アットウィキロゴ

SCP-4119-JP

登録日:2026/08/02 Sun 00:30:32
更新日:2026/08/05 Wed 09:26:57
所要時間:約 5 分で読めます




SCP-4119-JPとは、怪異創作コミュニティサイト『SCP Foundation』に登場するオブジェクトの一つである。
オブジェクトクラスSafe

概要

SCP-4119-JPは長野県███村の周囲に存在する竹林である。この竹林はマダケという種で構成されており███村を中心とする半径約2kmに広がっている。

さて「オブジェクトは竹林である」と言ったばかりだが、その異常性の本体はどちらかと言えば竹林を構成する一本一本のマダケの方でコチラはSCP-4119-JP-1に分類されている。
異常性は『視認した生物に「これは建築物である」という認識災害を発生させる』というもの。それ以外は基本的なマダケと大して変わらず通常の竹と同様の手段で伐採することも可能だそうだ。
要するにコイツは『建物に見えるだけの竹』である。
『建物(たてもの)』ならぬ『竹物(たけもの)』……

ゴフッ

フザケたことを抜かしてミンチになった前任者は置いとくとして、この異常性は人間だけでなく野生動物に対しても有効であるため、SCP-4119-JPの中は野生動物達もあまり寄り付かないそうだ。

特別収容プロトコルは
  • 竹藪の周囲300mはカバーストーリー『工事中』で一般人の立ち入りを制限するよ
  • 急に増えすぎないように担当職員は定期的に伐採しといてね
の2点。まあ異常性を抜きにすればただの竹藪なので特別収容プロトコルといってもこのようなものだろう。

それでもこれは建築物である

さて『建築物に見えるだけの竹の林』ことSCP-4119-JPだが単純に「竹が建物に見える」というわけではなく、認識災害と表現した通りその異常性は『「SCP-4119-JP-1は建築物である」という風に思考が誘導される』といった方が正しい。

では影響を受けた者はどのように思考誘導されるのかと言うと
  • SCP-4119-JP-1の内部には人間が利用するためのスペースがある
  • 概ね規則的な構造をしているのは設計者の意図によるものだ
  • ちゃんと水道も通っているし
  • 「屋根があり、柱もしくは壁がある」という建築基準法の建物の定義にもしっかり合っている
  • どんどん数が増えているのは単に工事が順調なだけだ
というどこかの地球たこ焼き論者レベルの暴論を唱えるようになる。
水道というのはおそらく竹の維管束、利用できるスペースとは竹の節の間である。前者は論外として後者にしたってマダケ程度の太さでは赤ん坊すら入れないと思われるが……
なおこの暴論を聞いた人間もまた同様にSCP-4119-JP-1は建築物であるという認識災害にかかるとのこと。

収容前のSCP-4119-JP

さてSCP-4119-JPが自生する長野県███村だが元はその広大な土地と付近の河川からの水を用いた農業を行う村落だったらしい。1980年代頃までそうして農業メインの暮らしを営んでいた███村だったが、ある時から獣害による被害が出始めついには衰退の危機にまで追いやられてしまった。
そんな折に現れたのがSCP-4119-JPだったようで、村落の衰退により深刻化すると考えられていた獣害はSCP-4119-JP-1の繁茂に伴って一気に減少したそうだ。これはどんどん増えていくSCP-4119-JP-1に対し野生動物が「人口密集地帯が増えている」と誤認したためと考えられている。

それでSCP-4119-JPのお蔭で獣害の被害を食い止めてもらえた███村はどうなったのだろうか。前提として竹という植物は大変繁殖力が強く、四方八方に伸ばした地下茎からどんどんタケノコを生やすという増え方をする。
タケノコを食べて繁殖を阻害する野生動物がいない今、███村はSCP-4119-JPの楽園に………なるかと言われると実際はそうでもなかったらしく███村で発見されたSCP-4119-JP-1はごく少数だったそうだ。

一体なぜなのだろうか。その理由は意外にもSCP-4119-JP-1の「自身を建築物と誤認させる」という特性由来のものだった。
███村のSCP-4119-JP-1達は
  • 周囲の日照権を阻害している
  • 容積率や高さ制限をオーバーしている
  • 違法な増築を繰り返している
という理由で違法建築と見なされ他ならぬ村民達によって伐採されてしまったのである。
影響者が維管束を水を通す管であるとは認識できているように、SCP-4119-JP-1の異常性はそれに対する「認識の結論」を「建物」に書き換えるだけで一から十まで認識を塗り替えるわけでは無い。「竹を伐採する」という行為を「建物を解体する」という認識に書き換えたところでやることは変わらないのだ。

ただ村民はあくまで違法建築となる地上部分を解体しているだけで竹そのものを枯らそうとしているわけではない。███村とSCP-4119-JP-1は生えては伐採し、生えては伐採しを繰り返していたらしく、現在の███村では約5割の人間が不動産店・解体工事業に勤めているとのことだ。

最後に言いそびれていたSCP-4119-JPのメタタイトルを紹介して締めよう。




SCP-4119-JP 違法建竹







追記・修整は違法建を残らず伐採してからお願いします


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年08月05日 09:26