基本設定は同じだが、展開が大幅に異なる。*1
イラストは本編はcura*2、前日譚となる『王立学校編』は福きつね*3
既刊23巻+前日譚1巻。(2026年4月現在)

同作者の『辺境都市の育成者』とは同一世界であり、そのはるか未来にあたる。


【概要】

王立学校を首席で卒業した優秀な魔法の才能を持つ青年と魔法が使えない公女殿下の少女に魔法を教える家庭教師となって、少女に夢と希望を与えるファンタジーもの
タイトルに「公女殿下の~」とあるものの、生徒のうちの1人はヒロインに仕えるメイドであり微かながらタイトル詐欺っぽい感じでもある。
なお、「殿下」とは一般的には君主や王族に使われる言葉だが、本作においては公爵家の人物は王位継承権を所持しているため、こう呼ばれる。

一時、落第して夢破れた青年が、才能を開花出来ずに悩むヒロインの公女と心を通わせるシナリオが見どころである。
そうした交流をしていくうちに、主人公の青年が何を目指していくのかがポイントである。

メディアミックスとしては、無糖党作画によるコミカライズ版が「少年エースplus」にて連載されている。(既刊5巻)
2025年7月から9月にかけてテレビアニメが放映された。

【あらすじ】

魔力は少ないながら優れた魔法技術を持っており、わずか1年で王立学校を卒業したアレンは、王宮魔法士の試験に落第してしまう。アレンが王立学校の教授に相談したところ、「公爵家の家庭教師」の仕事を紹介される。

四大公爵家のハワード公爵は、初級魔法すら使えない娘の公女 ティナに魔法を使うことを諦めてもらい、将来は彼女の得意分野である「植物や作物の研究」の道に進むことを望んでおり、王立学校への入学をティナに諦めさせるようアレンに依頼する。

だがアレンは、ティナが王立学校の水準を満たすだけの魔法が使えるように自分が教えることを申し出て、公女であるティナと、彼女の専属メイドにしてハワード家に仕えるウォーカー家の跡取り娘であるエリーの家庭教師となる。
(Wikipediaより引用)


【キャラクター】

  • アレン
CV:上村祐翔(アニメ版)/内田雄馬(ボイスコミック版)
本作の主人公。17歳。
人族でありながら狼族の両親の養子として育てられた青年。
優れた魔法制御の才能と努力により王立学園を1年余りで首席で卒業するが、とある事情により王宮魔法士の試験に落ちた所で自身の教育を担当した教授からの推薦により、ハワード家のティナとエリーの家庭教師をする事になる。
本人はその卓越した魔法制御技術の才能に自覚はなく、謙遜が過ぎるところがある。
実は剣術や体術も屈指の実力者だが、本人に自覚はない。
大らかで優しい性格ではあるものの、家庭の関係から年下の扱いに長けていて、たまにティナやエリーをおちょくる事もある。
相棒のリディヤ達と本編前に多くの戦いを経験したことから「剣姫の頭脳」の異名を持つ一方で、多くの年下から慕われることから「天性の年下殺し」と呼ばれることもある。
年下から慕われるのは男女問わずであり、決してロリコンではない。
他者と魔力をつなげる力を持っており、「鍵」と呼ばれる等、本人も知らない謎が多い。

  • ティナ・ハワード
CV:澤田姫(アニメ版)/日高里菜(ボイスコミック版)
公爵家であるハワード家の令嬢で次女。13歳。魔法の才能が開花しない事から今まであらゆる家庭教師からも見放されていた事から「ハワードの忌み子」と言われていた。
本人は責任感が強く、ハワード家の為にもといくつもの努力をしていた。
そのため、植物学や気象学に深い造形を持つ。
アレンが家庭教師になってからは、内に秘めていた魔法の才能が徐々に目覚めて、王立学校に見事首席で合格した。
その圧倒的な氷魔法の力から、「小氷姫」の異名を持ち、エリー、リィネと合わせて「三小姫」と呼ばれることもある。
意外にもツンデレな所があり、アレンにおちょくられて照れる所がある。


  • エリー・ウォーカー
CV:守屋享香
ハワード家に代々仕えているウォーカー家の跡取りにしてティナの専属メイド。14歳。
泣き虫だが心優しい性格。両親を亡くしており、祖父母から大事にされている。
ティナにとっては親友であり、姉妹のように仲が良い。
ティナと共に王立学校を目指す為にアレンから教えを受ける事になる。
アレンの教え子たちの中でも魔法制御に優れており、8大属性以外に使い手の希少な植物魔法を使うこともできる。
なお、14歳であるにも関わらず胸は大きい。

  • リディヤ・リンスター
CV:長谷川育美(アニメ版)/戸松遥(ボイスコミック版)
リンスター公爵家の長女。17歳。アレンとは学校にいた頃からの仲で同じ教授から教わった。
ティナ同様にかつては魔法が使えず「忌み子」と呼ばれていたが、アレンとの出会いで魔法を使えるようになる。
王宮魔法士にも就いている。アレンの事は好いている、というか依存しているといっていいレベルで好意を寄せているものの、素直になれない所があるツンデレ
試験に落ちた事が未だに許せずにいるが、内心では彼と会える時間が減った事に対しての不満である。
活発で少々頭に血が上りやすい。
王国でも屈指の剣士であり、「剣姫」の異名を持つ。

  • リィネ・リンスター
CV:岡咲美保
リンスター公爵家の次女。13歳。リディヤの妹。明るくて元気な性格。アレンの事を気に入っていて「兄様」*4と呼んでいる。
ティナとは王立学校の同級生として出会い、互いにライバル意識はあるものの、同時に互いを認め合っている友人である。
王立学校は次席で合格している。
リディヤにはまだ及ばないが優れた剣と炎魔法の才能を持つ。
CVの岡崎美保氏はED曲も担当している。

  • ステラ・ハワード
CV:水瀬いのり
ハワード家の長女。ティナの姉で王立学校の現生徒会長。15歳。
真面目で努力家な性格で、妹であるティナとの関係は良好。
妹ほどではないが魔法に関する才に恵まれておらず、半ば強引にハワード家を継ぐつもりで家出同然に入学した。
反面、徐々に才能を開花させていくティナに対してコンプレックスを感じるようになっていく。

  • カレン
CV:前島亜美
アレンの義妹である狼族の獣人少女で、王立学校の生徒会副会長。15歳。
かなりのブラコンでリディヤとはよくアレンを取り合って喧嘩しているが、実のところは仲が良い。
同期のステラ、フェリシアとは親友。
CVの前島亜美氏はOP曲も担当している。

  • フェリシア・フォス
CV:花澤香菜
ステラ、カレンの親友。15歳。
病弱で男性が苦手であり、すぐに気絶することがあるが、一方で芯が強い一面も見せる。
王都にあるフォス商会の娘で、実質的な経営者だが、父親にはその優れた才能を気付かれていなかった。
アレンに才能を見込まれたことで、王立学校を中退し、父親に勘当されたことからアレンの下でハワード家・リンスター家の合同商会「アレン商会」の番頭を務める。
余談だが、原作5周年記念では初期ヒロインで唯一グッズが発売されず、表紙を飾ったのも18巻と遅い不遇気味なところがある。

  • リリー・リンスター
アニメ未登場。
リンスター副公爵家の令嬢でありながらメイドを志し、実力でリンスター公爵家のメイド第三席を勝ち取った強者。
アレンから教えられた魔法式を即座に使いこなし、剣技や炎魔法にも優れている。

  • シェリル・ウェインライト
アニメ未登場。
物語の舞台となるウェインライト王国の第一王女で、アレン、リディヤとは王立学校の同期生で当人たち曰く腐れ縁。
アレンに恋心を抱いており、リディヤとはよく喧嘩して「腹黒王女」と呼ばれているが、一方で親友といえる間柄でもある。
序盤から名前だけは出てくるが、登場は遅め。

  • ワルター・ハワード
CV:諏訪部順一
ウェインライト王国北方を納めるハワード公爵家の現当主で、ティナ、ステラの父親。
諸外国にも名が通った歴戦の勇将。
ティナの王立学校進学に反対しているが、それにはある事情があるようで?

  • グラハム・ウォーカー
CV:中博史
ハワード家を支えるウォーカー家の当主で、エリーの祖父。
諜報能力に優れており、「深淵」の二つ名を持つ。

  • リサ・リンスター
CV:川澄綾子
リンスター公爵家の公爵夫人で、夫である現公爵リアム以上の影響力を持つリディヤ達の母親。
王国でも最強の剣士且つ魔法士であり、かつては彼女が「剣姫」と呼ばれていた。
アレンのことを息子同然に可愛がっており、彼の母とは文通している。

  • リチャード・リスター
CV:橘龍丸
リンスター公爵家の次期当主で、リディヤ、リィネの兄。
ウェインライト王国の近衛騎士団長であり、アレンとは身分を超えた親友。

  • アンナ
CV:堀籠沙耶
リンスター公爵家のメイド長。
普段は明るくリディヤ、リィネとアレン達を見守り、映像宝珠で撮影する等しているが、一方で「死神」の異名を持ち、諸外国から恐れられている。
実は数百年を生きている様子で、謎が多い。

  • アリス・アルヴァーン
アニメ未登場。
世界を守護する「勇者」。
アレンのことを気に入っている。
リディヤのことは「弱虫けむし」と呼んでいるが、ティナとは意気投合しており、お互いに「同志」と呼ぶ。

  • 学園長(ロッド卿)
CV:川田紳司
王立学校の学園長。
アレン、リディヤの入学試験でその実力を確かめ、破天荒な彼等に手を焼くと同時に、教え子として強い愛情も持っている。

  • 教授
CV:内田夕夜
アレンとリディヤの学生時代の担当教員。"花の50代"を自称している。本名は言い切れないほどに長い為に主に「教授」と呼ばれている。
呑気な性格で他人を言い包めるのがまれにあるが、その実、かつては権謀術数を用いて戦場でも政治でも暴れまわったようで、敵対者には恐れられている。
ハワード家の当主にしてティナ、ステラの父親であるワルターとは旧知の仲でアレンにティナとエリーの家庭教師としての仕事を紹介した張本人であり、ある意味では物語の原点とも呼べる人物でもある。
教え子のアレンやリディヤとは軽口を叩きあい、手を焼かされているが、愛情も持っている。

  • アンコさん
CV:佐藤はな
教授の使い魔と思われる黒猫。
アレン達からは尊敬を込めて必ず「さん」をつけて呼ばれる。
どうやら単なる使い魔ではないようで?

  • ギル・オルグレン
CV:大野智敬
王国東方を治めるオルグレン公爵家の四男であり、アレンとリディヤを慕う後輩の一人。

  • テト・ティヘリナ
アニメ未登場。
アレンとリディヤを慕う後輩の一人で、魔族の血を引く少女。
アレンの「教え子」というよりは「弟子」に近い存在で、アレン同様に並外れた魔法制御技術を持つが、彼同様に自覚はなく、「一般人」を自称する。
同期のイェン・チェッカーという恋人がおり、彼もまたアレンを慕う後輩の一人。
カクヨムでは彼女が主人公の外伝も掲載されている。(現在は休止中)

  • ジェラルド・ウェインライト
CV:宮田俊哉
ウェインライト王国の第2王子。アニメ版での実質的なメインヴィラン。
現国王が実力主義で身分にとらわれない政策を打ち出しているのに反して、傲慢で選民思想が強く、特に性無しで獣人に育てられたアレンのことは心の底から見下している。
アレンやその教え子達が飛びぬけて優秀すぎるだけで、彼も能力自体はあるのだが、その悪辣な性格から数々の不祥事を起こす。
アレンが王宮魔法士の試験を落ちた原因でもある。

【テレビアニメ版】

2025年7月~9月にかけて放送された。
書籍版1~3巻の内容+アニオリ1話の全12話に加え、4話と5話の間に総集編を挟む。。
放送に先立ち、アニメキャストによるWeb生放送特番『TVアニメ『公女殿下の家庭教師』放送直前!特別授業スペシャル生放送』がYouTubeチャンネル「GREE Entertainment ANIME & GAME」とアニメ公式SNSにて配信された。

主題歌

OP:「Wish for you」
前島亜美によるオープニングテーマ。作詞・作曲はImaban、編曲は石倉誉之とImaban。
ED:「少女のすゝめ」
岡咲美保によるエンディングテーマ。作詞は秋田涼一、作曲・編曲は澤田空海理。


追記・修正は魔法を教わった際にお願いします。

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最終更新:2026年05月02日 17:21

*1 作者曰く9割以上加筆修正しており、書籍版は「超ハードモード」とのこと

*2 同作者の『双星の天剣使い』も担当

*3 同作者の『辺境都市の育成者』も担当

*4 読みは「あにさま」。カクヨム版初期では「にいさま」と呼んでいるシーンもあり、コミック版では誤植されたこともあった