アットウィキロゴ

黒夜叉(北斗の拳)

登録日:2026/07/25 Sat 10:08:32
更新日:2026/07/30 Thu 23:39:13
所要時間:約 5 分で読めます




黒夜叉とは漫画『北斗の拳』の登場人物である。


【配役】

千葉繁東映版アニメ、セガサターン版)
桐本琢也(真・北斗無双
小田柿悠太(リバイブ)


【概要】

修羅の国編に登場した人物。
見た目は小柄な老人だが、その正体は生まれた時からケンシロウに永遠の従者として仕える宿命を背負った男である。
どうやら北斗宗家の者には代々最強の拳士が付き従う慣わしがあるらしく、ケンシロウにとっては黒夜叉がその役目を担っていたのだろう。
本人はその宿命を悲観するどころか誇りとして受け入れており、むしろ従者としての務めを果たせなかったことを悔いていた。

それだけに実力も相当なもので、北斗琉拳を操るジュウケイすら凌ぐ拳の持ち主と評されるほど。
しかし、それほどの実力を持ちながらも「何も語らず、何も望まず、ただジュウケイに影のように仕える」という生き方を貫いていた。

戦闘では両腕に装着した鉤爪を武器とするスピードタイプ。
石柱を飛び移りながら相手の死角へ回り込み、一撃を浴びせる戦法は、後のバルログを思わせる。

奥義「遊昇凄舞(ゆうしょうせいぶ)」は、自らの残像を無数に生み出し、予測不能の位置から必殺の一撃を繰り出す技。
他にも搦め手を得意とするなど、まるでニンジャのような戦士である。


【来歴】

修羅の国では数少ない話の通じる人物だったヒョウ
しかし彼はカイオウの残酷な策略によって魔界に堕ち、無益な虐殺を繰り返すまでに変貌してしまう。
その暴走を止めるべく立ちはだかったのが黒夜叉だった。

だが初戦ではあっさりとあしらわれ、石柱に串刺しとなって呆気なく命を落とした……

……かと思われたが、それは変わり身の術。
その直後、ケンシロウの前に姿を現し、自らがその従者であることを明かす。
わずか1コマながら、回想シーンでは赤子だったケンシロウを抱いている姿も描かれている。

ラオウがケンシロウとトキを連れて国を出る際には同行しなかった黒夜叉だが、それは彼にもう一つの使命があったためだった。
それは「北斗宗家の者が魔界に堕ち、悪逆の徒となった時、その血を断つ」というもの。これはジュウケイとの盟約でもあった。

こうして黒夜叉はヒョウと対峙する。
黒夜叉の繰り出す遊昇凄舞に恐怖したヒョウだったが、その攻略法を一目で看破。
糸を張り巡らせた罠によって、黒夜叉は自ら死地へ飛び込む形となり、左腕を切り裂かれてしまう。
そして千百九ある経絡破孔をすべて突くというオーバーキルにもほどがあるトドメを受けかけるが、 北斗琉拳奥義・暗琉天破の攻略法を見抜いた(末っ子ローリング)ケンシロウの介入によって一命を取り留めた。

その後は解説役に回るが、ヒョウを圧倒するケンシロウの姿を見て「想像を越えた強大な戦士となった」と喜ぶなど、従者としての一面を随所で見せる。
そしてケンシロウとヒョウの悲しき兄弟対決は、それを見守っていたシャチの情によって、両者にとって最も望ましい形で幕を閉じた。

しかし、黒夜叉の戦いはまだ終わらなかった。
失った左腕を義手に替えた彼は、心を取り戻したヒョウと行動を共にする。
その頃カイオウは、リンの破孔・死環白(しかんはく)を突き、荒野へ放り出していた。
この破孔は意識を奪うだけでなく、目覚めた時に最初に見た相手を愛してしまうという、あまりにも残酷な効果を持つ。

荒野に眠る美女を狙い、サモトやヌメリといったザコ修羅たちが次々と現れる。
サモトを倒したヌメリもまたヒョウに蹴散らされ、ヒョウはリンをケンシロウの元へ送り届けようとする。
しかし、その前に立ちはだかったのはカイオウ配下の陸戦隊だった!

一人ひとりが腕利きの修羅という、質・量ともに絶望的な軍勢を前に、ヒョウは黒夜叉へリンを託して逃げるよう促す。
だが黒夜叉は「この数の修羅から逃げ切るのは不可能。われわれ二人で戦えば、なんとか食い止めることができるかもしれませんぞ」と最後まで戦うことを選ぶ。

激闘の末、カイオウ陸戦隊は壊滅したものの、黒夜叉もまた力尽きる。
しかし最期に情愛を取り戻したヒョウの戦いを見届けた彼は、「あの世で自慢できまする」「ヒョウ様、お先に…」と言い残し、長きにわたる従者としての使命を終えたのだった。


終えたはずだった。


【外伝作品】

と、役割的にはかっこいいもののケンシロウというよりヒョウの従者じゃね?という感じになっていた黒夜叉。
かなりの実力者のはずなんだけど相手が悪すぎてイマイチ活躍しきれていない、少し可哀想な人である。
しかし、そのニンジャめいた戦闘スタイルは一部ファンのハートを掴んだ。
……特に、FC・SFC全盛期に北斗ゲーを多数出した東映動画とショウエイシステムはなぜか知らないがこの黒夜叉を猛プッシュしている。

まずは『北斗の拳4 -七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へ-』。
原作終了後の世界を描いたシナリオ面の評価が高いこのゲームでは「北斗宗家の男には代々最強の拳士が仕える」という設定から、主人公には風丸という従者がついている。
……のは良いんだけどその風丸の師匠が黒夜叉。そう、何故か黒夜叉が普通に生きているのである
しかもパーティメンバーにインするオマケつき。
このゲームはリュウの件とかでかなり慎重に設定が組まれているのだが、明らかに原作内で死んでいる黒夜叉が出てくる理由は不明である。
同じく原作終了後設定のバンプレスト版北斗でも何故か生きている。

極めつけが『北斗の拳6 -激闘伝承拳 覇王への道-』。
これは当時のブームに乗っかった格闘ゲームとなっているのだが、その9人のプレイアブルキャラの中にやはり黒夜叉がいる
しかも爪を伸ばしてそれをヨーヨーのようにして扱う「北斗遊撃爪」という新技も会得している。
なお他の面々はケンシロウ、ハート様、レイ、サウザー、ラオウ、ファルコ、カイオウ。一応修羅の国編のキャラまで範囲内だが、シンとかジャギとかジュウザとかフドウとかを差し置いて出てくる姿には違和感しかない。

以上の事からゲームで原作通りの末路が再現されるのは『真・北斗無双』くらい。

『4』『5』とバンプレスト版北斗のシナリオを手掛けた戸田博史氏はアニメ版北斗のメインライターであり、『4』では説明書に武論尊氏と共にコメントも寄せている。
当然『北斗の拳』のストーリーを知り尽くしている人物……のはずなのだが、なぜかゲーム版のシナリオにおいては設定無視や時系列無視を連発しており、この黒夜叉推しネタはその代表格として広く知られている。
アニメで黒夜叉が死亡する回の脚本を担当できなかったから、という珍説も出回るほど。

もっとも格ゲーである『6』には関わっていないので、戸田氏というよりもショウエイシステムのスタッフに黒夜叉の熱心なファンがいたとも考えられるが、真相は未だ不明である。










ヒョウ「フッ…その追記・修正はアニヲタジュウケイすら凌ぐと言われた男、ちょうどいい!きさまの項目を作ることによって最後の編集を極めることができよう!」


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年07月30日 23:39