登録日:2026/05/06 Wed 23:51:47
更新日:2026/07/23 Thu 00:03:28
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戻る罪、悼むのだ皆、説くか悪。
仇の痛みを死に記す以下、呪いの毎夜のこの宵、魔の色の廻する詞に死を見たいのだ。
明く赤くと、涙の無体見つるとも。
前提: コウプス・コウパスって?
コウプス・コウパスとは、「真桑友梨佳」という名の女性の死体について描かれた作品群である。
「真桑友梨佳」という人物が何名も存在し、彼女らが毎回自殺する。その死体がそれぞれ異常性を持っており、SCPオブジェクトとして登録されている……という設定で描かれる。
記事ごとに真桑友梨佳の設定は大きく異なるが、一部共通している設定もある。例えば、真桑友梨佳の母の名は「真桑恵子」であることが多い。
概要
SCP-4114-JPは、自殺した真桑恵子氏の死体。ついに娘だけでなく母も自殺したようだ。
真桑恵子は投身自殺したのだが、その際に頭から真っ逆さまに落ちたので、即死したという。
真桑恵子の自殺の原因は不明だが、後述のSCP-4114-JP-Aの内容が関与している可能性が高いようだ。
ちなみに娘の真桑友梨佳も既に自殺していた。これが原因で母の方も自殺したのではないか……? とも考えられている。
なお、真桑友梨佳の死体の方も別のSCPに登録されている。
SCP-4114-JPの異常性は、「近くに位置する白紙に短文を表示させる」というもの。この短文はSCP-4114-JP-Aに指定される。
SCP-4114-JP-Aは、明るい赤色の文字で書かれている。
そして、その内容は、回文、つまり元の文に対し、それを逆さから読んだ場合にも同じ文となる文である。
ちなみに、なぜSCP-4114-JP-Aが回文なのかは不明だという。
SCP-4114-JP-Aの一覧
ここからは、出現した順に並べられたSCP-4114-JP-Aの一覧、および「それに関して財団が補足した文章」を見ていこう。
なお、ルビおよび色は、SCP-4114-JP-Aに書かれていたものを再現して載せたようだ。
ちなみに、SCP財団のサイト上だとフォントも再現されている(明朝体になっている)のだが、アニヲタでは再現できないのでご容赦いただきたい。
実際に回文になっているかどうか確かめつつ読んでみよう。
SCP-4114-JP-A-1: この足掻いた命の遺体があの子
補足: 生前、何らかの理由で苦労した「あの子」が死亡したことが示唆される。「あの子」は、真桑友梨佳氏を指すと推定される。
SCP-4114-JP-A-2: 戻れない、メンタル耐え切れず、崩れ消えたる短命なれども。
補足: 真桑友梨佳氏は、精神的に追い詰められ自殺したことが示唆される。
真桑友梨佳の自殺動機にはいろいろあるが、今回は精神的に追い詰められて死んだようだ。
SCP-4114-JP-A-3: 「自死をしろ、ゴミ」と見殺しを指示。
補足: 何者かが、真桑友梨佳氏を見殺しにするように指示したことが読み取れる。加えて、真桑友梨佳氏を自殺させようと追い込んだ/仕向けた/願ったことも仄めかされる。
SCP-4114-JP-A-4: 痛め付け、避け、冷たい。
補足: 生前の真桑友梨佳氏は、痛めつけられ、避けられ、冷たく接されたことがいえる。
なんか物騒になってきたが、見殺しにされたり、いじめられたりしていたのだろうか?
SCP-4114-JP-A-5: 皆見つめたのみ、助け聞かず掻き消す民のため、罪な身。
補足: 真桑友梨佳氏は助けを求めたが、周囲はそれを聞かず、見ていただけであったことが示唆される。加えて、それが「罪」であると主張している。
「いじめを見ていただけでも罪」みたいな理屈なのかもしれない。
SCP-4114-JP-A-6: 弔うは通夜、「奴は怨む」と。
補足: 真桑恵子氏は、真桑友梨佳氏を見殺しにした人物らを怨んでいる。
SCP-4114-JP-A-7: 「知らないな」で、皆生きていなさる。許さない。敵意、並でないなら、死。
補足: 真桑恵子氏は、真桑友梨佳氏を見殺しにした人物らが平然と生きていることを許しておらず、この人物らに敵意を抱き、死を願っている。
SCP-4114-JP-A-8: 何しろ、この涙のため決めたのだ、「皆の殺し」に、な。
補足: 真桑恵子氏は、真桑友梨佳氏を見殺しにした人物らを、皆殺しにしようとしている。
……このように、娘を死なせた相手に対し、かなり敵意を抱いている様子だ。
それはそれとして、なぜ回文なのかはまだわかりそうにない。
そして、真桑恵子は、なんと呪術的な手段を用いたようだ。
SCP-4114-JP-A-9: 私、怒り、「色の呪い」理解したわ。
補足: 真桑恵子氏は、色に関する何らかの呪いを知った。
SCP-4114-JP-A-10: 「良い性能かつバレない、なれば使う」の威勢よ。
補足: この呪いは、呪いとしての性能が良く、また呪いであると露見しにくい。
なるほど、呪いをかけるなら、性能が良い方がいいし、バレない方がいいだろう。
もっとも、「最終的に、呪われていると気づく」ことによって呪いの効果が上がる、みたいな説もあるが。
SCP-4114-JP-A-11: 反転は、呪いなど連れてくるか。明るくて、レツドな色の反転は。
補足: 呪いは、明るい赤色の文章を反転させることで発生させられる。
ん?
SCP-4114-JP-A-12: 読めや赤色の回文全部。以下、呪いか、殺めよ。
補足: 回文だと言われたら、言われなくとも逆さから読んでしまうだろう。
段々「補足」が主観的になってきている?
それはそれとして、赤色の回文を読むと、呪われ、殺められる……?
SCP-4114-JP-A-13: 読み返され、そして「危害が来たれ」さえ返された。危害が来て死、それさえ加味よ。
補足: 「逆さから読み返す」ということを、「害を返す」ことに見立てた呪いだ。
呪いには見立てがある。よくある例として、「藁人形を呪いたい相手に見立てて殺す」というのがある。
この回文は、「回文を逆さから読み返す」を「害を返す」になぞらえた呪いだったというのか?
そして、先述の「回文だと言われたら、言われなくとも逆さから読んでしまう」という心理も利用したのか?
SCP-4114-JP-A-14: 病めと呪う、それさえ可に。逆さも見たい文全部、「痛みも逆さに返されそうな字」纏めや。
補足: あの子に加えられてきた痛みを、お前らに返してやる。
もはや「補足」が、真桑恵子の怒りとなっている。
SCP-4114-JP-A-15: 既に祟り有り。多々に、です。
SCP-4114-JP-A-16: 死ねし
報告書はここで終わっている。どういうことだったのだろうか。
考察
まず、この報告書の後半は、「報告書がSCPの異常性に乗っ取られている」状態である可能性が高そうだ。
第一に、報告書に「呪い」がそのまま記されているし、報告書が急に終わっている。普通の財団がこんな状態にするとは考えにくい。
また、SCPサイト上の記事には「メタ」というタグが付いている。これは、「自身の報告書に影響を及ぼすSCP」などの意味を持つタグである。
SCP-4114-JPの正確な異常性は不明だが、自身の報告書に影響を与えられるようだ。少なくとも、真桑恵子は、呪いを報告書に載せることに成功している。
では、なぜ呪ったのか。誰を呪ったのか。
真桑恵子は、真桑友梨佳を自殺させたり、自殺しているのを見ていただけで助けなかったりした人を殺そうとしている。
そして、真桑友梨佳を自殺させている人として、「お前ら」という表現を使っている。報告書の読者に対して「お前ら」というからには、回文を読んでいる人のことを指すのだろう。
……この条件に当てはまる「お前ら」とは、SCPの著者らではないか?
SCP著者は、コウプス・コウパスの記事を書くことによって、真桑友梨佳を殺し続けている。
そうだとすると、真桑友梨佳を見殺しにしているのは、SCPの読者だといえよう。
前述の通り、真桑友梨佳は複数人存在し、その(ほぼ)全員が自殺している――いや、SCP作者によって自殺させられている。
彼女の母は、呪いによって、著者や読者に娘の痛みを返そうとしているのではないだろうか?
もちろん、これは一つの解釈に過ぎない。読者の皆様自身で考えてみよう。
余談
この記事のタイトル「見よ、逆さ読み。」(みよさかさよみ)も回文である。また、ナンバーの「4114」も回文であるし、投稿された時刻である「23時32分」も回文っぽい。
当記事は、SCPの非公式なイベント「第2回 全日本学生SCP選手権大会」に参加している。
このイベントは、日本全国の大学等に存在する「SCP同好会」ごとに記事の評価を競い合うというもの。
SCP-4114-JPは参加作の中で最も評価が高く、「個人部門」にて1位を獲得した。
内容読みて、知れた? 足りた?
しなさい、書き足し。
回文全部活かした奇怪さ成したり、祟れ。
してみよう、良いな?
- wavekey氏はこういうの本当上手 -- 名無しさん (2026-05-06 23:59:28)
- へぇ〜よくできてるな〜とノンキしてる俺達を殺す罠だったと -- 名無しさん (2026-05-07 00:08:10)
- 記事はともかく、最後すげぇな!? -- 名無しさん (2026-05-07 01:08:50)
- ようこんな量の回文作れるもんだな -- 名無しさん (2026-05-07 08:40:27)
- 美代坂 佐代美さんとか出てくるかと思ったら出てこなかった -- 名無しさん (2026-05-07 11:21:34)
- 回文を作る才能ぱねぇ -- 名無しさん (2026-05-07 12:41:26)
- よくこんな怪文書書けたな、回文だけに -- 名無しさん (2026-05-08 06:37:24)
- 途中から面倒になって逆さから読まなくなったからセーフ -- 名無しさん (2026-05-08 12:26:32)
- ↑どうせ回文だと思うと逆に読まなくなるよね -- 名無しさん (2026-05-08 12:29:52)
- 『ついに娘だけでなく母も自殺したようだ。』の一文がシュールすぎる -- 名無しさん (2026-05-08 18:44:59)
- 最後が秀逸すぎる -- 名無しさん (2026-05-09 14:26:44)
- A-16で急にギャルになったみたいで笑っちゃった -- 名無しさん (2026-05-19 11:07:48)
- 怖いけどすげぇが勝つな -- 名無しさん (2026-06-01 12:48:37)
- なんか冒頭にも回文が増えてる!? みんなよく思い付くな・・・ -- 名無しさん (2026-07-23 00:03:28)
最終更新:2026年07月23日 00:03