アットウィキロゴ

エイティエイトを2でわって

登録日:2026/10/15 (Thu) 21:00:88
更新日:2026/10/15 Thu 21:25:52NEW!
所要時間:約 88/11 分で読めます




ピアノ連弾とは愛である

『エイティエイトを2でわって』とは、有馬による漫画作品である。
「まんがタイムきららMAX」(芳文社)で連載されている。


【概要】

まんがタイムきららMAXの4コマ漫画作品。
有馬の「はんどすたんど!」と「おしえて!きららファンタジア」の連載終了後に連載開始。
ピアノ連弾をテーマとした作品。
連弾のパートナー同士の人間関係を描くことにより、
前作はんどすたんど!の「毎秒笑える」を継承しながら「ちゃんとエモい」漫画となっている。
ゲスト時のタイトルは「ピアノズンドコ奮闘記」「ニブンノハチジュウハチ」であり、いずれのタイトルもピアノの鍵数を意味する。

【あらすじ】

ピアノが大好きな少女・藤田美弦は、入学した高校の寮で、かつてのピアノのライバルで当時天才と呼ばれていた小林奏と同室になる。
しかし奏は留学した時のトラウマから、ピアノが嫌いになってしまっていた。
そんな奏を、美弦はピアノ連弾に誘う――
(芳文社の作品ページより引用)

【主なキャラクター】

主要人物
  • 藤田(ふじた) 美弦(みつる)
本作の主人公。北海道出身。
とにかくピアノ大好きな少女で、寮の自室にグランドピアノを持ち込んだ。
幼少期よりピアノを習っているが地味な練習は苦手で音やテンポが安定しないなど基礎が出来ていないところもある。
どんな曲でもズンドコと表現される無駄に力の入った大音量でテンポの速い曲になり、
ピアノ・ソナタ月光ですら月からビームが放たれるイメージ図を貼られるほど。
そのため作品紹介の「ライバル」は誇張もいいところである。
とはいえ街角ピアノやイベント時は本人が楽しんでいることも相まって盛り上がる。
奏、ゆず、来夢とは寮の同室*1、そのうち奏とは過去にピアノ教室で出会い現在は同じベッドルーム住まいかつ連弾のパートナーである。
普段は割と強引で押しが強いが、奏の演奏への憧れを遠くから漏らしたり、「(目標がないなら)私のために弾いてくれ!(意訳)」と勢い任せでぶちまけたりと奏で相手には繊細な一面ものぞかせる。

  • 小林(こばやし) 奏(かなで)
美弦の連弾のパートナー。北海道出身。
コンクールの幼児・小学生部門でことごとく優勝するなど天才ピアニストだったが中学時代の留学で上には上がいると悟り挫折、
帰国後音楽科もなく地元からも遠い雨久花高校に進学した。
偶然同室となった美弦やゆずたちとの交流の中でピアノに再度向き合いはじめる。
ブランクを経た現在でも素人でも違いがわかるレベルでピアノ演奏が上手く、
咲雪や馬居など新参古参を問わずディープなファンが居る。
ピアノ指導はスパルタで特に美弦には厳しく、その際はキルミーベイベー(のホラー回もしくは作者自画像)と読者に評される顔でプレッシャーをかけてくる。
ピアノが関わらない分野では天然気味で、文化祭の出し物がお化け屋敷になった際は人一倍ノリノリだった。

  • 清花(きよはな) 茜音凛蘭柚香蓮(あかねりんらんゆずかれん)
来夢の連弾のパートナー。
名前は親が良い名前で悩んだ結果で普段はゆずと名乗っている*2。
奏とはコンクールで知り合っており彼女のファン。
ふわふわした髪に周りより一回り小柄で天然めな愛されキャラ。
中学から一緒の来夢とは大変仲が良く、進級後来夢が多忙を極めた時期には美弦たちに(冗談半分で)寂しそうだと指摘された際は思わず泣き出してしまったほど。

  • 松永(まつなが) 来夢(らいむ)
ゆずの連弾のパートナー。
しっかりもので面倒見も成績もよいギャル。
美弦とは違った方向性で距離が近く、美弦のことを「みちゅ」、奏のことを「かなぴ」などアダ名を付けたがる*3。
ゆずのことは甲斐甲斐しく面倒を見ており朝寝たままのゆずを食堂に運んだりといった姿が見受けられる。
ルームメイトでは唯一ピアノ未経験者であったが、他の三人がピアノで盛り上がることに寂しくなりピアノをはじめる。
普段はゆず、演奏会を目指す場合などでは奏の指導を受けメキメキと成長していく。
文化祭では男装姿を披露、その際は髪や胸を異次元にしまったようなイケメン姿でそれ以降ずっと校内でモテている様子。

  • 上原(うえはら) 咲雪(さゆ)
ゆずの母の友人の娘で音楽高校に通う。
昔からの奏のファンで留学後音沙汰の無くなった彼女が通う可能性に賭けて音楽高校に進学、空振って悲嘆に暮れていた。
その後ゆずの家で無事遭遇するも技術の釣り合わない連弾相手の美弦に手厳しく当たる、のだが元々人見知りが激しく押しに弱い性格なため美弦には暖簾に腕押しで逆にうざ絡みされることに。
奏の現状を本人から真摯に伝えられ、連弾をしている間はピアノをやめないことに希望を見出し様子を見ることにでもみちゅには厳しいまま。
その後美弦経由で奏情報を聞いたり演奏を聞いた際には椅子ごと吹っ飛んだり幽体離脱をしたりとリアクション芸に磨きをかけている。
一方将来音楽業界で生きていく厳しさを見据えコミッションサイトでBGM作成を請け負うなどたくましさも身につけていく。

雨久花高校関係者
  • 九十田(つくだ) 唯(ゆい)
美弦たちの同級生で吹奏楽部員。
見た目はおっとり系お嬢様、
しかしてその実態は金属製の鍵をへし折り重い防音扉を持ち上げてあっさり外してしまうバーサーカー。
今後も続くかもしれません、とたおやかに笑う辺り力を制御出来てるのか怪しい。
音楽にあこがれて吹奏楽部に加わったがバスドラムをひたすら全力のホームランスイングで叩くなど美弦と同類。
そんな彼女の音から自身の演奏の問題点を理解した美弦は練習を重ねるのだが……?
確信歩き九十田、キャッチボールのたびに轟音が響く九十田父娘、など小ネタの供給が多い。

  • 小笠原(おがさわら) ちよ
美弦たちと同学年のけいおん!軽音部員。
連弾組と同じ音楽祭にバンドで参加したりとなにかと絡みが多い。
ツーブロックヘアにオーバーサイズのパーカーをきた萌え袖、
とキャラのたった愛らしいスタイルに九十田とは別ベクトルで人気がある様子。
校内の情報通らしくゆずと来夢のすれ違い(と仲直り)でオリジナル曲ができると宣うなどミーハーな面があるが、
その後ちゃんと仲直りできたかで気をもむ良い子。
普段は赤点ギリギリ、作詞の期限を守らないなどダメバンドマンのステレオタイプな先輩に振り回されている。

  • 鴻坂(こうさか) 須寿菜(すずな)
美弦たちと同学年の合唱部員。
顧問の大島にほぼ一目惚れのような形で入部する。
本人公認とはいえアクスタを作ったりするなど溺愛している。

その他
  • 馬居(うまい)
カフェ「うまいコーヒー」店長。
地域の音楽祭で聞いた奏の演奏に惚れ込み、偶然訪れた際に店のアップライトピアノによる生演奏のバイトとしてスカウトした。
登場前から名前に違わず美味しいコーヒーであるとの評判が流れたり積極的なイベント出店・PR戦略に企画した演奏会を満席にするなど出来る人物。
反面演奏が絡むと挙動不審になったり演奏会用に店の雰囲気を無視したゴテゴテの可愛いドレスを美弦たちやバイトに勧めてくるなど残念さが滲み出る。

  • 寳示戸(ほうしど) 神音(かのん)
プロのピアニストで美弦たちの2歳下。
奏が留学先で出会った本物の天才で彼女の自信を粉砕した張本人。
凱旋公演に奏を招待し、彼女を留学先の音大に連れ帰り自身のプロツアーでも連弾で演奏するよう勧誘するなど高く評価しているのだが…?

  • ひよりか
井上陽和と佐々木りかの連弾ユニット。
ゆず達が2人のファンでコンサートに行ったり連弾の指導を依頼したり。
プロ級の奏とズンドコが持ち味の美弦がお互いに合わせようとしている現状の演奏スタイルに対し、真摯なアドバイスをすると共に自身らの結成から現在までの道のりを伝えた。

【用語】

  • 雨久花高校(みずあおいこうこう)
美弦の通う全寮制の私立高校。
学生寮の美弦達の部屋は前述の通り2人用ベッドルーム×2の4人部屋で、
美弦のグランドピアノはベッドルームの方にルームメイトに相談もなしに設置されている。
部活動が盛んだが美弦たちは無所属のピアニストである。
そのため赤点でも文化祭に参加できる反面、ピアノメインの部活がないため演奏元が特定できず怪談呼ばわりされたことも。
場所は関東のどこか。
ゆずの実家(プール付き豪邸)から車で30分かつ施設の拡張には余裕があるらしいので都心ド真ん中ということはなさそうだが、
地域の音楽祭が繁盛していたりプロのコンサートを聞いて門限までに普通に帰って来られる辺りそう僻地でもない様子。

【余談】

作中の演奏曲は単行本末尾にまとめられている。
動画サイトなどで探して曲のイメージをつかんでおくのもいいかもしれない。
作中の、というか美弦のズンドコ演奏と合うかどうかはシーン次第なので読みながら聞くのは自己責任で。


追記はセコンド、修正はプリモがお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年10月15日 21:25

*1 ツインのベッドルーム二つにつき一つのリビングを共有する部屋割りとなっている

*2 わかりにくいが「清花」が名字

*3 他作品との区別のためかこのアダ名で呼ぶファンも多い