ケンシロウ(北斗の拳)

登録日:2009/12/04 Fri 20:21:58
更新日:2025/07/10 Thu 15:37:08
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Fallout お前はもう死んでいる ケンシロウ ケンシロウによろしく コメント欄ログ化項目 ジャンプ作品主人公 スタローン チート ブルース・リー マッドマックス メル・ギブソン 主人公 人類最強 伝承者 前田亜美 包帯 北斗の拳 北斗四兄弟 北斗神拳 北斗神拳伝承者 哀しみを背負うほど強くなる 子供には常に優しい 子安武人 寡黙 小西克幸 弱きを助け_強きを挫く 悪い奴は許さない 悪人に無慈悲 救世主 新記録の男 最強 本当は優しい人 松田優作 歩く死亡フラグ 歩く死兆星 毒舌 河本邦弘 無口 無慈悲 無表情 眉毛 石川英郎 硬派 神谷明 立花慎之介 筋肉 超人 阿部寛 革ジャン 鬼畜ヒーロー 黒田崇矢


天地を砕く剛拳も、
この一握りの心を砕くことはできぬ!!



ケンシロウとは北斗の拳の主人公。

声優 神谷明(テレビアニメ)
   子安武人(OVA『新・北斗の拳』、ウイルスキラー2003北斗の拳)
   河本邦弘(AC北斗の拳パチンコ、パチスロなど)
   小西克幸(北斗無双、イチゴ味)
   立花慎之介(DD北斗の拳)
   阿部寛(映画・OVA『真救世主伝説』シリーズ)
   石川英郎(天の覇王 北斗の拳ラオウ外伝)
   黒田崇矢(北斗が如く)


○人物

無口、無表情な男だが、実は弱者を助ける優しい人物。

ただし、モヒカンとハゲ、・・・てめぇらに今日を生きる資格はねぇ!

経絡秘孔を指で突き、体内から肉体を破壊する哀しみを背負う北斗神拳の第64代伝承者。
核戦争により文明が崩壊し、弱肉強食の無法地帯となった荒野を、悪党を成敗し弱者を助けながら、あてのない旅を続ける。


○スペック

身長:185㎝
体重:100㎏
スリーサイズ:132・90・105
握力・腕力・背筋力・脚力:測定不能
視力:物凄く良い上に気配が読めるため夜でも苦労しない
聴力:2㎞先の内緒話を聞き取れる
嗅覚:犬並み
好物:ビーフカレー
苦手:食事に好き嫌いなどない*1
特技:声帯模写 一度見た技を完全に真似できる
足の速さ:100m 9秒台(もっと速いと思うが…)
腕力:100tの岩をも持ち上げる
パンチ力:厚さ5mの岩を砕く
キック力:200㎏の巨漢を25m先まで吹き飛ばす
ジャンプ力:9m台
潜水時間:53分間
睡眠耐久力:1週間不眠でも耐えられる
絶食耐久力:3ヶ月絶食しても体力が衰えない
毒物耐久力:常人の致死量の5倍の青酸カリに耐える
記憶力:5万語を一度読むだけで記憶、反復できる

服装は概ね革製の黒いベストとパンツ、肩には金属製のパッドを装着した姿が基本的なデザイン。
インナーのシャツが媒体によって白や赤など若干のばらつきがあったり、作中ではサングラスを身に着けたり、修羅の国編では長袖のジャケットになったり、手袋がオープンフィンガーの物から指先まで覆うものに変更されるなど若干のマイナーチェンジをされている。
しかし各章におけるクライマックスでは大体上半身裸になっている場合が多い。

○作中の活躍

干からびかけ、行き倒れかけた姿で初登場。
いきなり村人に捕まり牢屋に監禁される。
そしてこれから苛酷な旅の仲間となるバット、リンに出会う。

「リンがピンチになる=そいつ等を叩き潰す」的な流れが目立つが、当初彼が闘う理由はユリアを取り戻すため。
とは言え一部最終章まで死んでいるとも思っていた。
また、悪者と悪者っぽい奴には微塵も容赦はしないが、一方で子供や老人などの弱者については割と積極的に守ろうとする。




80年代のジャンプ黄金期の中核を成した作品の主人公という事もあり、バトル物のみならず後世の漫画作品に多大な影響を及ぼしている。
と、ここまではかなりカッコイイキャラクターなのだが、
何の罪のない修羅や特に悪さをしたとは決まっていないモヒカンを問答無用で破裂させたり、丸焼きにしたり、道を聞いてから殺したり、
初対面のハート様にとんでもない暴言を放ったり、アミバを自殺させたり、他人の罪をジャギに押し付けたりetc...いくら世紀末とは言えかなりとんでもない主人公である。正義の味方というより悪党専門の通り魔という方がしっくりくる。
何気に口も悪く、黒王号も最初は駄馬とけなしていた。

このように容赦なく悪党共をひでぶとかあべしするので、「少年漫画の主人公がこんなことしていて良いのか!?」とも言われるが、
情けをかけて生かしておいた*2ジャギが後に人々に害を成すようになってた*3り、甘ちゃんだったのでシンに一方的にやられた*4り、
善良な人々を悪党から守って立ち去った後に、残りの悪党共が取り返しのつかない事をしたりと、後悔することが多かったのでこのようなキャラクターとなっていったとされる(事実、映画『真世紀末救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝』では悪党に対して非情になる経緯が描かれている)。

そのため前述の様に子供と老人にはかなり優しいのだが、青年には気分次第なところが大きく、強敵(とも)にはちゃんと接するが、イキってた青年を見捨てる場面もある。
一応、あわびゅ!!な目に(腕っ節の良い荒くれの筋力を日常生活に不自由ないレベルまで落として、「これからは真面目に生きろ」、と言う制裁を加えた事もある)することもある。


また、現在では口数の少ない寡黙なキャラクターのイメージを確立しているものの、原作初期は口数も多く口調も結構乱暴な物だった。この辺りはアニメでの神谷明氏の演技の影響が大きい。さらになかなかのツッコミ体質、一言多いともいう(例 でかいババア)

また、初登場シーンや記憶喪失後で死にかけていることや、機械の操作・車の運転をまだ子供のバットに任せ切ったりする*5ことから、
「実はサバイバル能力があんまりないのでは?」と言われたりもする。これは世紀末世界においてかなり致命的。

作中では彼よりゴツい人間が多数出てくることから相対的にヒョロいと見られる*6かもしれないが、
北斗神拳を極めたことにより技のみならず、上記のスペックに書かれている通り力や打たれ強さなどの総合的な肉体的な強さは作中キャラの中でもトップクラスである。
雑魚との戦いでは基本瞬殺なので分かりにくいのだが、
明らかに体格差があり数多の相手をただの力で打ち倒してきたラオウと互角の死闘や、無想転生による差がある間はフルボッコにしたり、井戸掘りなど、要所でその片鱗がうかがえる。

一応一部なら能力が上回る相手も居たのだが、それらも技を見切ったり技をコピーしたり闘気を扱うなど、柔軟な対応によって勝利している。


+ ケンシロウは天然?
基本に真面目でクールなケンシロウだが、読者からは奇行や盛大な勘違いを繰り返す相当ポンコツな天然扱いされてる事でも有名である。

具体的な例を挙げると、
当然バットに「実るわけねえだろ」と指摘されるが、ケンシロウは実ると言い切る。肥料は種籾じいさんの死体…?
弔いの意味もこめてるだろうが、一旦預かって必要としてる人に分け与えた方がじいさんも喜ぶのでは…?
まあ「全部を撒いた」という様子もなく、多くは畑に渡して一部だけ撒いたのかもしれないし、後年にはこんな荒地には死体もいい肥料になることが判明したし。

  • シンが作ったユリアの人形を、近づくまでユリア本人と思い込む。
生きてる人間のような非常に精巧な作りだが、瞬き一つろくにせずシンに貫かれてもノーリアクションで出血すらしないのはさすがに気付くべきでは…?

  • トキに成り済ましたアミバを最終的に本物のトキと思い込んでしまう。
勿論最初はあまりの別人ぶりにトキではないと信じてたが、最初の技のキレや昔自分を救った時にできた背中の傷(もちろん偽装)を見て最終的にトキ本人と信じ込む。
トキに似ても似つかない下衆っぷりだし、そもそも死の灰で弱ってたのにその様子が全くなかったのはさすがに(ry

  • かつての命の恩人であるシュウの事を忘れてた。
自分の目を潰してまでケンシロウを救ったのに、再会当初はシュウの事を憶えておらず「お前は目が見えぬのか?」と言ってしまう。後でしっかり思い出したが…。


これは連載当時、シナリオ作りが行き当たりばったりだった事や設定の急遽な追加や変更のせいでこうなってしまったのが原因である。

スピンオフのギャグ漫画でもケンシロウのこれらの天然ぶりはいじられる事がしばしばあり、
イチゴ味』では天然を通り越してどうしようもないアホの子と化し、周囲から心配されまくっている。
しかも連載が進むにつれて酷くなっており、普通の会話すら成り立たなくなってしまった。

「もしも北斗の拳が漫画じゃなくて昭和のドラマだったら」というifを描いた『世紀末ドラマ撮影伝』では監督の思い付きや事務所の無茶振りなどで結果的にケンシロウが相当なうっかり者になってしまった事が作中で度々指摘される。特に悪役のトキを倒すつもりがアミバという偽物だったという設定に無理矢理変更された時には、さすがにケンシロウ役の俳優は猛抗議した。
…もっとも、そのケンシロウ役の俳優もアドリブで墓に種籾を蒔いたり、撮影中に血糊をなめてみたり、ジャギ編でどうやってシンを登場させるかの話し合いで「シンをゾンビとして蘇らせる」というヘンテコなアイデアを出したりするような根っからの天然なのだが。



標準的な波動昇竜キャラ。ダイヤは中堅。
相手を気絶させやすく気絶値の低いキャラには微有利。(蓄積バグが有るためほとんど変わらないが)
バニコンやHJコン等のコンボはある程度練習すれば簡単に出す事が出来、始動技も豊富。
星取り性能はそこそこ高くブーストを使わずに1コンボで2〜3ほど頑張れば溶かせる。
また地上始動の有情猛翔破の3Hit目をブーストキャンセルすると空中で地上技が出るバグがある。(一撃も可能)

空中転倒状態での食らい判定が爪先まできっちり存在する(横幅がとても大きくなる)上に、腕部分の食らい判定も妙にでかいため空中コンボを食らいやすい弱点がある。さらには攻撃を受けた瞬間に食らいモーションに移行して当たっていないように見えてしまう現象のために、隠れメタボ」呼ばわりまでされてしまっている。
その一方で、兄三人は同様の状況でも足首~膝付近の食らい判定が無かったりする。こんなところで末弟感出さなくても……

  • 『北斗が如く』
龍が如くスピンオフでも主人公として登場。

基本的に担当声優繋がりで龍が如くの登場人物のエッセンスが取り入れられている作品なのだが、ケンシロウに対応しているのは龍が如くシリーズの主人公・桐生一馬
声の演技は歴代のケンシロウにはあまり寄せられておらず、ほぼ桐生。これについては龍が如くスピンオフである点を重視したが故のようである。
ベクトルは多少違えど、ケンシロウも桐生も天然なのでギャグ系のサブストーリーなどでは似合っているという意見が多い。

○こぼれ話

ケンシロウと言えば「お前はもう、死んでいる」の台詞が有名だが実はこのセリフ自体は原作では一度しか言ってない。
ただし「お前はすでに~」など、同じ意味だが少し語を変えたり口調が若干違ったりするバリエーションはいくつかあるため
これらを含めるともう少し多く言っている。
アニメでケンシロウが「あたたたた」と言う時、最後に「終わった」と言っているが、これは神谷明氏によると「今日の仕事が終わった」という意味も込められているようだ。



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最終更新:2025年07月10日 15:37

*1 カニっぽい敵を前にして「カニ料理は好みじゃない」と皮肉ったことはある。

*2 但し顔面が酷く醜くなる上に痛みが止まらないという酷い後遺症に見舞われた。

*3 寸止めとは言え打ち込もうとした秘孔は「八つの苦しみを与えて、体を九の破片に変えて爆殺するという非道な物」であり、生かしておけば恨みを買うのは分かっていた筈である。 実際師父リュウケンもそう言っていたし。

*4 核戦争による文明崩壊、自分達を救う為に死病に侵された次兄等精神の均衡を崩す状況が頻発している真っ最中に豹変した友がいきなり襲い掛かって来たと考えればまともに戦えないのはムリも無いと言えるが…

*5 但し、テレビアニメ版ではバイクの運転を、外伝作品では車の運転をこなしていた。

*6 北斗神拳は暗殺拳なので目立つのは愚行であり、そういう意味では理に適っていると言える。