トイ・ストーリー3

登録日:2010/07/11 Sun 18:08:14
更新日:2023/12/12 Tue 17:05:07
所要時間:約 8 分で読めます






子供が大人になったら、もういっしょにはいられない―――





2010年7月10日に公開された映画。11月3日にBDとDVDが発売。
キャッチコピーは「さよならなんて、言えないよ……」

この項目はネタバレ要素を含みます。出来れば映画を見たあとにご覧ください。






トイ・ストーリー』シリーズの三作目として、前作から約11年後に公開された作品。ちなみに劇中でもリアルタイムと同じ年月が経っている。
そのためラストシーンは本当に号泣物。アンディと同じ年頃だったならなおさら。
今作は3D映画として制作され、映画を見る時は3Dメガネをかけながら鑑賞する。

トイ・ストーリー2』でプロスペクターの発した台詞「大人になってもアンディはお前達と遊んでくれるのか」が本作のテーマになっている。

◼️目次



■あらすじ


2から数年後。
アンディは大学に入学する歳になり、おもちゃ達は全く構ってもらえなくなっていた。

大学の寮に入るため荷物を整理していたアンディだが、手違いでウッディ以外のおもちゃが捨てられそうになる。
怒ったおもちゃ達はウッディの反対を押し切ってサニーサイド保育園へ寄付されることを選ぶ。
そこは常におもちゃで遊んでくれる子供達がいるおもちゃの天国に思われたが……!?



■今作初登場の玩具


愛すべきバカ。筋肉質なイケメンで豪華なお家やたくさんの衣装を所持している。
保育園にて同シリーズのバービーと運命的な出会いを果たし、プロポーズ。
バービーと出会うまでは童貞で、実はドM野郎でもあった。
強い奴には従うスネ夫的な役割だったが、ウッディ達と出会い成長。バービーたちのピンチにトランクス一丁で現れるその姿は正に漢である。
全てが終わった後はおもちゃ達の新しい指導者となり、保育園を真の楽園に変えた。
右も左もバービーとケンだらけの世界でいいお友達止まりが続きすぎたせいで、現実世界の男性の暗黒面に堕ちてしまったケンが見たら嫉妬するだろう

  • バービー(CV:ジョディ・ベンソン/高橋理恵子)
本作のヒロインで、2から追加されたと思われる世界的に有名な人形。アンディの妹モリーの玩具だったが、捨てられウッディたちと一緒にサニーサイドに寄付された。
捨てられたことで深く傷つくが、同じバービー人形で設定上では彼女の恋人この時期は(2011年まで)は破局していたがのケンと恋に堕ち、最後はケンと一緒にロッツォがいなくなったサニーサイドを仕切る玩具としてウッディ達と別の道を歩む。
教養がよく頭が良いのかポテトヘッドもお手上げの知的な発言が多い。
スピンオフではケンと一緒にボニーに便乗してハワイ旅行に行こうとしたが夢は破れ、ウッディご一行様やボニーの玩具の協力の下、プチハワイ旅行を満喫した。
一応前作から登場しているが、殆ど出番は無かったので、事実上新キャラ。

  • ロッツォ・ハグベア(CV:ネッド・ビーティ/勝部演之)
本作のディズニー・ヴィランズ。サニーサイド保育園のおもちゃの長。見た目は愛らしい赤熊の人形。苺の香りがする。(雨でずぶ濡れになってもゴミにまみれても香りが落ちないので新品はえげつないレベルの香りなのでは?)
バズ達を歓迎するが、作中一どころかシリーズ一の邪悪な心を持つ悪魔の独裁者。
こんな性格になったのは一応理由があるのだが、その心はもはや擁護出来ないレベルで、完全に壊れてしまっている。
歴代トイ・ストーリーのヴィラン達とは比にならない正真正銘の屑野郎。
…しかし、旅先におもちゃを忘れていったことのある人は彼を責められない。 

  • ビッグベビー(CV:ウッディ・スミス/末原一乃)
ロッツォの仲間で、かつては同じ持ち主のもとにいた玩具。
容姿は赤ん坊だが巨体で力持ち。
昔は服を着ていたが今は全裸で、目も片方が半開き。
夜にブランコに揺られながら月を眺めるシーンはウッディ視点だと完全にホラー…だが心半ばでママ(持ち主)と離れ離れになった彼の過去を踏まえると中々に物哀しいシーンでもある…かも知れない。



■アンディの玩具達

前作と比べ、大幅に数が減った。
アンディが大学の下宿先に引っ越す際、ウッディ以外は屋根裏部屋にしまわれる事になった。
しかしアンディの母の手違いでゴミとして捨てられそうになり、なんとか脱出。その事がきっかけでバズ達はアンディを見限り、バービーと一緒にサニーサイド保育園に行く決意をする……。
キャラクターの詳細は『トイ・ストーリー』を参照。

  • ウッディ(CV:トム・ハンクス/唐沢寿明)
あばよ、相棒・・・
ご存知我らのカウボーイ。
他のおもちゃたちとは違い、アンディは大学に一緒に持って行こうとしていた。
仲間たちが自ら進んで保育園に行く事を止め説得するが、持ち主に失望し、もう保育園に住む事に決めた彼らを止める事が出来ず、自ら決裂した。
しかし、とある事情で仲間達が保育園で危険な目にあっている事を知り、再び保育園へ向かう。

  • バズ・ライトイヤー(CV:ティム・アレン、ハビエル・フェルナンデス・ペナ(スペイン語部分)/所ジョージ)
ウッディの相棒。
今作ではロッツォ達に初期化され、記憶を失いスペースレンジャーの性格になる。
ウッディ達が記憶を戻すために設定部分をいじくった所、どういう訳かスペイン語に初期化され(ちゃんと日本語で字幕が出る)、
性格はスペースレンジャーのままだが陽気なラテン男に。セニョリータ!!
そのためボタンの音声などもスペイン語になり、ノリノリでフラメンコをも踊り出す。後のスピンオフにて自由にスペイン語モードになれることが発覚した。

  • ジェシー(CV:ジョーン・キューザック/日下由美)
かつて持ち主に捨てられた過去を持っていたので、いずれこうなる事に怯えていた。
トラウマは治っていなかったらしく劇中では過呼吸に近い状態にパニックに陥ったこともあった。バズとなんだかいい感じになるが……。

  • ブルズアイ(CV:フランク・ウェルカー)
ウッディとジェシーの愛馬。ウッディがアンディの家に戻ると言った時、唯一ついていこうとしていた。

出会った事のない恐竜にたくさん出会い保育園の暮らしに期待していたが、園児達に乱暴に扱われ、尻尾が取れた。リア獣。

  • ミスターポテトヘッド(CV:ドン・リックルズ/辻萬長)
今まで以上に乱暴に扱われ、何度か死にかけた。
パーツさえ揃っていれば、ボディは何でもいい事が発覚。トルティーヤヘッドやキュウリヘッドになったり腕だけの状態でも動き続ける姿はもはや化物。
ちなみに日本語吹替は2までの中の人(名古屋章)が亡くなっているため、別の人に変わっている。

  • ミセス・ポテトヘッド(CV:エステル・ハリス/松金よね子)
今作では片目をアンディの家に忘れ、ほとんど片目のみで行動している。
だがそのおかげでアンディ不信になっていたおもちゃ達を改心させた。

  • スリンキー・ドッグ(CV:ブレーク・クラーク/永井一郎)
他の玩具同様園児達に乱暴に扱われ、前作で治ったバネ部分が無惨な姿に。

  • ハム(CV:ジョン・ラッツェンバーガー/大塚周夫)
園児達に、お金を取り出す部分に粘土やら色々詰め込まれる酷い扱いを受けた。なんかエロい。
説明書を読めたり、ハーモニカを吹けたりと器用。

  • リトル・グリーンメン(CV:ジェフ・ピジョン/落合弘治・桜井敏治・多田野曜平)
前作でポテトヘッドが助けたエイリアン達。今作では意外な形でウッディ達を窮地から救った。
カーミーサーマー

  • グリーン・アーミー・メン(CV:R・リー・アーメイ/谷口節・根本泰彦・綿鍋想)
かつて大勢いた仲間は今は3人だけになり、捨てられる前に外の世界に旅立った。
彼らのその後の話まで描く所が、スタッフの愛を感じる。




  • ボー・ビープ
  • レニー
  • マイク
  • スケッチ
  • ミスター・スペル
  • ロッキー
  • ウィージー
  • グリーン・アーミー・メン(ほぼ全員)
今作では登場しない。
ウッディによると親戚に譲られたりガラクタ市に売られ、今も元気に暮らしているらしい。
ちなみにボーに関しては「陶器製だからサニーサイドでの扱いには耐えられそうにない」というリストラの具体的な理由が語られている。

■サニーサイド保育園の玩具達

上記以外に名前のあるおもちゃ達を紹介。

  • トゥイッチ(CV:ジョン・サイガン/我孫子令)
マッシブな昆虫人間のアクションフィギュア。ロッツォの手下。
実にガラが悪く、まさにヤクザかマフィアの構成員のような立ち振る舞い。

  • ストレッチ(CV:ウーピー・ゴールドバーグ/片岡富枝)
紫のゴムで出来たタコの玩具。ロッツォの手下で紅一点。
六本の触手は自由に伸縮させる事が可能。嫌味っぽい物言いが目立つ。

  • チャンク(CV:ジャック・エンジェル/石井隆夫)
顔がローラーになった岩石モンスターの玩具。ロッツォの手下。
頭はあまり良くない模様。

  • スパークス(CV:ジャン・ラブソン/桜井敏治)
胸に火花を散らすギミックがあるロボットの玩具。ロッツォの手下。
非常に無口で、劇中で喋ったのは「(切れ者じゃないのは)お前もだチャンク」の一言のみ。

  • チャターフォン(CV:テディ・ニュートン/山路和弘)
木製の台座に車輪が付いた電話機のビンテージトイ。
ロッツォの目を盗んでウッディ達に協力する数少ない味方。受話器越しにしか喋れず、顔に反して声が物凄く渋い。

  • ブックワーム(CV:リチャード・カインド/多田野曜平)
眼鏡をかけたイモムシのぬいぐるみ。
図書室の管理役で、主にロッツォ達が欲しがった本や玩具の説明書などを用意するのが役目で、平たく言えばバズが初期化されたのはコイツのせい。
もっとも本人はロッツォの手下というわけではなく、あくまで中立の立場。

  • 猿(CV:なし)
シンバルを持った猿の玩具。
毎晩受付で監視カメラ越しに玩具の様子を監視しており、脱走しようとする玩具が居ればシンバルを鳴らしてロッツォ達に知らせる。その様子は普通に怖い。
しかも猿だけあって身体能力が物凄く高い。

■ボニーの玩具達

ウッディが連れてこられたボニーの家のおもちゃ達。
彼らもウッディ達と負けず個性的である。

  • チャックルズ(CV:バド・ラッキー/小林尚臣)
ピエロの玩具。
かつてはロッツォやビッグベイビーと同じ持ち主のおもちゃだったが、歪んでしまったロッツォに見切りをつけて別れ、今はボニーの家に居る。

  • ミスター・プリックルパンツ(CV:ティモシー・ダルトン/落合弘治)
ハリネズミのぬいぐるみ。
ごっこ遊び中の演技にこだわりがあり、人間が居ない時でも動こうとしない。

  • バターカップ(CV:ジェフ・ガーリン/ふくまつ進紗)
ユニコーンの人形。男の子。
別に緑のガールは関係ない。
上映前まではロッツォ一味として描かれていたが、上映時にはストレッチと立場が入れ替わったらしい。

  • トリクシー(CV:クリスティン・スカール/許綾香)
女の子のトリケラトプスのおもちゃ。可愛い。
ネットを通じて他の恐竜おもちゃと連絡し合っているらしいが、実際はただの俺ら。
製品メーカーはレックスと同じ。

紫髪の女の子のぬいぐるみ。ボニーの遊びにおいては悪役を演じることが多い。
ボニーのおもちゃ達のリーダー的存在で母性ある落ち着いた性格。

  • お豆3兄弟(CV:アンナ・クローバー、チャーリー・ブライト、ブリアンナ・メイワンド/大谷咲葵・松本航輝・古口貴子)
3つ入りの枝豆のぬいぐるみ。中身が分離可能。

スタジオジブリ映画『となりのトトロ』に登場する不思議な巨大生物「トトロ」がぬいぐるみとしてまさかの出演。
スタジオジブリが「おもちゃでならOK」と許可を出した事で実現した。
全くしゃべらないのは声優の高木均氏の死去や版権の問題の為。



■登場人物


  • アンディ・デイビス(CV:ジョン・モリス、チャーリー・ブライト(8歳時)/小野賢章、石坂彪流(8歳時))
大学生になったウッディ達玩具の持ち主。
時が過ぎて趣味も変わり、立派なイケメンになった。
表面上では彼らをガラクタ呼ばわりしているが、心の中では彼らと別れる事を悲しんでいる。
屋根裏部屋に保管する筈だった玩具達を間違えて捨てられた時(バズ達は無事脱出)は落ち込んでいた。
ウッディが最後に残したメッセージと戻ってきた玩具達を見て、ある決意をする。終盤の彼は涙なしには見られない。

  • シド・フィリップス(CV:エリック・ヴォン・デットン)
前々作『トイ・ストーリー』ではヴィランだった青年。かつて玩具を破壊していた糞ガキだったが、現在は改心し元気に働いている。
劇中では顔を見せていないが、実は数回登場している(英語版の中の人が1と同じ、相変わらずドクロのTシャツを着てるなど)。

  • バスター(CV:フランク・ウェルカー)
アンディが飼っている犬。
今作ではすっかり老齢になってしまっており、以前のようにウッディを乗せて走ることは出来ない。

  • デイジー
かつてロッツォやビッグベイビーの持ち主だった少女。
家族でピクニックへ行った先でロッツォ達を無くしてしまったため、代わりのロッツォを購入した。
この事実を知ってしまったせいでロッツォは歪んでしまった。

サニーサイド保育園の年長組に通うちょっと人見知りな幼女。
アンディの母親とボニーの母親は友達同士。
保育園から脱出する途中、木に引っかかっていたウッディを拾って連れ帰る。
保育園の年少組とは違い、おもちゃを大切に遊ぶ優しい天使。

  • サニーサイド保育園年少組
サニーサイド保育園に通う幼児達。
当人達に悪気は無いが、まだ年端もいかず玩具に想い入れを持って大切に扱うという概念すら無い。
園児の人数も多過ぎて保育士も玩具を大切にしつつ遊ぶ方法を教えられていない所為で、玩具の扱いは実に粗雑で乱暴。
玩具達にとっては、彼らとの遊びは死を覚悟する苛烈な拷問同然となってしまっている。
ロッツォは自分の息のかかった子分以外に対して、この年少組と遊ぶことを強要しており、サニーサイド保育園はさながらロッツォが支配する強制収容所と化している。



■余談

僅か5分程だが、同じピクサー作品のカーズ2の同時上映でトイ・ストーリー3のその後を描いた物語も公開された。
こちらは完璧ギャグ中心。




なお、本作公開に併せて特撮リボルテックでウッディとバズが発売されたが、バズが惚れ惚れするくらいのイケメンなのに対し、
ウッディには映画の感動が一瞬で吹っ飛ぶ犯罪的なエロ顔が付属しておりふたばでは祭になった。
そのため現在は殆どの店にウッディだけが無く、そのウッディは夜な夜なキャストオフ出来る美少女達を見てるとか見てないとか(因みに本来のこの顔は悪だくみ顔)

ウッディのみ、後に別シリーズでも商品化されている(サイズが一回り小さい)
…が、付属の顔パーツは困り顔に変更されており、全国のファンを失望させた…一応ウッディの名誉の為に言えば上記の悪巧み顔をしたのは一作目のワンシーンのみで、
その後は本人が精神的に成長し大人になったため実際には例の表情をしたのは一度のみである。



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最終更新:2023年12月12日 17:05