アットウィキロゴ

コロッサス(X-MEN)

登録日:2026/08/23 Sun 21:00:16
更新日:2026/08/23 Sun 21:38:11NEW!
所要時間:約 9 分で読めます




■コロッサス/ピーター・ラスプーチン

『コロッサス(Colossus)』のコードネームで知られるピーター(ピョートル)・ニコライヴィッチ・ラスプーチンはMARVEL社のヒーローコミック『X-MEN』シリーズの登場人物。

コードネームの“コロッサス”とは巨像を意味する一般名詞からで、生体金属で全身を覆った巨人に変身するミュータントパワーから命名された。

MARVELを代表する怪力無双系キャラ……の1人の筈なのだが、その評価については“準最強クラス”と微妙な評価を付けられていた過去がある。


【人物】

X-MENの中心メンバーの1人として知られる、ロシア(旧ソ連)出身の(元々は)純朴な青年。
本名は以前は英語読みの“ピーター”とされていたのだが、後には本来の読みの“ピョートル”表記やピーターとの併記もされるようになっている。

実家はロシアの片田舎にある貧しい農家であるが、後述の理由から現在は誰も住んでおらず遠い故郷となってしまっている。

デカい図体で身体を動かすことも得意ながら、読書や絵画を描くことを好む。

【主な活躍】

プロフェッサーXが初代X-MEN(ファーストファィブ)を実戦に送り出した後にも密かに世界中にネットワークを広げると共に接触を図っていた新メンバー候補の1人であり、そんな中でサイクロップス(スコット・サマーズ)以外のX-MENが巨大怪獣クラコアとの戦いに敗北して行方不明となった事件にて、同じく接触が図られていたウルヴァリンやストーム、バンシーらと共に召集されると共にサイクロップスに率いられた“新生X-MEN”として戦ったのがデビューとなった。

因みに、この新生(第二期)X-MENは初代(第一期)のような“元々はプロフェッサーXの教え子である子供達”だけにメンバーを限っていた訳ではなかったためか、ウルヴァリンやバンシー(ショーン・キャシディ)の様な長年に渡り裏世界で生きてきた苦味走った中年男性や、若くとも既に成人にはなっていたストーム(オロロ・マンロー)など“大人”のメンバーも居たのだが、ピーターはこの時の初陣にて戦死してしまったサンダーバード(ジョン・プラウドスター)やサンファイヤー(シロウ・ヤシダ)共々に十代後半の少年であった。

その後はX-MENの中心メンバーとして活動を継続。
チームを代表する物理アタッカーとして活躍する。
同じく物理アタッカーながら別タイプのウルヴァリンとのコンビでも知られ、ウルヴァリンをピーターが敵陣に投げ入れるコンビネーション=“ファーストボール・スペシャル”と自称される必殺技として有名だった。*1
尚、重力が軽くなる宇宙空間では反対にウルヴァリンがピーターを投げたり、後にはアークエンジェルへと魔改造されたウォーレンが変身前のピーターを音速で投げ、変身して突撃するという更なる荒業を披露したことがある。(曰く「物理的に防げない衝撃」とのこと。)


……基本的には典型的な“気は優しくて力持ち”キャラとして目立ちはしないが場を乱すこともない優等生……だった筈なのだが、X-MENの過酷な戦いと家族の問題の中で最終的には肉親全てを失うことになってしまった。(一応は後に兄と妹は復活しているが。)
特に、最愛の存在である年齢の離れた妹のイリアナが死んだ時には自分を保てない程に壊れてしまい、自ら宿敵マグニートーの軍門に降りアコライツ(マグニートーを主と崇める狂信的ミュータント集団)の一員として初の悪堕ちした姿を見せて読者を驚かせた。

……結局は、その後のX-MENのマグニートーを倒す作戦(『フェイタルアトラクション』事件)を陰ながら援助するなどもしたものの、その事実を明かしつつもX-MENには戻らない意思を示していたりもしたものの、後にアコライツ自体が本拠地であったアバロンの墜落と共に壊滅したことを切欠に紆余曲折を経てX-MENに出戻った。

X-MEN復帰後は少し陰のあるキャラとなりつつも若い世代のミュータントの指導役に。
思想的には過激派となったサイクに追随することが多く、かのフェニックスファイブ事件に於いてはフェニックスパワーを受け取った1人として世界に粛清を仕掛けたりもしたものの力に呑まれ気味で、最終的には同じくフェニックスファイブとなっていた復活していたイリアナことマジックと仲違いするように仕向けられた末に兄妹揃って力を奪われている。

【関連人物】

兄ミハイル、妹イリアナが居るが何方もピーターとは別タイプながら強力なミュータント。
ミハイルは早々に力に溺れて悪堕ちしており、X-MENとは味方になるよりも敵対することが多い。(エイジ・オブ・アポカリプスでは、何とアポカリプスの“四騎士”とまでなっている。)
イリアナは本来は幼女なのだが、自らの能力の都合からティーンエイジャーにまで成長して“マジック”のコードネームでX-MENの若手チーム“ニュー・ミュータンツ”の一員として活躍……していたものの、紆余曲折を経て記憶を無くした末に元の幼女の姿に戻ったものの、ほぼ同時期にミュータントに致命的な“レガシー・ウィルス”に感染して非業の死を遂げて前述のピーターの初の悪堕ちの原因を生んでいる。
……後に復活こそしたものの、現在では共に陰のある微妙な兄妹関係となってしまっている。

……尚、彼等のファミリーネームの“ラスプーチン”は、恐らくは元々は「ロシアっぽい」という程度で付けられた話だったのだろうが、後には偶然にも名前に掛けた考察要素が生まれている。
先ず、ラスプーチンという名前から“かのロシアの怪僧”の末裔の可能性がある、というもの。
そして、そうでなくともラスプーチン家の血統の祖にはMARVELでも魔術系キャラ(Dr.ドゥーム/スカーレット・ウィッチ)の血統として理由付けに持ち出されるジプシーが存在している可能性がある、というものである。
これは、兄ミハイルや妹イリアナの能力が時空に干渉したり、イリアナに至っては魔界にアクセスする力として発現した原因だったのでは、とされている。
そして、こうした魔術的な資質とは無関係とは思われていたピーターもまた、後述の通りでジャガーノートに代わり邪神サイトラックに見込まれたり、イリアナ共々にフェニックスパワーの器として選ばれるという状況を生んでいる。


シャドウキャットことキティ・プライドとは“運命の恋人”……の筈なのだが何故か煮え切らない関係となっている。
元々はキティが悪の秘密結社ヘルファイアークラブに狙われた件にてX-MENに助けられた際に一目ぼれされたのが出会い……であった筈なのだが、出会った頃はキティが若すぎる(…13歳!)ためか流石の編集部も結ばれる展開を描く訳にはいかず自然消滅。
……キティが成長したらしたで今度はキティが他の異性への恋も経験していたためか素直に結ばれず……と微妙な関係となってしまっている。
遂には、やっとこさ結婚しようとしたら逃げられるという有様で、いやピーターが何をしたってんだよ編集部よ

……因みに、本編に先駆けてピーター(ついでにキティも)苛烈な性格に描かれたエイジ・オブ・アポカリプス版では普通に夫婦をやっていた正史でもそうしてやれよ。

尚、サベッジランドをX-MENが訪れた際に助け出した現地住民の女の子達に誘われている描写があったのだが、後に彼女達と子供を拵えていたことになっており、虫も殺さない顔をしていながら童貞は卒業していたことにされた。

【能力】

全身を絶大な防御力を誇る生体金属オスミウムに包むことで怪力無双を発揮する。*2

元々2m級の巨漢なのだが、変身することで体格は更に一回りも、体重に至っては倍以上にも増えるという正に人間重戦車である。

そのパワーはMARVEL世界でも随一……なのだが、MARVELには他にも怪力無双系キャラが多すぎるためか、流石に何人も“最強”を作る訳にはいかないと思われたのか、ハルクやジャガーノートには一歩及ばない“準最強”クラスに位置づけられている。(FFのザ・シングと同程度?)

実際、上記の2人と同レベルのパワーを誇るシ・アー(シャイア)帝国の偽スーパーマンことザ・グラディエーターに直接対決で破れているので、この評価は公式なもののようである。
ただし、このパワーを生み出しているのはピーターに由来する純粋なミュータントパワーであるために自力でのトレーニングによるパワーアップを果たしている描写がある。

一方、防御力に関しては(純粋な意味では)MARVEL世界でも最強クラスとのこと。
何故か生体金属で覆われている間は呼吸や食事、睡眠なども必要なくなるというチート体質となり宇宙空間や深海に放り出しても無事とのこと。
持続時間に関しては不明だが、少なくとも数日間は保たせられる程で変身している間はほぼほぼ無敵の存在となる。

そして、近年の展開ではジャガーノートに代わりピーター本人が何とか放棄したものの邪神サイトラックに見込まれてハルクやジャガーノートすら超えるパワーアップを果たしたり、フェニックスパワーの器になるという状況が描かれている。

【ゲーム作品】

CAPCOMによるMARVEL版権シリーズ第1弾の『X-MEN』にてプレイアブルキャラとして登場。
Xパワー(固有の特殊能力)により格闘ゲーム史上初のスーパーアーマーを纏うことが可能で、それを活かして敵に接近してお手軽なコマンド投げであるジャイアントスイングで相手を投げまくる戦法が強力だった。
……その後は出演が途絶えていたのだが『MVC2』にて久々に復活。


【映画シリーズ】

X-MEN』シリーズでは『2』から登場。
ファイナルディシジョン』ではメインキャラの1人としてウルヴァリンとの“ファーストボールアタック”も再現。
ダークフェニックス戦で大きな働きをしたのは原作再現か。
久々の続編となった『フューチャー&パスト』では衝撃的な死を迎えたものの歴史改変により復活を果たした。

デッドプール』シリーズでは、デップーことウェイドを見込んでX-MEN入りを薦めるありがた迷惑な友人として登場。
ほぼほぼ原作通りの見た目で原作ファンを喜ばせる一方で常に変身後の姿の為にこのシリーズでは“この姿”がデフォなのだと考察されている。
デップーに罵られても基本的には軽く流せる良識人だが、余りにもウェイドが捻くれた態度を取った時には流石に呆れて去ったもののなんだかんだで最後には毎度のように助けに来てくれる。
……一方、ウェイドが不死身なことを良いことに“お灸”の据え方が過激(やり過ぎ)なことが持ちネタとなっている。




追記修正はウェイドをX-MEN入りさせてからお願い致します。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年08月23日 21:38

*1 直訳すると“豪速球アタック”といった所か。

*2 名前の元ネタであろうオスミウム(元素番号76)自体は「最も重い(密度が濃い)」金属として有名な実在する元素だが、全く同じものを指すのかは不明。