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SCP-3574-JP

登録日:2026/05/17 Sun 23:02:46
更新日:2026/06/07 Sun 01:40:23
所要時間:約 5 分で読めます




SCP-3574-JPとは、創作コミュニティサイト『SCP Foundation』に登場するオブジェクトの一つである。
項目名は「いまだ鳥葬」。
オブジェクトクラスEuclid

概要

SCP-3574-JPは、岩手県██市██地区において行われる葬儀、およびそれに伴って発生する現象の総称である。

██地区において行われる葬儀は、全て鳥葬になる。
鳥葬とは、死体を細かく分け屋外に置いておき、それをハゲワシなどの鳥に食べさせる……という葬儀である。
「死体は抜け殻」と考えるチベット仏教などでは行われることがある一方、日本では行われていないそうだ(出典: Wikipedia)。
しかし、これはSCPオブジェクト。認識災害のため、██地区では鳥葬が普通だとされているという。

ちなみに、この地区の外部では認識災害は発生しない。そのため、例えば、この鳥葬の映像を地区外で見たら違和感に気付くはずだ。
ただし、葬式を撮影したりすることは一般常識に反するため、SCP-3574-JPが外部に知られたケースは確認されていない。
このように、収容は困難だが、SCPオブジェクトが露見する範囲が絞られるため、Euclidに分類されているのかもしれない。

さて、この地区の葬式では、火葬する代わりに、以下のようなことが起きる。
  1. 法要が終了すると、僧侶や喪主が、遺体の身体を裁断する。この際、どのくらい切るのかは人による。
  2. 裁断された遺体を、棺桶や骨壺に収め、葬儀の参加者全員で開けた場所まで持っていく。
  3. 遺体を地面に置く。
  4. 遺体が置かれ終わり、参加者が離れると、周囲に最大20羽の鳥類が出現する。出現の瞬間は確認できていない。
  5. 鳥が遺体を捕食する。30分ほどで食べ終わる。その間に、参加者は歓談しているという。
  6. 食べ終わると、鳥は消失する。
このように、遺体は鳥についばまれ、食い切られ、葬られるのだ。認識災害のため、参加者はこれに違和感を抱かない。

映像記録

さて、この地区において、ある要注意団体の調査をしていたエージェントが居た。
このエージェントは調査のため葬式に潜入していたが、そこで偶然SCP-3574-JPを発見。
エージェントは「認識補強薬」なるものを服用しており、認識災害の影響を受けなかったのだ。

以下は、その際に録画された映像記録である。なお、「A.」はここでは「エージェント」の略である。
A.新田: えー、博士、映ってますか?

北畠博士: はい、確認できています

A.新田: では改めて、こちらはエージェント・新田。要注意団体の関与している可能性がある人物と接触するため、██地区の名士の葬儀に参列したんですが、明らかにおかしなことが始まったのでサイトに連絡、ウェアラブルカメラを用いて初期調査中です。内容は葬儀の際中、突如鳥葬が行われることになったらしく、えー、故人が、その、ミンチにされました
「どのくらい切るのかは人による」と書いたが、ミンチにされるほど細断されているとは。

北畠博士: 周囲の人物は何も違和感を訴えていないのですね?

A.新田: はい、みんな当たり前のように談笑しています。どうも参列前に服用した認識補強薬で自分だけが気付いているみたいです

北畠博士: 分かりました、現在はどこでしょうか、斎場、もしくは火葬場ではないように思えますが

A.新田: はい、故人をミンチにした後、開けた所に移動する、ということで山中の広場みたいなとこに来てます。……今、故人が棺桶から地面に撒かれました

北畠博士: 鳥葬台や祭壇のようなものは確認できませんね。故人はチベット仏教に関与していたりなどはしませんか?

A.新田: いえ、まったく。一般的な念仏宗でしたね
認識災害のため、人々は遺体を撒くことに違和感を抱かない。
しかも、念仏宗の葬式では鳥葬は行われないにもかかわらず、である。

北畠博士: そうですか、ではやはり異常な現象と考えるべきでしょうね。しかし鳥葬といっても腐肉食の鳥は日本では多くない、考えられるのはカラスですが……

[画面が大きく乱れ、小さな叫び声が確認される]

北畠博士: どうしましたか?

A.新田: いえ、すいません、ちょっと驚いて。今カメラを合わせますが突然デカい鳥が出てきまして
そして、異常性により、ついに捕食者たる鳥が突如として出現した。

[A.新田がカメラを操作し、出現した生物にピントを合わせる]

北畠博士: これは……


[15羽のダチョウが死体を捕食している]
ん?

A.新田: ダチョウですね

北畠博士: ダチョウですね、岩手にダチョウ。確かに異常事態ではありますね
いや、そうだけど、そうじゃなくない? なぜ、「鳥です」みたいな雰囲気でダチョウが出てくるの? いや、鳥なのは間違いないが、「鳥葬の鳥です」みたいな感じで出てくるのか?

A.新田: あっ、見てください

北畠博士: どうしました?

[A.新田がピントを合わせる。ダチョウの足元に小さな影が確認できる]

A.新田: キーウィもいます

北畠博士: 本当だ、キーウィもいますね
「キーウィもいますね」じゃなくて、やはり飛べない鳥だし、しかもちっこい鳥じゃないか?

?????

どうやら、SCP-3574-JPで出現する鳥のうち、約98%はダチョウ、残り約2%はキーウィであることが確認されたという。

????????????

ちょっと待て、結局、「細断された故人が鳥に食べられる」という状況ではあるのだ。
でも何か……ダチョウとキーウィなのか……という感じにさせてきやがる展開である。
博士たちもどことなくほのぼのしてるっぽいし……?


?????って感じの展開だが、間違いなく鳥葬ではある。これぞ


SCP-3574-JP

いまだ鳥葬(いまダチョウ葬)


である。


余談

サイト上のディスカッション(コメント欄のようなものだが、雰囲気は堅め)にて、
ダチョウが出現するのは「今ダチョウ葬」ってことでしょうか。でもそれだとキーウィ出現の理由がわからないんですよね…。
という投稿がなされた。

「キーウィ出現の理由がわからない」という質問に対し、作者のkyougoku08氏は、こう答えている。
キーウィは可愛いですからね。

可愛いならしょうがないね。


追記・修正はキーウィを可愛がってからお願いします。



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最終更新:2026年06月07日 01:40