アットウィキロゴ

ケール(聖闘士星矢)

登録日:2026/05/30 Sat 06:55:13
更新日:2026/06/28 Sun 09:07:12
所要時間:約 6 分で読めます




ケールとは聖闘士星矢に登場する女神。「運命の神ケール」「邪神ケール」と呼ばれることもある。
さすがに「邪神」は敵側しか呼ばない。

概要

現実世界の神話においてのケールは、原初神にして夜の女神ニュクスの娘で、ヒュプノス、タナトス、オネイロスなどの神と兄妹である。
聖闘士星矢の世界でも双子神ヒュプノスタナトスの妹であり見た目は幼い少女のように見える。
まあ神だけに千年とか万年単位で生きてるんだろうけど。
纏っている冥衣も威厳に満ちているがよく見ると太ももが綺麗に露出している上に胸と腰の位置にハートがあしらわれており、
整った顔立ちも相まって美少女キャラとしての条件は充分に満たしているのだ。*1
ケールは「暴力や戦による死、死の運命」などを司る女神で、兄たちと共に冥王ハーデスに仕えていた。
神だけあって彼女もすさまじい力を持っていると思われるが、力ではなく計略で目的を達成することを好むのだった。
詳しくは後述。

ケールの陰謀

まず彼女が最初に下した策略は『聖闘士星矢』本編の約28年前、ギリシアの聖域に双子座の聖闘士となる赤子たちが産まれた頃だった。
聖域には黄金聖闘士となるべき者が産まれるとその瞬間に守護宮へ強制的にワープさせるというとんでもないシステムがあり、
教皇シオンは誕生したばかりの双子の赤ん坊サガカノンを回収しに行くのだが
ケールは悪霊のレムールを呼び出し、その赤ちゃんたちに混ぜ込んでいた。
神であるケールの使い魔なのでシオンを事も無げに一蹴し、双子のどちらかにレムールが憑りついたのだった。
ケールは 記憶を操作して自分と接触したことを忘れさせる ことができ、シオンはもちろん五老峰から遠隔視で見ていた童虎すらそれを覚えていることはできなかった。

レムールはやがて第三の双子座となり双子座の黄金聖闘士を悪の道へと堕落させようと試みるのだった。
そしてその聖闘士サガが成長するにつれて憑りついたレムールの力も強くなっていき、
ついにはケールとその主である冥王ハーデスの宿敵、女神アテナの殺害を試みるようになったのである。
双子座の黄金聖闘士サガは心身ともに優れた人物であったため、レムールのささやく悪への誘惑に抵抗し、
アテナを殺すくらいなら自害をしようとしたのだが、 ケールの力でそれはできなかった。
死の女神であるケールは、死を選ばせないことも容易にできるのだった。
こうしてケールの放った悪霊レムールは女神アテナの戦力をズタズタに破壊する種を蒔いたのである。

それだけに飽き足らずケールは第二の計略を用意する。
ケールはそのまま聖域を観察していると、レムールを植え込んだ聖闘士 ではない方の 男、弟のカノンに着目した。
彼女はカノンにそっと「お前は強い」「お前ならばもっと上の身分になれる」「 兄に成り代われ 」「アテナを殺せ」と心が邪悪に傾くようにささやき続けた。
サガだけではなくカノンもケールの操り人形に変えてアテナを殺そうとしたのだがこれについてはカノンが邪心に染まりきる前に バレて幽閉されてしまった
といってもケールにとってはダメで元々くらいに考えていたためにそこまで気にしていなかった。

そうこうしているうちにサガに憑りつかせた悪霊レムールが 何者かによって調伏され、手駒となるサガも死んでしまう。
まがりなりにも神であるケールの力を解除するには同じく神の力を持つ なにか でなければ不可能なのだがいったいどうやって…?
それを考える間もなくケールの前にカノンが現れた。
カノンは自分を操った女神ケールの存在に気づきクソガキ呼ばわりしながら討ち果たそうとする。
ケールはかつての教皇シオンの時と同様に軽く一蹴…しようとしたが、
カノンが幽閉されていた場所は 海皇ポセイドンが封印されている場所に近いスニオン岬の岩牢
この時のカノンはスニオンの岩牢で引き抜いた ポセイドンの神器・三叉の鉾を持っていた。

あわやケールはポセイドンのご立派な槍をぶちこまれかけたが回避してカノンの記憶の消去に成功し、
ケールは ポセイドンを巻き込んで騒動を起こせばさらにアテナ軍の戦力を削れるのではないか? と一計を案じてカノンにポセイドンの封印を解かせるように誘導した。
こうしてポセイドンとアテナを争わせ、聖域のさらなる弱体化に成功した。

さらに月日が経ち、冥王ハーデスの復活が近づいた頃にケールは第三の策略を発動する。
女神アテナの首を取るために冥王軍本隊を最初に向かわせるよりも先に
アテナの戦士たちである 聖闘士にやらせよう と企んだのだった。
ケールは冥界のコキュートスに封じられている黄金聖闘士のサガの元を訪れ、アテナを殺せば永遠の命を与えて地上に返すという取引を持ちかけた。
サガはもはや悪霊レムールの影響を受けていないため断った…のだが…。
???????????? やるやる!俺がやるぅ!
この直後のサガは「逡巡・煩悶」を表す表情をしているのだろうが「即堕ちした2人を見て絶望した顔」に見えてしまうので必見
結局サガも取引に応じることとなった。
これによりアテナの聖闘士の中でも最強と歌われた黄金聖闘士を、自軍の戦力を残したまま捨て石として使い潰すことに成功したのだ。

邪神ケールはこれらの策略の成功に気を良くし、もはやハーデス軍が負けることはないだろうと 安心して眠りについたのだった。
神である自分が直接手を下すまでもないし、まして お兄様たちやハーデス様が直接戦うようなことになるとは思えない。
次に目覚めるときはハーデス様の勝利の宴であることを確信して
お仕事がんばったケールちゃんはベッドに向かうのでした。めでたしめでたし。


聖闘士星矢 天界篇におけるケール

2026年に連載スタートした『聖闘士星矢 天界篇』に時系列は移る。
これは『聖闘士星矢』本編と『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』よりも後の話で、
アテナこと沙織が過去の時代から戻った後である。

ケールが眠りから覚めるとハーデス軍は全滅していた。
兵士である冥闘士や雑兵も死に絶えて、冥界もエリシオンも消失したあげく、
神であるヒュプノスとタナトス、あろうことか冥王ハーデスすら滅んだのである。
読者はわかっているがなにもわからないままケールは崩壊した冥府を彷徨うと、地狗星の冥衣を発見した。
その冥衣から冥闘士オルトロスのジャンを復活させて状況を調査する。*2
どうも神が完全に滅ぶということはないらしく、ハーデスや双子神も時間をかけると復活するようで
1000年もあれば冥界は復活できると見込んでいるのだが、なぜか勝ったであろう アテナの気配がない。
ケールはひとまず戦力の復興をしつつハーデス復活を早める画策をするのだった。

まとめ

ぶっちゃけると本編 連載当時はライブ感で描いていたであろうシナリオの辻褄合わせ のために作者が設定したキャラと思われる。
しかし力づくではなく戦略的な罠を主体としている上に
行き当たりばったりでやってるところも多いがトラブルがあってもアドリブで処理しながら
「十二宮編」「ポセイドン編」「ハーデス編」の全編において聖闘士たちが苦しむ根源はほぼ全て彼女の手によるものという恐ろしいキャラである。

しかしケールの策略は一級品ながら、彼女は封印されておらず自由に動けたのに
ハーデスや双子神にかけられたアテナの封印を 解く能力がない (解呪を早めることすらできない)
双子神:おおっ我が妹よ。我らがこの箱から出ずる時が参ったのか?
ケール:いえお兄様。まだ刻がかかるかと
双子神:むうっ!?ならば妹よ。 お前は何をしに参ったのだ!?

カノンに わからせられかける 、しかもカノンに三叉の鉾で傷つけられて 八つ裂きにしてくれる とブチ切れておきながら
ポセイドン編終了時点の瀕死になりながら改心したカノンを発見しておきながら殺すまでもないと見逃して ハーデス軍にとって最悪の敵を残す。
ハーデス編のサガの真意に気づかず 罠を仕掛けたが逆にそれが自軍の不利を招く。
などの残念な女神っぷりも散見されている。
そしていくらアテナ軍に大損害を与えたからといって油断して肝心の戦争の間ずっと眠っているのは アホの子という他はない。
まあそれもケールちゃんの魅力と思って今後の活躍に期待したいところである。
本作のタイトルが『天界篇』である以上、冥界所属のケールちゃんの活躍がどこまで見れるかは怪しいところなのだが


追記・修正は「ちょっとしたいたずら」を仕掛けてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年06月28日 09:07

*1 城戸沙織は「茶髪のロングヘアで穏やかな目つき」なのに対して、ケールは「黒髪のショートヘアで顔立ちや目つきはキツめの美女」と対照的。

*2 冥闘士は着ている鎧(冥衣)こそが本体で、冥衣を着ている肉体のほうが従属物というのは設定資料集で記載されているがそれが漫画上で描かれたのはこれが初。