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カンデン(メトロイド)

登録日:2026/10/15 Thu 00:38:00
更新日:2026/10/15 Thu 01:07:49NEW!
所要時間:約 12 分で読めます




カンデンとは、任天堂のゲーム作品「メトロイドプライムハンターズ」に登場するキャラクターである。
名前からして電気属性…やっぱり感電が由来だろうか?


【概要】


それまでのメトロイドシリーズは、主人公サムス・アラン以外のキャラクターはそこまで多くなく、
ゲーム内に登場するキャラクターも、軒並み原住生物やロボット、ボスとして戦う大型生物が大半を占めていた。

そんな中、ニンテンドーDSで発売された「ハンターズ」は、シリーズ史上初めてサムス以外の同業者である賞金稼ぎ(バウンティー・ハンター)が登場し、互いに争い合いながら事件の真相に迫っていくというストーリー展開が成された。
また、目玉である最大4人までのマルチプレイモードでは実際にプレイヤーキャラとして使用でき、サムス以外のキャラクターを操作できるというこれまたシリーズ史上初の試みが成され、界隈は大いに盛り上がった。

カンデンは、この際に実装された6人のバウンティ・ハンターのうちの1人である。

【キャラクター】


Species(種族) :エノエマ(Enoema)
Origins(出身地):とある違法研究施設(A Sinister Laboratory)
オープニングムービーは、本作に登場する各ハンターの紹介映像のようになっているが、そこで表示されるカンデンの情報はこの通り。

+ 出身地に関してのあれこれ
なお出身地については「シニスター研究所」とされていることもあるが、
「邪悪な~、不吉な~、違法な~」をあらわす形容詞の「Sinister」を固有名詞(施設名)として使用するならば、
最も可能性のあるのは冠詞無しの「Sinister Laboratory」、
次点で定冠詞有りの「The Sinister Laboratory」(Sinisterが固有名詞で有っても無くても「(対象がはっきりした、特定の)Sinister Laboratory」という意味合いになる)

しかしながら、原文の頭に不定冠詞である「A 」がついているため、「Sinister」が固有名詞として使われることはまず無いことと、組み合わせて直訳するならば「(不特定多数のどこかにある、とある)邪悪な研究所」という意味合い*1*2になるため、このように記載した。


不死の兵士を生み出すという実験の末に生まれた人工生命体。
結局この実験は失敗に終わり、カンデンは失敗作として生み出されることとなった。
なお、種族であるエノエマに関しては説明がないため現在も詳細不明。
もともと存在する種族を実験体として使ったのか、それとも実験の末に生まれた後の種族名であるのかは定かではない。

その後どのような経緯を経たのかは不明だが、現在はバウンティ・ハンターとして活動しており、狩猟本能で狩りを行う恐るべきハンターとして名を知られているという。
ハンターとしての活動理由は「自分こそが最強のハンターであることを証明するため」。
現在の活動からして一応言葉は喋れるのかもしれないが、ゲーム内で発する声は
被弾時の「ン”ン”ッ!!」や死亡時の「ン”ン”ゥゥン”!!」など、どれもトイレで頑張ってそうな人外じみたものであり、実際に喋れるのかは謎。


実験の際に肉食昆虫のDNAを用いられたためか、外見は筋肉モリモリマッチョマンのイモムシといったところ。
皮膚は若干光っているようにも見える黄色で、胸や両足部分は黒い装甲で覆われている。各部には目のような意匠のパーツがある。
体格もまるでボディビルダーのような筋骨隆々の大柄な逆三角体形。
公式アートのまるで自分の肉体美を誇示するようなポーズといい、股間部のブーメランパンツみたいな意匠といい、ワックスを塗りたくったようなテカり具合といい、マジでボディビルダーにしか見えない。

両手の指は左右3本ずつ。右前腕部には、イモムシの胴体を模したような形状の黒いアームキャノンを装備している。
チャージビーム使用時やビーム切り替え時は各パーツが波打つように蠢動したり、ミサイル使用時は先端と各パーツが展開するなど、サムスのアームキャノンとは違った変形機構を備えている。


スティングラーバ


サムスのモーフボールと同様、カンデンが持つ固有の移動形態(トランスフォーム)。
外見は言ってしまえば馬鹿デカいイモムシ。

カンデンの頭と胸部プロテクターが一体化したような形状の頭部を持ち、ムービーでの変形の際は「体が光に包まれ、姿が変わる」というむしろ変身とでも形容できるもの。骨格レベルで姿が変わっているため、サムスのモーフボール並みに仕組みが謎。
ゲーム内では「ジャンプし、空中でなんかグチャグチャして変形しつつ着地」というシンプルなもの。変形の際は「ピ~ンポ~ン♪」という玄関のチャイムのような効果音が鳴る。

ゲーム内での移動速度はサムスのモーフボールとほぼ同等だが、ムービーでは地面に黄色い光の線を引きながら高速移動しており、その気になればかなりのスピードで移動できるものと思われる。

攻撃手段は尻尾の先端を切り離し、爆弾として使用する。この爆弾には追尾性能があり、近くの相手に向かって飛んでいく。サムスのモーフボールと比較して一度に一個しか仕掛けられないものの、割とすぐ再生するため連発も可能。
また、この爆弾の爆風を用いたボムジャンプも行える。
ちなみにこの尻尾爆弾の形状は、カンデンが右腕に装備しているアームキャノンである。
そんなもん切り離していいのか…

対戦では相手プレイヤーのまわりをグルグル回りながら爆弾で攻撃するもよし、ヤバくなった際はスティングラーバで撤退しつつ、トカゲのごとく尻尾を切り離しながらガン逃げに徹するもよし。
その誘導性能もあり、自分を追撃してくる相手から逃げながら迎撃するのに向いており、サムスのモーフボールやサイラックスのロックジョーには流石に追いつかれるものの、それでも逃げに徹すれば粘り勝ちも出来なくはない。

ボルトドライバー


カンデンが使用する電気系ウェポン。
テラワット級の高圧電気ボルトを発射する。
通常弾は初期装備のパワービームの上位互換ともいえる性能。セミオートでの高い連射力、威力、弾速により、熟練者が相手に至近距離で連続ヘッドショットを決めようものなら、相手はあっという間に沈む。
チャージ版は引き換えに弾速が遅く、ゆっくりと直進する空雷弾となる。
非常にクセが強いが、威力や着弾時の爆風は大きめ。地上をトランスフォーム形態で動き回る相手に対しては効果的だったりする。それでもチャージ完了までの速度はパワービームよりも遅めのため、至近距離で連発するのは難しい。

カンデンが使用すると、チャージ弾の弾速がさらに遅くなる代わりに、相手を追尾するようになる。さらに、命中した際に相手のバイザーの視界を歪ませる効果が追加される。感電じゃねーのかよ
弾速の遅さはやはりネックになるため、このチャージ弾を2、3発ほど事前にばら撒きつつ通常弾を連射して畳みかけたり、広いステージでアモの許す限り大量のチャージ弾をばら撒き、相手をジワジワと追い込んだり、高所に引きこもった相手に揺さぶりをかけるなどの応用が利く。
追尾機能は透明になっている相手にも発揮されるため、適当にばら撒いても自動で軌道修正してくれる。

ただし、追尾機能は「障害物を考慮せずに相手に向かって動く」ため、障害物の多いステージは苦手なうえ、勝手に追尾してしまうおかげで弾が素直に直進せず、「地面を撃って爆風でダメージを与える」というカンデン以外なら可能な使用法が行いにくいという、かゆいところに手が届かない一面も持つ。

また、作中屈指のぶっ壊れ武器「インペリアリスト」を至近距離でも使いこなしてくる猛者相手の場合、こちらがいくら策を弄しても相手の攻撃を避け損なうとワンパンされてしまうという悲しい側面も持っている。

ウェポンのアイコンは、スティングラーバを簡略化したような形状。

【作中での活躍】


オープニングムービーでの紹介の順番はラストのサムスの1つ前。つまり、本作初登場のハンターたちのトリを務める。

何処かのスラムのような退廃的な雰囲気の漂う場所。そこには巨大な廃工場のような謎の建造物が佇んでいた。
そこから、イモムシのような姿の生物が飛び出してくる。
凄まじい速度で地面を滑走していくそのイモムシは、建造物から離れた場所で変身を解除、筋骨隆々の偉丈夫へと姿を変える。
一瞬の静寂の後、今しがた出てきたばかりの建造物が大爆発を起こし、轟音とともに倒壊。
だがカンデンは振り返ることはなく、爆風を背に、まるで勝ち鬨を上げるかのように咆哮する…

という、のっけから視聴者に肉体美をアピールするかのごとく、凄まじい強者感を見せつける。
この建造物に関する説明は無く、カンデンが任務で破壊したターゲットなのか、それともカンデンが誕生するきっかけとなった研究施設なのか*3…
もし後者だとすれば、カンデンは生み出された後に脱走し、自ら施設を破壊してきたということになる。


今作の事件の発端は「究極の力、その源はアレンビック・クラスターに眠る」という謎のテレパシーメッセージが銀河の各所に放たれたというもの。
カンデンもまたこのメッセージを受け取った1人であり、己の実力の証明のためにこの「究極の力」を手に入れようと、銀河連邦の勢力圏外である未開領域「アレンビック・クラスター」に向かう。

一方、主人公のサムスも銀河連邦からの依頼でアレンビック・クラスターに向かっており、両者はアレンビック族が遺した人工天体「セレスステーション」にて激突することになる。


最初にセレスステーションに到着したのはサムスの方であり、数千〜数万年ほどの間無人のまま放置され続けていたステーション内を探索することとなる。
やがてサムスのスターシップより「正体不明のスターシップがステーション内に入港」した旨の警告が入る。
そして、そのまま探索を続行するサムスはチューブ状の狭い通路内にて、マッチョな不審者謎の人物―カンデンに遭遇する。
サムスを視認したカンデンは、すぐさまスティングラーバに変形し逃走。サムスも後を追った末にたどり着いた広い部屋で、両者は遂に激突する。

この微妙にヘタレ臭い行動のせいで、オープニングで見せつけた強者感が霧散しているようにも見えてしまう

戦闘


カンデンと対決する場所は「データシュライン03」。
アドベンチャーモードにおけるこのステージは、ドーナツのように外縁部に存在するチューブ状の狭い通路と、中央部に存在する広い部屋からなり、カンデンと戦うのはこの中央の部屋の中。

戦闘開始直後からいきなりスティングラーバに変形し、尻尾爆弾をばら撒いてくる。
ボルトドライバーは、部屋の中央にある高台に上った際に上から数発撃ってくるに留まり、それ以外は基本的にスティングラーバで距離を取りながら、走り回りつつ攻撃してくる。
最初に戦う敵ということもあり攻撃はそこまで激しくはなく、
ボルトドライバーの連射速度も、マルチプレイでの対人戦と比べれば圧倒的に早くない。何という宝の持ち腐れ
ある程度ダメージを受けると、今度は高台からチャージ弾を連発してくる攻撃パターンが追加される。
部屋は広めの構造だが遮蔽物もそれなりにあるうえ、飛来速度が遅いため慣れていればあまり苦労はしない。しかし、本作の独特な操作感にまだ慣れていないユーザーにとっては少々厄介かもしれない。


残り体力がわずかになってくると一転、攻勢に出るようになり、ジグザグに走りながらボルトドライバーの通常弾やチャージ弾を連発しつつ、こちらに積極的に攻撃を仕掛けてくるようになる。
スティングラーバ状態でもこちらに突っ込んでくるようになるため、この際に一気に畳みかけてしまえば楽。


撃破すると、先に入手していたのであろうシールドキーを落として撤退する。
これで死亡したわけではなく、以降カンデンはアレンビック・クラスター各地にランダムに現れるようになる。

結末


ストーリー終盤には、他のハンター達を制し、全ての重要アイテム「オクトリス」を集めたサムスがアレンビックキャノンを起動。
宇宙空間にラストダンジョン「オブリエット」が出現すると、カンデンを含む他の6人のハンター達は我先にとオブリエットへ向かう。
サムスが最奥部へ到達した頃には、既に他のハンター5名と共に封印装置「シールスフィア」を攻撃していた。
1人だけ気合いの入っているサイラックスを除き、カンデンを含めた他のハンターは棒立ちで武器を連射しているだけである


やがてシールスフィアが壊れ、中から出てきたのは「究極の力」……ではなく、ラスボス「ゴリア」。
周囲のハンター共々後ずさりするが時すでに遅く、その直後にゴリアから発された触手に身体を貫かれ、そのまま能力を吸収されたあげくボロ雑巾のようにポイ捨てされてしまう。

通常エンドではその後姿を見せることなくエンディングへ移行。
サムスのゴリア撃破と共にオブリエットも爆発して終わるため、サムスを含めた他のハンター共々爆発に巻き込まれたかのような終わりを迎える。

しかし、とある条件を達成することで見られる真のエンディングでは、ゴリアの最終形態を撃破し、崩壊するオブリエットからサムスが脱出を始めるのと時を同じくして、爆発寸前のオブリエットから脱出する6つの宇宙船の光が見えるため、彼を含む全員の生存が示唆された。


【余談】


メトロイドシリーズ作品以外では、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにフィギュアやシールとして登場したのみ。
特に『大乱闘スマッシュブラザーズX』においては、カンデンを含めた『ハンターズ』の6人のハンターのフィギュアが収集要素として登場している。
何気に『ハンターズ』以外の作品で、6人のハンターたちの美麗な3Dグラフィックモデルを拝めるのは本作だけだったりする。サイラックスこそ「プライム4」にてリデザインされたものの、他の5人は今だ未登場のため、実はスマブラXはハンターたちの外見に関しての資料価値が高い作品だったりする。

カンデンのフィギュアは公式アートのボディビルダーみたいなポージングの物を再現しており、表面のテカテカ度に関してはむしろ増しているため、メトロイドファン以外のユーザーにもその肉体美を誇示することに。

「SPECIAL」ではスピリットとして登場。

現在のところ、「ハンターズ」を最後に登場はしていないものの、同期のサイラックスが後にシリーズにカムバックしていることや、設定的にも1作限りの登場で終わってしまうには勿体無いキャラクターであるため、今後の再登場に期待したいところ。


追記・修正はカンデンにも負けない肉体美の方がお願いします。



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最終更新:2026年10月15日 01:07

*1 昔話などのお話やあらすじなどで使われる「とあるどこかのお城で~」というようなニュアンス

*2 同じ理由で、サイラックスの出身地である「Cylosis」、ノクサスの「Vho」、トレースの「Kriken Enpire」等、明確に固有名詞である地名には冠詞がついていない。だが、カンデンの出身地のみ「A」の不定冠詞がついており、「不特定多数のどこか」という表現になる。

*3 オープニングムービー中に表示されるカンデンの1枚絵の背景にはこの建造物が映し出されているため、この説の可能性を高めている。